こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学法学部法律学科|推薦型選抜で評価される思考力とは」です。


法律学科でも思考力が大切になる

上智大学法学部法律学科の推薦型選抜では、法律の知識をたくさん覚えているかどうかだけが評価されるわけではありません。

もちろん、法律に関心を持ち、基本的な社会問題について知ろうとする姿勢は大切です。

しかし、それ以上に重要なのは、目の前の問題について「なぜそうなっているのか」「どのような考え方ができるのか」と考える力です。

法律学は、条文を暗記するだけの学問ではありません。社会で起きている問題を整理し、ルールの意味を考え、さまざまな立場から判断していく学問です。


法律学の思考とは何か

法律学の思考は、物事を順序立てて考えることから始まります。

まず、何が起きているのかを整理します。次に、どのようなルールが関係しているのかを考えます。そして、そのルールをどのように当てはめるべきかを考えていきます。

たとえば、学校で校則について意見が分かれたとします。

「ルールだから守るべき」と考える人もいれば、「時代に合っていないなら見直すべき」と考える人もいるでしょう。

法律学では、どちらか一方をすぐに正しいと決めるのではなく、なぜそのルールがあるのか、誰を守るためのものなのか、変更した場合にどのような影響があるのかを考えます。


思考力は身近な経験から育てられる

法律学科を目指すからといって、最初から難しい法律問題を扱う必要はありません。

思考力は、日常生活の中でも育てることができます。

たとえば、ニュースを見たときに「なぜこの問題が起きたのだろう」と考えること。学校生活の中で「このルールは本当に公平なのだろう」と感じること。友人同士のトラブルを見て、「それぞれの立場ではどう見えているのだろう」と考えること。

こうした小さな問いの積み重ねが、法律学につながる思考力になります。


出願書類で思考力を示すには

出願書類で問われる志望理由では、経験をただ説明するだけでは不十分です。

大切なのは、「経験」「気づき」「問題意識」の流れを作ることです。

たとえば、ボランティア活動を通して生活環境に差があることに気づいたとします。その経験をもとに、「なぜ同じ社会に暮らしていても支援の届き方に差があるのか」「法律や制度はどのように人を支えるべきなのか」と考えられると、法律学への関心が伝わります。

推薦型選抜では、立派な経験そのものよりも、その経験から何を考えたのかが見られています。


面接で見られる思考のプロセス

面接でも、思考力は大切な評価ポイントになります。

面接では、必ずしも正しい答えを一つ求められるわけではありません。むしろ、「どのように考える人なのか」が見られています。

たとえば、「法律はなぜ必要だと思いますか」と聞かれたときに、「社会の秩序を守るためです」と答えるだけでは少し浅く見えるかもしれません。

そこから、「ただし、ルールがあることで守られる人もいれば、負担を感じる人もいるため、法律は公平さと柔軟さの両方を考える必要があると思います」と話せると、考えの深さが伝わります。


異なる立場を考えられることも重要

法律学では、自分の意見を持つことも大切ですが、それと同じくらい他者の立場を想像する力も重要です。

社会問題の多くは、一つの立場からだけでは理解できません。

たとえば、労働問題を考える場合、働く人の立場、企業の立場、利用者の立場、社会全体の立場があります。

それぞれの立場にどのような事情があるのかを考えることで、より深い議論ができるようになります。

推薦型選抜でも、多面的に考えようとする姿勢や、対話を通じて考えを深める姿勢が評価されます。


最後に:考え続ける姿勢を大切に

上智大学法学部法律学科の推薦型選抜では、完璧な知識を持っている人だけが評価されるわけではありません。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、考え続けられる人を見ています。

法律学科を目指すなら、ニュースや学校生活の中で気になったことを、そのまま流さずに一度立ち止まって考えてみてください。

「なぜこのルールがあるのか」「誰にとって公平なのか」「別の見方はないのか」と考えることが、法律学の学びにつながります。

その小さな問いを大切にしながら、自分の言葉で少しずつ考えを深めていきましょう。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。