上智大学 文学部 ドイツ文学科を志望するあなたへ|推薦入試に向けて最後に伝えたいこと

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 文学部 ドイツ文学科を志望するあなたへ」です。


ここまで読み進めてくれたあなたへ

このシリーズでは、上智大学文学部ドイツ文学科ではどのようなことを学ぶのか、どのような人が向いているのか、推薦入試ではどのような力が見られるのかについて、一つずつお伝えしてきました。

もしここまで読み進めてくださったのであれば、あなたはすでに「ドイツ文学科ってどんな学科なのだろう」「自分に合っているだろうか」と真剣に考えているのではないでしょうか。

進路を決めることは簡単ではありません。周りの友人と比べて焦ったり、自分の考えに自信が持てなくなったりすることもあると思います。

だからこそ最後にお伝えしたいのは、「完璧な受験生になろうとしなくて大丈夫」ということです。


ドイツ文学科は「好き」を深める場所です

大学は、すべてを知っている人が入学する場所ではありません。

むしろ、「もっと知りたい」「もっと考えてみたい」という気持ちを持つ人が学びを深める場所です。

ドイツ文学科では、ドイツ語を学び、文学作品を読み、歴史や文化、思想、芸術について考えます。

高校までは、一つの正解を覚えることが中心だったかもしれません。しかし大学では、「なぜそう考えられるのか」「別の見方はないのか」と問い続ける時間が増えていきます。

そのため、「まだ詳しく知らないから志望してはいけない」と考える必要はありません。

今ある興味を、大学でさらに深めたいという気持ちが何より大切です。


他の人と比べなくて大丈夫です

推薦入試の準備を始めると、「探究活動がすごい人がいる」「英語が得意な人がいる」「海外経験がある人がいる」と、自分と比べてしまうことがあります。

しかし、推薦入試は実績だけを競う試験ではありません。

例えば、同じ本を読んでも、人によって感じることや疑問に思うことは違います。

文化祭での経験や部活動での出来事も、人によって受け止め方は異なります。

大学が知りたいのは、「あなたがどのように考え、何を学び、どのような問いを持つようになったのか」です。

他の人にはない特別な経験を探すよりも、自分自身の経験を丁寧に振り返ることのほうが、ずっと大切です。


答えが決まっていないからこそ大学で学ぶ意味があります

「将来どの仕事に就きたいかまだ決まっていません」「大学で研究したいテーマもまだはっきりしていません」という相談を受けることがあります。

そのような悩みを持つ高校生は決して少なくありません。

大学は、将来の答えを持っている人だけが進学する場所ではありません。

さまざまな授業を受け、多くの本を読み、多様な価値観を持つ仲間や先生と出会う中で、自分の興味や進みたい方向が少しずつ見えてきます。

だからこそ、「まだ分からない」という気持ちを過度に心配する必要はありません。

今の自分が何に興味を持ち、何をもっと知りたいと思っているのかを大切にしてください。


文学は人を理解するための学問です

ドイツ文学科という名前から、「本を読むことが好きな人だけが向いている学科」と思われることがあります。

もちろん、本が好きなことは大きな強みです。

しかし、文学を学ぶ目的は、本を読むことだけではありません。

文学作品には、その時代を生きた人々の悩みや喜び、社会の価値観、人と人との関わり方が描かれています。

作品を読むことで、自分とは異なる立場の人の考え方や感情を知ることができます。

これは、現代社会を生きる私たちにとっても、とても大切な力です。

人を理解しようとする姿勢は、大学生活だけでなく、その先の社会でも役立っていくでしょう。


大学で身につく力は社会のさまざまな場面で活かせます

「文学を学ぶと就職が難しいのでは」と不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、大学で身につける力は、特定の職業だけで活かされるものではありません。

ドイツ文学科では、文章を読み解く力、自分の考えを整理して伝える力、異なる価値観を理解する力、多面的に考える力などを育てます。

これらは、教育、出版、翻訳、企業、観光、行政、国際交流など、さまざまな分野で求められる力です。

どのような仕事に進むとしても、「考える力」「伝える力」「相手を理解する力」は大きな財産になります。


推薦入試で大学が見ていること

ここまで何度もお伝えしてきましたが、推薦入試では知識量や実績だけが評価されるわけではありません。

大学が見ているのは、自分なりの問いを持ち、その問いについて考え続けられるかどうかです。

提出書類や面接で問われる志望理由では、「ドイツ文学が好きです」と伝えるだけではなく、「なぜそう思ったのか」「その経験から何を考えたのか」「大学で何を学びたいのか」を、自分の言葉で説明することが大切です。

途中で考えが変わった経験や、まだ答えが見つかっていない問いがあっても構いません。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。問いを持ち、他者の考えに耳を傾けながら、自分自身も成長していこうとする人を見る試験です。


大学生活は新しい出会いの連続です

大学では、高校までとは違い、全国や海外から集まったさまざまな学生と出会います。

同じ文学作品を読んでも、育った環境や価値観が違えば、感想も大きく変わります。

最初は自分とは違う考え方に驚くこともあるでしょう。

しかし、その違いこそが大学で学ぶ面白さです。

自分とは異なる意見を聞き、考えを深め、また新しい問いが生まれる。その繰り返しが、大学での学びを豊かにしてくれます。

ドイツ文学科は、文学だけではなく、人や社会についても深く考えられる場所です。


最後にあなたへ伝えたいこと

ここまで読んで、「やっぱりドイツ文学科で学びたい」と感じた人もいれば、「もう少し考えてみたい」と感じた人もいるでしょう。

どちらの気持ちも大切です。

進路選択は、急いで答えを出すことが目的ではありません。

本を読んだり、映画を見たり、先生や友人と話したりしながら、自分の興味を少しずつ深めていけばよいのです。

自分の問いを大切にしながら考え続けることが、大学での学びにもつながっていきます。

焦らず、自分らしいペースで歩んでください。


まとめ

上智大学文学部ドイツ文学科は、ドイツ語や文学を学ぶだけではなく、人間や社会、文化について深く考え、多様な価値観と向き合う力を育てる学科です。

推薦入試では、華やかな実績や完璧な将来計画よりも、自分の経験から問いを持ち、その問いを大学でさらに深めたいという姿勢が大切になります。

これまでの学校生活や読書、探究活動、日常の出来事を振り返りながら、「自分は何に心を動かされたのだろう」「大学で何を知りたいのだろう」と、ぜひ考え続けてみてください。

その問いこそが、あなたらしい志望理由となり、大学での学びの出発点になります。

上智大学文学部ドイツ文学科での学びが、あなたの新しい世界への第一歩になることを願っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。