こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「国際関係法学科志望者は高校生活をどう活かすべきか」です。

上智大学法学部国際関係法学科の推薦入試を考えるとき、

「高校生活でどのようなことをしておくべきだろう」

「海外経験や特別な活動がないと不利なのだろうか」

と不安に感じる人もいるかもしれません。

国際関係という言葉を聞くと、留学経験や英語力、国際交流の活動などを思い浮かべる人も多いでしょう。

もちろん、そうした経験があれば学びにつながることもあります。

しかし、推薦入試で本当に大切なのは、特別な経験の有無だけではありません。

むしろ大切なのは、日常の出来事や社会のニュースに対して、自分なりの問いを持ち、考え続ける姿勢です。

今回は、国際関係法学科を目指す人が高校生活をどのように活かせばよいのかを考えていきます。


ニュースをただ見るだけで終わらせない

国際関係法学科では、世界で起きている出来事を法律やルールの視点から考えます。

そのため、日頃からニュースに関心を持つことは大切です。

例えば、国際紛争、難民問題、環境問題、人権問題、国際貿易などは、国際関係法学科の学びにつながりやすいテーマです。

ただし、ニュースを知っているだけでは十分ではありません。

大切なのは、そのニュースを見たときに「なぜだろう」と考えることです。

例えば環境問題のニュースを見たとき、

「なぜ国によって対策に差があるのだろう」

「環境を守ることと経済成長はどう両立できるのだろう」

と考えることができます。

こうした問いが、提出書類や面接で問われる志望理由の出発点になります。

ニュースを暗記するのではなく、自分の疑問を育てる材料として見ることが大切です。


学校生活の中にも法の視点はある

国際関係法学科の学びの中心には、社会のルールがあります。

国どうしの関係を考える国際法も、人権を守るための仕組みも、すべてルールと深く関わっています。

一見すると難しく感じるかもしれませんが、ルールについて考える機会は高校生活の中にもあります。

例えば、校則、部活動の決まり、クラスの話し合い、学校行事の運営などです。

「なぜこのルールがあるのだろう」

「全員にとって公平な決まりになっているのだろうか」

「意見が分かれたとき、どうすれば納得できる形に近づけるのだろうか」

このように考えることは、法学の入り口になります。

国際関係法学科を目指すからといって、いきなり大きな国際問題だけを考える必要はありません。

身近なルールを考えることも、国際社会のルールを考える力につながっていきます。


読書や授業を問いにつなげる

高校生活で学んだことも、国際関係法学科への関心につなげることができます。

現代社会、政治経済、世界史、倫理、国語などの授業には、国際社会を考えるヒントが多くあります。

例えば世界史で戦争や植民地支配について学んだとき、

「過去の出来事は今の国際関係にどのような影響を与えているのだろう」

と考えることができます。

政治経済で人権や国際機関について学んだときには、

「法律や制度はどこまで人を守ることができるのだろう」

という問いにつながるかもしれません。

読書も同じです。

国際問題に関する本、法律の入門書、歴史や社会問題を扱う本を読むことで、自分の関心を深めることができます。

大切なのは、本を読んだ事実そのものではなく、読んだあとに何を考えたかです。

推薦入試では、知識量よりも、学びを通して考えを深める姿勢が見られます。


異なる意見に向き合う経験を大切にする

国際社会では、一つの問題に対してさまざまな立場があります。

ある国にとって利益になることが、別の国にとっては受け入れにくい場合もあります。

だからこそ、国際関係法学科では、多面的に考える力が重要になります。

この力は、高校生活の中でも育てることができます。

例えば、クラスの話し合いや部活動で意見が分かれたとき、自分の考えだけを押し通すのではなく、相手の立場を理解しようとすることです。

「なぜその人はそう考えるのだろう」

「自分とは違う意見にも理由があるのではないか」

と考える経験は、他者理解や対話姿勢につながります。

上智大学の推薦入試でも、こうした姿勢は大切です。

国際問題を考えるときには、正解を一つに決めることよりも、複数の立場を理解しながら考え続けることが求められるからです。


特別な実績よりも思考のプロセスを大切にする

推薦入試を考えると、「何か特別な実績がなければいけない」と不安になる人も多いです。

しかし、上智大学の推薦入試で見られているのは、活動の派手さだけではありません。

大切なのは、その経験を通して何を考えたのかです。

例えば、委員会活動や部活動、学校行事への参加も、自分の考え方を深めるきっかけになります。

意見が合わない人と話し合った経験、ルールを見直した経験、誰かの立場を理解しようとした経験は、国際関係法学科の学びにもつながります。

提出書類や面接で問われる志望理由では、次のような流れを意識すると整理しやすくなります。

  • どのような経験をしたのか
  • そこでどのような疑問を持ったのか
  • その疑問をどのように考えてきたのか
  • 大学でどのように深めたいのか

この流れがあると、単なる活動紹介ではなく、考えの深さが伝わる内容になります。


国際関係法学科を目指すあなたへ

国際関係法学科を目指す高校生活では、特別な活動を無理に作る必要はありません。

もちろん、関心のある活動に参加することは大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、日常の出来事をきっかけに考えることです。

ニュースを見たとき、授業で社会問題を学んだとき、友人と意見が分かれたとき、ぜひ「なぜだろう」と立ち止まってみてください。

その小さな問いが、上智大学法学部国際関係法学科での学びにつながっていきます。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

考え続けられる人、大学でさらに学びを深めていける人を見つける試験です。

高校生活の中にある一つひとつの経験を、自分なりの問いにつなげてみてください。

その姿勢こそが、国際関係法学科を目指すうえで大切な第一歩になるはずです。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。