上智大学 文学部 国文学科の探究テーマの見つけ方|推薦入試につながる考え方を解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 文学部 国文学科の探究テーマの見つけ方」です。


探究テーマは「大きなテーマ」から探さなくて大丈夫

推薦入試を考え始めると、「探究テーマが思いつかない」「何を研究すればよいか分からない」と悩む人は少なくありません。

しかし、最初から壮大なテーマを考える必要はありません。

国文学科で大切なのは、自分が感じた小さな疑問を丁寧に育てていくことです。

例えば、本を読んで気になった表現、授業で学んだ古典、日常で使う日本語の変化など、身近なところに探究の種はたくさんあります。

探究は「答え」を探すことではなく、「問い」を見つけることから始まります。


「好き」よりも「気になる」を大切にする

テーマを考えるとき、「好きなものを選ばなければ」と思う人もいるでしょう。

もちろん、好きな作品や作家があることは良いことです。

しかし、それ以上に大切なのは、「なぜだろう」と感じる気持ちです。

例えば、「古典は現代でも読まれ続けているのはなぜだろう」「同じ物語でも人によって感想が違うのはなぜだろう」「昔の日本語と今の日本語はどう変わってきたのだろう」といった疑問も立派な探究テーマになります。

「気になる」という感覚を大切にすると、自分らしいテーマが見つかりやすくなります。


授業の中にも探究のヒントがある

探究テーマは、高校の授業の中から見つけることもできます。

現代文や古典の授業だけでなく、日本史や世界史、倫理なども国文学と深く関わっています。

例えば、『源氏物語』を学んだときに、「当時の人は恋愛をどのように考えていたのだろう」と疑問を持つことがあります。

あるいは、近代文学を読んで、「時代によって主人公の価値観が違うのはなぜだろう」と考えることもあるでしょう。

授業で一度感じた疑問をそのままにせず、少し調べてみることが探究の第一歩になります。


日常生活も立派な探究の入り口

探究は学校の中だけで行うものではありません。

普段の生活にも、国文学科につながるテーマはたくさんあります。

例えば、SNSで使われる新しい言葉、漫画やアニメで使われる日本語、方言の違い、若者言葉の変化なども、日本語を考えるきっかけになります。

「昔の文学作品ではこの言葉がどのように使われていたのだろう」と興味を持てば、それは立派な探究です。

身近な出来事を「文学」や「言葉」という視点で見直してみると、新しい発見があります。


一冊の本からテーマを広げてみよう

読書も探究テーマを見つける大きなヒントになります。

ただ本を読むだけではなく、「気になった部分」に印を付けてみることをおすすめします。

例えば、「主人公はなぜこのような選択をしたのか」「この作品では自然が何度も描かれているのはなぜか」など、小さな疑問を書き留めてみましょう。

そこから作者について調べたり、同じ時代の作品を読んだりすると、自分だけのテーマが少しずつ見えてきます。

大学でも、このように一つの作品から問いを広げていく学びが行われます。


推薦入試で評価される探究とは

推薦入試では、「難しいテーマ」を選べば評価されるわけではありません。

大学が見ているのは、「そのテーマについてどのように考えてきたか」です。

例えば、「日本語の敬語について調べました」という内容よりも、「敬語が人との距離感にどのような影響を与えるのか疑問を持ち、実際に調べて考えた」という内容のほうが、自分の思考が伝わります。

推薦入試で評価されるのは、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、そして対話する姿勢です。

探究活動も、「結論」ではなく「考える過程」が大切にされています。


大学では答えのない問いに向き合う

高校では、正しい答えを見つける学習が多いかもしれません。

一方で、大学では答えが一つではない問いについて考える時間が増えます。

国文学科でも、「この作品は何を伝えようとしているのか」「この表現にはどのような意味があるのか」といった問いについて、自分なりの考えを深めていきます。

だからこそ、高校生のうちから「どうしてだろう」と考える習慣を身につけることが、とても大切です。

完璧な答えを出す必要はありません。

考え続ける姿勢そのものが、大学での学びにつながります。


まとめ

上智大学文学部国文学科を目指す人の探究テーマは、身近な疑問から始まります。

授業で感じた違和感、本を読んで気になった表現、日常生活で使う日本語など、探究のきっかけはすぐ近くにあります。

大切なのは、「どんなテーマを選ぶか」よりも、「そのテーマについてどのように考え続けるか」です。

推薦入試では、知識量ではなく、自分なりに問いを持ち、考えを深めてきた過程が評価されます。

ぜひ、日々の生活の中で感じた小さな「なぜだろう」を大切にしながら、自分だけの探究テーマを見つけてみてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。