こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経営学科の推薦型選抜で求められる視点」です。
経営学科は「会社の仕組み」を考える学問
「経営学科って、将来社長になる人のための学科ですか?」という質問はよくあります。ですが実際には少し違います。
上智大学経済学部経営学科で学ぶのは、会社や組織の“仕組み”です。人・お金・情報・組織といった要素がどのように動けば、社会に価値を生み出せるのかを考えていきます。
つまり、目に見えるビジネスの結果ではなく、「なぜそうなるのか」という構造を捉える学問です。
どのようなことを学ぶのか
経営学科では、次のようなテーマを扱います。
- 企業はなぜ成長するのか
- 組織がうまく機能しない理由は何か
- リーダーに必要な要素とは何か
- ブランドはどのように作られるのか
- 新しい価値(イノベーション)はどう生まれるのか
数字だけでなく、人の行動や心理、組織文化なども含めて考える点が特徴です。
高校生活の中にも経営の視点はある
経営と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は高校生活の中にもヒントがあります。
例えば文化祭で、役割分担が曖昧で準備が進まなかった経験はありませんか。部活動で、メンバー同士のコミュニケーションがうまくいかず、結果に影響が出たことはないでしょうか。
これらはすべて「組織の動き」に関わる問題であり、経営学のテーマです。大切なのは「頑張ったこと」だけでなく、「なぜそうなったのか」と考えることです。
推薦入試で見られているポイント
上智大学の推薦型選抜では、専門知識の量よりも思考の深さが重視されます。
たとえば、部活動でリーダーを務めた経験があったとしても、それだけでは評価にはつながりません。
重要なのは、
- なぜうまくいかなかったのか
- 組織としてどんな課題があったのか
- 自分はどう考えたのか
といった振り返りです。現象を構造で捉えられているか、多様な立場を理解しようとしているかが見られています。
提出書類や面接で問われる志望理由の考え方
経営学科を志望する理由は、シンプルな言葉だけでは伝わりません。
「経営に興味があります」ではなく、
「アルバイト先で人手不足が続く理由に疑問を持ち、組織の仕組みから考えたい」
といったように、自分の経験と問いを結びつけることが大切です。
提出書類や面接では、結論の正しさよりも、「どのように考えたか」が評価されます。
経営学は社会全体に関わる学問
経営学は企業だけのものではありません。学校、自治体、NPO、病院など、あらゆる組織に関わります。
だからこそ、経営学は「社会をどうより良くするか」を考える学問でもあります。
華やかなイメージだけでなく、地道に分析し、仕組みを理解する姿勢が求められます。
最後に:あなたの「なぜ?」を大切に
もし今、「経営ってなんとなく面白そう」と感じているなら、その感覚はとても大切です。
そこから一歩進んで、「なぜ面白いと感じたのか」「どんな場面で疑問を持ったのか」を考えてみてください。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
自分の経験をもとに問いを深めていくことが、そのまま評価につながります。ぜひ、自分なりの視点で社会や組織を見つめてみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


