上智大学 文学部 国文学科の志望理由NG例|推薦入試で見直したいポイントを解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 文学部 国文学科の志望理由NG例」です。


「好き」だけでは志望理由になりません

推薦入試の提出書類を書き始めると、多くの高校生が最初に書くのが「本を読むことが好きだからです」「国語が得意だからです」という内容です。

もちろん、それは国文学科に興味を持った大切なきっかけです。

しかし、それだけでは大学側は「なぜ国文学科で学びたいのか」を十分に理解することができません。

「好き」という気持ちは出発点です。

その先に、「なぜ好きになったのか」「何に興味を持ったのか」「大学で何を深く学びたいのか」を自分の言葉で説明することが大切です。

まずは、自分の興味を一歩深く掘り下げることを意識してみましょう。


経験を書くだけで終わってしまう

もう一つ多いのが、高校生活での経験を並べるだけになってしまうケースです。

例えば、「三年間部活動を頑張りました」「文化祭の実行委員を務めました」という文章だけでは、大学で学ぶ姿が見えてきません。

大学が知りたいのは、その経験から何を考え、何を学んだのかです。

例えば、部活動で後輩への伝え方を工夫した経験から、「言葉の選び方によって伝わり方が変わることに興味を持った」と考えたのであれば、それは国文学科での学びにもつながります。

事実を書くことではなく、その経験から生まれた考えを書くことを意識しましょう。


大学で学ぶ内容と結び付いていない

「日本文学に興味があります」と書いていても、その後に大学で何を学びたいのかが書かれていないことがあります。

国文学科では、小説を読むだけではなく、古典文学、日本語学、比較文学、文化や歴史との関わりなど、幅広い学びがあります。

例えば、「作品を通して人間の考え方を知りたい」「日本語の表現の変化について学びたい」といったように、自分の興味と大学の学びがつながっていることが大切です。

学科について十分に調べずに書いてしまうと、「どこの大学にも当てはまる内容」になりやすくなります。

上智大学文学部国文学科だからこそ学びたい理由を考えてみましょう。


立派な言葉ばかりを並べてしまう

推薦入試では、「社会に貢献したい」「日本文化を世界へ発信したい」といった表現を書く人もいます。

もちろん、その思い自体は素晴らしいものです。

しかし、その言葉に自分自身の経験や理由が伴っていなければ、印象には残りにくくなります。

例えば、「古典文学を学ぶことで、日本人の価値観の変化について考えたい」といった具体的な内容のほうが、自分らしさが伝わります。

難しい言葉を使うよりも、自分の体験や考えを丁寧に書くことを大切にしてください。


「正解」を書こうとしすぎる

推薦入試では、「大学が喜びそうな答えを書かなければ」と考える人もいます。

しかし、そのような文章は、どうしても表面的になってしまいます。

大学は、模範解答を探しているわけではありません。

「自分はどのように考えてきたのか」「どのような疑問を持ったのか」を知りたいのです。

例えば、一冊の小説を読んで、「登場人物の考え方が理解できなかった」という経験でも構いません。

そこから、「なぜ理解できなかったのだろう」と考えた過程こそが、大学での学びにつながります。


将来の夢だけで終わってしまう

「出版社で働きたい」「教師になりたい」という将来の目標を書く人もいます。

しかし、職業だけを書いても、大学で学ぶ理由にはなりません。

例えば、「日本語や文学を深く学び、人の思いを言葉で伝える力を身につけたい。その力を将来の仕事にも生かしたい」と書けば、大学での学びとのつながりが見えてきます。

職業はゴールではなく、そのために大学で何を学びたいのかを伝えることが大切です。

将来像を書くときも、「大学で学ぶ意味」を忘れないようにしましょう。


推薦入試で評価されるのは「考えた過程」

推薦入試では、完成された答えを書くことが求められているわけではありません。

提出書類や面接で問われる志望理由を通して、「この人はどのように考え、大学でさらに何を学びたいと思っているのか」が見られています。

問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話する姿勢は、国文学科でも大切にされている力です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

考え続けながら成長できる人を見ています。

だからこそ、立派な言葉を並べるより、自分自身の経験を丁寧に振り返ることが大切です。


まとめ

上智大学文学部国文学科の志望理由では、「本が好きだから」「国語が得意だから」といった理由だけで終わらせないことが重要です。

興味を持ったきっかけ、その経験から何を考えたのか、大学でどのように学びたいのかまで、自分の言葉で整理していきましょう。

推薦入試では、知識量だけではなく、問いを持ち、考え続ける姿勢が評価されます。

「大学が求める答え」を探すのではなく、「自分はどう考えてきたのか」を大切にしてください。

その積み重ねが、自分らしい提出書類や面接での志望理由につながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。