上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|推薦入試で伝わる「多様性」の書き方をわかりやすく解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「多様性の書き方」です。

上智大学総合人間科学部社会福祉学科を目指す高校生の中には、「多様性を大切にしたいと思っています」と提出書類に書こうと考えている人も多いでしょう。

しかし、「多様性を大切にしています」という言葉だけでは、大学側にはあなたらしさは伝わりません。

社会福祉学科では、年齢や性別、障がいの有無、国籍、文化、価値観など、多様な背景を持つ人々と向き合うことになります。そのため推薦入試でも、「多様性」という言葉を知っているかではなく、実際にどのように考え、どのような経験をしてきたのかが重視されます。

今回は、社会福祉学科を目指す人が、多様性についてどのように考え、提出書類や面接でどのように伝えればよいのかを紹介します。


「多様性」とは何だろう

多様性という言葉を聞くと、「国籍の違い」や「文化の違い」を思い浮かべる人が多いかもしれません。

もちろん、それも多様性の一つです。

しかし、社会福祉学科で考える多様性は、それだけではありません。

年齢や障がいの有無、家庭環境、考え方、生活スタイル、価値観など、人それぞれ違いがあります。

例えば、同じクラスの友達でも、得意なことや苦手なこと、将来の夢や考え方は一人ひとり異なります。

社会福祉とは、その違いを理解し、お互いが安心して生活できる社会を考える学問でもあります。


多様性は学校生活の中にもある

「自分は多様性について書ける経験がない」と思う人もいるかもしれません。

しかし、実は高校生活の中にも多様性を考える場面はたくさんあります。

例えば、グループ活動で意見が分かれた経験はありませんか。

自分では良いと思っていた意見でも、友達は違う考えを持っていたことがあるでしょう。

また、部活動で後輩との接し方を工夫した経験や、文化祭で全員が参加しやすい方法を考えた経験も、多様性を理解するきっかけになります。

大切なのは、「違う人がいた」という事実ではなく、「その違いを通して自分は何を学んだのか」を考えることです。


「相手を理解しようとした経験」を書こう

提出書類で多様性について書く場合、「多様性は大切です」とまとめるだけでは十分ではありません。

例えば、学校生活で意見が合わない友達がいたとき、自分はどのように考えたのかを振り返ってみましょう。

最初は納得できなかったとしても、「話を聞いてみると、その人にはその人なりの理由があった」と気付いた経験があるかもしれません。

社会福祉学科では、相手を理解しようとする姿勢がとても大切です。

そのため、「違いがあること」を書くよりも、「違いと向き合って考えた経験」を書くほうが、自分らしさが伝わります。


正解を書く必要はない

多様性について書こうとすると、「大学が求めている答えを書かなければ」と考えてしまう人もいます。

しかし、推薦入試では模範解答を書くことが目的ではありません。

例えば、「最初は相手の考えが理解できなかったが、話を聞く中で見方が変わった」という経験は、とても価値があります。

自分の考えが変化した過程には、その人らしい学びが表れています。

社会福祉学科でも、最初からすべてを理解できる人ではなく、対話を通して考え続けられる人が求められています。


推薦入試で評価される「多様性」の考え方

推薦入試では、多様性という言葉そのものよりも、その考え方が評価されます。

提出書類や面接で問われる志望理由では、「異なる立場の人の考えを理解しようとした経験」や、「一つの出来事を複数の視点から考えた経験」を伝えられると、社会福祉学科とのつながりが見えてきます。

例えば、探究活動で一つの社会問題について調べる際にも、「支援する側」と「支援を受ける側」だけでなく、家族や地域、行政など、さまざまな立場を考えられると、思考の深さが伝わります。

推薦入試では、知識量ではなく、多面的な視点や他者理解、対話を大切にする姿勢が評価されています。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、大学で学びながら考え続けられる人を見ている試験なのです。


大学では多様な人と学ぶことになる

高校では、同じ年代の仲間と過ごす時間がほとんどです。

一方で大学では、さまざまな地域や文化、価値観を持つ学生と出会います。

社会福祉学科では、授業や実習、グループワークなどを通して、多様な意見に触れながら学びを深めていきます。

そのため、自分の考えを持つことはもちろん、相手の考えにも耳を傾ける姿勢が欠かせません。

高校生活での経験を振り返り、「違いから何を学んだか」を考えることは、大学生活の準備にもつながります。


日常の出来事を振り返ることから始めよう

多様性について考えるために、特別な活動をする必要はありません。

学校生活や部活動、アルバイト、家族との会話など、日常には多くの学びがあります。

「自分とは違う考え方に出会った」「相手の立場を考えるようになった」という経験があれば、それは社会福祉学科での学びにつながる大切な財産です。

一つひとつの経験を丁寧に振り返ることで、自分らしい考えを見つけることができるでしょう。


まとめ

上智大学総合人間科学部社会福祉学科の推薦入試では、「多様性」という言葉を使うことよりも、多様な価値観を理解しようとする姿勢が大切にされています。

学校生活や部活動、探究活動などを振り返り、自分がどのような経験を通して考え方を深めてきたのかを整理してみましょう。

推薦入試では、知識量ではなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、そして対話を大切にする姿勢が評価されます。

ぜひ、「自分とは違う考え方」に出会った経験を振り返りながら、自分なりの多様性について考えてみてください。その積み重ねが、社会福祉学科での学びにもつながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。