こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学総合人間科学部教育学科を志望する前に知っておきたいこと」です。


教育学科を目指す人が最初に持ちやすい思い

教育学科と聞くと、「子どもが好き」「先生になりたい」という気持ちを思い浮かべる人が多いと思います。

実際、それはとても自然な出発点ですし、大切にしてよい思いです。

学校生活の中で先生に支えられた経験があったり、部活動で後輩に教えることにやりがいを感じたりして、教育に関心を持つ人も多いでしょう。

ただ、上智大学総合人間科学部教育学科を志望する前に知っておいてほしいのは、教育学科は「理想の先生になる方法」をそのまま学ぶ場所ではないということです。

もちろん、教えることに関心を持つ人にとっても大切な学びはあります。ですが、それ以上に、教育そのものを問い直していく学問であることを知っておく必要があります。


教育学は「当たり前」を問い直す学問

教育学では、ふだん当たり前だと思っていることを、そのまま受け入れるのではなく、「なぜそうなっているのか」と考えます。

たとえば、学校に毎日通うこと、テストで評価されること、同じ学年の人が同じ内容を学ぶこと。こうしたことは、多くの高校生にとって日常の一部になっているはずです。

けれども、教育学ではそこで立ち止まります。

なぜ今の学校制度はこの形なのか。学力とはいったい何を指すのか。平等な教育とは本当に可能なのか。こうした問いに向き合うのが教育学の特徴です。

つまり、教育学科は正解を覚える学科ではなく、「そもそもそれは本当に当たり前なのか」と考え続ける学科なのです。


自分の教育観が揺さぶられることもある

教育学を学ぶと、自分がこれまで自然だと思っていた考え方が揺さぶられることがあります。

たとえば、「学校はみんなにとって安心できる場所だ」と思っていた人が、「学校がつらい場所になっている子どももいる」と知ることがあります。

あるいは、「努力すれば報われる」と考えていた人が、家庭環境や地域差、経済状況などによって学びやすさに差が出る現実に気づくこともあります。

こうした気づきは、決して気持ちのよいものばかりではありません。自分の考えが通用しないと感じたり、簡単に答えが出せないと悩んだりすることもあるはずです。

ですが、その揺れこそが教育学の学びにとって大切です。一つの見方だけで判断せず、別の立場や背景にも目を向けることが求められます。


感情だけではなく、社会の仕組みも見る必要がある

教育について考えるとき、「子どもを支えたい」「役に立ちたい」という気持ちはとても大切です。

ただ、教育は感情だけで語れる分野ではありません。

たとえば、学校に行きづらさを感じる子どもがいたとき、その背景には本人の気持ちだけでなく、学校のルール、評価の仕組み、家庭の状況、社会の価値観などが関わっていることがあります。

部活動でも同じです。後輩がうまくついてこられなかったとき、「やる気がない」と決めつけるのではなく、「教え方に問題はなかったか」「周囲の雰囲気はどうだったか」と考えることで見え方が変わります。

教育学科では、このように個人だけでなく、制度や環境、社会背景まで含めて考える視点が大切にされます。


推薦入試で見られるのは「考え続ける姿勢」

上智大学総合人間科学部教育学科の推薦入試でも、こうした姿勢はとても重視されます。

見られているのは、教育に関する専門知識の多さではありません。

むしろ大切なのは、自分の経験をどう振り返っているか、そこからどんな問いを持っているか、そして別の立場も想像しながら考えを深めようとしているかです。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。最初から正しい答えを持っている人ではなく、簡単に答えを決めつけずに考え続けられる人を見ている試験です。

そのため、出願書類や面接で問われる志望理由でも、「先生になりたいです」だけで終わるのではなく、「なぜそう思ったのか」「その背景にどんな経験があったのか」「大学でどのようにその問いを深めたいのか」まで考えることが大切になります。


教育学科に向いているのはどんな人か

教育学科に向いているのは、特別に立派な経験を持っている人だけではありません。

自分の学校生活を振り返れる人、他の人の立場を想像しようとする人、考えが変わることを怖がらない人に向いています。

たとえば、クラスで発言できない人がいることに違和感を持ったことがある人、部活動で後輩への伝え方に悩んだことがある人、学校のルールに疑問を持ったことがある人。そうした経験はすべて、教育学につながる入り口になります。

大切なのは、きれいな答えを持つことではなく、「なぜだろう」と考え続けることです。


最後に

上智大学総合人間科学部教育学科は、「教える人」になるためだけの学科ではありません。

教育というテーマを通して、人と社会の関係そのものを考えていく学科です。

だからこそ、入学前の段階でも、自分が受けてきた教育を少し立ち止まって見直してみることが大切です。

学校で当たり前だと思っていたことは、本当に当たり前だったのか。自分が感じた違和感には、どんな意味があるのか。そうした問いを持てる人は、教育学科での学びととても相性がよいはずです。

それでも「学びたい」と思えるなら、その気持ちはきっと本物です。ぜひ、自分の中にある小さな問いを大切にしながら、「自分は何を考えていきたいのか」を少しずつ深めてみてください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。