こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する前に知っておきたいこと」です。
心理学科は人気が高いからこそ、イメージだけで選ばないことが大切
上智大学 総合人間科学部 心理学科は、毎年多くの受験生が関心を持つ人気の高い学科です。 「人の心に興味がある」 「カウンセラーになりたい」 という理由で志望する人も少なくありません。
こうした関心は、心理学科を目指す出発点としてとても自然です。 ただ、志望する前に知っておきたい大切なことがあります。 それは、心理学は一般にイメージされるものと、実際の学問としての姿に少し差があるということです。
もし「人の気持ちを読むのが得意だから向いていそう」 「人の本音がわかるようになれそう」 といったイメージだけで考えていると、 入学後に想像との違いを感じることもあります。
だからこそ、上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する前に、 心理学とはどんな学問なのか、 どんな姿勢が求められるのかを知っておくことはとても大切です。
心理学は「人の気持ちを当てる学問」ではない
まず知っておきたいのは、 心理学は“人の気持ちを当てる学問”ではないということです。
心理学という言葉を聞くと、 相手の本音を見抜く学問や、 性格を見抜く学問のようなイメージを持つ人もいるかもしれません。 ですが、大学で学ぶ心理学はそうした直感的なものではありません。
心理学は、人の行動や思考、感情の傾向を、 実験や観察、調査、データ分析などを通して科学的に理解しようとする学問です。
つまり、 「なんとなくこう思う」 「たぶんこういう気持ちだろう」 で終わるのではなく、 本当にそう言えるのかを根拠をもとに考えていく学問なのです。
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望するなら、 心理学を感覚だけで理解するのではなく、 科学として学ぶものだという認識を持っておくことが大切です。
心理学では実験・データ・統計も大切になる
心理学科での学びには、 実験やデータ、統計を使う場面が多くあります。
たとえば、
- アンケート結果を数値で整理する
- 実験データを分析する
- 仮説と結果を照らし合わせる
- 観察した内容を客観的に考察する
こうした作業は、心理学を学ぶうえでとても重要です。 なぜなら、人の行動や考え方を客観的に理解するためには、 感想や印象だけでは不十分だからです。
「数字が少し苦手…」 と思う人もいるかもしれません。 その不安はよくわかります。 ですが、ここで大切なのは、数学が得意かどうかだけではありません。
もちろん、数値やデータに向き合うことは必要になります。 しかし、本当に重要なのは、 データから考えようとする姿勢を持てるかどうかです。 数字を単なる計算として見るのではなく、 「この結果は何を示しているのだろう」 と考えられることが大切です。
心理学科は文系のように見えて、 実は理系的な考え方も必要になる学問です。 その点を知ったうえで志望することは、 入学後の学びを前向きに受け止める助けになります。
心理学はすぐに答えが出る学問ではない
もう一つ知っておきたいのは、 心理学はすぐに明快な答えが出る学問ではないということです。
人の行動はとても複雑です。 同じ出来事が起きても、安心する人もいれば不安になる人もいます。 同じ言葉をかけられても、励まされたと感じる人もいれば、 逆にプレッシャーを感じる人もいます。
だからこそ心理学では、 「こうすれば必ずうまくいく」 「人はこう考えるものだ」 といった単純な答えはあまり多くありません。
むしろ、 条件が変われば結果も変わること、 人によって受け止め方が異なること、 一つの出来事に複数の要因が関わっていることを前提に考えていきます。
そのため心理学科では、
- 粘り強く考えられるか
- すぐに結論を出さずに向き合えるか
- 一つの見方に決めつけず考えられるか
といった姿勢がとても大切になります。
「人が好き」だけでは続かない理由
心理学科を志望する人の中には、 「人が好きだから心理学に向いていると思う」 と考える人もいます。 たしかに、人に関心があることは大切です。 人との関わりに興味がなければ、 心理学の問いに魅力を感じにくいかもしれません。
ですが、心理学科は「人が好き」だけで続く学問ではありません。
なぜなら、心理学で求められるのは、 相手をただ感覚的に理解したつもりになることではなく、 「なぜそうなるのか」を考え続けることだからです。
たとえば、 「なぜ自分はあの場面で緊張したのか」 「どうして相手と同じ出来事を違うように受け取ったのか」 「集団の中だと、なぜ意見を言いにくくなるのか」 という問いに対して、 面白いと感じながら向き合えるかどうかが重要です。
つまり、心理学科に向いているのは、 人が好きな人というより、 人について考えることが面白いと感じられる人です。
志望する前に、自分に問いかけてみてほしいこと
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する前に、 一度自分に問いかけてみてほしいことがあります。
それは、 「自分は、人の行動や考え方について“なぜ?”と考えることが好きだろうか」 ということです。
人間関係の出来事を見て、 すぐに良い悪いで判断するのではなく、 「なぜそうなったのだろう」 「別の見方もあるのではないか」 と考えたくなる人は、 心理学科の学びと相性がよい可能性があります。
逆に、 明快な正解がすぐにほしい、 一つの答えにすぐたどり着きたい、 数字やデータにはまったく触れたくない、 という気持ちが強い場合は、 心理学科の学びとの間にギャップを感じることもあるかもしれません。
もちろん、不安があるから向いていないというわけではありません。 大切なのは、その学問の本当の姿を知ったうえで、 それでも学びたいと思えるかどうかです。
それでも「知りたい」と思えるなら、心理学科はきっと合っている
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する前に知っておきたいことをまとめると、 心理学は、直感で人の気持ちを当てる学問ではなく、 実験やデータ、統計も扱いながら人の行動や思考を科学的に考える学問です。
また、すぐに答えが出るものではなく、 粘り強く問い続ける姿勢が求められます。 だからこそ、 「人が好き」という気持ちだけでなく、 「なぜ?」を考えることを面白いと思えるかどうかが大切になります。
それでも、 「もっと知りたい」 「人の行動や考え方を深く理解したい」 と思えるなら、 心理学科はきっとあなたに合っている学びです。
志望理由を書くときも面接に向かうときも、 大事なのは、自分の興味をきれいに見せることではありません。 心理学という学問の本当の姿を知ったうえで、 それでも学びたいと思っていることを、自分の言葉で伝えることです。
その気持ちがあるなら、 上智大学 総合人間科学部 心理学科を目指す意味は十分にあります。 まずは自分の中にある問いを大切にしながら、 一歩ずつ準備を進めていきましょう。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


