上智大学 外国語学部 ロシア語学科を志望するあなたへ|推薦入試に向けて大切にしたいこと

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 外国語学部 ロシア語学科を志望するあなたへ」です。


ロシア語学科に興味を持った気持ちを大切にしよう

上智大学外国語学部ロシア語学科を志望する中で、「自分の興味は十分に深いのだろうか」「ロシアについて詳しくないのに目指してもよいのだろうか」と不安になることもあるでしょう。

しかし、最初からロシア語やロシア語圏について詳しく知っている必要はありません。

大学は、すでにすべてを知っている人が行く場所ではなく、知らないことを学び、自分の問いを深めていく場所です。

ニュースを見て疑問を持ったこと、文学や音楽に惹かれたこと、外国語を通して異なる文化を知りたいと思ったことなど、興味のきっかけは人それぞれです。

その小さな関心を軽く考えず、「なぜ気になったのだろう」「もっと何を知りたいのだろう」と考えることから始めてみてください。


ロシア語を学ぶことは、人や社会を理解すること

ロシア語学科では、単語や文法、会話を学ぶだけではありません。

言葉を入り口として、ロシアやロシア語圏の歴史、文化、文学、社会、政治、国際関係などについて幅広く考えていきます。

言葉には、その地域で暮らす人々の経験や価値観が表れています。そのため、外国語を学ぶことは、自分とは異なる背景を持つ人の考え方を知ることにもつながります。

同じ出来事でも、立場や文化、歴史によって受け止め方が異なることがあります。

その違いをすぐに否定するのではなく、「なぜそのように考えるのだろう」と問い続ける姿勢が、ロシア語学科での学びを支えてくれます。


語学に自信がなくても一歩ずつ進める

「英語が特別に得意ではない」「新しい文字を覚えられるか心配」と感じている人もいるかもしれません。

ロシア語は、多くの学生が大学に入ってから本格的に学び始める言語です。最初から話せることを求められているわけではありません。

もちろん、文字や発音、文法を身につけるためには、毎日の積み重ねが必要です。

しかし、語学力は一度に完成するものではありません。少しずつ読める言葉が増え、短い文章の意味が分かるようになる中で、学ぶ楽しさも感じられるようになります。

部活動で基礎練習を続けた経験や、苦手な教科に少しずつ取り組んだ経験があるなら、その粘り強さは大学での語学学習にも活かせます。


特別な実績がなくても大丈夫

推薦入試を考えると、「留学経験や目立つ活動がない」「大会で大きな成果を残していない」と不安になる人もいます。

しかし、推薦入試で大切にされるのは、実績の大きさだけではありません。

高校生活の中でどのような経験をし、そこから何を考え、どのように行動したのかが見られています。

例えば、部活動で意見の違う仲間と話し合った経験、文化祭で全員が参加しやすい方法を考えた経験、探究活動で予想と違う結果に向き合った経験なども大切な材料です。

目立つ出来事がなくても、自分なりに悩み、工夫し、考えた経験には意味があります。

経験を大きく見せようとするのではなく、自分がその出来事から何を学んだのかを丁寧に振り返りましょう。


答えよりも「問い」を大切にしよう

高校までの勉強では、問題に対して正しい答えを出すことが重視される場面が多いでしょう。

一方、大学では、すぐに答えが出ない問題について考え続けることが学びの中心になります。

例えば、「同じ国際問題でも、国によって報道の仕方が違うのはなぜか」「翻訳によって文学作品の印象はどのように変わるのか」といった問いには、一つだけの正解があるとは限りません。

複数の資料を読み、異なる考えに触れながら、自分なりの見方を深めていきます。

推薦入試でも、完成された答えを持っていることより、問いを持ち、自分で調べ、考えを深めようとする姿勢が大切です。


一つの情報だけで決めつけない

ロシアやロシア語圏については、ニュースやインターネットを通して多くの情報に触れることができます。

ただし、一つの報道や意見だけで、国や人々のすべてを判断しないようにしましょう。

同じ国の中にも、さまざまな地域、民族、言語、世代、価値観があります。また、同じ出来事でも、立場によって見え方は異なります。

複数の資料を比べ、「誰が、どのような立場から発信しているのか」を考える習慣を持つことが大切です。

一面的な理解で終わらず、別の見方を探そうとする姿勢は、ロシア語学科での学びにも、推薦入試にもつながります。


自分とは異なる相手との対話を大切に

異文化理解とは、外国について詳しくなることだけではありません。

自分とは異なる考えを持つ人の話を聞き、その背景を理解しようとすることも、異文化理解の大切な一部です。

学校生活でも、友人や部活動の仲間と意見が合わないことがあるでしょう。

そのときに、相手を否定するのではなく、「なぜその考えを大切にしているのか」と話を聞くことで、自分にはなかった見方に気づくことがあります。

すべての意見に賛成する必要はありません。違いがある中で、自分の考えも伝えながら対話を続けることが大切です。

こうした他者理解と対話姿勢は、ロシア語学科で学ぶうえでも重要な力になります。


推薦入試では自分の言葉を大切にしよう

提出書類や面接で問われる志望理由を考えるとき、立派な表現を使おうとしすぎる必要はありません。

「国際社会に貢献したい」「多様性を尊重したい」といった言葉も、その背景に自分の経験や考えがなければ、内容が伝わりにくくなります。

大切なのは、なぜロシア語学科に興味を持ったのか、大学で何を知りたいのか、その学びを通してどのように成長したいのかを、自分の言葉で説明することです。

例えば、国際ニュースを見て伝え方の違いに疑問を持った経験や、文学作品を読んで翻訳と原文の関係に興味を持った経験など、具体的なきっかけから考えてみましょう。

自分にしか書けないのは、特別な実績ではなく、自分が経験したことをどのように受け止め、考えたかという部分です。


将来が決まっていなくても焦らなくてよい

ロシア語学科を志望する人の中には、「卒業後に何をしたいのか決まっていない」と悩む人もいるでしょう。

高校生の段階で、将来の職業を一つに決める必要はありません。

語学力や地域への理解を活かして、国際交流、貿易、観光、教育、出版、報道などを目指す道もあります。一方で、大学で身につけた情報収集力や対話力を、ロシア語とは直接関係しない仕事で活かすこともできます。

将来像を考えるときは、「何の仕事に就くか」だけでなく、「どのような人になりたいか」という視点も大切です。

異なる文化や価値観を持つ人の間に立てる人になりたい、一つの情報だけで判断せず背景まで考えられる人になりたい、といった姿も立派な将来像です。


迷うことも学びの一部

志望学科について考える中で、「本当にロシア語学科でよいのだろうか」と迷うことがあるかもしれません。

迷うことは、気持ちが弱いからではありません。自分の進路と真剣に向き合っているからこそ生まれるものです。

大学の公式情報を確認したり、オープンキャンパスで話を聞いたり、気になる授業や研究分野を調べたりしながら、自分の興味を確かめていきましょう。

誰かに向いていると言われたから決めるのではなく、自分は何に惹かれているのか、どのような問いを深めたいのかを考えることが大切です。

すぐに答えが出なくても、調べながら考え続ける過程そのものが、推薦入試に向けた大切な準備になります。


推薦入試は完璧な人を選ぶ試験ではない

推薦入試に向けて準備していると、周囲の受験生が自分より立派に見えることがあります。

しかし、大学が求めているのは、何でもできる完成された人ではありません。

知らないことに関心を持ち、自分で問いを立て、一つの見方だけにとらわれず、他者の話にも耳を傾けながら考え続けられる人です。

今の自分に足りないものがあっても問題ありません。

大切なのは、分からないことをそのままにせず、もっと知りたいと思えることです。そして、自分の考えを持ちながらも、別の見方に出会ったときに考え直せる柔軟さを持つことです。

問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢は、特別な活動だけでなく、毎日の学校生活の中でも育てることができます。


今からできる小さな一歩

ロシア語学科を志望するために、最初から難しい本を何冊も読んだり、大きな探究活動を始めたりする必要はありません。

まずは、自分が興味を持ったきっかけを振り返ってみましょう。

  • 最近気になったニュースは何か
  • 印象に残った本や映画、音楽はあるか
  • 授業で「もっと知りたい」と思った内容は何か
  • 自分とは違う考えに触れた経験はあるか
  • ロシア語を通して何を理解したいのか

一つずつ書き出し、「なぜ気になったのか」を考えてみてください。

そこから本を読んだり、複数の記事を比較したり、先生や友人と話したりすることで、興味が少しずつ問いへと変わっていきます。


まとめ

上智大学外国語学部ロシア語学科を志望するうえで、最初からロシア語に詳しいことや、特別な実績を持っていることがすべてではありません。

ロシア語やロシア語圏に興味を持ったきっかけを大切にし、そこから生まれた疑問について自分なりに調べ、考え続けることが重要です。

大学では、語学だけでなく、言葉の背景にある歴史、文化、社会、人々の価値観を学びます。その学びを通して、一つの出来事を多面的に捉え、自分とは異なる相手を理解しようとする力を育てていきます。

推薦入試でも、知識量や実績だけではなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、他者理解、対話姿勢が大切にされます。

今の段階で、すべての答えが決まっていなくても心配はいりません。分からないことに向き合い、「もっと知りたい」と考え続けられることが、あなたの大切な力です。

まずは、自分がなぜロシア語学科に惹かれたのかを、誰かに見せるためではなく、自分自身のために書き出してみてください。

その中に、大学で深めたい問いや、これから進みたい方向を見つけるヒントがあるはずです。

焦らず、自分の興味と経験を大切にしながら、上智大学外国語学部ロシア語学科についてさらに知り、自分なりの学びを育てていきましょう。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。