上智大学外国語学部フランス語学科でフランス語と日本語の違いを学ぶ大学生のイメージ

上智大学 外国語学部 フランス語学科|フランス語話者が日本語を研究?学科長・テュシェ シモン教授の対照言語学

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科のテュシェ シモン教授についてご紹介します。

皆さんは、日本語とフランス語には、どのような違いがあると思いますか。

例えば、日本語では「昨日、映画を見た」と言えば、誰が映画を見たのかを必ずしも説明する必要はありません。しかし、フランス語では、通常、動詞の主語を明示する必要があります。

また、フランス語には名詞の男性・女性という文法上の区別がありますが、日本語にはそのような仕組みがありません。

一方、日本語には「は」と「が」の使い分けや、相手との関係によって変化する敬語など、フランス語とは異なる特徴があります。

私たちが普段何気なく使っている日本語も、外国語と比較してみると、不思議な仕組みがたくさん見えてくるのです。

上智大学外国語学部フランス語学科のテュシェ シモン教授は、対照言語学を専門とし、母語であるフランス語と、外国語として習得した日本語を研究しています。

さらに、提供された教員紹介情報では、フランス語学科の学科長として紹介されています。

今回は、テュシェ教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、フランス語と日本語を比較する面白さや、言語と社会の関係についてご紹介します。

上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。


テュシェ シモン教授のプロフィール

テュシェ シモン教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する教授です。

提供された教員紹介情報では、フランス語学科の学科長として紹介されています。

主な専門分野は、対照言語学です。

対照言語学とは、二つ以上の言語を比較することで、それぞれの言語の特徴や共通点、相違点を明らかにしようとする言語学の一分野です。

テュシェ教授は、母語であるフランス語と、外国語として習得した日本語を研究しています。

外国語として日本語を学んだ経験を持つ研究者が、日本語とフランス語を比較するという点が興味深いところです。

私たちは、日本語を使うとき、文法の仕組みを一つひとつ意識しているわけではありません。

しかし、日本語を外国語として学ぶ人にとっては、普段何気なく使われている表現にも、理解するのが難しい部分があります。

例えば、「私は学生です」と「私が学生です」では、同じ「学生です」という内容でも、伝わる意味や使われる場面が異なります。

日本語の母語話者にとっては自然に使い分けられる表現でも、外国語として日本語を学ぶ人にとっては、なぜ違うのかを考える必要があります。

こうした疑問は、言語学の研究につながります。

テュシェ教授は、言語について考える面白さを学生と共有したいという思いを、教員紹介のメッセージで語っています。


そもそも対照言語学とは?二つの言語を比べる学問

対照言語学とは、異なる言語を比較し、それぞれの言語がどのような仕組みを持っているのかを研究する学問です。

例えば、日本語とフランス語では、文の組み立て方が異なります。

日本語では、「私は本を読む」というように、動詞が文の最後に置かれることが一般的です。

一方、フランス語では、「Je lis un livre.」というように、通常は主語の後に動詞が置かれます。

この文は、日本語では「私は本を読みます」という意味です。

日本語とフランス語では、同じ内容を伝える場合でも、単語を並べる順序が異なるのです。

また、名詞の扱い方にも違いがあります。

フランス語では、名詞に男性・女性という文法上の区別があります。

例えば、「本」を意味する「livre」は男性名詞で、「家」を意味する「maison」は女性名詞です。

一方、日本語には、名詞を男性名詞や女性名詞に分類する仕組みがありません。

このように、異なる言語を比較することで、それぞれの言語がどのような特徴を持っているのかを理解できます。

さらに、言語の違いを調べることは、人間がどのように意味を伝え、コミュニケーションを行っているのかを考えることにもつながります。


研究テーマ① フランス語と日本語の文法はどう違う?

フランス語と日本語を比較する際に、注目したいのが文法の違いです。

例えば、日本語では、文の中で主語を省略することがあります。

「昨日、映画を見た」という文では、誰が映画を見たのかが明示されていません。

しかし、会話の流れによっては、主語がなくても意味を理解できます。

一方、フランス語では、通常、動詞の主語を明示します。

例えば、「J'ai regardé un film hier.」は、「私は昨日、映画を見ました」という意味です。

この文では、「Je」に対応する主語が必要です。

また、フランス語では、動詞の形が主語や時制などによって変化します。

例えば、「話す」という意味の動詞「parler」は、主語によって「je parle」「nous parlons」などの形になります。

一方、日本語では、動詞が主語の人称によって変化することはありません。

「私は話す」「彼は話す」「私たちは話す」というように、主語が変わっても「話す」という動詞の形は同じです。

こうした違いは、フランス語を学ぶ日本語話者にとって重要なポイントになります。

また、フランス語話者が日本語を学ぶ場合にも、日本語の文法の特徴を理解する必要があります。

対照言語学では、こうした違いを一つひとつ比較しながら、それぞれの言語の仕組みを明らかにしていきます。


研究テーマ② フランス語の男性名詞・女性名詞はなぜある?

フランス語を学び始めた人が驚くことの一つが、名詞に男性・女性という文法上の区別があることです。

例えば、フランス語では「本」を意味する「livre」は男性名詞、「家」を意味する「maison」は女性名詞です。

この区別は、実際の人間の性別とは直接関係しない場合もあります。

例えば、「机」や「椅子」といった物にも、文法上の性が割り当てられています。

また、名詞の性によって、冠詞や形容詞の形が変わることがあります。

例えば、「小さい本」は「un petit livre」、「小さい家」は「une petite maison」と表現できます。

このように、名詞の性によって、冠詞や形容詞の形が変化するのです。

一方、日本語には、名詞を男性名詞や女性名詞に分類する仕組みがありません。

そのため、日本語を母語とする人がフランス語を学ぶ際には、名詞の性を覚える必要があります。

では、なぜフランス語には、このような仕組みがあるのでしょうか。

その背景には、ラテン語からフランス語へと変化してきた言語の歴史があります。

ラテン語には、男性・女性・中性という文法上の性がありました。

その後、フランス語へと変化する過程で、中性の区別が失われ、現在のような男性・女性の体系が形成されました。

このように、文法の仕組みを比較することで、言語の歴史や変化についても考えることができます。


研究テーマ③ 日本語の「は」と「が」はどう違う?

日本語を外国語として学ぶ人にとって、難しい文法の一つが「は」と「が」の使い分けです。

例えば、次の二つの文を比べてみましょう。

  • 私は学生です。
  • 私が学生です。

どちらも文法的には正しい日本語ですが、使われる場面や伝わる意味には違いがあります。

「私は学生です」は、自分について説明する場面で自然に使われます。

一方、「私が学生です」は、例えば「誰が学生ですか」と尋ねられたときに、学生である人を示す表現として使われます。

このように、「は」と「が」は、単に主語を示すだけでなく、情報の伝え方にも関わっています。

日本語の母語話者は、こうした違いを日常生活の中で自然に使い分けています。

しかし、外国語として日本語を学ぶ人にとっては、その違いを理解することが難しい場合があります。

一方、フランス語では、日本語の「は」と「が」に完全に対応する助詞の区別はありません。

そのため、フランス語話者が日本語を学ぶ際には、日本語特有の情報の伝え方を理解する必要があります。

対照言語学では、こうした違いを比較することで、それぞれの言語がどのように情報を伝えているのかを考えます。

フランス語と日本語の文法や表現の違いを比較して学ぶ大学生のイメージ

研究テーマ④ 日本語の敬語とフランス語の丁寧表現

日本語とフランス語を比較する際に、興味深いテーマの一つが、丁寧さを表す言葉の使い方です。

日本語には、尊敬語や謙譲語、丁寧語など、相手との関係に応じて言葉を使い分ける仕組みがあります。

例えば、「食べる」という動詞は、場面によって「召し上がる」「いただく」「食べます」などの表現になります。

一方、フランス語にも、相手との関係によって表現を使い分ける仕組みがあります。

例えば、フランス語には、相手を指す言葉として「tu」と「vous」があります。

一般的に、「tu」は親しい相手などに使われ、「vous」は丁寧さや距離を示す場面などで使われます。また、「vous」は複数の相手を指す場合にも使われます。

ただし、実際の使い分けは、相手との関係や社会的な状況によって異なります。

例えば、初対面の相手にどちらを使うのか、友人同士ではどのような表現が自然なのかという問題があります。

日本語とフランス語では、丁寧さを表す方法が異なりますが、相手との関係を言葉で表現するという点では共通しています。

こうした違いを比較することで、言語と社会的な関係について考えることができます。


外国語を学ぶと母語の特徴が見えてくる

外国語を学ぶことの面白さは、新しい言葉を覚えることだけではありません。

自分が普段使っている母語について、新しい発見が生まれることもあります。

例えば、日本語を母語とする人がフランス語を学ぶと、名詞に男性・女性の区別があることに驚くかもしれません。

また、フランス語では主語を明示する必要があることや、動詞の形が変化することにも気づきます。

一方、フランス語話者が日本語を学ぶと、日本語では主語が省略されることや、「は」と「が」の使い分けがあることに驚くかもしれません。

こうした経験を通して、それぞれの言語が異なる仕組みを持っていることがわかります。

また、外国語を学ぶことで、母語の表現が必ずしも唯一の方法ではないことにも気づきます。

例えば、日本語では自然な表現でも、フランス語にそのまま訳すと不自然になることがあります。

逆に、フランス語では自然な表現でも、日本語では別の言い方をした方が伝わりやすい場合があります。

こうした違いを考えることは、外国語の学習だけでなく、言語そのものへの理解を深めることにもつながります。

テュシェ教授が、母語のフランス語と外国語として習得した日本語を研究していることは、外国語学習と学問的な探究が結びつく興味深い例です。


フランス語は世界のさまざまな地域で使われている

フランス語というと、フランス本国で使われている言語というイメージがあるかもしれません。

しかし、フランス語は、世界のさまざまな地域で使われています。

例えば、ベルギーやスイス、カナダのケベック州、アフリカの多くの国々などでもフランス語が使われています。

ただし、フランス語が使われている地域では、すべて同じ話し方がされているわけではありません。

地域によって、発音や語彙、表現などに違いがあります。

例えば、フランス本国とカナダのケベック州では、日常会話で使われる言葉や発音に違いが見られます。

また、ベルギーやスイスでも、地域独自の表現が使われることがあります。

こうした違いは、言語が社会や歴史、文化と深く関わっていることを示しています。

言語学では、こうした地域による言葉の違いも研究対象になります。

フランス語を学ぶことは、フランスという一つの国だけでなく、世界のさまざまな地域の言語や文化を理解することにもつながるのです。


フランス語の地域差から言語の多様性を考える

同じフランス語でも、地域によって使われる表現が異なることがあります。

例えば、フランス本国では「70」を「soixante-dix」と表現することが一般的です。

一方、ベルギーやスイスの一部では、「septante」という表現が使われます。

また、「90」についても、フランス本国では「quatre-vingt-dix」という表現が一般的ですが、スイスの一部では「nonante」が使われます。

このように、同じ数を表す場合でも、地域によって言葉が異なることがあります。

では、なぜ同じ言語の中で、このような違いが生まれるのでしょうか。

その背景には、地域の歴史や社会、言語の変化など、さまざまな要因があります。

また、言語の違いは、単に地域によるものだけではありません。

年齢や社会集団、話す場面などによっても、言葉の使い方が変わることがあります。

例えば、友人同士の会話と、公式な場面でのスピーチでは、使われる語彙や表現が異なる場合があります。

こうした違いを研究することで、言語が社会の中でどのように使われ、変化しているのかを理解できます。


フランス国内にもさまざまな言語が存在する

フランスではフランス語が公用語として使われていますが、国内にはフランス語以外の地域言語も存在しています。

例えば、ブルターニュ地方ではブルトン語が、フランス南西部の一部ではバスク語が使われています。

また、オクシタン語やアルザス語など、地域ごとに異なる言語が存在しています。

こうした言語には、それぞれ独自の歴史や文化があります。

では、なぜフランスでは、フランス語が全国的に広く使われるようになったのでしょうか。

その背景には、国家の形成や教育制度、行政制度などの歴史があります。

例えば、学校教育や行政でフランス語が使われるようになることで、フランス語の使用が広がっていきました。

一方、地域言語の使用が制限されたり、衰退したりした歴史もあります。

近年では、地域言語や文化を保存し、次の世代に伝えようとする取り組みも行われています。

このように、言語と社会の関係を考える際には、国家や教育、文化、歴史など、さまざまな視点が必要になります。

フランス語学科で言語を研究することは、言葉の仕組みだけでなく、言語を取り巻く社会について考えることにもつながります。


言語と社会の関係を研究する社会言語学とは?

テュシェ教授のゼミでは、フランス語そのものの問題に加えて、社会と言語の関係も扱われます。

言語と社会の関係を研究する分野として、社会言語学があります。

社会言語学とは、言語が社会の中でどのように使われ、社会的な要因とどのように関わっているのかを研究する学問です。

例えば、同じ言語でも、地域によって発音や語彙が異なることがあります。

また、年齢や社会集団、話す場面によって、言葉の使い方が変わることもあります。

さらに、複数の言語が使われる社会では、どの言語をどの場面で使うのかという問題があります。

例えば、家庭では地域の言語を使い、学校や仕事ではフランス語を使うという人もいます。

こうした言語の使い分けには、教育制度や社会的な立場、文化的な背景などが関係する場合があります。

また、ある言語が社会の中で高く評価される一方で、別の言語が十分に尊重されないという問題もあります。

社会言語学では、こうした言語と社会の関係について研究します。

テュシェ教授のゼミでは、フランス語の変種や、ほかの言語との共存などが題材として紹介されています。

言語の仕組みと社会の両方を学べることが、ゼミの魅力の一つです。

フランス語圏の地域言語や社会と言語の関係について調べる高校生のイメージ

担当授業|フランス語の基礎から専門的な言語研究まで

テュシェ教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • フランス語基礎I
  • フランス語基礎II
  • 既習者用フランス語B
  • フランス語学の諸問題A/C
  • 特別演習S
  • 演習(フランス語学)

フランス語基礎I・IIは、フランス語を学ぶための基本的な知識や技能を身につける科目です。

フランス語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。

そのため、基礎的な文法や語彙、発音などを理解しながら、少しずつフランス語を使えるようになることが重要です。

また、既習者用フランス語Bは、入学前からフランス語を学んできた学生を対象とする科目です。

さらに、フランス語学の諸問題A/Cでは、フランス語の仕組みや言語学に関する専門的な問題について学ぶことが想定されます。

そして、演習(フランス語学)では、フランス語そのものの問題や、社会と言語の関係などについて研究を深めます。

このように、テュシェ教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、言語学の専門的な研究まで含まれています。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① フランス語そのものを研究する

テュシェ教授のゼミでは、フランス語学に関するさまざまな問題を扱います。

提供されたゼミ紹介情報によると、主に二つのテーマが取り上げられています。

一つ目は、フランス語そのものの問題です。

言語学のさまざまな分野の手法を使って、フランス語への理解を深める方法を学びます。

例えば、フランス語の文法や語彙、意味、発音などについて研究することが考えられます。

また、日本語と比較する対照的なアプローチも扱われます。

例えば、フランス語と日本語では、文の組み立て方や情報の伝え方が異なります。

こうした違いを比較することで、それぞれの言語の特徴を理解できます。

また、言語学の研究では、単に文法の規則を覚えるだけでなく、なぜそのような表現が使われるのかを考えることが重要です。

例えば、同じ意味を伝える場合でも、複数の表現が使われることがあります。

その違いを調べることで、言語の仕組みについて理解を深めることができます。

このように、フランス語そのものを研究することが、テュシェ教授のゼミの重要なテーマの一つです。


ゼミの特色② 社会と言語の関係を研究する

二つ目のテーマが、社会と言語の関係です。

テュシェ教授のゼミでは、フランスやフランス語圏の地域における社会と言語の関わりについて研究します。

例えば、フランス語の変種や、ほかの言語との共存などが題材になります。

フランス語は、フランス本国だけでなく、世界のさまざまな地域で使われています。

そのため、地域によって発音や語彙、表現などに違いがあります。

また、フランス語が使われている地域では、ほかの言語も同時に使われている場合があります。

例えば、カナダのケベック州では、フランス語と英語の関係が重要な社会的テーマとなっています。

また、アフリカの多くの地域では、フランス語と現地の言語が共存しています。

こうした社会では、どの言語を学校や行政で使うのか、家庭ではどの言語を話すのかといった問題があります。

また、言語の違いが、社会的な立場や文化的なアイデンティティと結びつく場合もあります。

言語と社会の関係を研究することで、フランス語が世界の中でどのように使われているのかを理解できます。


ゼミで研究するために必要な姿勢とは?

言語学の研究では、普段何気なく使っている言葉に疑問を持つことが重要です。

例えば、「なぜ日本語では主語を省略できるのか」「なぜフランス語には男性名詞と女性名詞があるのか」といった問いがあります。

また、「なぜ同じフランス語でも地域によって表現が異なるのか」という疑問も研究につながります。

こうした問いについて考える際には、実際の言語の使われ方を観察することが大切です。

例えば、会話や文章の中で、どのような表現が使われているのかを調べることができます。

また、複数の表現を比較し、どのような場面で使われるのかを考えることもできます。

さらに、言語学では、自分の感覚だけで判断するのではなく、実際の言語データに基づいて考えることが重要です。

例えば、ある表現がよく使われるのか、どのような地域や場面で使われるのかを調べる必要があります。

こうした研究を通して、言語を客観的に観察し、分析する力を身につけることができます。


高校生のうちからできる対照言語学の学び

テュシェ教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず日本語と英語を比較してみましょう。

例えば、日本語では主語を省略することがありますが、英語では通常、主語を明示します。

また、日本語と英語では、文の組み立て方や単語の順序が異なります。

こうした違いを調べることは、対照言語学への第一歩になります。

さらに、フランス語に興味がある人は、簡単なフランス語の表現を調べてみることもおすすめです。

例えば、フランス語の名詞には男性・女性の区別があります。

また、動詞の形が主語によって変化することも特徴です。

こうした仕組みを日本語や英語と比較することで、言語の違いを理解できます。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 日本語とフランス語では、文の組み立て方がどのように異なるのか
  • フランス語の男性名詞・女性名詞は、どのような仕組みになっているのか
  • 日本語の「は」と「が」は、どのように使い分けられているのか
  • 日本語の敬語とフランス語の丁寧表現には、どのような違いがあるのか
  • フランス語は、地域によってどのような違いがあるのか
  • 複数の言語が使われる社会では、言語はどのように使い分けられているのか

こうした問いについて調べる際には、国語や英語の授業で学んだ内容を活用してみましょう。

また、外国語の学習経験を振り返り、どのような表現が難しかったのかを考えてみることもおすすめです。

大切なのは、最初から難しい言語学の理論を理解しようとすることではありません。

身近な言葉に疑問を持ち、その仕組みを少しずつ調べていくことが、大学での学びにつながります。


推薦入試を目指す高校生へ|言語への疑問を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。

例えば、英語を学ぶ中で、日本語との文法の違いに興味を持った経験があるかもしれません。

また、外国の人が日本語を話しているのを聞いて、日本語の特徴に改めて気づいた人もいるでしょう。

さらに、フランス語が世界のさまざまな地域で使われていることを知り、言語と社会の関係に興味を持った人もいるかもしれません。

こうした経験を志望理由につなげる際には、単に「フランス語を話せるようになりたい」という目標だけでなく、フランス語について何を研究したいのかを考えることが大切です。

例えば、「日本語とフランス語の文法を比較し、言語によって意味の伝え方がどのように異なるのかを研究したい」という目標が考えられます。

また、「フランス語圏の地域による言葉の違いを調べ、言語と社会の関係について学びたい」という関心も考えられます。

そのうえで、なぜフランス語学科で学ぶ必要があるのかを説明できるようにしましょう。

例えば、「フランス語を身につけ、フランス語と日本語を比較することで、言語の仕組みについて理解を深めたい」といった目標が考えられます。

また、テュシェ教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

フランス語の学習と対照言語学の研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。

上智大学フランス語学科の推薦入試に向けて言語学への志望理由を考える高校生のイメージ

まとめ|フランス語と日本語を比較して言語の面白さを発見する

テュシェ シモン教授は、対照言語学を専門とし、母語であるフランス語と、外国語として習得した日本語を研究する教員です。

提供された教員紹介情報では、フランス語学科の学科長としても紹介されています。

研究では、フランス語と日本語の文法や表現の違いを比較しながら、言語の仕組みについて考えます。

また、担当科目には、フランス語基礎I・II、既習者用フランス語B、フランス語学の諸問題A/C、特別演習S、演習(フランス語学)などが含まれています。

ゼミでは、フランス語そのものの問題と、社会と言語の関係という二つの視点から、フランス語について研究を深めます。

フランス語の文法や表現を研究するだけでなく、フランス語圏の地域による言葉の違いや、ほかの言語との共存についても学ぶことができます。

外国語を学ぶことは、新しい言葉を覚えるだけではありません。

自分が普段使っている日本語について、新しい発見を得ることにもつながります。

また、言語を比較することで、人間がどのように意味を伝え、社会の中でコミュニケーションを行っているのかを考えることができます。

フランス語と日本語の違いに興味がある方、言葉の仕組みを研究してみたい方、言語と社会の関係について考えたい方は、テュシェ教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・役職・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。