こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「推薦入試で評価される視点とは」です。


社会問題への関心は出発点にすぎない

教育や社会に関心を持つ人の多くは、何かしらの問題意識を持っています。

たとえば、貧困やジェンダー、少子化、地域格差、不登校など、ニュースや学校生活の中で気になるテーマがある人も多いでしょう。

こうした関心はとても大切な出発点です。

ただし、推薦入試では「どんな問題に関心があるか」だけでは十分ではありません。

その問題を、どのように考えているのかが重要になります。


善悪で分けないという考え方

社会問題について考えるとき、「これは良くない」「こうするべきだ」と結論を出したくなることがあります。

もちろん、そうした気持ちは自然なものです。

しかし、教育や社会を学ぶ上では、すぐに善悪で分けてしまうと見えなくなるものがあります。

たとえば、「若者の投票率が低い」という問題を考えてみましょう。

単に「関心が低いから」と片づけるのではなく、「なぜそうなっているのか」と問いを立てることが大切です。

政治への信頼、教育のあり方、日々の生活の忙しさなど、さまざまな要因が関係している可能性があります。

一つの理由で説明しようとせず、複数の視点から考えることが重要です。


構造に目を向けるということ

教育学科で重視されるのは、個人だけでなく、その背景にある仕組みや環境にも目を向けることです。

たとえば、「不登校の生徒が増えている」という現象があったとき、「本人の問題」として考えるだけでは不十分です。

学校の制度や評価のあり方、クラスの雰囲気、家庭環境など、さまざまな要素が影響しているかもしれません。

このように、出来事を広い視点で捉えようとすることが、思考の深さにつながります。


自分も社会の一部であるという視点

もう一つ大切なのは、「自分もその社会の中にいる」と考えることです。

社会の問題を外から眺めて批判するだけではなく、「自分もその仕組みに関わっているのではないか」と考える姿勢が求められます。

たとえば、学校の中で感じた違和感について考えるときも、「周りがこうだから」と考えるだけでなく、「自分はその中でどう行動していたのか」と振り返ることが大切です。

このように、自分自身を含めて考えることで、より深い理解につながります。


志望理由につなげるための考え方

出願書類や面接で問われる志望理由では、次のような流れを意識すると伝わりやすくなります。

  • 自分が問題に関心を持ったきっかけ
  • その問題をどのように考えてきたか
  • 背景にある仕組みや環境への気づき
  • 大学でどのように深めたいか

たとえば、学校生活の中で感じた違和感をもとに、「最初は個人の問題だと思っていたが、環境や制度の影響にも目を向けるようになった」と書けると、思考の変化が伝わります。

このような過程があることで、あなた自身の考えがより具体的に伝わります。


推薦入試で見られている姿勢

推薦入試では、完璧な答えを持っているかどうかは重要ではありません。

それよりも、「問いを持ち続けられるか」「別の視点から考えようとしているか」といった姿勢が見られています。

面接でも、「別の立場から見るとどうですか」といった問いが出ることがあります。

そのときに、すぐに正解を出す必要はありません。

「そういう見方もあるかもしれない」と受け止めながら考えることが大切です。


最後に

社会問題は、正しい答えが一つに決まっているものではありません。

だからこそ、考え続けることに意味があります。

まずは、自分が気になっている出来事を一つ取り上げてみてください。

そして、「なぜそうなっているのか」「他にどんな見方があるのか」「自分はどう関わっているのか」を考えてみましょう。

その積み重ねが、あなたらしい志望理由につながります。

焦らずに、自分の問いと向き合いながら、少しずつ考えを深めていってください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。