こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学 総合人間科学部 心理学科につながる探究テーマの見つけ方」です。
心理学っぽい探究をしていなくても大丈夫
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する高校生の中には、
「探究活動で心理学っぽいテーマをやっていません」 と不安に感じる人がいます。
たしかに、周囲にすでに専門的なテーマで探究している人がいると、
自分は出遅れているのではないかと思ってしまうかもしれません。
しかし、安心してください。 心理学科志望に必要なのは、すでに専門的な研究をしていることではありません。
推薦入試で大切なのは、 心理学の用語をどれだけ知っているかでも、
難しそうなテーマに取り組んでいるかでもありません。
大切なのは、自分の中に“問い”があるかどうかです。
つまり、 「なぜこうなるのだろう」 「どうして人はこういう行動をするのだろう」 と考えた経験があるかどうか、
そしてその問いを少しずつでも深めようとしているかどうかが重要なのです。
心理学のテーマは日常の中にたくさんある
心理学というと、専門的な実験や研究室で行う学問というイメージを持つ人もいるかもしれません。
もちろん大学ではそのような専門的な学びも行います。
ですが、心理学の出発点にある問いは、実はとても身近なところにあります。
たとえば、次のような疑問はないでしょうか。
- なぜテスト前になると急に不安になるのか
- どうしてSNSでは本音と違う発言をしてしまうのか
- なぜ友人関係で誤解が生まれるのか
- 集団の中だと意見を言いにくくなるのはなぜか
どれも、特別な研究施設や高度な設備がなくても考えられる問いです。
むしろ、毎日の学校生活や人間関係の中で感じる違和感や疑問こそが、
心理学につながる大事な入り口になります。
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望するなら、
まずは「心理学らしい立派なテーマ」を探そうとするより、
自分が実際に気になってきたことを丁寧に見つめるほうが大切です。
探究テーマを見つけるコツ① 自分の経験から出てきた疑問であること
探究テーマを見つけるときの一つ目のコツは、 自分の経験から出てきた疑問であることです。
なぜなら、自分の経験とつながっている問いは、
表面的な興味ではなく、本当の問題意識として伝わりやすいからです。
たとえば、 クラスで発表するときに強く緊張した経験がある人なら、
「なぜ人前だと急に頭が真っ白になるのか」 という問いが生まれるかもしれません。
また、友人とのやりとりですれ違いを経験した人なら、
「どうして同じ言葉でも相手によって受け取り方が違うのか」 という問いにつながるかもしれません。
こうした問いには、自分の実感があります。
そのため、志望理由や面接でも、なぜそのテーマに関心を持ったのかを自然に説明しやすくなります。
心理学科の推薦入試では、テーマが壮大かどうかよりも、
そのテーマがあなた自身の経験と思考に根ざしているかが重視されます。
探究テーマを見つけるコツ② すぐに答えが出ない問いであること
二つ目のコツは、すぐに答えが出ない問いであることです。
たとえば、 「緊張はよくないことか」 と聞かれたとき、
多くの人は最初に 「緊張は悪いもの」 と考えるかもしれません。
しかし、そこでもう一歩考えてみることが大切です。
「本当にそうなのだろうか」
「もしかすると適度な緊張は集中力を高めるのではないか」
「緊張の感じ方には個人差があるのではないか」
このように、“当たり前”を少し疑ってみることで、 問いはぐっと深くなります。
心理学では、すぐに一つの正解に飛びつくのではなく、
別の可能性や条件の違いを考えていく姿勢が大切です。
だからこそ探究テーマも、 一問一答で終わるものより、 考え続ける余地のあるもののほうが向いています。
探究テーマを見つけるコツ③ 人の行動や考え方に関係していること
三つ目のコツは、人の行動や考え方に関係していることです。
心理学は、人がどう感じ、どう考え、どう行動するかを理解しようとする学問です。
そのため、テーマを考えるときも、
人の内面や対人関係、集団の中での反応、思い込みや判断の仕方などに目を向けると、
心理学とのつながりが見えやすくなります。
たとえば、 「なぜSNSでは本音と違うことを書いてしまうのか」 という問いには、
他者の目を意識する心理や、自分の見せ方を調整する行動が関わっています。
また、 「なぜ集団の中だと意見を言いにくくなるのか」 という問いには、
周囲への同調や場の空気、少数意見の言いづらさといった要素が関わっています。
こうしたテーマは、どれも心理学科での学びにつながりやすいテーマです。
大きなテーマよりも、自分とつながるテーマのほうが強い
探究テーマを考えるとき、 「大きな社会問題を扱わないと弱いのではないか」 と思う人もいます。
たしかに、 「いじめ問題を解決したい」 のようなテーマは一見すると立派に見えます。
しかし、自分の経験や疑問とつながっていなければ、 どうしても表面的に見えてしまいます。
問題が大きすぎると、 自分がどこに引っかかり、どこを考えたいのかがぼやけてしまうこともあります。
逆に、 「クラスで意見を言えなかった経験から、集団の心理に興味を持った」 というテーマは、
一見すると小さなテーマに見えるかもしれません。 けれど、そこには自分自身の実感があり、
なぜその問いを持ったのかがはっきりしています。
推薦入試では、こうした“自分とつながっている問い”のほうが、 むしろ強い志望理由になります。
推薦入試で見られるのはテーマの大きさではなく、考えの深まり
上智大学 総合人間科学部 心理学科の推薦入試では、
探究テーマそのものの派手さや大きさだけが評価されるわけではありません。
見られているのは、
- なぜそのテーマに関心を持ったのか
- その問いをどのように深めてきたのか
- そこから大学で何を学びたいと考えているのか
です。
つまり、探究活動は完成された研究である必要はありません。
それよりも、自分の問いを大切にしながら考えを深めている姿勢が伝わることが重要です。
心理学科を志望するなら、 “正しい答え”を早く出そうとするよりも、
考え続けたい問いを持つことを意識してみてください。
心理学科志望の第一歩は「自分の問い」に気づくこと
探究テーマは、無理に心理学らしく見せようとして作るものではありません。
自分が日常の中で感じた違和感や疑問を見つめ直し、 そこにある問いを少しずつ言葉にしていく中で見えてくるものです。
テスト前の不安、友人関係のすれ違い、SNSでの自分の見せ方、集団の中での振る舞い。
こうした身近な経験の中には、心理学につながる入口がたくさんあります。
上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望するなら、
まずは「自分は何に引っかかってきたのか」を考えてみてください。
その問いこそが、探究活動にも、志望理由にも、面接での受け答えにもつながる土台になります。
立派なテーマを探すことよりも、 自分の中にある問いを大切にすること。
それが、心理学科志望としての強さにつながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


