こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学総合人間科学部教育学科の志望理由はどう書く?推薦入試で評価される基本構造を解説」です。


志望理由で見られているのは「職業」ではない

教育学科を志望する人の多くが、最初にこう書きます。

「将来、教師になりたいからです。」

もちろん、それ自体はとても大切な動機ですし、間違っているわけではありません。

しかし、上智大学総合人間科学部教育学科の推薦入試では、それだけでは評価にはつながりにくいのが現実です。

なぜなら、見られているのは「どんな職業に就きたいか」ではなく、「教育についてどのように考えているか」だからです。

出願書類や面接で問われる志望理由では、あなたの問題意識や思考の深さが重視されます。


志望理由は「流れ」で考えると書きやすい

志望理由は、いきなり結論から書こうとすると、内容が浅くなってしまいがちです。

そこで大切なのが、「どのように考えてきたか」という流れを意識することです。

基本的には、次のような流れで整理すると、自然で伝わりやすくなります。

  • きっかけとなった経験
  • そこから生まれた疑問や違和感
  • 大学でどのように学びを深めたいか

この順番で考えることで、「自分なりに考えてきた過程」が読み手に伝わります。


具体例でイメージしてみる

たとえば、次のような経験があったとします。

クラスで発言できない友人がいて、その様子が気になっていたとします。

そこから、「なぜ学校では発言できる人が評価されやすいのだろう」と疑問を持ったとします。

さらに、「発言が苦手な人でも評価される仕組みはないのだろうか」と考えが広がっていくこともあります。

そして、「多様な学び方や評価のあり方について学びたい」と考えるようになったとします。

このように、経験から問いが生まれ、その問いを大学でどう深めたいのかまでつながっていると、説得力のある志望理由になります。


よくあるつまずきポイント

多くの人がつまずくのは、「気持ち」で止まってしまうことです。

たとえば、「子どもが好きだから教育を学びたい」という表現です。

これは大切な気持ちですが、それだけでは考えの深さが伝わりません。

大事なのは、その気持ちがどのような経験から生まれたのかを具体的にすることです。

たとえば、部活動で後輩と関わる中で感じたことや、学校生活の中で印象に残っている出来事など、自分の体験に結びつけていきます。

「なぜその経験が心に残ったのか」「そのときどう感じたのか」「今はどう考えているのか」といった視点で掘り下げることが大切です。


思考の変化を書くと深さが伝わる

さらに一歩踏み込むと、「考えの変化」を書くことができると、より評価につながります。

たとえば、「最初は○○だと思っていたが、今は△△という視点も大切だと感じている」といった形です。

このように書くことで、一つの見方にとどまらず、多面的に考えようとしている姿勢が伝わります。

教育という分野では、さまざまな立場や価値観が存在します。そのため、一つの正解を持つことよりも、複数の視点を持とうとする姿勢が重視されます。


推薦入試で評価される志望理由とは

上智大学の推薦入試では、完成された答えは求められていません。

むしろ、「問いに対してどのように向き合っているか」が見られています。

出願書類や面接で問われる志望理由では、あなたがどのような経験をし、そこから何を考え、これからどのように学びたいのかが大切になります。

完璧にまとまっていなくても構いません。考え続けようとしている姿勢が伝わることが重要です。


最後に

志望理由を書こうとすると、立派なことを書かなければいけないと感じるかもしれません。

ですが、本当に大切なのは、あなた自身の経験と言葉です。

これまでの学校生活の中で、気になったことや違和感を覚えた場面を思い出してみてください。

その中に、あなただけの問いの種があります。

まずは、「なぜだろう」と感じたことを大切にしてみてください。

そして、その問いをこれからどう深めていきたいのか、少しずつ考えてみましょう。

その積み重ねが、あなただけの志望理由につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。