上智大学外国語学部ドイツ語学科|探究テーマの見つけ方と推薦入試での考え方

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科|探究テーマの見つけ方」です。


探究テーマは難しく考えすぎなくて大丈夫です

上智大学外国語学部ドイツ語学科を推薦入試で受験する場合、提出書類や面接で、どのようなテーマに関心があるのかを問われることがあります。

そのとき、多くの高校生が「どんなテーマを考えればいいのか分からない」「専門的な内容でないといけないのかな」と悩みます。

しかし、最初から大学生のような研究テーマを用意する必要はありません。

大切なのは、自分の興味や疑問から出発することです。上智大学外国語学部ドイツ語学科では、ドイツ語を通して社会、文化、歴史、思想、人々の価値観を学んでいきます。

つまり、探究テーマも「自分は何に疑問を持っているのか」「ドイツ語やドイツ語圏を通して何を考えたいのか」から見つけていくことができます。


テーマは小さな疑問から始まります

探究テーマというと、難しい言葉を使わなければいけないと思う人もいます。

しかし、実際には小さな疑問から始まることが多いです。

たとえば、「なぜ国によって文化が違うのだろう」「なぜ同じヨーロッパでも国ごとに制度や価値観が違うのだろう」「言葉が違うと考え方も変わるのだろうか」といった疑問です。

こうした疑問は、まだ完成されたテーマではありません。しかし、学びの出発点としてはとても大切です。

推薦入試で大切なのは、最初から立派な結論を持っていることではありません。むしろ、「なぜだろう」と考え、そこから少しずつ調べたり、考えを深めたりする姿勢が見られます。


ドイツ語圏という視点から考える

上智大学外国語学部ドイツ語学科を目指すなら、ドイツ語圏という視点からテーマを探すのもよい方法です。

ドイツ語圏には、ドイツ、オーストリア、スイスなどがあります。それぞれの国や地域には、異なる歴史、文化、社会制度があります。

たとえば、ドイツの環境政策、オーストリアの芸術文化、スイスの多言語社会、ヨーロッパの歴史、移民や多文化共生など、考えられるテーマはたくさんあります。

ここで大切なのは、テーマを広げすぎないことです。

「ヨーロッパについて学びたい」だけでは少し広すぎます。そこから、「ドイツの環境政策に関心がある」「スイスの多言語社会に興味がある」「ドイツの歴史認識について考えたい」と少し絞っていくと、自分の関心が見えやすくなります。


言語そのものへの興味もテーマになります

探究テーマは、社会や歴史だけに限りません。言語そのものへの興味も、ドイツ語学科らしい大切なテーマになります。

たとえば、「言語によって表現の仕方はどう違うのか」「翻訳するときに失われる意味はあるのか」「言葉と文化はどのようにつながっているのか」といった問いがあります。

言葉は、ただのコミュニケーションの道具ではありません。その社会の考え方や価値観を映し出すものでもあります。

日本語には日本語らしい表現がありますし、ドイツ語にはドイツ語らしい表現があります。その違いに注目すると、言語を通して文化を理解するという学びにつながります。

「ドイツ語を学びたい」という気持ちを、「ドイツ語を通して何を知りたいのか」まで深めることができると、探究テーマとしても伝わりやすくなります。


ニュースや本からテーマを見つける

探究テーマは、日常のニュースや本から見つかることもあります。

たとえば、ヨーロッパの政治、環境問題、エネルギー政策、移民、多文化共生、教育制度などのニュースを見て、疑問を持つことがあるかもしれません。

「なぜドイツでは環境政策が注目されるのだろう」「移民を受け入れる社会では、どのような課題があるのだろう」「ヨーロッパの国々は、歴史とどのように向き合っているのだろう」といった問いは、ドイツ語学科での学びにつながります。

本や映画、ドキュメンタリーもきっかけになります。大切なのは、見たり読んだりして終わるのではなく、「なぜ気になったのか」を考えてみることです。

その一歩が、推薦入試で伝えられる自分らしい関心につながります。


探究テーマに正解はありません

高校生の中には、「このテーマで大丈夫かな」「もっと難しい内容にしないと評価されないのでは」と不安になる人もいます。

しかし、探究テーマに一つの正解はありません。

大学が見ているのは、テーマの難しさだけではなく、そのテーマに対してどのように向き合っているかです。

たとえば、「文化の違いに興味がある」というテーマでも、なぜ興味を持ったのか、どのような経験があったのか、ドイツ語学科でどう深めたいのかを説明できれば、十分に意味のあるテーマになります。

反対に、難しい言葉を並べても、自分の関心や経験とつながっていなければ、説得力は弱くなってしまいます。

大切なのは、自分の問いとして語れることです。


推薦入試では考えのプロセスが大切です

上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試では、専門知識の量だけで評価されるわけではありません。

むしろ、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的に考える力、他者理解、対話姿勢が大切になります。

面接で問われる志望理由でも、提出書類でも、「このテーマに興味があります」と言うだけでなく、「なぜ興味を持ったのか」「どのように考えてきたのか」「大学でどのように深めたいのか」を伝えることが重要です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。まだ答えが出ていない問いに対して、考え続けられる人を見ている試験です。

だからこそ、今の段階で分からないことがあっても大丈夫です。その分からなさを、大学で学びたい問いとして育てていくことが大切です。


最後に、自分の疑問を書き出してみましょう

探究テーマを見つけるときは、難しいテーマを無理に作る必要はありません。

まずは、自分が日常の中で気になったことを書き出してみましょう。授業で印象に残ったこと、ニュースで疑問に感じたこと、本や映画を通して考えたことでも構いません。

そこから、「なぜ気になったのか」「ドイツ語やドイツ語圏の学びとどうつながるのか」を考えてみてください。

小さな疑問でも、丁寧に深めていけば、自分だけの探究テーマになります。

ぜひ今日から、「自分は何を問いとして持っているのか」を一つ書き出してみてください。その問いが、上智大学外国語学部ドイツ語学科で学ぶ理由につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。