上智大学外国語学部フランス語学科で日本とフランスの社会や働き方について学ぶ大学生のイメージ

上智大学 外国語学部 フランス語学科|仕事と子育ては日仏でどう違う?元ジャーナリスト・牧陽子教授の家族社会学とジェンダー研究

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科の牧陽子教授についてご紹介します。

皆さんは、将来、仕事と家庭生活をどのように両立したいと考えていますか。

仕事を続けながら子育てをすること、家族の介護をすること、夫婦やパートナー同士で家事を分担すること。こうした問題は、一人ひとりの努力だけで解決できるものなのでしょうか。

実は、働き方や家族のあり方には、その国の制度や社会的な価値観が深く関わっています。

例えば、日本とフランスでは、子育てを支える政策や家族の制度、働き方をめぐる議論に違いがあります。

では、なぜそのような違いが生まれたのでしょうか。そして、両国を比較することで、私たちは何を学べるのでしょうか。

上智大学外国語学部フランス語学科の牧陽子教授は、家族社会学を専門とし、ケアと労働、ジェンダーの関係を研究しています。

さらに、社会政策論や比較福祉国家研究にも取り組み、近年はエリート女性の日仏比較にも関心を広げています。

ジャーナリスト出身という経歴を持ち、メディアや報道にも関心を寄せている研究者です。

今回は、牧教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、フランス語を使って日本とフランスの社会を比較する魅力をご紹介します。

上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。


牧陽子教授のプロフィール|家族社会学と比較福祉国家研究の専門家

牧陽子教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する教授です。

提供された教員紹介情報によると、主な専門分野は家族社会学です。

また、教員メッセージでは、社会学、社会政策論、比較福祉国家研究を専門としていることが紹介されています。

特に関心を持っているのが、ケアと労働、そしてジェンダーの関係です。

さらに、近年はエリート女性の日仏比較にも研究上の関心を広げています。

家族社会学とは、家族のあり方や家族を取り巻く社会制度、人々の関係などについて研究する学問です。

例えば、結婚や子育て、介護、家事の分担などは、家族社会学の重要な研究テーマです。

また、比較福祉国家研究では、国によって社会保障や福祉の制度がどのように異なるのか、その違いが人々の生活にどのような影響を与えるのかを考えます。

牧教授の研究は、私たちの身近な暮らしと、国家の制度や社会の仕組みを結びつけて考えるものです。

さらに、牧教授はジャーナリスト出身であり、メディアや報道にも関心を持っています。

社会で起きている問題を観察し、その背景を考える姿勢は、社会学の研究にも通じるものがあります。


そもそも家族社会学とは?家族を社会の視点から考える

家族社会学とは、家族のあり方や家族を取り巻く社会制度、人々の関係について研究する学問です。

私たちは普段、家族を身近な存在として考えています。

しかし、家族のあり方は、時代や社会によって変化してきました。

例えば、かつての日本では、夫が外で働き、妻が家事や育児を担うという家族像が、社会の中で広く共有されていた時期がありました。

一方、現在では、共働き世帯やひとり親世帯、単身世帯など、多様な生活の形があります。

また、結婚や子育てに対する考え方も変化しています。

では、こうした変化は、なぜ起こるのでしょうか。

その背景には、経済状況や雇用制度、教育、社会保障、価値観の変化など、さまざまな要因があります。

例えば、女性の就業が広がることで、家庭内の家事や育児の分担が重要な課題になります。

また、高齢化が進むことで、家族の介護を誰が担うのかという問題も生まれます。

家族社会学では、こうした問題を個人や家庭だけの問題として考えるのではなく、社会全体の仕組みと結びつけて研究します。

家族について学ぶことは、現在の社会のあり方や、将来の暮らしについて考えることにもつながるのです。


研究テーマ① 「ケア」とは何か?子育てや介護を社会から考える

牧教授の研究に関わる重要な言葉の一つが、「ケア」です。

ケアとは、子育てや介護、看護、日常生活の支援など、人が生活するうえで必要な世話や支援を指す概念です。

例えば、幼い子どもの食事を用意したり、高齢者の生活を支えたりすることは、ケアに含まれます。

また、病気や障害のある人を支えることも、重要なケアの一つです。

こうしたケアは、人々の生活を支えるために欠かせません。

しかし、ケアを誰が担うのかという問題があります。

例えば、家庭の中で家事や育児、介護を主に担う人がいる場合、その人の仕事や生活に大きな影響が生じることがあります。

また、ケアの負担が特定の人に集中すると、就業の継続や収入、健康などに影響する場合もあります。

では、こうした負担をどのように分担すればよいのでしょうか。

家族の中で分担する方法もあれば、保育サービスや介護サービスなど、社会的な制度によって支える方法もあります。

さらに、企業の働き方や休暇制度なども、ケアと仕事の両立に関わります。

牧教授がケアと労働の関係に注目していることは、家庭生活と社会制度を結びつけて考えるうえで重要な特徴です。


研究テーマ② 仕事と子育ては両立できる?日仏の制度を比較する

日本とフランスを比較する際に、注目したいテーマの一つが、仕事と子育ての両立です。

日本では、共働き世帯が増える一方で、家事や育児の負担、長時間労働、保育サービスの利用などが社会的な課題となっています。

また、出産や育児をきっかけに、働き方を変更したり、仕事を辞めたりする人もいます。

一方、フランスでは、家族手当や保育サービス、育児に関わる休暇制度など、子育てを支える政策が整えられてきました。

こうした制度は、家族政策や社会保障政策の一部として位置づけられています。

ただし、フランスでも、仕事と家庭生活の両立に関する課題がなくなったわけではありません。

また、フランスの出生率や家族のあり方も変化しており、過去のイメージだけで現在の状況を判断することはできません。

日仏を比較する際には、制度の違いだけでなく、その制度が実際にどのように利用され、人々の生活にどのような影響を与えているのかを考える必要があります。

例えば、育児休業制度が存在していても、職場の雰囲気や雇用形態によって利用しやすさが異なる場合があります。

また、保育サービスが整備されていても、地域や家庭の状況によって利用条件が異なることがあります。

このように、制度があることと、実際に利用できることは必ずしも同じではありません。

比較研究では、制度の内容だけでなく、人々の生活の実態にも目を向けることが重要です。


研究テーマ③ ジェンダーと働き方はどう関係する?

牧教授の研究に関わるもう一つの重要な概念が、ジェンダーです。

ジェンダーとは、社会や文化の中で形成される性別に関する役割や期待、規範などを考える際に使われる概念です。

例えば、「男性は仕事を中心に生活するもの」「女性は家事や育児を中心に担うもの」といった考え方は、社会的な性別役割に関わるものです。

しかし、こうした役割分担は、すべての人に当てはまるものではありません。

また、時代や社会によっても変化します。

例えば、共働き世帯が増えると、家庭内の家事や育児の分担が重要な問題になります。

一方、仕事の場面では、昇進や賃金、働き方の選択などに、ジェンダーによる違いが見られる場合があります。

では、こうした違いは、なぜ生まれるのでしょうか。

その背景には、雇用制度や職場の慣行、家庭内の役割分担、社会的な価値観など、さまざまな要因があります。

例えば、家事や育児の負担が特定の人に集中すると、その人が長時間働くことや、管理職を目指すことが難しくなる場合があります。

また、職場における昇進の仕組みや評価制度も、働き方に影響することがあります。

ジェンダーと労働の関係を研究することは、個人の選択だけでなく、社会の制度や仕組みを考えることにつながります。


研究テーマ④ エリート女性の日仏比較とは?

牧教授は、近年、エリート女性の日仏比較にも関心を広げています。

エリート女性という言葉は、研究の文脈によって対象が異なりますが、例えば、高度な専門職や組織の指導的な立場にある女性などを考える際に使われます。

では、日本とフランスでは、女性が専門職や管理職として活躍するための環境に、どのような違いがあるのでしょうか。

例えば、教育制度や採用制度、昇進の仕組みなどを比較することが考えられます。

また、仕事と家庭生活を両立するための支援制度や、社会的な価値観も重要な要素です。

さらに、女性が指導的な立場に進む過程で、どのような困難や機会に直面するのかという問題もあります。

こうしたテーマを研究する際には、単に女性管理職の人数を比較するだけでは十分ではありません。

例えば、どのような教育を受け、どのような職業経験を積み、どのような制度のもとで働いているのかを考える必要があります。

また、同じ女性でも、職業や家庭環境、経済状況などによって経験は異なります。

日仏比較を通して、女性の働き方や社会的な地位について、多面的に考えることができます。

日本とフランスの家族社会学やジェンダー、働き方について資料を調べる大学生のイメージ

比較福祉国家研究とは?国によって社会保障はどう違う?

牧教授の専門分野の一つに、比較福祉国家研究があります。

福祉国家とは、社会保障や福祉政策などを通して、人々の生活を支える役割を担う国家のあり方を指します。

例えば、医療保険や年金、失業時の支援、子育て支援、介護サービスなどは、福祉国家を考えるうえで重要な制度です。

しかし、こうした制度の内容や仕組みは、国によって異なります。

例えば、子育て支援について考える場合、家族に現金を給付する方法もあれば、保育サービスを整備する方法もあります。

また、仕事を休みながら育児を行うための制度を設けることもあります。

では、どのような制度が人々の生活を支えるうえで効果的なのでしょうか。

その答えは、制度の目的や社会の状況によって異なります。

例えば、保育サービスを整備することで、仕事を続けやすくなる人がいるかもしれません。

一方、育児休業制度の充実によって、子どもと過ごす時間を確保しやすくなる場合もあります。

比較福祉国家研究では、こうした制度の違いを調べ、その背景や社会への影響を考えます。

日本とフランスを比較することで、それぞれの制度の特徴や課題を理解し、社会政策について考えることができます。


フランスの家族政策から何を学べる?

フランスは、家族政策や子育て支援の制度について、日本でも比較対象として取り上げられることがあります。

例えば、家族手当や保育サービス、育児に関わる休暇制度などが、子育てを支える政策として整備されてきました。

こうした制度は、家族の生活を支えるだけでなく、働き方や雇用にも関わります。

例えば、保育サービスを利用できることで、仕事を続けやすくなる人がいるかもしれません。

また、育児に関わる休暇制度を利用することで、家庭内で子育ての時間を分担しやすくなる場合もあります。

ただし、制度の効果は、実際の利用状況や社会の環境によって異なります。

例えば、制度が存在していても、職場の慣行によって利用しにくい場合があります。

また、家庭の経済状況や地域によって、利用できるサービスが異なることもあります。

そのため、フランスの制度をそのまま日本に導入すれば、すべての問題が解決するとは限りません。

比較研究では、制度が成立した歴史的な背景や、社会の仕組みの違いも考える必要があります。

フランスの家族政策を学ぶことは、日本の制度を考えるための新しい視点を得ることにつながります。


日本とフランスでは家族の形も違う?

家族社会学では、結婚やパートナーシップ、子育てなど、家族のあり方についても研究します。

日本とフランスでは、結婚や家族に関する制度や社会的な価値観に違いがあります。

例えば、フランスには、結婚とは別に、PACS(民事連帯契約)という制度があります。

PACSは、一定の条件のもとで、二人の生活上の関係を法的に位置づける制度です。

また、フランスでは、結婚していないカップルが子どもを育てることも、家族のあり方の一つとして広く見られます。

一方、日本では、結婚制度と家族の関係について、異なる歴史や社会的な背景があります。

では、なぜ家族に関する制度や価値観が国によって異なるのでしょうか。

その背景には、法律や宗教、社会政策、経済状況、歴史など、さまざまな要因があります。

また、家族のあり方は、同じ国の中でも多様です。

例えば、結婚している人、結婚していない人、子どもを育てている人、単身で生活している人など、さまざまな生活の形があります。

家族社会学では、こうした多様性を踏まえながら、家族と社会の関係について考えます。

日仏比較を通して、家族について当たり前だと思っていた考え方を見直すことができるでしょう。


ジャーナリスト出身の牧教授がメディアに注目する理由

牧教授は、ジャーナリスト出身であることを教員紹介のメッセージで語っています。

また、メディアや報道にも強い関心を持っていると紹介されています。

社会学の研究では、社会で起きている出来事や、人々の考え方について調べることが重要です。

その際、新聞やテレビ、インターネットなどのメディアが、社会の問題をどのように伝えているのかという視点も大切になります。

例えば、少子化や子育て支援について報道される際、どのような問題が強調されているのでしょうか。

また、女性の働き方について報道される場合、どのような人物像や価値観が示されているのでしょうか。

こうした報道の内容は、社会の中で問題がどのように理解されるのかに影響する場合があります。

例えば、子育ての問題が、家庭の努力不足として語られる場合と、社会制度の課題として語られる場合では、問題の捉え方が異なります。

また、同じ出来事でも、新聞やテレビ、SNSなど、媒体によって取り上げ方が異なることがあります。

メディアについて研究することは、社会の問題がどのように伝えられ、人々に理解されているのかを考えることにつながります。


メディアに描かれる男性像・女性像を考える

牧教授のゼミでは、メディアにおけるジェンダーの描かれ方も研究対象として紹介されています。

例えば、テレビドラマや広告、ニュースなどでは、男性や女性がどのような役割で描かれているでしょうか。

ある広告では、母親が家事や育児を担当する人物として描かれているかもしれません。

また、別の広告では、父親が子育てに積極的に関わる姿が描かれているかもしれません。

こうした表現には、その時代の社会的な価値観が反映される場合があります。

では、メディアに描かれる家族像や男女の役割は、どのように変化してきたのでしょうか。

例えば、過去のテレビCMと現在のテレビCMを比較することで、家族や働き方に関する表現の変化を考えることができます。

また、日本とフランスの広告を比較することで、社会的な価値観の違いを考えることもできます。

ただし、広告やドラマに描かれた人物像が、その国の人々すべての考え方を表しているわけではありません。

メディアの表現を研究する際には、どのような目的で制作されたのか、誰を対象としているのかなども考える必要があります。

こうした視点を持つことで、メディアに描かれるジェンダーの問題を、より多面的に理解できます。


担当授業|フランス語から福祉国家とジェンダーまで

牧教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎フランス語I
  • 基礎フランス語II
  • 講読演習III
  • フランス語圏研究C(社会と経済)
  • 演習(日仏社会研究)
  • 福祉国家とジェンダー

基礎フランス語I・IIは、フランス語を学ぶための基本的な知識や技能を身につける科目です。

フランス語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。

そのため、基礎的な文法や語彙、発音などを理解しながら、少しずつフランス語を使えるようになることが重要です。

また、講読演習IIIでは、フランス語の文章を読み解く力を高めることが期待されます。

フランス語の資料を読む力は、フランス社会について研究する際にも重要です。

さらに、フランス語圏研究C(社会と経済)では、フランス語圏の社会や経済に関する問題について学ぶことが想定されます。

そして、福祉国家とジェンダーは、牧教授の研究テーマと深く関わる科目です。

社会保障や福祉政策、ジェンダーの問題について学ぶことで、現代社会の課題を考える視点を身につけることができます。

また、演習(日仏社会研究)では、日本とフランスの社会を比較しながら、家族やジェンダーなどの問題について研究を深めます。

このように、牧教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、フランス語圏の社会、福祉国家、ジェンダーに関する専門的な学びまで含まれています。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 日本とフランスの家族やジェンダーを比較する

牧教授のゼミ(日仏社会研究)では、現代のフランス社会と日本社会を対象に、家族やジェンダーなどの問題について研究します。

提供されたゼミ紹介情報によると、主に次のようなテーマが扱われます。

  • 家族やカップルのあり方とその変化
  • ジェンダーの問題
  • エスニシティに関する問題
  • メディアにおけるジェンダーの描かれ方

例えば、家族やカップルのあり方について研究する場合、結婚やパートナーシップ、子育てなどの制度を比較することが考えられます。

また、ジェンダーの問題について研究する場合、家事や育児の分担、働き方、社会的な役割などを比較することができます。

さらに、エスニシティに関する問題では、民族的な背景や社会的な帰属意識などについて考えることができます。

このように、日仏の社会を比較することで、それぞれの社会の特徴や課題について理解を深めることができます。

また、比較研究では、単に違いを見つけるだけでなく、その違いが生まれた背景を考えることが重要です。

例えば、同じ子育て支援制度でも、歴史や社会の仕組みが異なれば、利用のされ方も変わる場合があります。

こうした違いを丁寧に考察することが、日仏社会研究の魅力です。


ゼミの特色② 学生が主体となって社会調査を行うことも

牧教授のゼミでは、学生が主体となって社会調査を行うこともあると紹介されています。

社会調査とは、社会の実態を理解するために、データを集めて分析する方法です。

例えば、アンケート調査やインタビュー調査などがあります。

アンケート調査では、多くの人に同じ質問を行い、回答の傾向を調べることができます。

一方、インタビュー調査では、一人ひとりの経験や考え方について、詳しく話を聞くことができます。

例えば、仕事と子育ての両立について研究する場合、どのような制度が利用されているのかを調べることが考えられます。

また、家事や育児の分担について、当事者がどのように考えているのかを聞くこともできます。

ただし、社会調査では、質問の仕方や調査対象の選び方が重要です。

例えば、特定の人々だけに調査を行った場合、その結果を社会全体に当てはめることはできません。

また、家族や働き方に関する質問には、個人の生活に関わる内容が含まれることがあります。

そのため、調査に協力する人のプライバシーを尊重し、適切な方法でデータを扱う必要があります。

社会調査を通して、実際の人々の経験や考え方を理解することは、社会学を学ぶうえで重要な経験になります。

家族社会学のゼミで日本とフランスの社会調査や統計資料を分析する学生のイメージ

ゼミの特色③ 学生同士の議論から新しい視点を得る

牧教授は、学生との議論を通して、若者の視点から学ぶことが多いと語っています。

また、ゼミの案内では、活発な議論を楽しみにしていると紹介されています。

社会学の研究では、自分の考えを持つことだけでなく、異なる立場の人々の意見を理解することも重要です。

例えば、仕事と子育ての両立について考える場合、学生によって重視することが異なるかもしれません。

ある学生は、育児休業制度の充実が重要だと考えるかもしれません。

一方、別の学生は、保育サービスの整備や働き方の改革が重要だと考えるかもしれません。

こうした意見の違いを議論することで、問題を多面的に考えることができます。

また、家族やジェンダーに関する問題は、個人の経験や価値観とも深く関わっています。

そのため、議論する際には、相手の経験や考え方を尊重することが大切です。

異なる意見を持つ人々と話し合うことで、自分自身の考えを深めることができます。

ゼミでの議論は、社会問題を考える力だけでなく、自分の意見を論理的に説明する力を身につける機会にもなります。


高校生のうちからできる日仏社会研究の学び

牧教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず身近な社会問題について調べてみましょう。

例えば、少子化や子育て支援、介護、働き方などのニュースに注目することができます。

また、家庭の中での家事や育児の分担について考えてみることもできます。

さらに、テレビドラマや広告、ニュースなどで、男性や女性がどのように描かれているのかを観察してみることもおすすめです。

こうした身近な問題を、社会学の視点から考えることができます。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 日本とフランスでは、子育て支援の制度にどのような違いがあるのか
  • 仕事と家庭生活を両立するためには、どのような制度が必要なのか
  • 家事や育児の分担は、時代によってどのように変化してきたのか
  • 女性が管理職や専門職として働く環境には、どのような課題があるのか
  • 日本とフランスでは、結婚やパートナーシップに関する制度がどのように異なるのか
  • メディアに描かれる家族像や男女の役割は、どのように変化しているのか

こうした問いについて調べる際には、公共や政治・経済、家庭科、地理などの授業で学んだ内容を活用してみましょう。

また、政府や公的機関が公開している統計資料を調べることもおすすめです。

例えば、就業率や出生率、育児休業の利用状況などのデータを比較することで、社会の特徴を考えることができます。

ただし、国際比較では、統計の定義や調査方法、対象年齢などが異なる場合があります。

そのため、数字だけを単純に比較するのではなく、どのような条件で調査されたデータなのかを確認することが重要です。

こうした調査を通して、社会問題を客観的に考える力を身につけることができます。


推薦入試を目指す高校生へ|社会問題への関心を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。

例えば、少子化や子育て支援に関するニュースを見て、社会制度のあり方に関心を持った経験があるかもしれません。

また、家庭の中での家事や育児の分担について疑問を持った人もいるでしょう。

さらに、テレビドラマや広告などで描かれる男女の役割について、違和感を覚えた経験があるかもしれません。

こうした経験や関心を志望理由につなげる際には、単に「フランスの社会に興味がある」という気持ちだけでなく、大学で何を学びたいのかを具体的に考えることが重要です。

例えば、「日本とフランスの子育て支援制度を比較し、仕事と家庭生活を両立するために必要な社会の仕組みについて研究したい」という目標が考えられます。

また、「日仏のメディアに描かれる男女の役割を比較し、ジェンダーに関する社会的な価値観について学びたい」という関心も考えられます。

そのうえで、なぜフランス語学科で学ぶ必要があるのかを説明できるようにしましょう。

例えば、「フランス語を身につけ、フランス語の資料や報道にも触れながら、日本とフランスの家族政策や働き方を比較研究したい」という目標が考えられます。

また、牧教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

フランス語の学習と日仏社会研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。

上智大学フランス語学科の推薦入試に向けて家族社会学やジェンダー研究への志望理由を考える高校生のイメージ

まとめ|日仏比較から家族と働き方の未来を考える

牧陽子教授は、家族社会学を専門とし、社会学、社会政策論、比較福祉国家研究に取り組む研究者です。

特に、ケアと労働、ジェンダーの関係に関心を持ち、近年はエリート女性の日仏比較にも研究上の関心を広げています。

また、ジャーナリスト出身という経歴を持ち、メディアや報道にも関心を寄せています。

担当科目には、基礎フランス語I・II、講読演習III、フランス語圏研究C(社会と経済)、演習(日仏社会研究)、福祉国家とジェンダーなどが含まれています。

ゼミでは、現代の日本とフランスの社会を対象に、家族やカップル、ジェンダー、エスニシティ、メディアにおけるジェンダーの描かれ方などについて研究します。

また、学生が主体となって社会調査を行うこともあり、実際のデータや人々の経験をもとに社会を理解する機会があります。

家族や働き方の問題は、私たち一人ひとりの生活に深く関わっています。

しかし、そのあり方は、個人の努力や選択だけで決まるものではありません。

社会制度や雇用環境、文化的な価値観など、さまざまな要因が関わっています。

日本とフランスを比較することで、普段当たり前だと思っている制度や価値観を見直し、社会の新しい可能性について考えることができます。

家族社会学に関心がある方、仕事と子育ての両立やジェンダーの問題について研究したい方、フランス語を使って日本とフランスの社会を比較したい方は、牧教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。