こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学総合人間科学部教育学科志望で『他者理解』をどう伝えるか」です。
教育学科で重視される「他者理解」とは
教育学科を志望する人にとって、「他者理解」という言葉はよく聞くと思います。
ただ、「他者理解とは何か」と聞かれると、少しあいまいに感じる人も多いのではないでしょうか。
「優しくすること」「相手の気持ちを考えること」といったイメージを持つ人も多いと思います。それ自体はとても大切です。
ですが、上智大学総合人間科学部教育学科で求められている他者理解は、それだけではありません。
大切なのは、「自分とは違う立場や背景を想像しようとする姿勢」です。
つまり、自分の見方がすべてではないと認めたうえで、別の可能性を考えようとすることが重要になります。
一歩踏み込んだ見方ができるか
たとえば、授業中に発言しないクラスメイトがいたとします。
そのとき、「やる気がないのかな」と感じるのは自然なことです。
ですが、教育学科ではそこから一歩踏み込みます。
なぜ発言しないのか。そもそも発言しにくい雰囲気はなかったのか。発言することばかりが評価される仕組みではなかったのか。
さらに、その人の家庭環境やこれまでの経験が影響している可能性も考えられます。
このように、目に見える行動だけで判断するのではなく、その背景まで想像しようとすることが、他者理解につながります。
「自分の見方」を見直せるかが大切
他者理解を伝えるうえで特に大切なのは、自分の考えを見直せるかどうかです。
最初に思ったことが間違っている必要はありません。大切なのは、その後にどう考え直したかです。
たとえば、部活動で後輩がなかなか動けなかったときに、「やる気が足りないのではないか」と感じたとします。
しかし、その後で話を聞いたり、状況を振り返ったりする中で、「自分の教え方が一方的だったのかもしれない」「失敗しやすい雰囲気をつくってしまっていたのかもしれない」と気づくことがあります。
このように、「最初はこう思っていたが、今は違う見方もできると感じている」と言えることが、他者理解の深さにつながります。
具体的な経験があると伝わりやすい
推薦入試では、「子どもの気持ちを理解したい」といった言葉だけでは、どうしても抽象的に見えてしまいます。
それよりも、自分の経験をもとに話せると、ぐっと伝わりやすくなります。
たとえば、クラスであまり発言しない友人に対して最初は「消極的だな」と感じていたけれど、その後で話を聞く中で「発言すること自体が不安だった」ということを知った経験があったとします。
そのとき、「自分は相手の表面しか見ていなかった」と気づいたなら、それはとても大切な学びです。
こうした経験は、教育学科志望にとって大きな意味を持ちます。
推薦入試で見られているポイント
上智大学の推薦入試では、他者理解は出願書類や面接の中でさまざまな形で見られています。
たとえば、「そのときあなたはどう感じましたか」「別の立場から見るとどうですか」といった問いを通して、自分以外の視点をどれだけ考えられるかが見られます。
大切なのは、正しい答えを言うことではありません。
自分の考えを持ちながらも、「もしかしたら別の見方があるかもしれない」と立ち止まれるかどうかが重要です。
教育という分野では、多様な価値観と向き合うことになります。そのため、一つの考えに固執せず、対話しながら考えを深めていく姿勢が求められます。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ている試験です。
最後に
他者理解というと、難しく考えてしまうかもしれません。
ですが、特別なことをする必要はありません。
まずは、自分の学校生活を振り返ってみてください。
誰かの行動に対して違和感を持ったことや、「なぜだろう」と感じたことはなかったでしょうか。
そのとき、自分はどう考えたのか。そして、今振り返るとどんな見方ができるのか。
その変化に目を向けることが、他者理解の第一歩になります。
ぜひ、自分の経験の中にある小さな気づきを大切にしながら、「自分はどのように人を理解しようとしているのか」を考えてみてください。
その積み重ねが、あなたらしい志望理由につながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


