こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経営学科の志望理由でよくあるNG例|推薦型選抜で伝わる書き方」です。
立派な言葉だけでは伝わりにくい
上智大学経済学部経営学科を推薦型選抜で目指すとき、出願書類や面接で問われる志望理由はとても大切です。
ただ、多くの受験生が同じようなところでつまずきます。それは、立派に見える言葉を並べようとしてしまうことです。
「経営に興味があります」「社会に貢献したいです」「将来活躍したいです」という表現は、決して間違いではありません。しかし、それだけでは自分の考えが十分に伝わりません。
推薦入試で見られているのは、きれいな文章ではなく、自分の経験をもとにどれだけ考えてきたかです。
NG例1:「経営に興味があります」で止まっている
「経営に興味があります」という書き出しは、とてもよく見られます。ですが、この一文だけでは理由として弱くなってしまいます。
大切なのは、「なぜ経営に興味を持ったのか」です。
たとえば、アルバイト先で同じ商品でも売れ方に差があることに気づいた、文化祭で企画運営の難しさを感じた、部活動でチームの雰囲気によって成果が変わることを実感した、などの具体的な経験があると説得力が増します。
経営学への関心は、身近な疑問から始まってよいのです。大切なのは、その疑問を自分の言葉で説明できることです。
NG例2:「将来起業したい」だけで終わっている
「将来起業したい」という目標も、経営学科を目指す理由としてよく出てきます。もちろん、起業に関心があること自体は問題ありません。
ただし、「起業したい」だけでは、動機が浅く見えてしまうことがあります。
なぜ起業したいのか、どのような課題を解決したいのか、どんな人に価値を届けたいのか。この部分まで考えられているかが重要です。
たとえば、「地域の小さな店舗が集客に苦労している様子を見て、持続的に成長できる仕組みに関心を持った」というように、社会や人への視点が入ると、志望理由に深さが出ます。
NG例3:実績の紹介だけになっている
出願書類では、自分の経験を伝えることが大切です。しかし、経験や実績を並べるだけでは、十分に評価されにくい場合があります。
- 部長を務めました
- 大会で入賞しました
- 生徒会で活動しました
これらはもちろん大切な経験です。ただ、推薦型選抜では、その経験から何を考えたのかが見られます。
たとえば部長経験があるなら、「人をまとめるのが大変でした」で終わるのではなく、意見の違いをどう調整したのか、チームの課題をどう捉えたのか、そこから組織づくりにどんな関心を持ったのかまで考えてみましょう。
実績の大きさよりも、経験の意味づけが大切です。
NG例4:「社会に貢献したい」が抽象的すぎる
「社会に貢献したい」という言葉もよく使われます。この気持ち自体はとても大切です。
しかし、どのように貢献したいのか、どんな課題に関心があるのかが書かれていないと、抽象的な印象になってしまいます。
経営学科を目指すなら、社会貢献を「組織」や「仕組み」と結びつけて考えると伝わりやすくなります。
たとえば、「働く人が力を発揮しやすい職場づくりに関心がある」「消費者に選ばれるサービスの仕組みを学びたい」「地域の企業が長く続くための経営を考えたい」といった形です。
大きな言葉を使うより、自分が本当に気になっている課題を具体的にすることが大切です。
志望理由で大切なのは「自分の視点」
志望理由で最も大切なのは、あなた自身の視点です。
同じ文化祭の経験でも、「売上が伸びなかったこと」に注目する人もいれば、「メンバーの役割分担」に注目する人もいます。「情報共有の難しさ」に気づく人もいるでしょう。
どこに目を向け、何を考え、どんな疑問を持ったのか。そこにあなたらしさが表れます。
推薦入試で評価されるのは、専門知識の量だけではありません。問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的に考える力、他者を理解しようとする姿勢です。
最後に:完璧な文章より、考え続ける姿勢を大切に
志望理由は、最初から完璧に書けるものではありません。むしろ、何度も自分の経験を振り返り、疑問を言葉にしながら少しずつ形にしていくものです。
「何を書けばいいか分からない」と感じるのは、自然なことです。その悩みは、自分の考えを深める入口でもあります。
上智大学経済学部経営学科の推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
ぜひ、自分の経験を一つ選び、「そこで何に気づいたのか」「なぜ経営学とつながるのか」を考えてみてください。
その小さな問いが、あなたらしい志望理由の出発点になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


