こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「推薦入試で大切な視点」です。
社会学科は「社会問題に関心がある人」に魅力的な学科
上智大学総合人間科学部社会学科は、社会問題に関心がある人にとって、とても魅力的な学科です。
ニュースを見て「なぜこうなるのだろう」と考えたり、学校生活の中で「このルールは本当に公平なのかな」と感じたりする人は、社会学の学びに関心を持ちやすいと思います。
ただし、社会学科を志望する前に知っておきたいことがあります。
社会学は、ただ社会を批判するための学問ではありません。また、すぐに正しい答えを出すための学問でもありません。
社会学は社会の仕組みを丁寧に見る学問
社会学は、社会の仕組みを丁寧に分析しようとする学問です。
たとえば、「格差はよくない」と感じることは自然です。ですが、社会学ではそこで終わりません。
なぜその格差が生まれたのか。どのような歴史的背景があるのか。制度や文化はどのように関係しているのか。
このように、感情だけで判断するのではなく、背景にある構造まで見ようとします。
一見すると個人の問題に見えることでも、実は社会の仕組みや環境が深く関わっていることがあります。
データや資料と向き合う力も必要
社会学は「社会について考える文系の学問」というイメージがあるかもしれません。
もちろん、人の考え方や社会のあり方について考えることは多いです。
しかし、それだけではありません。社会学では、アンケートや統計データ、インタビュー記録、調査資料などを使って考えることもあります。
たとえば、若者の投票率について考えるなら、印象だけで語るのではなく、実際のデータを見たり、年代ごとの違いを比べたりすることが大切になります。
社会を根拠をもって理解しようとする姿勢が求められるのです。
すぐに白黒つけない姿勢が大切
社会学では、一つの問題に対して複数の立場や意見があることを大切にします。
たとえば、学校のルールについて考えるとき、生徒から見ると「厳しすぎる」と感じることがあります。
一方で、先生や保護者、学校を運営する側から見ると、安全や公平さを守るために必要だと考えられている場合もあります。
社会学科では、どちらが正しいかを急いで決めるのではなく、「なぜその立場が生まれるのか」を考えます。
簡単に答えを出さないことも、社会学を学ぶうえで大切な姿勢です。
推薦入試で見られるポイント
上智大学の推薦入試では、社会問題に関する知識量だけが見られるわけではありません。
大切なのは、自分がどのような違和感や疑問を持ち、それをどのように深めようとしているかです。
出願書類や面接で問われる志望理由では、「社会問題に関心があります」だけで終わらせず、なぜその問題が気になったのか、自分とどう関係しているのかまで考えることが大切です。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。問いを持ち、考え続けられる人を見ている試験です。
社会学科に向いている人
社会学科に向いているのは、最初から難しい社会問題を語れる人だけではありません。
日常の中で違和感を持てる人、一つの出来事を深く考えるのが好きな人、自分の考えが変わることを怖がらない人に向いています。
たとえば、SNSでの炎上を見て「なぜ強い言葉ほど広がりやすいのだろう」と考えたり、学校生活の中で「なぜ発言する人がいつも同じなのだろう」と感じたりすることも、社会学への入り口になります。
最後に
社会学は、社会を遠くから眺める学問ではありません。
自分自身もその社会の一部として考える学問です。
「社会が悪い」と外から批判するだけではなく、「自分もその仕組みの中にいるのではないか」と問い直すことが大切です。
もしあなたが、身の回りの当たり前に違和感を持ち、その背景を考えてみたいと思うなら、上智大学総合人間科学部社会学科での学びは大きな意味を持つはずです。
まずは、最近気になったニュースや学校生活の中の出来事を一つ思い出してみてください。
そこから「なぜだろう」と考えることが、あなたらしい志望理由の第一歩になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


