こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「心理学科志望でありがちなNG例と改善のヒント」です。

心理学科志望でよくある「惜しい志望理由」とは?

上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望する高校生の文章を見ていると、よく出てくる表現があります。

「人の気持ちがわかるようになりたいです。」

この気持ち自体はとても大切です。人に関心があること、相手を理解したいと思うことは、

心理学科を志望する出発点として自然ですし、決して間違っているわけではありません。

ただし、このままだと志望理由としては少し漠然としています。 なぜなら、その言葉だけでは、

  • どんな場面でそう思ったのか
  • 何が疑問だったのか
  • その関心を大学でどう深めたいのか

が見えてこないからです。

推薦入試では、「やさしそうな人」や「いいことを言っている人」が評価されるわけではありません。

むしろ見られているのは、自分の経験をどれだけ具体的に振り返り、

そこからどんな問いを持ち、どう考えてきたかという思考の流れです。


なぜ漠然とした志望理由では評価されにくいのか

心理学科の志望理由で評価されるのは、抽象的な理想ではなく、自分の経験に根ざした問題意識です。

たとえば、「人を助けたい」「人の心に興味がある」「人の気持ちがわかりたい」といった表現は、 方向性としては悪くありません。

しかし、それだけでは「なぜ心理学なのか」が伝わりにくくなります。

というのも、人を助けたいのであれば教育、福祉、看護、医療など他の分野でも説明できてしまうからです。

心理学科を志望するのであれば、 人の行動や認知、感情、集団の中での反応などに対して、 自分なりの疑問や関心が育っていることを示す必要があります。

そのためには、きれいな言葉を並べるよりも、 自分が実際に経験した場面を丁寧にたどることが重要です。


改善のためのポイント① 具体的な場面を書く

志望理由を改善するための一つ目のポイントは、具体的な場面を書くことです。

たとえば、

「友人とのすれ違いを経験し、同じ言葉でも受け取り方が違うことに驚きました。」

このように書くだけでも、「人の気持ちがわかるようになりたい」という抽象的な言い方より、 ずっと伝わりやすくなります。

なぜなら、読み手はその文章から、 あなたが実際に誰かとの関わりの中で違和感や疑問を持ったことを理解できるからです。

心理学科の志望理由では、立派な出来事である必要はありません。 部活動での意見の食い違い、友人とのすれ違い、クラスでの話し合いで感じた違和感など、 日常の中にある小さな経験で十分です。

大切なのは、その場面があなたにとってなぜ印象に残ったのかを言葉にすることです。


改善のためのポイント② 感情で終わらせない

二つ目のポイントは、感情で終わらせないことです。

志望理由では、「驚いた」「悲しかった」「つらかった」「もっと理解したいと思った」 という感情を書くこと自体は問題ありません。 むしろ、そうした感情は問いの出発点になります。

ただし、そこで止まってしまうと、思考の浅い文章に見えてしまいます。 感情を書いたあとに、

  • なぜそう感じたのか
  • 自分はその場面をどう捉えていたのか
  • 後から振り返って何に気づいたのか

まで考えられているかどうかが重要です。

たとえば、

「自分は相手が冷たいと思っていたが、後から考えると、自分の思い込みもあったと気づきました。」

と続けられると、一つの経験を表面的に処理するのではなく、 自分自身の見方まで含めて振り返っていることが伝わります。

心理学科では、このような振り返りの深さがとても大切です。


改善のためのポイント③ 「なぜ心理学なのか」を明確にする

三つ目のポイントは、「なぜ心理学なのか」を明確にすることです。

具体的な経験を書き、そこからの気づきも書けたとしても、

最後に大学で何を学びたいのかが曖昧だと、志望理由としてはまだ弱くなります。

そこで大切なのが、経験と学びたい内容をつなげることです。

たとえば、

「人の認知や思い込みについて学びたい」
「集団の中で人の判断がどう変わるのかを考えたい」
「人間関係の中で起こるすれ違いを心理学の視点から理解したい」

といった形で、自分の疑問が心理学のどの領域とつながっているのかを示せると、 志望理由に説得力が出てきます。

上智大学 総合人間科学部 心理学科を志望するなら、 「人に興味がある」だけでなく、

「人のどういう部分に疑問を持ち、それをどのように学びたいのか」まで言葉にすることが大切です。


NG例の多くは「良いことを書こう」としすぎること

心理学科志望の文章でありがちな失敗は、“良いこと”を書こうとしすぎることです。

たとえば、自分をよく見せようとして、 人を助けたい、誰にでも優しくしたい、相手の気持ちを理解できる人になりたい、

といった理想的な言葉ばかりを並べてしまうことがあります。

もちろん、それらの気持ちが本音である場合もあるでしょう。

ただ、推薦入試で本当に評価されやすいのは、 きれいに整った理想論よりも、

自分の迷いや未熟さを含めて正直に振り返っている文章です。

心理学科では、立派な経験よりも、

  • 迷った経験
  • 失敗した経験
  • 考えが変わった経験

のほうが、むしろ評価されることがあります。

なぜなら、そこには人間理解につながる本当の問いが生まれやすいからです。


大切なのは、きれいにまとめることではなく正直に振り返ること

上智大学 総合人間科学部 心理学科の志望理由を書くうえで大切なのは、 立派に見える文章を作ることではありません。

大切なのは、自分の経験を正直に振り返り、 その中で何に迷い、何に驚き、どんな問いを持ったのかを丁寧にたどることです。

志望理由は、答えをきれいに並べる文章ではありません。 自分が考えてきた過程を伝える文章です。

だからこそ、うまく見せようとするよりも、

「あのとき自分はどう考えていたのか」

「後からどんなことに気づいたのか」 を言葉にすることが大切です。

その積み重ねが、あなたらしい志望理由につながります。 そしてそれこそが、心理学科の推薦入試で評価される土台になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。