
上智大学 外国語学部 ロシア語学科の推薦入試|将来像の考え方を高校生向けに解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 外国語学部 ロシア語学科を目指す人の将来像の考え方」です。
将来の仕事が決まっていなくても大丈夫
上智大学外国語学部ロシア語学科の推薦入試を考える中で、「将来やりたい仕事が決まっていない」「ロシア語を学んだ先の進路が想像できない」と悩む高校生もいるでしょう。
しかし、高校生の段階で将来の職業を一つに決めておく必要はありません。
推薦入試で大切なのは、「将来は必ずこの職業に就きます」と言い切ることではなく、自分がどのようなことに関心を持ち、大学で何を学び、その学びを社会とどうつなげたいのかを考えることです。
将来像は、職業名だけではありません。「異なる文化を持つ人の間に立てる人になりたい」「一つの情報だけで判断せず、多面的に考えられる人になりたい」といった姿も、立派な将来像です。
将来像は「職業」より「どんな人になりたいか」から考える
将来像を考えるとき、多くの人は最初に職業を思い浮かべます。
外交官、通訳、翻訳者、国際機関の職員、航空会社、商社、報道関係など、ロシア語を活かせそうな仕事はいくつもあります。
しかし、職業名だけを先に決めてしまうと、自分の本当の関心が見えにくくなることがあります。
まずは、「どのような人として社会に関わりたいか」を考えてみましょう。
例えば、「文化や立場の違う人の話を丁寧に聞ける人」「国際的な出来事を背景から考えられる人」「言葉の違いによる誤解を減らせる人」などです。
そのうえで、その力をどのような仕事や場面で活かせるのかを考えると、自分らしい将来像が見えてきます。
ロシア語を使う仕事だけが進路ではない
ロシア語学科に進学したら、必ずロシア語を直接使う仕事に就かなければならないと思う人もいるかもしれません。
もちろん、語学力や地域への理解を活かし、国際交流、外交、貿易、観光、航空、教育、翻訳、出版、報道などの分野を目指すことはできます。
一方で、大学で身につけた力を活かし、ロシア語とは直接関係しない企業や業界へ進むことも可能です。
ロシア語学科では、語学力だけでなく、複数の資料を読み比べる力、異なる文化を理解しようとする力、自分の考えを整理して伝える力が育ちます。
こうした力は、営業、企画、広報、人事、教育、行政など、さまざまな仕事で役立ちます。
学科名と将来の仕事を一対一で結びつけるのではなく、大学で身につける力をどのように社会で活かしたいかを考えることが大切です。
興味のきっかけから将来像を広げる
将来像が思い浮かばないときは、自分がロシア語学科に興味を持ったきっかけを振り返ってみましょう。
例えば、国際ニュースを見てロシアや周辺地域に関心を持った人は、国際関係や報道、外交、教育などに興味が広がるかもしれません。
ロシア文学や映画がきっかけなら、翻訳、出版、文化交流、研究などへの関心につながることもあります。
学校で留学生と交流した経験から異文化理解に興味を持った人なら、観光、航空、国際交流、外国人支援などの分野を考えられるでしょう。
最初のきっかけが小さくても問題ありません。その興味を大学で深めた先に、どのような社会との接点があるのかを調べることで、将来像は少しずつ具体的になります。
大学で学びたいことと将来をつなげる
推薦入試では、「将来こうなりたい」という話だけでなく、そのために大学で何を学びたいのかを整理することが重要です。
例えば、「国際社会で異なる立場の人をつなぐ仕事がしたい」という将来像を考えたとします。
その場合、ロシア語を身につけることに加えて、ロシア語圏の歴史、文化、社会、価値観について学ぶ必要があります。
また、一つの出来事を複数の立場から捉える力や、自分と異なる考えを持つ人と対話する力も必要になるでしょう。
このように、将来像から逆に考えることで、大学で学ぶ意味が明確になります。
提出書類や面接で問われる志望理由でも、「将来の目標」「大学で学びたいこと」「現在の関心」が自然につながっていることが大切です。
将来像は途中で変わってもよい
高校生の今考えた将来像が、大学卒業まで変わらないとは限りません。
大学では、これまで知らなかった分野を学び、さまざまな人と出会います。その中で新しい興味が生まれたり、目指したい方向が変わったりすることもあります。
それは迷いではなく、学びによって視野が広がった結果です。
例えば、入学時には翻訳に興味があった人が、歴史や社会について学ぶ中で国際協力に関心を持つこともあるでしょう。
反対に、国際政治に興味を持って入学した人が、文学や芸術を通して人々の価値観を研究したいと思うようになるかもしれません。
今の段階では、自分が考えている方向を伝えられれば十分です。変化する可能性も含めて、大学で学びながら将来を深めたいという姿勢を大切にしましょう。
高校生活の経験から自分の強みを見つける
将来像を考えるときは、興味だけでなく、自分が高校生活で身につけてきた力にも目を向けてみましょう。
部活動で仲間の意見をまとめた経験がある人は、異なる立場の人をつなぐ力を持っているかもしれません。
探究活動で複数の資料を比べた人は、情報を一面的に見ず、丁寧に調べる力があります。
文化祭や委員会活動で、相手に合わせて説明の仕方を工夫した人は、伝える力や対話する力を育ててきたといえるでしょう。
目立った実績がなくても、日常の中で身につけてきた力はあります。
その力をロシア語学科の学びでさらに伸ばし、将来どのように活かしたいのかを考えることで、自分らしい将来像になります。
大きすぎる目標は具体的な一歩に変える
「世界平和に貢献したい」「日本とロシアの関係を良くしたい」といった目標を持つことは素晴らしいことです。
ただし、推薦入試で伝える際には、その目標に向けて自分が何を学び、どのような役割を果たしたいのかを具体的にする必要があります。
例えば、「両国の関係を良くしたい」という目標なら、「異なる報道や価値観を学び、相互理解を支える情報発信に関わりたい」と考えることができます。
また、「世界で活躍したい」という目標なら、「語学力だけでなく、相手の歴史や文化を理解したうえで対話できる人になりたい」と整理できます。
大きな理想を持つこと自体が問題なのではありません。理想と自分の学びを結びつけることが大切です。
高校と大学では学び方が変わる
高校では、教科書に沿って知識を学び、決められた問題に答える場面が多くあります。
一方、大学では、自分で問いを立て、複数の資料を調べ、他者と意見を交わしながら考えを深めます。
ロシア語学科でも、語彙や文法を覚えるだけでなく、その言葉が使われる文化や社会、歴史的背景まで考えていきます。
例えば、国際社会の出来事を考える際にも、現在のニュースだけを見るのではなく、過去の出来事や複数の立場を確認します。
大学での学びを通して、今はまだ曖昧な将来像も少しずつ具体的になっていくでしょう。
推薦入試で将来像を伝える流れ
提出書類や面接で将来像を伝えるときは、職業名だけを述べるのではなく、次の流れを意識すると分かりやすくなります。
- どのような経験から関心を持ったのか
- 現在、どのような問題やテーマに興味があるのか
- 上智大学外国語学部ロシア語学科で何を学びたいのか
- 大学でどのような力を身につけたいのか
- その力を将来どのように社会で活かしたいのか
例えば、「国際ニュースの伝え方に疑問を持ったことから、ロシア語圏の社会や文化を学びたい。大学ではロシア語と地域研究を通して、複数の情報を比較する力を身につけ、将来は国際的な情報発信に関わりたい」という流れです。
職業が完全に決まっていなくても、「どのような力を身につけ、どのように社会へ関わりたいか」が伝われば、将来像として十分に意味があります。
推薦入試では成長の可能性が見られる
推薦入試は、すでに完成された人生計画を持つ人だけを選ぶ試験ではありません。
大切なのは、自分の関心に問いを持ち、その問いについて大学でも考え続けたいという姿勢です。
ロシア語やロシア語圏について多くの知識を持っていることだけでなく、一つの出来事を多面的に捉える力、異なる意見に耳を傾ける姿勢、自分の考えを相手に伝える対話力も見られます。
将来像についても、無理に立派な目標をつくる必要はありません。
今の自分が何に関心を持ち、大学で何を学び、その先でどのような人になりたいのかを誠実に考えることが大切です。
まとめ
上智大学外国語学部ロシア語学科を目指す際の将来像は、具体的な職業が決まっていなくても考えることができます。
まずは、「どのような仕事に就きたいか」だけでなく、「どのような力を身につけ、どのような人として社会に関わりたいか」を考えてみましょう。
自分がロシア語やロシア語圏に興味を持ったきっかけ、高校生活で身につけた力、大学で学びたいことをつなげると、自分らしい将来像が見えてきます。
推薦入試では、完璧な計画よりも、現在の関心を大学でさらに深め、将来へつなげようとする姿勢が大切です。
まずは、「大学卒業後に何をしたいか」だけでなく、「大学で学ぶことで、どのような自分になりたいか」を書き出してみてください。
その言葉を手がかりに、上智大学外国語学部ロシア語学科で学ぶ意味や、自分の興味を少しずつ深めていきましょう。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


