上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科|探究活動を深める方法と推薦入試につなげる考え方

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科|探究活動を深める方法と推薦入試につなげる考え方」です。


探究活動はテーマを決めて終わりではありません

上智大学外国語学部ポルトガル語学科の推薦入試を考えている人の中には、学校の探究活動に取り組んでいる人も多いでしょう。

しかし、テーマを決めて情報を集め、発表資料を作っただけで、本当に探究を深められたのか不安になることもあるかもしれません。

探究活動で大切なのは、最初から完成された答えを出すことではありません。自分が持った疑問について調べ、考え、新しい疑問へつなげていく過程に意味があります。

推薦入試でも、研究者のような完璧な成果が求められているわけではありません。どのような問いを持ち、その問いにどう向き合ったのかを丁寧に整理することが大切です。


まずは問いを具体的にしてみよう

探究活動が深まりにくい原因の一つに、テーマが広すぎることがあります。

例えば、「ブラジルの文化について」というテーマだけでは、音楽、食文化、宗教、スポーツ、移民など、調べる範囲が広くなりすぎてしまいます。

そこで、「ブラジルの音楽には、どのような歴史や文化の影響が表れているのか」「ブラジルのサッカー文化は、社会の中でどのような役割を持っているのか」と問いの形にしてみましょう。

問いが具体的になると、何を調べればよいのかが見えやすくなります。

テーマを決めることよりも、「自分はそのテーマの何を知りたいのか」を考えることが、探究を深める第一歩です。


集めた情報を並べるだけにしない

インターネットや本で調べた内容をまとめるだけでは、探究活動が説明の集まりになってしまうことがあります。

調べた情報に対して、「なぜこのような違いが生まれたのか」「日本と比べると何が異なるのか」「別の立場から見るとどう考えられるのか」と問いを重ねてみましょう。

例えば、ポルトガル語が複数の大陸で使われていることを調べた場合、その事実だけで終わらせず、歴史的な背景や、地域による言葉の違いにも目を向けることができます。

情報を集めることはゴールではありません。集めた情報をもとに、自分なりに考えることが探究の中心です。


一つの資料だけで判断しない

探究活動を深めるためには、複数の資料を比べることも大切です。

一つのウェブサイトだけを参考にすると、情報が偏っていたり、ある一つの立場だけが強く表れていたりする可能性があります。

本、新聞記事、公的機関の資料、統計、インタビューなど、異なる種類の情報に触れてみましょう。

同じ出来事について書かれた資料でも、立場によって説明の仕方が異なることがあります。その違いを見つけ、「なぜ見方が違うのだろう」と考えることも立派な探究です。

大学でも、一つの答えをそのまま受け入れるのではなく、複数の資料を読み比べながら考えを深めていきます。


身近な人との対話を取り入れてみよう

探究活動は、一人で資料を読むだけでなく、人と話すことで深まることもあります。

例えば、学校や地域に外国にルーツを持つ人がいる場合、無理のない範囲で話を聞くことで、資料だけでは分からない視点に出会えるかもしれません。

また、先生や友達に自分の考えを説明し、「どうしてそう思ったの?」「反対の立場から見るとどうなる?」と質問してもらうのも効果的です。

部活動でも、仲間に説明してみると、自分では分かっているつもりだった部分が、うまく言葉にできないことがあります。

対話を通して考えを言葉にすることで、自分の理解が足りない部分や、次に調べるべきことが見えてきます。


最初の考えが変わっても問題ありません

探究を進める中で、「最初に予想していた答えと違った」と感じることがあります。

しかし、それは失敗ではありません。新しい情報に触れ、自分の考えが変化したということは、探究が深まった証拠でもあります。

例えば、最初は「文化の違い」が原因だと思っていたことが、調べるうちに歴史や経済、教育制度とも関係していると気づく場合があります。

そのときは、最初の考えに無理に合わせるのではなく、「なぜ考えが変わったのか」を整理してみましょう。

大学での学びでも、新しい資料や他者の意見を受けて、自分の見方を修正する姿勢が求められます。


探究の過程を記録しておこう

探究活動では、完成した発表資料だけでなく、途中の過程も大切です。

何に疑問を持ったのか、どの資料を読んだのか、どこで行き詰まったのか、考えがどのように変わったのかを記録しておきましょう。

ノートやパソコンに、次のような内容を簡単に残しておくと振り返りやすくなります。

  • 最初に持った疑問
  • 調べて分かったこと
  • 資料によって異なっていた意見
  • 新しく生まれた疑問
  • 自分の考えが変化した点

こうした記録は、出願書類や面接で探究活動について説明するときにも役立ちます。


推薦入試では成果よりも考えた過程が見られる

推薦入試では、探究活動で大きな成果を出したかどうかだけが評価されるわけではありません。

提出書類や面接では、「なぜそのテーマを選んだのか」「どのように調べたのか」「途中でどんな疑問や課題が生まれたのか」といった過程が見られます。

上智大学外国語学部ポルトガル語学科では、言語を入り口として、異なる地域の歴史、文化、社会、人々の価値観を学びます。

そのため、一つの見方だけで判断せず、多面的に考える力や、自分と異なる立場を理解しようとする姿勢が大切です。

また、自分の意見を一方的に主張するのではなく、相手の話を聞きながら考えを深める対話姿勢も、大学での学びにつながります。

推薦入試は、完璧な答えを持つ人を選ぶ試験ではありません。分からないことに向き合い、問いを持ちながら考え続けられる人を見る試験です。


小さな疑問を大切にしながら探究を続けよう

探究活動を深めるために、最初から難しいテーマを選ぶ必要はありません。

映画や音楽、スポーツ、ニュース、学校生活など、自分が本当に気になったことから始めて大丈夫です。

その疑問について複数の資料を調べ、異なる立場から考え、人との対話を通して問いを育てていきましょう。

調べる中で考えが変わったり、新しい疑問が生まれたりすることも、探究の大切な一部です。

ぜひ、自分の探究活動を振り返りながら、「次は何を知りたいだろう」と考えてみてください。その問いが、上智大学外国語学部ポルトガル語学科で深めたい学びへとつながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。