こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「国際関係法学科志望者は将来像をどう考えればよいのか」です。
上智大学法学部国際関係法学科の推薦入試を考えるとき、出願書類や面接で将来について聞かれることがあります。
そのときに、
「将来の職業まで決めておかないといけないのだろうか」
「国際機関や外交官を目指すと言えないと不利なのだろうか」
と不安になる人もいるかもしれません。
しかし、国際関係法学科を志望する段階で、将来の職業を完全に決めておく必要はありません。
大切なのは、どのような社会の問題に関心を持ち、大学でどのように学びを深めたいのかを考えることです。
推薦入試で見られているのは、完成された将来計画ではなく、問いを持ち、考え続ける姿勢です。
今回は、国際関係法学科を目指す人が将来像をどのように考えればよいのかを解説します。
職業名よりも関心のある問題を考える
将来像を考えるとき、最初に職業名を決めようとする人は多いです。
もちろん、目指したい職業があることは悪いことではありません。
しかし、無理に「国際機関で働きたい」「外交官になりたい」と言い切る必要はありません。
それよりも大切なのは、自分がどのような社会問題に関心を持っているのかを整理することです。
例えば、次のようなテーマがあります。
- 人権問題
- 難民問題
- 環境問題
- 国際紛争
- 国際経済のルール
こうした問題に対して、「なぜこの問題は解決が難しいのだろう」「国際社会のルールはどこまで役立つのだろう」と考えることが、将来像の出発点になります。
職業名だけを先に決めるよりも、自分が関わりたい問題を明確にする方が、上智大学法学部国際関係法学科で学ぶ理由にもつながりやすくなります。
国際関係法が活きる分野は一つではない
国際関係法を学んだからといって、将来の道が一つに決まるわけではありません。
国際社会のルールを理解する力、論理的に考える力、異なる立場を理解する力は、さまざまな分野で役立ちます。
例えば、国際機関や行政だけでなく、企業の国際部門、報道、教育、国際協力、法律に関わる分野などでも活かせる可能性があります。
また、直接「国際」と名前がつく仕事でなくても、海外との取引、外国人支援、多文化共生、環境対応などに関わる場面は多くあります。
そのため、将来像を考えるときは、職業を一つに絞り込みすぎなくても大丈夫です。
むしろ、「国際社会のルールを学び、複雑な社会問題を多面的に考える力を身につけたい」という方向で考える方が、国際関係法学科らしい志望理由につながります。
大学での学びと将来をつなげる
出願書類や面接で将来像を伝えるときは、大学での学びとつなげることが大切です。
例えば人権問題に関心がある場合、
「人権を守りたいです」
だけでは少し抽象的です。
そこから、
「国際的な人権保護の仕組みを学びたい」
「国によって制度や価値観が異なる中で、どのように人権を守れるのかを考えたい」
とつなげると、大学で学びたい内容が見えやすくなります。
環境問題に関心がある場合も同じです。
「環境を守りたい」だけで終わらせるのではなく、国際的な取り決めや各国の立場の違いに目を向けることで、国際関係法学科で学ぶ理由が明確になります。
将来像は、今の関心、大学での学び、将来関わりたい問題がつながっていることが大切です。
社会を見る視点を示す
上智大学の推薦入試では、社会の問題をどう見ているかも大切になります。
国際関係法学科では、国際社会を一つの視点だけで判断するのではなく、複数の立場から考えることが求められます。
例えば難民問題を考える場合、難民本人の立場だけでなく、受け入れ国の制度や地域社会の負担にも目を向ける必要があります。
国際経済の問題であれば、自由な貿易によって利益を得る立場と、影響を受ける産業の立場を考えることができます。
このように、社会を多面的に見る姿勢は、将来像を考えるうえでも重要です。
「どの立場が正しいか」をすぐに決めるのではなく、それぞれの背景を理解しながら考えることが、国際関係法の学びにつながります。
出願書類や面接でも、こうした他者理解や対話姿勢が伝わると、大学での学びに向かう姿勢がより明確になります。
将来像は完成していなくてもよい
将来像を書くとき、完璧な計画を作らなければならないと思う必要はありません。
高校生の段階で、将来の職業や進路がはっきり決まっていないのは自然なことです。
大切なのは、今の時点でどのような問題に関心があり、その問題について大学で考え続けたいと思っているかです。
例えば、
- 人権を守る制度について考えたい
- 環境問題における国際協力を学びたい
- 紛争を防ぐ国際社会の仕組みに関心がある
- 国際経済のルールが社会に与える影響を知りたい
というように、関心の方向が見えていれば十分です。
推薦入試は、完璧な将来計画を持つ人を選ぶ試験ではありません。
問いを持ち、考え続けられる人を見つける試験です。
将来像は、大学で学びながら少しずつ深まっていくものだと考えてよいでしょう。
国際関係法学科を目指すあなたへ
国際関係法学科を志望する理由は、特定の職業だけに結びつける必要はありません。
むしろ大切なのは、社会の問題を理解したいという問題意識です。
ニュースを見たときに、
「なぜこの問題は解決が難しいのだろう」
「国際社会のルールはどのように作られるのだろう」
「異なる立場の人たちは何を大切にしているのだろう」
と考えることがあるなら、その問いは将来像を考える出発点になります。
出願書類や面接で問われる志望理由も、最初から完成された答えである必要はありません。
大切なのは、自分なりの問いを持ち、その問いを大学で深めたいという姿勢です。
ぜひ今日から、自分が将来どんな仕事をしたいかだけでなく、どんな社会の問題に関わりたいのかを考えてみてください。
その問いが、上智大学法学部国際関係法学科で学ぶ理由を見つける第一歩になるはずです。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


