こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経営学科の志望理由の作り方」です。
志望理由は抽象的な言葉だけでは伝わりにくい
上智大学経済学部経営学科を推薦型選抜で目指すとき、出願書類や面接で問われる志望理由はとても重要です。
ただ、多くの受験生が「経営に興味があります」「将来社会で活躍したいです」というように、少し抽象的な表現になってしまいます。
もちろん、経営に興味があることも、社会で活躍したいという気持ちも大切です。しかし、それだけでは「なぜ経営学なのか」「なぜ上智大学経済学部経営学科なのか」が伝わりにくくなります。
推薦型選抜で大切なのは、きれいな言葉を並べることではありません。自分の経験からどんな問いを持ち、その問いをどのように深めたいのかを伝えることです。
志望理由は4つの流れで考える
経営学科の志望理由は、次の4つの流れで整理すると考えやすくなります。
- 問題意識
- きっかけとなった経験
- 学問として深めたい関心
- 将来へのつながり
この流れがあると、単なる思いつきではなく、「自分なりに考えてきた志望理由」として伝わりやすくなります。
大切なのは、最初から立派な文章を書こうとしないことです。まずは、自分がこれまでの生活の中で何に疑問を持ったのかを思い出すところから始めてみましょう。
最初に考えるべきは問題意識
志望理由の出発点になるのは、社会や組織に対する問題意識です。
たとえば、「なぜ同じ商品でも売れる店と売れない店があるのか」「なぜ同じ部活動でも雰囲気がよいチームとそうでないチームがあるのか」「なぜ新しいサービスは成功するものと失敗するものに分かれるのか」といった疑問です。
経営学は、会社の利益だけを考える学問ではありません。人や組織がどのように動き、どのように価値を生み出すのかを考える学問です。
そのため、志望理由でも「自分はどんな問いを持っているのか」を明確にすることが大切です。
経験は「何をしたか」より「何に気づいたか」
次に、その問題意識がどのような経験から生まれたのかを整理します。
経験は、特別に大きな実績でなくても構いません。部活動、文化祭、アルバイト、探究学習、生徒会、ボランティアなど、高校生活の中に十分ヒントがあります。
たとえば文化祭で、クラスの準備がなかなか進まなかった経験があったとします。このとき、「忙しくて大変だった」で終わらせるのではなく、「役割分担が曖昧だった」「情報共有がうまくいかなかった」「一部の人に負担が偏っていた」と考えられると、経営学につながる視点になります。
推薦型選抜で評価されるのは、経験の大きさだけではありません。その経験から何に気づき、どのような問いを持ったのかです。
学問として何を深めたいのかを言葉にする
経験から生まれた疑問を、大学での学びにつなげていくことも重要です。
「経営学を学びたいです」だけでは少し広すぎます。もう一歩具体的に、どの視点に関心があるのかを考えてみましょう。
たとえば、組織の動かし方に関心があるなら組織マネジメント、商品やサービスが選ばれる理由に関心があるならマーケティング、新しい価値が生まれる仕組みに関心があるならイノベーションというように、関心の方向性を整理できます。
専門用語をたくさん使う必要はありません。大切なのは、自分の問題意識と大学で学びたい内容が自然につながっていることです。
将来像は職業名だけで終わらせない
志望理由の最後では、学んだことを将来どのように活かしたいのかを考えます。
ここで注意したいのは、「社長になりたい」「有名企業に入りたい」という職業名や立場だけで終わらせないことです。
もちろん、将来の目標として起業や企業での活躍を考えることは自然です。ただし、推薦型選抜では「どのような社会課題に関わりたいのか」「どんな価値を生み出したいのか」まで考えられているかが大切になります。
たとえば、「働く人が力を発揮しやすい組織づくりに関わりたい」「地域の小さな企業が持続的に成長できる仕組みを考えたい」といった形にすると、学びと将来のつながりが見えやすくなります。
最後に:志望理由はあなたの問いから始まる
上智大学経済学部経営学科の志望理由は、立派な言葉から始める必要はありません。
むしろ大切なのは、身近な経験の中で感じた「なぜだろう」という問いです。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
出願書類や面接で問われる志望理由も、正解を探すものではなく、自分の経験と向き合いながら考えを深めていくものです。
まずは、高校生活の中で印象に残っている出来事を一つ選び、「自分はそこで何に疑問を持ったのか」「その疑問を経営学でどう深めたいのか」を考えてみてください。
その小さな問いが、上智大学経済学部経営学科を目指す理由の出発点になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


