こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科の志望理由の基本構造」です。


志望理由はどう考えればよいのか

上智大学外国語学部ドイツ語学科を推薦入試で受験する場合、多くの人が最初に悩むのが、「志望理由をどう整理すればいいのか」という点です。

「ドイツ語に興味があります」「外国語を学びたいです」という気持ちは、とても大切です。実際に、学びの出発点としては十分に意味があります。

しかし、それだけでは、面接で問われる志望理由としては少し弱くなってしまうことがあります。大学が知りたいのは、単に「興味があります」という気持ちだけではありません。

なぜ興味を持ったのか。大学でどのように学びたいのか。その学びを通して、どのような視点を育てたいのか。こうした部分まで考えられているかが大切になります。

今回は、上智大学外国語学部ドイツ語学科を目指す人に向けて、志望理由を考えるときの基本構造を紹介します。


志望理由は3つの要素で整理する

志望理由を考えるときは、次の3つの要素を意識すると整理しやすくなります。

  • 興味を持ったきっかけ
  • 大学で学びたい内容
  • 将来や自分の成長とのつながり

この3つが自然につながると、読み手にも伝わりやすい志望理由になります。

反対に、どれか一つだけになってしまうと、少し物足りなく見えることがあります。たとえば、きっかけだけで終わると「興味を持った理由」は分かりますが、大学で何を学びたいのかが見えにくくなります。

また、将来の話だけが先に出てくると、なぜ上智大学外国語学部ドイツ語学科なのかが伝わりにくくなります。大切なのは、過去のきっかけ、大学での学び、これからの方向性を一本の線でつなげることです。


興味を持ったきっかけを具体的にする

まず大切なのは、なぜドイツ語やドイツ語圏に興味を持ったのかを整理することです。

きっかけは、特別な経験である必要はありません。学校の世界史の授業、本や映画、ニュース、音楽、環境問題への関心、ヨーロッパ文化への興味など、日常の中にある経験でも十分です。

たとえば、世界史の授業でドイツの近現代史を学び、「なぜドイツは過去の歴史と向き合い続けているのだろう」と疑問を持ったとします。これは、ドイツ語学科の学びにつながる大切な出発点になります。

また、ニュースでドイツの環境政策を知り、日本との違いに関心を持ったというきっかけでもよいでしょう。その場合は、「なぜその違いが気になったのか」「そこから何を考えたのか」まで掘り下げることが大切です。

推薦入試では、経験の大きさよりも、経験から何を考えたかが見られます。小さなきっかけでも、自分の言葉で説明できれば、十分に意味のある内容になります。


大学で学びたい内容を明確にする

次に重要なのは、上智大学外国語学部ドイツ語学科で何を学びたいのかを考えることです。

ドイツ語学科では、ドイツ語そのものを学ぶだけでなく、ドイツ語圏の文化、歴史、社会、思想などにも向き合います。つまり、「ドイツ語を学びたい」だけでなく、「ドイツ語を通して何を理解したいのか」まで考える必要があります。

たとえば、「ドイツ語を通してヨーロッパ社会の価値観を理解したい」「ドイツの歴史を学び、多文化共生について考えたい」「言語の違いから、人々の考え方の違いを学びたい」といった形です。

ここで大切なのは、難しい専門知識を並べることではありません。高校生として今持っている関心を、大学の学びとつなげて説明することです。

大学での学びを具体的にイメージできていると、提出書類や面接でも、自分の言葉で話しやすくなります。


将来とのつながりを考える

志望理由を考えるときには、大学での学びを将来とどのようにつなげるのかも大切です。

ただし、ここで必ずしも具体的な職業を決めている必要はありません。「将来は必ず外交官になりたい」「ドイツ系企業で働きたい」と言い切れなくても大丈夫です。

むしろ大切なのは、大学での学びを通して、どのような視点を持った人になりたいのかです。

たとえば、「国際社会を多面的に理解できる人になりたい」「文化の違いを受け止めながら対話できる人になりたい」「日本とヨーロッパの違いを学び、社会を広い視点で考えられる人になりたい」といった考え方も、将来とのつながりになります。

推薦入試では、将来の夢が完全に決まっているかよりも、大学での学びが自分の成長にどうつながると考えているかが大切です。


よくある弱点は大学の説明だけになること

志望理由を考えるときに注意したいのは、大学や学科の説明だけで終わってしまうことです。

たとえば、「上智大学は外国語教育が充実している」「ドイツ語圏の文化を学べる」といった内容は、たしかに大切です。しかし、それだけでは大学の紹介になってしまいます。

大学が知りたいのは、上智大学外国語学部ドイツ語学科の特徴を踏まえたうえで、あなた自身が何を考えているのかです。

そのため、「この学科にはこのような学びがある」だけではなく、「だから自分は何を学びたいのか」「自分の関心とどうつながるのか」まで書くことが大切です。

提出書類や面接で問われる志望理由では、きれいな言葉よりも、自分の経験から生まれた自然な言葉の方が伝わりやすいことがあります。


志望理由は完成された答えでなくてよい

志望理由を考えるとき、「正しい答えを書かなければ」と思いすぎる人がいます。しかし、推薦入試で大切なのは、完璧な答えを持っていることではありません。

むしろ、まだ答えが出ていない問いに対して、自分なりに考え続けようとしているかが大切です。

たとえば、「ドイツ社会の多文化共生について関心があるが、まだ十分に理解できていない。だからこそ、ドイツ語を学び、現地の言葉や背景から考えたい」という姿勢は、学びへの前向きさとして伝わります。

分からないことがあるのは悪いことではありません。大切なのは、その分からなさを放置せず、「大学で学びたい問い」として育てていくことです。


最後に、自分の言葉でつなげてみましょう

上智大学外国語学部ドイツ語学科の志望理由を考えるときは、難しく考えすぎる必要はありません。

まずは、なぜ興味を持ったのか、大学で何を学びたいのか、その学びを通してどのような視点を育てたいのか。この3つを整理してみましょう。

この3つがつながると、面接で問われる志望理由にも、提出書類にも、自然な説得力が生まれます。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、問いを持ち、考え続けられる人を見ている試験です。

ぜひ一度、自分の高校生活や日常の中で心に残っている経験を書き出してみてください。そこから、「自分はなぜ上智大学外国語学部ドイツ語学科で学びたいのか」を、自分の言葉で考え始めてみましょう。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。