上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|丸山桂教授の研究紹介 エビデンスに基づく福祉政策を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「エビデンスに基づく福祉政策を考える」です。


社会福祉学・経済政策ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部社会福祉学科の丸山桂教授は、ジェンダー、社会福祉、経済政策、公共経済学、労働経済学を専門としています。丸山教授は、福祉政策について語るとき、経験や勘に頼るのではなく、データにもとづいた実証研究をもとに、具体的な政策提言ができるようになることを重視しています。福祉の分野は、感情的な議論になりやすい一方で、実際には統計やデータを丁寧に分析することで、より効果的な支援のあり方が見えてくることも少なくありません。

丸山教授はお茶の水女子大学で社会科学の博士号を取得し、国立社会保障・人口問題研究所での研究員としての経験を経て、成蹊大学経済学部での教育・研究に長く携わり、2020年から上智大学教授として着任しました。経済学と福祉学の両方の視点を組み合わせながら、研究を続けてきた研究者です。


高校までの学びとの違い

高校までは、福祉というと、人と人との関わりの中で語られることが多く、数字やデータで捉える機会は少ないかもしれません。しかし社会福祉学では、貧困や格差といった課題を、統計データや実証研究にもとづいて客観的に分析し、効果的な政策を考えていく力を養います。感覚や印象だけに頼らず、根拠にもとづいて物事を判断する姿勢が、大学での学びの大きな特徴です。


具体的な学びの例

たとえば、ある社会問題について、印象だけで「こうすればよい」と語られているのを聞いて、本当にそうなのだろうかと疑問に感じた経験はないでしょうか。丸山教授の研究では、こうした問題に対して、実際の統計データを分析し、根拠のある政策提言につなげていく方法を学びます。ジェンダーの視点から見た働き方や、女性の貧困といったテーマも、重要な研究対象です。

また、労働経済学の視点からは、非正規雇用や男女間の賃金格差といった、現代社会が抱える課題についても、データにもとづいて深く掘り下げていきます。感覚的な議論に終わらせず、具体的な数字で課題を可視化する力は、将来どのような進路に進んでも役立つ力です。

福祉の課題は複雑で、単純な解決策があるとは限りません。だからこそ、丁寧にデータを読み解き、根拠を持って考える力が求められます。丸山教授の研究は、そうした地道な積み重ねの大切さを伝えるものです。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、社会福祉学科の出願にあたり、「現代において社会福祉の果たす役割が重要になっている理由」についてまとめ、自分の考えを述べるレポート(A4用紙・約3,000字、専門的文献の明記が必要)が課されます。データにもとづいて社会課題を考えることに関心がある場合、統計やニュースの数字を根拠に自分の意見をまとめる練習を、レポート作成に活かしてみるとよいでしょう。

社会福祉学科の選考では学科試問が行われるほか、面接ではレポート内容についてB4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションも求められます。学科試問や面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、根拠にもとづいて物事を考える姿勢が身についているかどうかが大切にされます。ニュースを見るときに、印象だけでなく統計データにも目を向ける習慣をつけてみましょう。

ジェンダー格差や労働問題に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分なりの考えを言葉にする練習をしておくことも良い準備になります。専門用語が出てきても、自分なりに調べて理解する姿勢を大切にしてください。

また、面接では提出したレポートの内容をもとに、B4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションが求められます。データや根拠をどう図で示すか、わかりやすくまとめる練習もあわせて行っておくとよいでしょう。学科試問では社会福祉に関する基礎的な理解も問われる可能性があるため、日頃から新聞やニュースに触れておくことも大切です。


まとめ

社会福祉学・経済政策は、データや実証研究にもとづいて、より効果的な福祉のあり方を考える学問です。感覚だけに頼らず、根拠を持って課題に向き合う姿勢は、これからの社会にとってますます重要になっていくでしょう。ぜひ、身の回りの社会課題について、データの視点からあらためて考えてみてください。根拠を持って考える力は、どんな進路に進んでもきっと役立つはずです。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。