こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「推薦入試で伝わる考え方とは」です。


よくある志望理由の落とし穴

教育に関心を持って志望理由を書こうとすると、多くの人が「格差をなくしたいです」「すべての人が平等に学べる社会を実現したいです」といった表現を使います。

こうした思いはとても大切で、間違っているわけではありません。

ただ、そのままでは少し広くて抽象的になりやすく、「なぜあなたがそう考えるのか」が伝わりにくくなってしまいます。

推薦入試で見られているのは、立派なテーマそのものではなく、そのテーマについてあなたがどのように考えてきたかという過程です。


具体的な場面が見えるかどうか

まず大切なのは、あなたの経験が具体的に伝わるかどうかです。

たとえば、「教育格差に関心があります」と書くだけでは、読み手はその背景をイメージすることができません。

それよりも、「ニュースで教育格差の特集を見たとき、同じ年齢でも学べる環境に大きな違いがあることに驚いた」といった具体的な場面を書くことで、関心のきっかけが伝わります。

さらに、「自分の学校生活では当たり前だと思っていたことが、すべての人にとって当たり前ではないと気づいた」と続けることで、あなた自身の気づきがよりはっきりします。


自分の立場が入っているか

次に大切なのは、その問題と自分との関わりが書けているかどうかです。

社会の問題を他人事として語るのではなく、「自分はどう考えてきたのか」を言葉にすることが重要です。

たとえば、「これまで努力すれば報われると思っていたが、家庭環境によってスタート地点が違う可能性があると知り、自分の考えが一面的だったと感じた」と書けると、思考の変化が見えてきます。

このように、自分の立場や考えの変化を入れることで、志望理由に深みが出てきます。


なぜ教育学科で学びたいのかをつなげる

もう一つ重要なのが、「なぜその学びを教育学科で深めたいのか」を明確にすることです。

単に「問題を解決したい」というだけではなく、「その問題をどのように理解したいのか」を示すことが大切です。

たとえば、「個人の努力だけでは説明できない学びの差について、環境や制度の視点から考えたい」とつなげることで、教育学科との結びつきが見えてきます。

教育学科では、人の学びや成長だけでなく、それを取り巻く社会の仕組みも含めて考えます。その特徴と自分の関心がつながっているかを意識してみてください。


「正しいこと」を言おうとしすぎない

志望理由を書くときに気をつけたいのは、「正しいこと」を言おうとしすぎることです。

たとえば、「みんなが平等に学べる社会を実現したい」という言葉はとても立派ですが、それだけではあなた自身の考えが見えにくくなってしまいます。

教育学科の推薦入試で大切なのは、きれいな理想を並べることではありません。

むしろ、「どのように疑問を持ったのか」「その後どのように考えが広がったのか」といった過程のほうが重視されます。

うまくまとめようとするよりも、自分の考えを正直に振り返ることが大切です。


推薦入試で見られていること

上智大学総合人間科学部教育学科の推薦入試では、専門知識の多さではなく、問いを持つ姿勢や思考の深さが見られています。

出願書類や面接で問われる志望理由でも、「どのように考えてきたのか」「どのように視点を広げてきたのか」が重要です。

また、面接では別の立場からの見方を求められることもあります。そのときに、「確かにそういう見方もあるかもしれない」と受け止められる柔軟さも大切です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ている試験です。


最後に

志望理由を見直すときは、「自分はなぜこの問題に関心を持ったのか」「どのように考えが変わってきたのか」をもう一度振り返ってみてください。

大きなテーマでなくても構いません。日常の中で感じた違和感や疑問こそが、あなたらしい志望理由の出発点になります。

焦らずに、自分の考えを少しずつ言葉にしていきましょう。

その過程を大切にすることが、推薦入試で評価される力につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。