こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「推薦入試で見られる考え方」です。


社会学科の面接は知識テストではない

上智大学総合人間科学部社会学科の面接と聞くと、「社会問題について詳しく答えられないといけないのでは」と不安になる人もいると思います。

もちろん、関心のあるテーマについて基本的な理解をしておくことは大切です。

しかし、面接は社会問題の知識を暗記しているかを確認する場ではありません。

それよりも見られているのは、あなたがその問題に対してどのような問いを持ち、どのように考えようとしているかです。


面接で問われやすい内容

社会学科の面接では、次のような内容が問われやすいです。

  • なぜその社会問題に関心を持ったのか
  • その問題をどのように考えているのか
  • 別の立場から見るとどう考えられるか
  • 大学でどのように深めたいのか

ここで大切なのは、強い意見を言い切ることではありません。

むしろ、自分の考えを持ちながらも、「他の見方はないか」「背景にはどんな仕組みがあるのか」と考えられることが重要です。


社会学科で見られる考え方とは

社会学科の面接で見られるのは、問いに対して自分で考えようとしているかどうかです。

たとえば、「ジェンダー格差をなくしたい」と話したとします。

そのとき、「なぜその格差が生まれていると思いますか」と聞かれることがあります。

ここで、「差別があるからです」と言い切るだけでは、少し一面的に見えてしまうことがあります。

もちろん差別の問題は重要です。しかし、社会学的に考えるなら、文化、歴史、制度、家庭や学校での役割意識など、複数の背景にも目を向けることが大切です。

一つの原因だけで説明しようとせず、さまざまな要素が関わっていると考えられると、視点の広がりが伝わります。


別の立場から考えられるか

面接では、「別の立場から見るとどうですか」と問われることもあります。

社会問題は、一つの立場から見るだけでは十分に理解できないことが多いです。

たとえば、学校のルールについて考える場合、生徒から見ると不自由に感じることがあります。

一方で、先生や保護者、学校を運営する側から見ると、安全や公平さを守るために必要だと考えられている場合もあります。

社会学科では、どちらか一方をすぐに正しいと決めるのではなく、「なぜその立場が生まれるのか」を考える姿勢が大切です。


解決策にも影響があることを考える

社会学では、問題を見つけるだけでなく、解決策を考えるときにも注意が必要です。

たとえば、「この制度を変えればよい」と考えたとしても、その変更によって別の人に負担が生まれることがあります。

面接でも、「その制度を変えると、どのような影響がありますか」と聞かれることがあります。

このときに、すぐに完璧な答えを出す必要はありません。

大切なのは、「一つの解決策にもさまざまな影響がある」と考えられることです。

社会学科では、物事を単純に善悪で分けるのではなく、複数の立場や背景を含めて考える力が求められます。


面接対策でやっておきたいこと

面接対策としてまず大切なのは、自分の志望理由を声に出して話してみることです。

文章では分かっているつもりでも、実際に話してみると、説明があいまいな部分に気づくことがあります。

また、「なぜ?」を何度も繰り返してみることも有効です。

なぜその問題に関心を持ったのか。なぜそれを社会学科で学びたいのか。なぜその経験が自分にとって印象に残っているのか。

こうして問いを重ねることで、自分の考えが少しずつ整理されていきます。

さらに、別の立場からどう見えるかを考えておくと、面接での対話にも対応しやすくなります。


最後に

上智大学総合人間科学部社会学科の面接では、完璧な答えを用意する必要はありません。

大切なのは、自分の問いを持ち、その問いを深めようとする姿勢です。

強い意見を言い切ることよりも、別の立場や社会の仕組みに目を向けながら考えられることが重要です。

まずは、自分が関心を持っている社会問題について、「なぜ気になったのか」「自分とどう関わっているのか」「他の立場から見るとどう見えるのか」を考えてみてください。

その積み重ねが、面接で自分の言葉で話す力につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。