上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科|推薦入試で思考力を伝える方法

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科|推薦入試で思考力を伝える方法」です。


思考力は難しい言葉で示すものではありません

上智大学外国語学部ポルトガル語学科の推薦入試を考える中で、「思考力を見せるには、難しいことを書かなければならないのでは」と不安になる人もいるでしょう。

しかし、思考力とは、専門用語をたくさん使ったり、複雑な意見を述べたりすることではありません。

ある出来事に対して疑問を持ち、理由や背景を調べ、別の立場からも考えながら、自分なりの意見を組み立てる力のことです。

大切なのは、立派な結論を示すことよりも、「なぜそのように考えたのか」という過程を伝えることです。


事実と自分の考えを分けてみよう

思考力を伝えるためには、調べて分かった事実と、自分が考えたことを分けて整理する必要があります。

例えば、「ブラジルは多文化社会です」と説明するだけでは、調べた情報を紹介している段階にとどまります。

そこから、「異なる文化的背景を持つ人々が暮らす社会では、言葉が相互理解にどのような役割を果たすのだろう」と考えることで、自分の問いが生まれます。

さらに、日本の地域社会や学校生活と比較すれば、自分に身近な問題として考えを深めることもできます。

情報を紹介した後に、「私はここから何を考えたのか」を加えることが、思考力を伝える第一歩です。


「なぜ?」を一度で終わらせない

思考を深めるには、一つの疑問に対して「なぜ?」を繰り返してみることが効果的です。

例えば、「ブラジルの音楽に興味があります」というところから始めたとします。

次に、「なぜブラジルの音楽にひかれたのか」「音楽にはどのような歴史が反映されているのか」「音楽は社会の中でどのような役割を持っているのか」と問いを重ねていきます。

すると、最初は趣味として興味を持った音楽が、歴史、文化、民族、社会のつながりを考えるテーマへと広がっていきます。

このように、最初の興味を一段ずつ掘り下げていく過程が、大学で求められる思考につながります。


一つの立場だけで判断しない

上智大学外国語学部ポルトガル語学科では、言語を通して、さまざまな国や地域の歴史、文化、社会について学びます。

その中では、一つの出来事について複数の見方があることを知る機会も多くなります。

例えば、観光客の増加は地域経済を活性化させる一方で、住民の生活や環境に負担を与えることもあります。

どちらか一方だけを正しいと決めるのではなく、観光客、住民、行政、事業者など、それぞれの立場から考えてみることが大切です。

「自分の考えとは違う意見にも理由があるかもしれない」と想像する姿勢が、多面的な思考につながります。


高校生活の経験からも思考力は伝えられる

思考力を示すために、国際問題のような大きなテーマを扱う必要はありません。

学校生活や部活動での経験も、自分の考え方を伝える材料になります。

例えば、文化祭の準備で意見が対立したとき、自分の案を通すことだけを考えるのではなく、相手がなぜその意見を持ったのかを聞いた経験があるかもしれません。

部活動で練習方法を見直した経験なら、問題の原因を考え、複数の方法を試し、結果を振り返った過程を説明できます。

何かに成功した話だけでなく、迷ったことや考え直したことも、思考力を伝える大切な経験です。


結論だけでなく考えが変わった過程を伝える

推薦入試では、「私はこう考えます」と結論を述べるだけでなく、そこに至るまでの過程も大切です。

最初は一つの見方しかしていなかったけれど、本を読んだり、人の意見を聞いたりしたことで考えが変わった経験があれば、ぜひ整理してみましょう。

考えが変わることは、意見に自信がないということではありません。

新しい情報や異なる意見を受け止め、自分の考えを見直せることは、大学で学ぶうえで重要な力です。

「最初はこう考えていた。しかし、調べる中でこの視点に気づき、現在はこのように考えている」と説明すると、思考の深まりが伝わりやすくなります。


出願書類では話の流れを意識しよう

出願書類で思考力を伝えるときは、出来事や知識を並べるだけでなく、話の流れを意識しましょう。

例えば、次の順番で整理すると、自分の考えが伝わりやすくなります。

  • どのような経験や出来事に興味を持ったのか
  • そこからどのような疑問を持ったのか
  • 何を調べ、どのような意見に触れたのか
  • 自分の考えがどのように深まったのか
  • 大学でさらに何を学びたいのか

最初からきれいな文章を書こうとするよりも、まずはこの流れに沿って、自分の経験と考えをメモしてみるのがおすすめです。


面接では対話の中で考える姿勢を見せる

面接で思考力を示すために、用意した答えを一字一句暗記する必要はありません。

面接官から「なぜそう考えたのですか」「反対の立場についてはどう思いますか」と聞かれたときに、質問を受け止め、自分なりに考えて答えることが大切です。

すぐに答えが思いつかない場合でも、焦って無理に結論を出す必要はありません。

「その視点では十分に考えていませんでしたが、私は現時点ではこのように考えます」と丁寧に答えることもできます。

相手の質問を聞き、その場で考えを深めようとする姿勢も、対話する力の一つです。


推薦入試で見られるのは考え続ける力

推薦入試では、すべての問題に正しい答えを持っていることが求められているわけではありません。

見られているのは、身近な出来事や社会の問題に問いを持ち、複数の視点から考え、自分とは異なる意見にも向き合えるかどうかです。

上智大学外国語学部ポルトガル語学科では、異なる言語や文化を学ぶ中で、自分にとって当たり前だった見方を問い直す場面もあるでしょう。

だからこそ、推薦入試でも知識量だけではなく、思考の深さ、他者理解、対話姿勢が大切にされます。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。大学に入ってからも問いを持ち、考え続けられる人を見る試験です。


自分の考えを少しずつ言葉にしてみよう

思考力は、急に身につくものではありません。

ニュースを見たときに「自分はどう思うか」を考えたり、本を読んだ後に疑問をメモしたり、友達や先生と意見を交わしたりすることで少しずつ育っていきます。

大切なのは、難しいことを言おうとするのではなく、なぜそう考えたのかを自分の言葉で説明することです。

まずは、最近気になった出来事や高校生活で印象に残った経験を一つ選び、「なぜ気になったのか」「別の見方はないか」と考えてみてください。

その小さな積み重ねが、出願書類や面接で自分らしい思考力を伝えることにつながります。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。