上智大学 理工学部 機能創造理工学科の推薦入試で伝わる思考力とは?考え方の見せ方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 理工学部 機能創造理工学科の推薦入試で伝わる思考力の見せ方」です。
「思考力が大切と言われるけれど、どうすれば伝わるのだろう。」
「考えているつもりなのに、提出書類や面接ではうまく表現できない。」
そんな悩みを持つ高校生は少なくありません。
実は、思考力とは難しい言葉を使うことでも、専門的な知識をたくさん持っていることでもありません。
上智大学理工学部機能創造理工学科が見ているのは、一つの出来事に対して自分なりに疑問を持ち、その理由を考え、さらに視点を広げていける姿勢です。
今回は、推薦入試で思考力をどのように伝えればよいのかを、高校生にもわかりやすく解説します。
思考力とは「答えを知っている力」ではない
高校では、問題に正しく答えることが求められる場面が多くあります。
一方で、大学では「まだ答えがない課題」に向き合うことが増えていきます。
例えば、「環境に優しい新しい材料は作れないだろうか」「災害時にもっと役立つロボットは開発できないだろうか」といった課題には、一つだけの正解はありません。
そのため大学が求めているのは、正解を暗記している人ではなく、「どうすればよいか」を考え続けられる人です。
推薦入試でも、その姿勢が大切にされています。
「なぜそう思ったのか」を説明できることが大切
思考力を伝えるためには、自分の考えに理由を添えることが重要です。
例えば、「ロボットに興味があります。」というだけでは、まだ考えの途中です。
そこに、「祖父母が高齢になり、介護の負担について考えるようになった」「ニュースで災害救助ロボットを見て、人を助ける技術に魅力を感じた」という理由が加わると、考えの背景が伝わります。
大学は結論だけではなく、そこに至るまでの過程を知りたいと考えています。
一つの視点だけで終わらせない
機能創造理工学科では、さまざまな視点から課題を考える力が求められます。
例えば、自動運転技術について考えるとき、「便利になる」という視点だけでは十分ではありません。
安全性や法律、環境への影響、高齢者の移動手段など、さまざまな角度から考えることができます。
このように、一つのテーマを多面的に見ることが思考力につながります。
推薦入試でも、「別の考え方もあるかもしれない」と考えられる姿勢は高く評価されます。
自分の経験と結び付けて考える
思考力は、特別な研究をしていなくても伝えることができます。
例えば、文化祭で準備が思うように進まなかった経験があったとします。
その経験から、「一人では解決できない課題も、仲間と意見を出し合うことで改善できる」と感じたなら、それも立派な思考です。
大学での研究も、多くの人と協力しながら進めていきます。
高校生活の経験を大学での学びにつなげて考えることで、自分らしい思考力が伝わります。
「調べたこと」より「考えたこと」を話そう
推薦入試では、ニュースや探究活動について質問されることがあります。
そのとき、「何を調べたか」を説明するだけでは少しもったいありません。
例えば、「再生可能エネルギーについて調べました。」ではなく、「調べる中で、技術だけではなくコストや地域による課題もあることを知り、ものづくりにはさまざまな視点が必要だと感じました。」というように、自分の考えまで伝えることが大切です。
大学は知識を発表する場ではなく、自分の考えを深める場だからです。
推薦入試では対話する姿勢も見られている
面接では、自分の考えを話したあとに、「なぜそう思いましたか」「別の方法はありませんか」と質問されることがあります。
これは正解を求めているわけではありません。
面接官は、質問を通してあなたがどのように考えを広げるのかを見ています。
そのため、焦って正解を探そうとする必要はありません。
相手の質問を受け止め、自分なりに考えながら答えようとする姿勢が大切です。
推薦入試では、知識量だけではなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者との対話を大切にする姿勢が評価されています。
高校生活の中で思考力を育てる方法
思考力は、毎日の生活の中で少しずつ育てることができます。
例えば、ニュースを見たら「なぜそうなったのだろう」と考えてみる。
学校で学んだ内容について、「社会ではどのように活用されているのだろう」と調べてみる。
友達と意見が違ったときには、「なぜその考えになるのだろう」と相手の立場を考えてみる。
こうした積み重ねが、大学で求められる思考力につながっていきます。
まとめ
上智大学理工学部機能創造理工学科の推薦入試で評価される思考力とは、難しい知識を披露することではありません。
自分なりの問いを持ち、その理由を考え、多面的な視点で課題を捉え、さらに考え続けようとする姿勢が大切です。
提出書類や面接で問われる志望理由でも、「何を知っているか」だけではなく、「なぜそう考えたのか」を自分の言葉で伝えられるように準備していきましょう。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。
大学でさらに学び、成長していける人を見ています。
ぜひ今日から身近な出来事に疑問を持ち、自分なりの考えを少しずつ深める習慣をつくってみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


