上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|鏑木奈津子准教授の研究紹介 一人ひとりの尊厳を守る社会福祉を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「一人ひとりの尊厳を守る社会福祉を考える」です。


社会福祉学ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部社会福祉学科の鏑木奈津子准教授は、社会福祉学を専門としています。鏑木准教授は、社会福祉とは人生の中で直面するさまざまな生活課題に向き合い、すべての人が尊厳をもって生きられる社会を目指す営みだと考えています。そして、そこには「唯一の正解や決まった方法はない」と述べ、学生自身が問いを持ち続け、考え続けることの大切さを伝えています。

鏑木准教授は上智大学大学院で社会福祉学の博士号を取得したのち、日本学術振興会特別研究員としての研究活動や、短期大学での教育経験を経て、2014年から2021年まで厚生労働省で社会・援護局の政策担当官として勤務しました。行政の現場で福祉政策の立案に携わった経験を持ち、2021年から上智大学准教授として着任しています。


高校までの学びとの違い

高校までは、社会の課題に対して、決まった正解を学ぶことが多かったかもしれません。しかし社会福祉学では、貧困や介護、障がいといった生活課題に「唯一の正解」はなく、一人ひとりの状況に応じて考え続ける姿勢が求められます。答えを覚えるのではなく、問いを持ち続けることこそが学びの本質になる点が、大学での学びの大きな特徴です。


具体的な学びの例

たとえば、部活動や委員会活動で、立場の異なる人たちと意見が食い違い、簡単には答えが出せなかった経験はないでしょうか。社会福祉学では、こうした「揺らぎ」を経験しながら、対話を通じて自分の中にある思い込みや、社会の構造そのものを問い直していく力を養います。鏑木准教授が重視するように、多様な学問分野に触れながら、多角的にものごとを考える姿勢が大切にされます。

また、鏑木准教授が持つ厚生労働省での行政経験は、制度がどのようにつくられ、実際の生活にどう影響するのかを、現場のリアルな視点から学生に伝えることにも活かされています。政策を「つくる側」の視点を知ることも、社会福祉学の実践的な学びの一つです。

正解のない問いに向き合い続けることは、時に難しく感じられるかもしれません。しかし、その過程こそが、一人ひとりの尊厳を大切にする支援につながっていきます。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、社会福祉学科の出願にあたり、「現代において社会福祉の果たす役割が重要になっている理由」についてまとめ、自分の考えを述べるレポート(A4用紙・約3,000字、専門的文献の明記が必要)が課されます。正解のない課題にどう向き合うかに関心がある場合、意見が対立した経験から何を学んだかを、レポートの題材にしてみるとよいでしょう。

社会福祉学科の選考では学科試問が行われるほか、面接ではレポート内容についてB4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションも求められます。学科試問や面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、答えのない問いに向き合い続ける姿勢を、自分の言葉で語れるかどうかが大切にされます。意見の違う人との対話を通じて何を学んだか、あらためて振り返ってみましょう。

社会保障制度や福祉政策に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分なりの考えを言葉にする練習をしておくことも良い準備になります。制度がどうつくられているのかにも目を向けてみてください。

また、面接では提出したレポートの内容をもとに、B4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションが求められます。自分の考えを図や言葉でわかりやすく整理して伝える練習もあわせて行っておくとよいでしょう。学科試問では社会福祉に関する基礎的な理解も問われる可能性があるため、日頃から関連するニュースに触れておくことも大切です。


まとめ

社会福祉学は、唯一の正解がない課題に向き合いながら、一人ひとりの尊厳を守る方法を考え続ける学問です。問いを持ち続ける姿勢は、これからの社会にとってますます大切になっていくでしょう。ぜひ、答えのない課題にどう向き合うか、あらためて考えてみてください。揺らぎながら考え続ける力は、どんな進路に進んでもきっと役立つはずです。

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※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。