上智大学 文学部 国文学科を目指す人へ|高校生活をどう活かせばよい?

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 文学部 国文学科を目指す人の高校生活の活かし方」です。


特別な高校生活である必要はありません

国文学科を志望している高校生の中には、「何か特別な活動をしていないと推薦入試では不利なのでは」と不安に思う人もいるかもしれません。

しかし、実際にはそのようなことはありません。

推薦入試で見られるのは、華やかな実績よりも、高校生活の中でどのようなことに興味を持ち、どのように考えてきたかです。

毎日の授業、部活動、学校行事、読書、友人との会話など、普段の生活には大学での学びにつながる経験が数多くあります。

大切なのは、その経験を「ただの思い出」で終わらせず、自分なりに意味を考えることです。


授業で感じた疑問を大切にする

国文学科を目指すのであれば、まず大切にしてほしいのは日々の授業です。

現代文や古典だけではなく、日本史や世界史、倫理などの授業でも、「なぜだろう」と思う場面があるはずです。

例えば、古典作品を読んで「現代人と同じような悩みを持っている」と感じたり、現代小説を読んで「この表現にはどんな意味があるのだろう」と疑問を持ったりすることがあります。

その疑問をそのままにせず、辞書で調べたり、先生に質問したり、自分でも本を読んでみたりすることが、大学で求められる学びにつながります。

高校までの学びは知識を身につけることが中心ですが、大学では疑問を深めることが中心になります。


読書は「冊数」より「考え方」が大切

国文学科だからといって、何百冊も本を読まなければならないわけではありません。

もちろん、読書量が多いことは良いことですが、それ以上に大切なのは、一冊の本から何を考えたかです。

例えば、小説を読んで主人公の行動に疑問を持ったら、「自分ならどう考えるだろう」「なぜ作者はこのような結末にしたのだろう」と考えてみてください。

読書感想文を書くときも、「面白かった」で終わるのではなく、その理由まで考える習慣をつけると、思考力が育っていきます。

大学でも、一つの作品を何度も読み返しながら、新しい発見を重ねていく学びが多くあります。


部活動や学校行事も学びにつながる

「文学とは関係ない部活動だから意味がない」と思う必要はありません。

例えば、文化祭でクラスの意見をまとめた経験や、部活動で後輩への伝え方を工夫した経験も、国文学科での学びにつながります。

文学は、人間や社会について考える学問です。

だからこそ、人と関わる経験や、相手の気持ちを考えた経験は、とても大切な財産になります。

推薦入試でも、「どんな活動をしたか」より、「その経験から何を考えたのか」が評価されます。

普段の学校生活を振り返るだけでも、自分らしい経験はきっと見つかります。


ニュースや社会への関心も大切

国文学科は文学だけを学ぶ学科ではありません。

作品が生まれた時代背景や社会との関わりについても考えていきます。

そのため、普段からニュースを見たり、社会問題について考えたりする習慣も役立ちます。

例えば、日本語の使われ方の変化や、SNSによるコミュニケーションの変化なども、言葉について考えるきっかけになります。

「今の社会では言葉がどのように使われているのだろう」と考えることも、大学での学びにつながる大切な視点です。


高校生活で育てたい5つの力

推薦入試では、高校生活を通して育まれた力も見られています。

  • 疑問を持つ姿勢
  • 一つのテーマについて考え続ける力
  • 異なる意見を受け止める多面的な視点
  • 相手を理解しようとする姿勢
  • 自分の考えを言葉で伝える力

これらは特別な勉強だけで身につくものではありません。

授業や読書、学校生活、人との関わりの中で少しずつ育っていく力です。

毎日の経験を大切にすることが、結果として推薦入試の準備にもつながります。


推薦入試は「積み重ね」が伝わる試験

推薦入試では、短期間で作った立派なエピソードよりも、高校生活を通して積み重ねてきた考え方が評価されます。

提出書類や面接で問われる志望理由を通して、「この人はどのように学び、どのように成長してきたのか」が見られています。

問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話する姿勢は、国文学科で学ぶ上でも欠かせない力です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

大学でも考え続けながら成長できる人を見ています。

だからこそ、高校生活の中で感じた小さな疑問や発見を大切にしてください。


まとめ

上智大学文学部国文学科を目指す人にとって、高校生活そのものが大学での学びにつながっています。

授業、読書、部活動、学校行事、人との関わりなど、どの経験にも自分を成長させるヒントがあります。

大切なのは、「何をしたか」ではなく、「その経験から何を考えたか」です。

日々の出来事を丁寧に振り返る習慣をつけることで、自分らしい学びや興味が少しずつ見えてきます。

ぜひ高校生活を大切にしながら、自分が文学や言葉、人間について何を知りたいのかを考えてみてください。その積み重ねが、推薦入試にも大学での学びにもつながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。