こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学総合人間科学部教育学科志望で考える教育と社会のつながり」です。
教育は学校の中だけの問題ではない
「教育」と聞くと、授業やテスト、学校生活といった場面を思い浮かべる人が多いと思います。
たしかに学校は教育の中心的な場所ですが、実は教育はその外側にある社会と強く結びついています。
たとえば、同じクラスで同じ授業を受けていても、学びやすさには違いがあると感じたことはないでしょうか。
家で落ち着いて勉強できる人もいれば、そうでない人もいます。塾に通える人もいれば、通えない人もいます。
こうした違いは、個人の努力だけで説明できるものではありません。家庭環境や経済状況、地域の違いといった社会的な要素が関係しています。
教育学科では、このように教育を社会とのつながりの中でとらえていきます。
身近な出来事から社会との関係を考える
教育と社会のつながりは、ニュースだけでなく、日常の中にも見つけることができます。
たとえば、こんな場面を思い出してみてください。
- クラスの中で、発言できる人とできない人がいると感じたこと
- 部活動で、家庭の事情によって参加が難しい人がいたこと
- 学校のルールが、人によって負担の大きさが違うと感じたこと
こうした出来事に対して、「なぜこうなっているのだろう」と考えることが、教育と社会の関係を理解する第一歩になります。
たとえば、発言しにくい雰囲気があると感じたとき、「その人の性格の問題」と考えるだけでなく、「そもそも発言しやすい環境になっているのか」「評価の仕組みが影響していないか」と視点を広げることができます。
このように、個人だけでなく、周囲の環境や仕組みに目を向けることが大切です。
志望理由を一段深めるための考え方
上智大学総合人間科学部教育学科の推薦入試では、志望理由の中でどれだけ深く考えられているかが見られます。
たとえば、「子どもを支えたい」という思いはとても大切です。
ただ、そのままでは個人の話にとどまりやすく、もう一歩踏み込む必要があります。
そこで大切になるのが、「なぜそのような状況が生まれているのか」と考える視点です。
たとえば、不登校の問題に関心を持ったとします。そのとき、「困っている子どもを支えたい」と考えるだけでなく、「なぜ学校に通いづらくなるのか」「学校の仕組みや社会の価値観にも原因はないのか」と考えを広げていくことが重要です。
こうした視点を持つことで、志望理由がより深く、教育学科で学ぶ意味がはっきりしてきます。
具体例で考えてみる
たとえば、ニュースで不登校の話題を見て違和感を持ったとします。
最初は、「学校に行けないのは本人の問題なのではないか」と考えていたかもしれません。
しかし、調べたり考えたりする中で、「学校の制度や評価のあり方、周囲の価値観も関係しているのではないか」と気づくことがあります。
このように、自分の考えが変化していく過程を言葉にできると、思考の深さが伝わります。
さらに、「では、どのような教育のあり方が必要なのか」と考えを進めることで、大学での学びにつながっていきます。
推薦入試で見られるのは「視点の広がり」
推薦入試では、特別な知識を持っているかどうかよりも、どのような視点で物事を見ているかが重視されます。
個人の努力や性格だけで説明するのではなく、社会の仕組みや環境にも目を向けられているかが大切です。
また、自分の考えに固執するのではなく、「別の立場から見るとどうだろう」と考えられる柔軟さも評価されます。
教育は、人と社会をつなぐ分野です。そのため、多面的に物事をとらえようとする姿勢が求められます。
推薦入試は、完璧な答えを持っている人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ている試験です。
最後に
志望理由を考えるときは、「自分の経験」だけで終わらせず、「社会とのつながり」を少し意識してみてください。
大きなテーマでなくても構いません。日常の中で感じた小さな違和感から出発して大丈夫です。
その問いに対して、「なぜだろう」と考え続けることが、教育学科での学びにつながっていきます。
ぜひ、自分の経験と社会との関係を重ねながら、「自分はどんな教育のあり方を考えていきたいのか」を少しずつ考えてみてください。
その積み重ねが、あなただけの志望理由につながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


