こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学総合人間科学部教育学科志望で『思考力』をどう見せるか」です。
推薦入試で言われる「思考力」とは何か
推薦入試の話になると、よく「思考力が大切です」と言われます。
ただ、そう言われても、「思考力って結局どういうことなのだろう」と感じる人は多いと思います。
上智大学総合人間科学部教育学科で求められる思考力は、難しい言葉を使えることでも、知識をたくさん並べられることでもありません。
大切なのは、一つの出来事をそのままで終わらせず、少し立ち止まって考えられることです。
たとえば、「なぜそうなったのか」「別の見方はないのか」「自分の考えは一面的ではないか」と問い直していく姿勢です。
教育学科の推薦入試では、完成された正解よりも、問いを持ちながら考え続けられるかどうかが見られています。
教育学科で求められる思考力の中身
教育学科で求められる思考力には、いくつかの特徴があります。
- 一つの出来事を多面的に見る力
- 自分の考えを見直せる力
- 背景や制度まで想像できる力
たとえば、学校生活の中で何か気になることがあったときに、「あの人が悪い」「この仕組みが悪い」とすぐ結論づけるのではなく、いくつかの要因を考えられるかどうかが大切です。
教育という分野は、人の気持ちだけでなく、環境、ルール、評価のされ方、家庭の状況、社会の価値観など、さまざまなものが関わっています。
だからこそ、一つの原因だけで説明しようとしない姿勢が重要になります。
身近な経験の中で思考力は見せられる
思考力と聞くと、何か特別な経験が必要だと思う人もいるかもしれません。
ですが、実際はそんなことはありません。むしろ、日常の学校生活の中にこそ、思考力を見せる材料はたくさんあります。
たとえば、「授業がつまらないと感じた」という経験があったとします。
このときに、「先生の教え方が悪いからだ」と考えるだけでは、まだ見方が一つに限られています。
そこから一歩進んで、「自分は受け身になっていなかったか」「評価方法がその授業に合っていたのか」「授業時間の長さや進め方に無理はなかったか」と広げていけると、思考の深まりが見えてきます。
つまり、思考力とは、何かを複雑に言うことではなく、一つの出来事をいろいろな角度から見ようとすることなのです。
「最初の考え」から「その後の変化」まで書けると強い
推薦入試で特に評価されやすいのは、最初の考えと、その後の変化が見えることです。
最初から完璧な考えを持っている必要はありません。むしろ、考えが変わっていく過程のほうが大切です。
たとえば、学習が苦手な人を見て、最初は「努力不足なのではないか」と思っていたとします。
でも、その後で話を聞いたり、自分なりに考えたりする中で、「家庭で勉強しにくい環境があるのかもしれない」「そもそも同じやり方で全員が学べるとは限らない」と気づくことがあります。
このように、「最初はこう思っていたが、今は別の見方も大切だと感じている」と書けると、自分の考えを見直せる力が伝わります。
教育学科では、このような思考の広がりがとても大切です。
個人だけでなく、背景や制度まで見られるか
教育学科らしい思考力として特に大切なのが、個人だけでなく背景や制度まで想像できることです。
たとえば、クラスで発言しない人がいたとします。
そのときに、「消極的な性格だから」と片づけるのではなく、「発言しにくい空気はなかったか」「発言することばかりが評価される仕組みではなかったか」と考えられると、視点が深くなります。
部活動でも同じです。後輩がなかなか動けないときに、「やる気がない」と見るだけでなく、「教え方が一方的ではなかったか」「失敗しやすい雰囲気があったのではないか」と考えることができます。
教育学は、個人の努力や性格だけで説明しきれないことを扱う学問です。だからこそ、背景や仕組みに目を向けられるかどうかが重要になります。
推薦入試でどう見られているのか
上智大学総合人間科学部教育学科の推薦入試では、思考力は出願書類でも面接でも見られます。
たとえば、ある経験を書いたときに、「その経験から何を感じたか」だけで終わるのではなく、「なぜそう考えたのか」「別の見方をするとどう見えるのか」「大学でどう深めたいのか」までつながっていると、思考の深さが伝わります。
面接でも同じです。自分の考えを話したあとに、「別の立場から見るとどうですか」と聞かれることがあります。
そのときに、すぐに完璧な答えを出せなくても大丈夫です。大切なのは、その場で相手の問いを受け止めて、自分なりに考えようとすることです。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ている試験です。
難しい言葉より、自分の言葉が大切
ここで安心してほしいのは、思考力を見せるために難しい言葉を使う必要はないということです。
むしろ、難しそうな表現を無理に使うより、自分の経験を自分の言葉で丁寧に話せるほうが伝わります。
たとえば、学校生活の中で気になったことを一つ取り上げて、「そのとき自分はどう思ったか」「今振り返ると何が見えてくるか」を素直に言葉にしていくことが大切です。
思考力は、頭の良さを見せるものではありません。自分の経験を雑に流さず、丁寧に見直す力のことです。
最後に
上智大学総合人間科学部教育学科を志望するなら、まずは自分の学校生活をゆっくり振り返ってみてください。
授業、部活動、クラスでの人間関係、学校のルール。そこには、きっと一度は「なぜだろう」と思ったことがあるはずです。
その小さな疑問を、そのままにせず少し深く考えてみること。それが、教育学科で求められる思考力の第一歩です。
最初から立派な答えは必要ありません。むしろ、自分の考えが変わることを恐れず、問いを広げていけることのほうが大切です。
ぜひ、自分の経験を丁寧に振り返りながら、「自分は何を考え続けたいのか」を見つめてみてください。その積み重ねが、あなたらしい強みになっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


