上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 丸山英樹教授とは?比較国際教育学・国際教育開発論からサステイナビリティ教育を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、

「丸山英樹教授の研究と、総合グローバル学科で学べる国際教育開発・サステイナビリティ教育について」です。

上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科で、世界の教育や持続可能な社会について研究しているのが丸山英樹教授です。専門は、比較国際教育学、国際教育開発論、持続可能な開発のための教育です。教育を学校の中だけの問題として考えるのではなく、人や社会、経済、自然環境がより良い状態であり続けるための学びとは何かを研究しています。


丸山英樹教授は何を研究している?

丸山教授が現在取り組んでいる重要なテーマの一つが、サステイナビリティ教育です。日本ではESD、つまり「持続可能な開発のための教育」と呼ばれることもあります。

持続可能という言葉を聞くと、環境問題を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし丸山教授が考えるサステイナビリティ教育では、自然環境だけでなく、人間や社会も含めて、現在と未来の人々がより良い状態であり続けられることを考えます。

自分だけが豊かになるのではなく、他の人や将来世代、自然環境まで含めて何を大切にするのか。そのために教育や学びに何ができるのかを考える研究です。


世界には学校以外にもさまざまな「学び」がある

丸山教授は、世界の教育を考えるときに、教育を近代的な学校制度だけに限定していません。

私たちは「教育」と聞くと、学校へ通い、先生から授業を受け、試験を受ける姿を想像しがちです。しかし世界には、地域社会で受け継がれる知識や技術、大人になってからの学習、学校制度の外で行われる識字教育など、さまざまな学びがあります。

国際教育開発では、「学校を増やせば問題が解決する」と単純に考えることはできません。その地域でどのような暮らしが営まれているのか、人々が何を必要としているのかまで考える必要があります。


国によって教育が違うのはなぜ?

丸山教授の専門である比較国際教育学は、異なる国や地域の教育を比較しながら、その特徴や背景を考える学問です。

例えば、学校に通う年齢、授業方法、試験制度、教師の役割などは国によって異なります。しかし、単に「この国の教育制度の方が優れている」と順位をつけるために比較するわけではありません。

歴史、社会、文化、経済状況などを調べながら、「なぜこの国ではこのような教育が行われているのか」を考えることが重要です。教育制度を見ることで、その社会が何を大切にしてきたのかが見えてくることもあります。


国際教育協力では「良い教育」を誰が決める?

丸山教授は、青年海外協力隊への参加やJICAの識字教育・ノンフォーマル教育に関する業務など、国際教育協力に関わってきた経験があります。

国際協力では、支援する側が考える「良い教育」と、現地で生活する人々が望む教育が必ずしも同じとは限りません。

例えば、外部から新しい教育制度を導入しても、その地域の生活や文化、仕事との関係に合わなければ、十分に機能しない可能性があります。そのため丸山教授は、国際教育開発について、人間、社会、経済、環境を幅広く捉え、地域の人々とともに考えることを重視しています。


「ウェルビーイング」から教育を考えてみる

丸山教授のサステイナビリティ教育を理解するうえで、「ウェルビーイング」という言葉も重要です。ウェルビーイングとは、単に病気ではない、あるいはお金があるということではなく、心身や社会との関係を含めて良い状態にあることを指します。

丸山教授は、現在の自分だけではなく、他者や未来の世代、さらに自然環境も含めて良い状態を続けるために、どのような教育が必要なのかを考えています。

「便利な生活を続けること」と「環境を守ること」がぶつかったらどうするのか。「今の世代にとって良い選択」が未来の世代にも良いとは限らないのではないか。こうした問いもサステイナビリティ教育につながります。


高校生なら学校生活から考えられる

丸山教授の研究テーマは、海外へ行った経験がなくても身近な学校生活から考えることができます。

例えば、「学校ではなぜ同じ時間割で全員が学ぶのだろう」「地域によって学べる内容や環境に差があるのはなぜだろう」「学校で環境問題を学んでも行動につながらないのはなぜだろう」と考えてみてください。

さらに、海外の教育に関するニュースを見たときに、日本との違いだけを探すのではなく、その国の歴史や社会状況まで調べると、比較国際教育学の視点に近づいていきます。


演習ではサステイナビリティ教育を実践的に考える

総合グローバル学部では、丸山教授による「演習(国際教育開発論1、2)」も紹介されています。テーマは「サステイナビリティ教育の実行」です。

自然、人間、社会のウェルビーイングを支える教育や学習について調べるだけでなく、自分自身が地球市民の一人としてどのように行動できるのかを考えていきます。

知識を覚えるだけでなく、学んだことを自分の生活や社会と結びつけるところに特徴があります。


総合グローバル学科の市民社会・国際協力論とどうつながる?

丸山教授は、総合グローバル学部の市民社会・国際協力論領域に位置づけられています。

教育問題は、一つの国の学校制度だけを見ても十分には理解できません。貧困、格差、環境、国際協力、地域社会など、さまざまな問題と結びついています。

丸山教授の研究では、世界規模で教育を考える視点と、それぞれの地域で暮らす人々を見る視点を行き来します。これが総合グローバル学科で大切にされている、グローバルとローカルの両方から社会を見る学びにもつながっています。


推薦入試では「教育に興味がある」の先を考えてみよう

推薦入試を考えている高校生も、丸山教授の研究テーマに自分を合わせる必要はありません。教授の研究を知ることを、自分の関心を具体化するきっかけとして使ってみてください。

例えば、「教育格差に興味がある」なら、「どのような格差なのか」「なぜ生まれるのか」「学校だけで解決できるのか」と問いを深めることができます。

「海外の教育に興味がある」という人も、制度の違いを紹介するだけではなく、その違いが生まれた歴史や社会背景まで調べてみると、自分が大学で学びたいテーマがより明確になっていくでしょう。


丸山英樹教授の研究から「教育とは何か」を考えてみよう

丸山英樹教授の研究を知ると、教育は学校で知識を身につけることだけではなく、人や社会、環境の未来を考えるための営みでもあることが見えてきます。

普段当たり前だと思っている学校生活についても、「なぜこのような教育が行われているのだろう」「もっと持続可能な学び方はあるのだろう」と考えてみてください。身近な疑問から、比較国際教育学や国際教育開発、サステイナビリティ教育という学問につながる問いが生まれるかもしれません。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。

※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。