こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「高校生活の経験を志望理由に活かす方法」です。


実績よりも「経験の考え方」が見られている

推薦型選抜を考え始めると、「特別な実績がないと難しいのでは」と不安になる人は多いです。

たしかに大会実績や表彰歴があると分かりやすい強みになりますが、上智大学の推薦型選抜ではそれだけで評価が決まるわけではありません。

重視されているのは、その経験をどう捉え、どのように考えてきたかです。つまり、「何をしたか」よりも「そこから何を考えたか」が大切になります。

高校生活の中で過ごしてきた時間そのものが、すでに志望理由の土台になっています。


高校生活はすべて志望理由の材料になる

部活動、文化祭、生徒会、探究学習、アルバイト、ボランティアなど、高校生活にはさまざまな経験があります。

「特別な活動をしていない」と感じている人でも、日常の中には必ず考えるきっかけがあります。

大切なのは、それらの経験をそのまま並べるのではなく、そこから気づいたことや疑問を言葉にすることです。

推薦型選抜では、経験そのものの派手さよりも、その経験にどのような意味を見出したのかが評価されます。


経験を志望理由につなげる基本の流れ

高校生活の経験を志望理由に活かすためには、次のような流れで整理すると考えやすくなります。

  • 経験した出来事
  • その中で感じた違和感や疑問
  • 自分なりに考えたこと
  • 経営学として深めたい関心

この流れがあると、「経験を話して終わり」ではなく、「学びにつながる志望理由」として伝わります。

ポイントは、最初からきれいな文章にしようとしないことです。まずは、自分の中にある小さな違和感を見つけることから始めてみましょう。


具体例:文化祭の経験をどう活かすか

例えば文化祭で模擬店を運営した経験があるとします。

「文化祭を成功させました」というまとめ方もできますが、それだけでは十分ではありません。

もう一歩踏み込んで、役割分担がうまくいかなかった、売上の予測が難しかった、情報共有が不足していた、といった点に目を向けてみましょう。

そこから、「なぜその問題が起きたのか」「どうすれば改善できたのか」と考えることで、組織の意思決定やチームの動かし方への関心につながっていきます。

このように、一つの経験を深く掘り下げることで、経営学科らしい志望理由が見えてきます。


経営学科で求められる視点とは

上智大学経済学部経営学科では、個人の性格や努力だけでなく、仕組みや環境に目を向ける視点が大切です。

たとえば、「メンバーのやる気が低かった」と考えるのではなく、「目標が共有されていなかったのではないか」「役割が曖昧だったのではないか」といった形で考えられるかどうかです。

出来事を人の問題だけで終わらせず、全体の構造として捉えることが、経営学につながる考え方です。


うまくいかなかった経験こそ強みになる

志望理由を書くとき、「成功した経験を書かなければならない」と思う人もいます。

しかし実際には、うまくいかなかった経験の中にこそ、深い学びがあります。

たとえば、意見が対立して話し合いがまとまらなかった経験や、企画が思うように進まなかった経験などです。

そのときに、「なぜそうなったのか」「自分はどう考えたのか」「次に同じ状況になったらどうするか」と考えられていれば、それは大きな強みになります。

推薦型選抜では、完璧な結果よりも、そこに至るまでの思考の過程が評価されます。


提出書類や面接でどのように見られるか

出願書類や面接では、経験の説明そのものよりも、その経験にどのような意味づけをしているかが見られます。

また、面接ではその場で考えながら話す力も大切です。自分の考えを押し通すのではなく、違う視点を受け止めながら、考えを深めていく姿勢も評価につながります。

推薦入試は、知識をどれだけ知っているかを競う試験ではありません。問いを持ち、考え続けられるかどうかを見ています。


最後に:あなたの経験をもう一度見直してみよう

上智大学経済学部経営学科を目指すうえで、特別な経験がなければいけないわけではありません。

むしろ大切なのは、これまでの高校生活をどのように振り返り、どのような問いを見つけられるかです。

一つの出来事でも、「なぜそうなったのか」「どうすればよかったのか」と考えることで、そこから学びが生まれます。

推薦型選抜は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。

ぜひ、自分の経験を一つ取り上げて、その中にどんな疑問があったのかを考えてみてください。その問いが、あなたらしい志望理由の出発点になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。