こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「心理学は社会とどうつながる?上智大学 総合人間科学部 心理学科の志望理由を一段深める視点」です。
心理学は将来何に役立つのか?で止まらないことが大切
「心理学は将来何に役立ちますか?」
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する高校生から、よく出てくる質問の一つです。 この問いに対して、すぐに職業名で答えようとする人は少なくありません。
たとえば、カウンセラー、教師、企業の人事担当、福祉職、公務員などです。 もちろん、これらはどれも間違いではありません。 心理学の学びが活かされる場面は実際にたくさんあります。
ただ、上智大学 総合人間科学部 心理学科の推薦入試でより大切なのは、 「心理学を学ぶとどんな仕事に就けるか」だけではありません。
本当に問われているのは、 人を理解することが、社会にとってどんな意味を持つのかを考えているかどうかです。
心理学を、単に将来の職業に役立つ知識として捉えるのではなく、 人と社会の関わりを考える学問として見られているかどうか。 そこに、志望理由の深さの差が表れます。
心理学は「個人の心」だけでなく「社会の中の人」を考える学問
心理学というと、 「心の悩みを抱えた人を支える学問」 「個人の感情や性格を理解する学問」 というイメージを持つ人が多いかもしれません。 たしかにそれも心理学の大切な一面です。
しかし、心理学はそれだけではありません。 心理学は、社会の中で人がどう行動するのかを考える学問でもあります。
人は、一人だけで生きているわけではありません。 学校、家庭、友人関係、部活動、地域、SNS、職場など、 さまざまな環境の中で人は影響を受けながら行動しています。
だからこそ心理学は、 個人の心だけを見るのではなく、 集団の中での振る舞い、他者との関わり、思い込みや偏見、対立や協力など、 社会の中で起こる人の行動も大切なテーマとして扱います。
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望するなら、 心理学を「人の心を知る学問」とだけ捉えるのではなく、 「人と社会の関わりを理解する学問」として考えてみることが大切です。
人を理解することは、社会の中でどんな意味を持つのか
では、人を理解することには、社会の中でどんな意味があるのでしょうか。
たとえば、
- 働きやすい職場を作る
- 子どもが安心できる学校環境を整える
- 偏見や誤解を減らす
- 対立が激しくなりにくい対話の場を考える
- 不安や孤立を抱えやすい人が安心して過ごせる仕組みを考える
こうしたことはすべて、人の心理を理解することと深く関わっています。
たとえば職場の人間関係がうまくいかないとき、 単に「相性が悪い」で片づけるのではなく、 立場の違い、受け取り方の違い、伝え方の問題、集団の空気などを考えることで、 もっとよい関係の作り方を考えることができます。
学校でも同じです。 子どもたちが安心して意見を言える環境や、 傷ついた人が孤立しにくい空気をつくるには、 ただルールを増やせばよいわけではありません。 人がどう感じ、どう反応し、どんなときに黙ってしまうのかを理解する必要があります。
つまり、心理学は個人を理解するためだけの学問ではなく、 よりよい社会のあり方を考えるための学問でもあるのです。
志望理由で「人を助けたい」だけで終わらせない
心理学科の志望理由を書くとき、 「人を助けたい」 「悩んでいる人の力になりたい」 と書く人は多いです。 この気持ちはとても大切ですし、決して悪いことではありません。
ただし、そのままだと少し抽象的です。 なぜなら、「人を助けたい」という思いは、 教育、福祉、看護、医療など、さまざまな分野にも当てはまるからです。
上智大学 総合人間科学部 心理学科の推薦入試では、 そこからさらに一歩進んで、 「なぜ人を理解することが社会にとって大切だと思うのか」 まで考えられているかが重要です。
たとえば、 「相手の気持ちを理解できないことが、誤解や対立を生むのではないか」 「人が安心して話せる環境には、どんな条件が必要なのか」 「違う立場の人どうしが対話するには、どんな心理的な壁があるのか」 といった視点まで広げられると、 心理学を学ぶ意味がより深く伝わります。
自分の小さな疑問を社会との接点に広げていく
志望理由を深めるうえで大切なのは、 最初から大きな社会問題を語ろうとすることではありません。 むしろ、自分の身近な経験から出てきた疑問を、 少しずつ社会との接点に広げていくことが大切です。
たとえば、 「意見の対立が激しくなる場面を見て、 なぜ人は自分と違う考えを受け入れにくいのか疑問に思った」 という経験があったとします。
これは最初は身近な出来事かもしれません。 でも、そこから 「人はなぜ自分の立場に強くこだわるのか」 「対立の中で相手の話を聞けなくなるのはなぜか」 「対話の土台をつくるには何が必要なのか」 と考えていくと、 個人の経験が社会全体の課題につながっていきます。
そして、 「心理学を通して対話の土台を考えたい」 とつなげることができれば、 志望理由はぐっと深まります。
心理学科志望で大切なのは、 自分の関心が社会とどうつながるのかを考えることです。 テーマの大きさそのものではなく、 自分の問いがどのように社会の問題と接点を持つのかを言葉にできることが重要です。
社会とのつながりが見えると志望理由に広がりが出る
心理学科の志望理由が浅く見えてしまうとき、 その原因の一つは、 関心が自分の中だけで完結していることです。
たとえば、 「自分が人間関係で悩んだから心理学を学びたい」 という出発点は自然です。 ですが、それだけだと、 個人的な悩みを解決したいだけに見えてしまうことがあります。
そこで、 「自分が感じた人間関係の難しさは、多くの人にも共通するのではないか」 「安心して意見を言える環境づくりに心理学は役立つのではないか」 と視点を少し広げると、 志望理由は一気に豊かになります。
上智大学 総合人間科学部 心理学科で学びたい理由として、 自分の経験と社会とのつながりの両方が見えてくるからです。
心理学科志望の強さは「社会を見る視点」にも表れる
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望するなら、 自分の関心をただの興味で終わらせず、 それが社会にとってどんな意味を持つのかまで考えてみてください。
たとえ出発点が小さな疑問でもかまいません。 クラスで意見を言いにくかったこと、 友人とのすれ違いに悩んだこと、 SNSで本音と違うふるまいをしてしまったこと。 その一つひとつが、 人と社会の関わりを考える入口になります。
心理学は、個人の心だけを扱う学問ではありません。 社会の中で人がどう生き、どう関わり、どうすれ違い、どう理解し合えるのかを考える学問でもあります。
だからこそ志望理由でも、 「自分は何に疑問を持ったのか」 だけでなく、 「その問いは社会とどうつながるのか」 まで考えられると、 心理学科志望としての説得力は大きく高まります。
あなたの小さな疑問の中に、 社会との接点はきっとあります。 その接点を見つけて言葉にすることが、 志望理由を一段深める大きなヒントになります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


