上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 渡辺紫乃教授とは?国際関係論・現代中国論から東アジアの国際関係を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、

「渡辺紫乃教授の研究と、総合グローバル学科で学べる現代中国論・東アジアの国際関係について」です。

上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科で、中国と東アジアの国際関係を研究しているのが渡辺紫乃教授です。専門は、国際関係論、現代中国論、東アジアの国際関係です。中国という一つの国を詳しく見るだけでなく、中国の外交や国際社会との関係を通して、東アジアや世界の動きを考えています。


渡辺紫乃教授は何を研究している?

渡辺教授の現在の研究テーマには、中国の国際秩序戦略、中国の対外援助、中国の資源外交などがあります。

中国は世界各地の国々と貿易を行い、インフラ整備や開発への協力にも関わっています。また、エネルギーや鉱物などの資源を確保するため、多くの国と関係を築いています。

こうした動きを調べることで、「中国は国際社会の中でどのような役割を果たそうとしているのか」「中国の外交は周辺国や世界にどのような影響を与えるのか」といった問いを考えることができます。


中国を政治や外交だけで見ない

渡辺教授が担当する「中国政治外交1」では、1949年の中華人民共和国成立から1980年代までの政治外交について、毛沢東と鄧小平という二人の指導者を軸に学びます。

ただし、政治家や外交政策だけを見るわけではありません。中国の経済、社会、民族、思想、さらに庶民の視点なども取り上げ、多角的に現代中国を考えます。

例えば、ある外交政策について考える場合も、国家間の関係だけでなく、その時代の国内経済や社会の変化まで見ることで、なぜその政策が選ばれたのかをより深く理解できます。


現在の中国を理解するには歴史も必要

ニュースでは、中国と日本、中国とアメリカ、中国と周辺国との関係が頻繁に報じられます。しかし、現在起きている出来事だけを追っていても、その背景が分かりにくいことがあります。

現在の中国の政治や外交は、1949年以降の政治体制の変化や経済政策、他国との関係の積み重ねの上にあります。

そのため、「今の中国は何をしているのか」だけでなく、「なぜ現在のような政策をとるようになったのか」と歴史をさかのぼって考えることが重要です。渡辺教授の授業でも、現代中国を理解するための基礎として歴史的背景が重視されています。


中国の対外援助から国際協力を考える

渡辺教授が研究している中国の対外援助も、高校生にとって興味深いテーマです。

国際協力というと、日本や欧米諸国、国際機関による支援を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし現在では、中国もさまざまな国との間で開発協力や経済関係を広げています。

道路や港などのインフラ整備は、受け入れる国の経済発展につながる可能性があります。一方で、その協力がどのような条件で行われ、双方にどのような影響をもたらすのかを見る必要もあります。

援助する側とされる側という単純な関係ではなく、それぞれの国の政治や経済、外交戦略まで考えることで、国際協力の姿がより立体的に見えてきます。


資源をめぐる外交も世界政治につながっている

石油や天然ガス、鉱物資源などは、私たちの生活や産業を支えています。その一方で、資源をどこから安定して確保するのかは、国家にとって重要な外交課題でもあります。

渡辺教授は、中国の資源外交についても研究しています。

例えば、スマートフォンや電気自動車など身近な製品にも、世界各地から調達された資源が使われています。「その資源はどの国から来ているのか」「資源を持つ国と中国はどのような関係を築いているのか」と調べていくと、日常生活と国際政治がつながっていることに気づきます。


高校生なら中国に関するニュースを比較してみよう

渡辺教授の研究に興味を持ったら、同じ中国関連のニュースを複数のメディアで読み比べてみるのもよいでしょう。

例えば、中国の外交政策について、日本、中国、アメリカなどのメディアでは、取り上げる論点や表現が異なる場合があります。

そこで、「どれが正しいか」とすぐに決めるのではなく、「なぜ見方が違うのだろう」「それぞれの国にはどのような事情があるのだろう」と考えてみてください。

一つの国を固定的なイメージで捉えず、政治、経済、社会、歴史など複数の角度から調べることが、現代中国を学ぶ入口になります。


中国政治外交ゼミでは何を学ぶ?

総合グローバル学部では、渡辺教授による「中国政治外交ゼミ」も開講されています。

ゼミでは、現代中国の政治、経済、外交、安全保障や東アジアの国際関係について、外国語文献を読み、発表や研究に取り組みます。3年次にはゼミ論文、4年次には卒業論文を作成するなど、一つの問題を自分で調べ、考え、文章としてまとめていくことが求められます。

ニュースで知った問題をそのまま受け取るのではなく、資料を読み、自分なりの問いを立てて研究していくのが大学での学びです。


総合グローバル学科の国際政治論とどうつながる?

渡辺教授は、総合グローバル学部の国際政治論領域に位置づけられています。

中国を研究する際には、中国国内の政治や社会について深く知る地域研究の視点と、国家同士の関係を考える国際関係論の視点の両方が必要になります。

中国という具体的な地域を深く知りながら、東アジアや世界の国際秩序まで視野を広げていくことは、総合グローバル学科ならではの学び方の一つです。


推薦入試では「中国に興味がある」の先を考えてみよう

推薦入試を考えている高校生も、渡辺教授の研究テーマに自分の興味を合わせる必要はありません。教授の研究を知ることを、自分の関心を具体化するきっかけとして活用してみてください。

例えば、「中国に興味がある」だけでなく、「なぜ中国の外交政策に関心を持ったのか」「米中関係が日本にどのような影響を与えるのか」「中国の国際協力は従来の援助と何が違うのか」と問いを深めることができます。

一つのニュースやSNSの情報だけで判断せず、歴史や統計、異なる立場からの情報を調べることで、自分が大学で学びたい内容もより具体的になっていくでしょう。


渡辺紫乃教授の研究から現代中国を多角的に見てみよう

渡辺紫乃教授の研究を知ると、中国を理解するためには、現在のニュースだけでなく、歴史、国内政治、経済、外交、国際社会との関係などを組み合わせて考える必要があることが分かります。

次に中国についてのニュースを見たときは、「なぜこの政策をとっているのだろう」「周辺国からはどう見えているのだろう」「この出来事にはどのような歴史的背景があるのだろう」と考えてみてください。そこから、現代中国論や東アジアの国際関係を学ぶ面白さが見えてくるかもしれません。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。

※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。