こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学法学部法律学科|志望理由の基本構造と推薦型選抜で伝わる書き方」です。
志望理由は「きれいな文章」より流れが大切
上智大学法学部法律学科を推薦型選抜で目指すとき、出願書類や面接で問われる志望理由はとても重要です。
ただし、最初から立派な言葉でまとめようとすると、かえって抽象的になってしまうことがあります。
大切なのは、きれいな表現を並べることではありません。自分がどのような社会の問題に疑問を持ち、なぜ法律学を学びたいと思ったのかを、読み手に伝わる流れで整理することです。
志望理由は4つの流れで考える
法律学科の志望理由は、次の4つの流れで考えると整理しやすくなります。
- 問題意識
- きっかけとなった経験
- 大学で学びたいこと
- 将来へのつながり
この流れがあると、「なぜ法律学科なのか」が自然に伝わりやすくなります。
特に法律学科では、社会への疑問や、公平さに対する問題意識が大切になります。
まずは社会への問題意識を考える
志望理由の出発点になるのは、社会に対する疑問です。
たとえば、「なぜ法律は必要なのか」「なぜ同じ出来事でも人によって意見が分かれるのか」「なぜ社会には不公平に感じられる制度があるのか」といった問いです。
法律学は、単に条文を覚える学問ではありません。社会の中で起きる問題を、ルールや制度の視点から考える学問です。
そのため、志望理由を書くときも、自分がどのような社会の問題に関心を持っているのかを明確にすることが大切です。
きっかけは身近な経験でよい
次に、その問題意識を持つようになったきっかけを考えます。
きっかけは、特別な活動でなくても構いません。ニュース、学校の授業、ボランティア、部活動、校則について考えた経験など、身近な出来事から始めて大丈夫です。
たとえば、学校のルールについて友人と意見が分かれた経験があったとします。そのときに、「なぜこのルールがあるのか」「誰にとって公平なのか」と考えたなら、それは法律学につながる視点です。
大切なのは、何を経験したかではなく、その経験から何を考えたかです。
法律学科で何を学びたいのかにつなげる
問題意識ときっかけを整理したら、次は大学で学びたいことにつなげます。
たとえば、人権に関心があるのか、社会制度に関心があるのか、行政の仕組みに関心があるのか、国際的なルールに関心があるのかを考えてみましょう。
「法律を学びたいです」だけでは少し広すぎます。
自分の疑問が、法律学のどの方向につながっているのかを考えることで、志望理由に深さが出ます。
将来像は職業名だけで終わらせない
最後に、大学で学んだことを将来どのように活かしたいのかを考えます。
ここで注意したいのは、「弁護士になりたい」「公務員になりたい」といった職業名だけで終わらせないことです。
もちろん、将来の目標として職業を考えることは大切です。しかし、推薦型選抜では、その仕事を通してどのような社会に関わりたいのかまで考えられているかが見られます。
たとえば、「誰もが安心して暮らせる制度づくりに関わりたい」「弱い立場に置かれやすい人を支えるルールについて学びたい」といった形にすると、学びと将来のつながりが見えやすくなります。
最後に:自分の問いから始めてみよう
上智大学法学部法律学科の志望理由は、最初から完璧に書く必要はありません。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
まずは、自分が社会の中で疑問に思ったことを一つ思い出してみてください。
その疑問がどのような経験から生まれたのか、大学でどう深めたいのかを考えることで、志望理由は少しずつ形になります。
ぜひ、自分の中にある「なぜ?」を大切にしながら、法律学を学ぶ理由を自分の言葉で整理してみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


