上智大学 総合人間科学部 看護学科を目指す人へ|探究テーマの見つけ方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 看護学科を目指す人の探究テーマの見つけ方」です。
探究テーマは「すごいテーマ」である必要はありません
推薦入試を目指す高校生から、「どんな探究テーマなら評価されますか」という質問をいただくことがあります。
そのときによくあるのが、「誰も考えたことがないようなテーマを見つけなければならない」と思い込んでしまうことです。
しかし、実際にはその必要はありません。
大学が見ているのは、テーマの珍しさではなく、そのテーマについてどのように考え、調べ、学びを深めてきたかです。
看護学科では、人や社会を深く理解しようとする姿勢がとても大切です。
だからこそ、自分自身が本当に興味を持てるテーマを選ぶことが何より重要になります。
身近な疑問から探究は始まる
探究テーマは、毎日の生活の中にたくさんあります。
例えば、「なぜ高齢者が増えると医療の課題も増えるのだろう」「災害が起きたとき、病院ではどのような対応をするのだろう」「子どもの心の健康を守るためには何が必要なのだろう」といった疑問も立派な探究の入口です。
家族との会話や学校での出来事、ニュースで見た話題など、「気になる」と感じた瞬間を大切にしてみてください。
探究は、答えを知ることから始まるのではなく、「なぜだろう」という疑問から始まります。
看護につながるテーマは幅広い
「看護学科だから医療のテーマでなければいけない」と考える人もいますが、そのようなことはありません。
看護は、人の生活そのものを支える学問です。
そのため、福祉や教育、心理学、地域社会、災害、国際協力など、多くの分野と関わっています。
例えば、次のようなテーマも看護につながります。
- 高齢化社会と地域医療
- 子どもの心と学校生活
- スポーツと健康づくり
- 外国人が安心して医療を受けるための課題
- 災害時の避難生活と健康管理
- SNSと若者のメンタルヘルス
どのテーマも、「人が健康に暮らすにはどうすればよいか」という看護の視点につながっています。
自分の経験と結び付けて考えてみよう
探究テーマを考えるときは、自分自身の経験を振り返ることも大切です。
例えば、家族が病気になった経験がある人は、「患者さんだけではなく家族への支援はどうあるべきか」というテーマにつながるかもしれません。
部活動でけがを経験した人であれば、「スポーツと健康管理」について調べてみることもできます。
アルバイトで高齢者と接する機会があった人なら、「地域で安心して暮らし続けるためには何が必要か」という視点を持てるかもしれません。
自分の経験と結び付いたテーマは、自然と興味が深まり、自分らしい探究になっていきます。
高校の探究と大学の学びの違い
高校では、探究活動を通して情報を集め、まとめる機会があります。
もちろん、それも大切な学びです。
しかし大学では、さらに一歩進んで、「その情報から何が言えるのか」「違う立場から見るとどう考えられるのか」を深く考えるようになります。
例えば、高齢化が進んでいるという事実だけを知るのではなく、その背景や課題、地域ごとの違い、医療や福祉との関係まで考えていきます。
看護学科では、一つの答えだけを覚えるのではなく、多面的な視点から考え続けることが求められます。
推薦入試で評価される探究とは
推薦入試では、「難しいテーマだから評価される」ということはありません。
評価されるのは、そのテーマについて自分なりに問いを持ち、考えを深めてきた過程です。
提出書類や面接で問われる志望理由でも、「私はこのテーマについて調べました」と説明するだけでは十分ではありません。
「なぜそのテーマに興味を持ったのか」「調べる中で考えがどのように変わったのか」「大学ではさらに何を学びたいのか」まで伝えることが大切です。
上智大学では、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢を大切にしています。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、考え続けられる人を見ています。
探究活動も、「答えを見つけた人」ではなく、「問いを深め続けた人」が評価されるのです。
日頃からできる探究の習慣
探究は、特別な時間だけに行うものではありません。
ニュースを見たときに「なぜだろう」と考えること、本を読んで気になった部分を調べてみること、先生や友人と意見を交換してみることも探究の一つです。
気になったことをノートやスマートフォンにメモしておくと、自分の興味の変化も分かるようになります。
一つのテーマを深く考える習慣は、推薦入試だけではなく、大学生活でも大きな力になります。
まとめ
上智大学総合人間科学部看護学科を目指す人にとって、探究テーマは特別なものである必要はありません。
毎日の生活や学校生活、ニュース、家族との会話など、身近な疑問の中に探究の種があります。
大切なのは、自分が本当に興味を持ち、「もっと知りたい」と思えるテーマを選ぶことです。
推薦入試では、知識の量よりも、問いを持ち、考えを深め、多面的な視点で物事を理解しようとする姿勢が評価されます。
ぜひ、自分自身の経験や関心を振り返りながら、「自分は何をもっと知りたいのだろう」と考えてみてください。その問いが、大学での学びへの第一歩になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


