上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試で評価される力とは
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試で評価される力とは」です。
ドイツ語ができないと不利なのか
上智大学外国語学部ドイツ語学科を推薦入試で受験しようと考えたとき、多くの高校生が気になるのは、「ドイツ語ができないと不利なのかな」「特別な実績がないと難しいのかな」「留学経験が必要なのかな」という点ではないでしょうか。
もちろん、語学への関心やこれまでの学び、活動経験は大切です。しかし、推薦入試で見られるのは、それだけではありません。
特に大切なのは、「何に興味を持ち、どのように考えているのか」という部分です。上智大学外国語学部ドイツ語学科は、ドイツ語を学ぶだけでなく、言語を通して社会や文化、人々の価値観を理解していく学科です。
そのため、推薦入試でも、すでに完成された知識を持っているかよりも、問いを持ち、考え続けようとする姿勢が大切になります。
評価の中心は思考力です
推薦入試で大切になる力の一つが、思考力です。ここでいう思考力とは、難しい専門用語をたくさん知っていることではありません。
たとえば、「なぜドイツ語に興味を持ったのか」「ドイツ語を通して何を学びたいのか」「ドイツ語圏の社会を学ぶことで、自分は何を考えたいのか」といった問いに、自分の言葉で向き合える力です。
高校生の段階で、ドイツの政治や歴史を完璧に理解している必要はありません。むしろ、「まだ分からないけれど、もっと知りたい」と感じた理由を丁寧に掘り下げることが大切です。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。自分なりに問いを持ち、学びの中で考え続けられる人かどうかを見ている試験だと考えるとよいでしょう。
実績よりも経験からの気づきが大切です
高校生の中には、「全国大会に出た経験がない」「海外留学をしたことがない」「大きな活動実績がない」と不安になる人もいます。
しかし、推薦入試で大切なのは、実績の大きさだけではありません。むしろ、その経験から何を感じ、どのように考えたのかが重要です。
たとえば、学校の授業でヨーロッパの歴史を学び、ドイツの歩みに興味を持ったとします。そのときに、「なぜドイツは過去の歴史と向き合い続けているのだろう」と考えたなら、それは立派な学びの出発点です。
また、ニュースで環境政策や移民問題を知り、日本との違いに疑問を持った経験も、ドイツ語学科での学びにつながります。
大切なのは、経験、気づき、考えの流れです。「何をしたか」だけでなく、「そこから何を考えたか」を言葉にできるようにしていきましょう。
社会を見る視点も重要になります
上智大学外国語学部ドイツ語学科では、言語だけでなく、社会や文化についても深く学びます。そのため、推薦入試でも、社会を見る視点が大切になります。
たとえば、ドイツは環境政策、社会保障、民主主義、多文化共生などを考えるうえで、興味深いテーマが多い国です。
ここで重要なのは、専門家のように詳しく説明することではありません。「なぜそのテーマに関心を持ったのか」「日本と比べてどのような違いを感じたのか」「その違いから何を考えたのか」が大切です。
たとえば、部活動でチームの意見が分かれた経験から、対話や合意形成に興味を持つ人もいるかもしれません。その関心が、ドイツやヨーロッパの民主主義、社会の仕組みへの興味につながることもあります。
身近な経験から社会への関心を広げられることは、ドイツ語学科を目指すうえで大きな強みになります。
多様な価値観を理解する姿勢
外国語学部の学びでは、多様な価値観を理解する姿勢も大切です。
世界には、さまざまな文化や考え方があります。日本では当たり前だと思っていることが、別の国ではまったく違う形で考えられていることもあります。
たとえば、働き方、教育制度、家族のあり方、政治への参加の仕方などは、国や地域によって違います。その違いを知ったときに、「日本が正しい」「海外が正しい」とすぐに決めるのではなく、「なぜ違いが生まれるのだろう」と考える姿勢が大切です。
ドイツ語学科では、言語を通して異なる社会や文化に向き合います。だからこそ、自分と違う考え方をすぐに否定せず、相手の背景を理解しようとする姿勢が求められます。
面接で見られる対話する姿勢
推薦入試では、面接で問われる志望理由や学びへの関心も重要になります。面接と聞くと、「正しい答えを言わなければ」と緊張する人も多いと思います。
しかし、面接で大切なのは、完璧な答えを暗記して話すことではありません。質問の意図を受け止め、自分の考えを整理しながら伝えることです。
たとえば、答えに迷う質問をされたときも、無理に立派なことを言おうとする必要はありません。「今の自分はこう考えています」「ただ、この点については大学でさらに学びたいです」と誠実に伝えることが大切です。
大学は、一方的に教わるだけの場所ではありません。先生や学生同士で意見を交わしながら学ぶ場所です。そのため、推薦入試でも、対話する姿勢や他者の意見を受け止める力が見られます。
提出書類で意識したいこと
出願書類を準備するときは、「なぜこの学科なのか」を具体的に考えることが大切です。
「語学が好きだから」だけでは、上智大学外国語学部ドイツ語学科で学びたい理由としては少し弱くなってしまうことがあります。
たとえば、「ドイツ語を通してヨーロッパ社会を理解したい」「ドイツの歴史や文化を学び、多文化共生について考えたい」「言語の違いから、人々の価値観の違いを学びたい」など、自分の関心と学科の学びをつなげることが大切です。
そのためには、まず自分の経験を振り返ってみましょう。授業、読書、ニュース、部活動、日常生活の中で、何に疑問を持ったのかを整理すると、伝えたいことが見えやすくなります。
最後に、自分の問いを育てていきましょう
上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試では、特別な実績や語学力だけで評価されるわけではありません。
大切なのは、思考力、社会を見る視点、多様性への理解、対話する姿勢です。そして、それらは特別な人だけが持っている力ではありません。
日常の中で感じた疑問をそのままにせず、少し調べてみる。授業で気になったことを、自分の言葉で考えてみる。ニュースを見て、日本と海外の違いについて考えてみる。そうした積み重ねが、推薦入試で伝えられる力につながっていきます。
まずは、「自分はドイツ語を通して何を考えたいのか」を一度書き出してみてください。はっきりした答えがなくても大丈夫です。その問いを持つことが、上智大学外国語学部ドイツ語学科を目指す第一歩になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


