上智大学外国語学部フランス語学科でフランス外交と国際関係を学ぶ学生のイメージ

上智大学 外国語学部 フランス語学科|フランスはなぜ独自路線?小島真智子教授と読み解くフランス外交

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科の小島真智子教授についてご紹介します。

皆さんは、国際ニュースでフランスの大統領が発言している場面を見たことがありますか。

フランスは、ヨーロッパの主要国の一つであり、国連安全保障理事会の常任理事国でもあります。また、EU(欧州連合)の中心的な国の一つとして、ヨーロッパの政治や経済に大きな影響力を持っています。

一方で、フランスはアメリカなどの同盟国と協力しながらも、ときには異なる立場を示してきました。

なぜフランスは、国際社会で独自の外交姿勢を打ち出すことがあるのでしょうか。

その理由を理解するためには、フランスの歴史や国内政治、ヨーロッパ統合、国際社会における立場など、さまざまな視点から考える必要があります。

上智大学外国語学部フランス語学科の小島真智子教授は、フランス外交を中心とする国際関係学を専門とし、国際舞台におけるフランスの行動を多面的に研究しています。

今回は、小島教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、フランス外交の特徴と、フランス語を学びながら国際政治を研究する魅力について考えていきます。

上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。


小島真智子教授のプロフィール

小島真智子教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する教授です。

主な専門分野は、国際関係学とフランス外交です。

提供された教員紹介情報によると、小島教授は、国際舞台でフランスがどのように行動してきたのかを、現代史、フランス政治、ヨーロッパ統合などの観点から研究しています。

国際関係学とは、国家間の関係や国際機関の役割、外交、安全保障、国際協力などについて考える学問です。

例えば、なぜ国家同士が協力することもあれば、対立することもあるのでしょうか。

また、ある国が国際社会で特定の立場を示すとき、その背景にはどのような理由があるのでしょうか。

こうした問いについて、歴史や政治、経済などの視点から考えていくのが国際関係学です。

小島教授の研究では、特にフランスという国に注目し、その外交行動を理解することが重要なテーマとなっています。

フランス外交を学ぶことは、フランスという一つの国を理解するだけでなく、ヨーロッパや世界の政治を考えることにもつながります。


そもそも外交とは何か?

外交とは、国家がほかの国や国際機関などと関係を築き、自国の利益や国際的な課題に対応するために行う活動です。

例えば、国家間で貿易について話し合ったり、安全保障に関する協力を進めたりすることは、外交の一つです。

また、国際的な紛争の解決に向けて交渉を行うことや、気候変動などの問題について国際的なルールをつくることも、外交に関わります。

外交は、必ずしも国家同士の対立を意味するものではありません。

むしろ、異なる利益や考え方を持つ国々が、対話や交渉を通して関係を調整するための重要な手段です。

例えば、ある国が新しい政策を発表したとき、別の国が賛成する場合もあれば、反対する場合もあります。

その背景には、経済的な利益、安全保障上の問題、歴史的な関係など、さまざまな要因があります。

外交を研究する際には、表面的な発言や行動だけでなく、なぜそのような判断が行われたのかを考えることが大切です。

小島教授の専門であるフランス外交の研究も、こうした国家の行動の背景を明らかにする学びです。


研究テーマ① フランスはなぜ独自の外交路線を重視するのか

フランス外交の特徴として、しばしば挙げられるのが、外交や安全保障における自主性を重視する姿勢です。

フランスは、アメリカやヨーロッパの国々と協力しながらも、自国の判断や外交上の立場を重視してきました。

その背景を理解するうえで重要なのが、第二次世界大戦後のフランスの歴史です。

特に、シャルル・ド・ゴールという政治家は、フランス外交の方向性を考えるうえで重要な人物です。

ド・ゴールは、第二次世界大戦中に自由フランスの指導者として活動し、戦後にはフランス第五共和政の初代大統領となりました。

ド・ゴールが重視したのは、フランスが国際社会の中で自ら判断し、行動できる国家であることでした。

冷戦期には、アメリカとソ連という二つの超大国が国際政治に大きな影響力を持っていました。

その中でフランスは、西側諸国の一員として協力しながらも、自国の外交的な自主性を確保しようとしました。

例えば、1966年には、NATO(北大西洋条約機構)の統合軍事機構から離脱する決定を行いました。

ただし、これはNATOそのものから脱退したという意味ではありません。フランスは加盟国であり続け、その後2009年に統合軍事機構へ全面復帰しました。

こうした歴史を知ることで、フランスが外交上の自主性を重視してきた背景が見えてきます。

もっとも、フランスが常に同盟国と異なる立場を取るわけではありません。協力する場面と独自の判断を示す場面の両方を理解することが重要です。


研究テーマ② フランス外交を現代史から読み解く

小島教授の研究では、現代史が重要な視点の一つとなっています。

現在の外交政策を理解するためには、過去にどのような出来事が起きたのかを知る必要があります。

例えば、第二次世界大戦後のヨーロッパでは、戦争の再発を防ぎ、国家間の協力を進めることが重要な課題となりました。

また、冷戦期には、アメリカとソ連の対立がヨーロッパの安全保障に大きな影響を与えました。

さらに、フランスは植民地支配の歴史を持ち、アフリカや中東の国々との関係にも歴史的な背景があります。

こうした出来事は、現在のフランス外交を考える際にも重要です。

例えば、フランスがアフリカの国々とどのような関係を築いてきたのかを理解するためには、植民地支配や独立の歴史を調べる必要があります。

また、ヨーロッパ統合の歴史を知ることで、フランスがEUの中でどのような役割を果たしてきたのかを理解できます。

国際ニュースでは、政治家の発言や首脳会談の結果が注目されます。

しかし、その背景にある歴史を知ることで、ニュースの意味をより深く理解できるようになります。

フランス外交を現代史から研究することは、現在の国際政治を長い時間の流れの中で考えることでもあるのです。

フランス外交の歴史や国際関係について大学で学ぶ学生のイメージ

研究テーマ③ フランス国内の政治と外交はどうつながる?

外交政策は、国際社会の状況だけで決まるわけではありません。

国内の政治や社会の状況も、外交に影響を与えます。

例えば、政府が新しい外交政策を進めようとしても、国内で反対意見が強い場合には、政策の実施が難しくなることがあります。

また、選挙の結果によって、政府が重視する政策が変わる場合もあります。

フランスでは、大統領が外交や安全保障において重要な役割を担っています。

一方で、政府や議会、政党、世論なども政治に影響を与えます。

例えば、EUとの関係についても、フランス国内にはさまざまな意見があります。

ヨーロッパ統合を積極的に進めるべきだと考える立場もあれば、国家の主権や国内の政策決定を重視する立場もあります。

また、移民政策や経済政策などの国内問題が、EUやほかの国々との関係に影響する場合もあります。

このように、フランス外交を理解するためには、国際社会だけでなく、フランス国内の政治にも目を向ける必要があります。

小島教授がフランス政治を研究の視点としていることは、外交を多面的に理解するうえで重要な特徴です。


研究テーマ④ ヨーロッパ統合とフランスの役割

フランス外交を考えるうえで欠かせないのが、ヨーロッパ統合です。

ヨーロッパ統合とは、ヨーロッパの国々が、経済や政治などの分野で協力を深めてきた取り組みを指します。

その中心的な組織の一つが、EU(欧州連合)です。

EUでは、加盟国がさまざまな分野で共通のルールや政策をつくり、協力しています。

例えば、加盟国の間では、人や物、サービス、資本の移動を円滑にするための制度が整えられてきました。

また、一部の加盟国では、共通通貨であるユーロが使用されています。

フランスは、ヨーロッパ統合の初期から重要な役割を果たしてきた国の一つです。

特に、ドイツとの協力は、ヨーロッパ統合を進めるうえで重要な要素となってきました。

第二次世界大戦以前、フランスとドイツは繰り返し対立してきました。

しかし、戦後には協力関係を築き、ヨーロッパの平和と安定を目指す取り組みを進めてきました。

この歴史は、国家間の関係が変化する可能性を示しています。

一方、EUの中では、加盟国の利益や政策をめぐって意見が分かれることもあります。

フランスがEUの中でどのような立場を取り、ほかの加盟国とどのように協力しているのかを考えることは、フランス外交を理解するうえで重要です。


フランスとドイツの関係はなぜ重要なのか

ヨーロッパ統合を考える際に、特に注目したいのがフランスとドイツの関係です。

現在、フランスとドイツは、EUの主要国として協力する場面が多くあります。

しかし、歴史を振り返ると、両国は戦争や領土問題などを通して対立してきました。

例えば、19世紀の普仏戦争や、20世紀の二度の世界大戦では、フランスとドイツは敵対する立場にありました。

その後、第二次世界大戦が終わると、ヨーロッパでは再び大規模な戦争を起こさないための仕組みが求められるようになりました。

そこで、国家間の経済的な協力を深め、相互の関係を強める取り組みが進められました。

1951年には、フランスや西ドイツなど6か国によって、欧州石炭鉄鋼共同体を設立する条約が調印されました。

この取り組みは、後のヨーロッパ統合につながる重要な一歩となりました。

また、1963年には、フランスと西ドイツの間でエリゼ条約が結ばれ、両国の協力関係が強化されました。

こうした歴史からは、対立していた国家同士が、対話と協力によって新しい関係を築くことができるとわかります。

ただし、フランスとドイツの間にも、経済政策や安全保障などをめぐる意見の違いがあります。

協力と対立の両面を理解することが、ヨーロッパ政治を考えるうえで重要です。


フランスは国連でどのような役割を果たしている?

フランスは、国際連合の安全保障理事会における常任理事国の一つです。

国連安全保障理事会は、国際の平和と安全の維持について主要な責任を担う機関です。

安全保障理事会には、5か国の常任理事国と10か国の非常任理事国があります。

常任理事国は、フランス、アメリカ、イギリス、中国、ロシアの5か国です。

常任理事国には、一定の重要な決議について拒否権が認められています。

そのため、フランスは国際的な安全保障問題について、重要な立場にあります。

例えば、国際的な紛争や制裁、平和維持活動などに関する議論では、常任理事国の判断が大きな意味を持つ場合があります。

ただし、常任理事国であっても、国際社会の問題を単独で解決できるわけではありません。

ほかの国々との協力や交渉が必要です。

フランスが国連でどのような立場を示しているのかを調べることは、フランス外交を理解するうえで重要な手がかりになります。

また、国連の仕組みを学ぶことで、国際社会における協力と対立の関係について考えることができます。


フランスとアメリカはいつも同じ立場なのか

フランスとアメリカは、長い歴史を持つ友好国であり、NATOの加盟国として安全保障面でも協力しています。

しかし、国際問題について、常に同じ立場を取るわけではありません。

例えば、2003年のイラク戦争をめぐって、フランスはアメリカの軍事行動に反対する立場を示しました。

当時、フランスは、国連を通じた対応や外交的な解決を重視していました。

この出来事は、フランスがアメリカと協力関係にありながらも、国際問題について異なる判断を示す場合があることを示しています。

では、なぜ同盟国同士でも意見が分かれるのでしょうか。

その背景には、国際法に対する考え方や安全保障上の判断、国内政治、歴史的な経験など、さまざまな要因があります。

また、国家が何を重要な利益と考えるのかによっても、外交上の立場は変わります。

このような事例を研究する際には、単に賛成か反対かを確認するだけでは十分ではありません。

なぜその立場を取ったのか、どのような歴史的・政治的背景があるのかを調べることが重要です。

小島教授の研究分野に関心がある人は、国際ニュースを読む際にも、各国の判断の背景を考えてみるとよいでしょう。

国際ニュースやフランス外交に関する資料を調べる高校生のイメージ

フランス外交とアフリカの関係

フランス外交を理解するうえで、アフリカとの関係も重要なテーマです。

フランスは、歴史的に北アフリカや西アフリカ、中央アフリカなどの地域と深い関係を持ってきました。

その背景には、植民地支配の歴史があります。

例えば、アルジェリアは、かつてフランスの支配下にあり、1962年に独立しました。

また、西アフリカや中央アフリカにも、フランスの植民地支配を経験した国々があります。

独立後も、フランスとこれらの国々の間には、外交、経済、文化、言語など、さまざまな関係が続いてきました。

しかし、こうした関係は常に安定しているわけではありません。

近年では、フランスのアフリカ政策や軍事的な関与をめぐって、現地で批判が高まる事例も見られます。

そのため、フランスとアフリカの関係を考える際には、フランス側の視点だけでなく、アフリカの国々や人々の立場にも目を向ける必要があります。

また、フランス語が使われている地域でも、それぞれの国には独自の歴史や文化、政治的な事情があります。

フランス外交の研究は、ヨーロッパだけでなく、アフリカや中東など、世界のさまざまな地域との関係を理解することにもつながります。


フランスの政教分離「ライシテ」とは?

フランス政治を理解するうえで知っておきたい概念の一つが、「ライシテ」です。

ライシテとは、フランスにおける国家と宗教の関係を考えるうえで重要な原則です。

一般的には、国家の宗教的中立性や、信教の自由などに関わる考え方として説明されます。

フランスでは、1905年に国家と教会の分離に関する法律が制定されました。

この法律は、フランスにおける政教分離の歴史を理解するうえで重要です。

ただし、ライシテの具体的な適用や解釈をめぐっては、現在もさまざまな議論があります。

例えば、公立学校における宗教的なシンボルの扱いや、公共空間での宗教表現などが議論の対象となってきました。

こうした問題を考える際には、信教の自由や国家の中立性、個人の権利など、複数の価値が関わっていることを理解する必要があります。

また、フランスの歴史や社会制度を知らずに、現在の政策だけを見ても、その背景を十分に理解することは難しいでしょう。

フランスの政治と宗教の関係を学ぶことは、異なる価値観を持つ人々が同じ社会で暮らすための制度について考えることにもつながります。


担当授業|フランス語の基礎からフランス国際関係論まで

小島教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎フランス語I
  • 基礎フランス語II
  • 講読演習III
  • 演習(フランス国際政治)
  • フランス国際関係論
  • フランス語圏B(政治と宗教)

基礎フランス語I・IIは、フランス語を学ぶための基礎を身につける科目です。

フランス語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。

そのため、発音や文法、語彙などの基本を理解しながら、少しずつフランス語を使えるようになることが重要です。

また、講読演習IIIは、フランス語の文章を読む力を高める科目として位置づけられています。

フランス語の文章を読む力は、フランスのニュースや研究資料などを理解する際にも役立ちます。

さらに、フランス国際関係論では、フランスの外交や国際社会との関係について専門的に学ぶことが期待されます。

フランス語圏B(政治と宗教)では、政治と宗教という、フランスやフランス語圏の社会を理解するうえで重要なテーマを扱うことがうかがえます。

このように、小島教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、フランス政治や外交についての専門的な学びまで含まれています。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 国際関係学の基礎からフランス外交を考える

小島教授のゼミは、フランス国際政治をテーマとする演習です。

提供されたゼミ紹介情報によると、まず国際関係学の基礎知識を身につけ、そのうえで時事問題を取り上げながら、主にフランス外交について考察します。

国際関係学では、国家間の関係や国際機関の役割、外交、安全保障などについて学びます。

また、国際政治を理解するためには、歴史や政治制度、経済などの知識も重要です。

例えば、フランスがある国際問題について特定の立場を示したとき、その理由を考える必要があります。

その際には、フランスの国内政治や歴史的な背景、EUやNATOとの関係など、さまざまな視点が求められます。

また、ほかの国々がどのような立場を取っているのかを比較することも重要です。

こうした学びを通して、ニュースで報じられる出来事を、より深く理解することができます。

ゼミでは、フランス外交を中心に、国際政治の問題について考える力を養うことが期待されます。


ゼミの特色② 輪講とディスカッションで考えを深める

小島教授のゼミでは、輪講とディスカッションが行われると紹介されています。

輪講とは、文献などを分担して読み、その内容について発表したり、意見を交換したりする学習方法です。

例えば、ある国際問題について書かれた文献を読み、その内容を整理して発表することが考えられます。

その際には、著者がどのような主張をしているのか、どのような根拠を示しているのかを理解する必要があります。

また、ディスカッションでは、ほかの学生の意見を聞きながら、自分の考えを深めていきます。

国際政治の問題には、簡単に正解を出せないものが多くあります。

例えば、ある国が軍事的な行動を取ることについて、異なる立場から議論が行われる場合があります。

そのとき、感情的に賛成や反対を述べるだけでなく、歴史的な背景や国際法、外交上の影響などを考えることが重要です。

また、自分とは異なる意見にも耳を傾ける必要があります。

こうした経験は、国際政治を理解するだけでなく、自分の考えを論理的に伝える力を養うことにもつながります。


ゼミの特色③ 自分の研究テーマを見つけて発表する

小島教授のゼミでは、学生一人ひとりが個人の研究テーマについて発表する機会も設けられていると紹介されています。

大学での研究では、与えられた知識を覚えるだけでなく、自分自身で問いを立てることが重要です。

例えば、フランス外交に関心がある場合、次のような研究上の問いが考えられます。

  • フランスはなぜ外交上の自主性を重視してきたのか
  • フランスとドイツの協力関係は、ヨーロッパ統合にどのような影響を与えてきたのか
  • フランスの国内政治は、EU政策にどのような影響を与えるのか
  • フランスとアフリカの国々の関係は、どのように変化してきたのか
  • フランスは国連やNATOの中で、どのような役割を果たしているのか
  • フランスの政治と宗教の関係は、社会の中でどのように議論されているのか

これらは、フランス国際政治の分野で考えられる研究テーマの例です。

実際のゼミで扱うテーマや研究方法は、年度によって異なる可能性があります。

研究を進める際には、まず問題を明確にし、関連する文献や資料を調べる必要があります。

さらに、複数の資料を比較しながら、自分なりの考察を深めていきます。

その成果を発表し、ほかの学生から意見をもらうことで、新しい視点を得ることもできます。

小島教授のゼミでは、学生同士が互いに刺激を受けながら学びを深めていくことが重視されていると紹介されています。


フランス語で国際ニュースを読むことの意味

国際政治について学ぶのであれば、日本語のニュースを読むこともできます。

では、なぜフランス語を学び、フランス語で国際ニュースに触れることに意味があるのでしょうか。

その理由の一つは、同じ出来事でも、国や地域によって報道の視点が異なる場合があるからです。

例えば、ある国際問題について、日本のニュースでは日本への影響が重視されることがあります。

一方、フランスのニュースでは、フランス国内の政治やEUとの関係が重視される場合があります。

また、同じ出来事について、異なる政治的な立場から報道されることもあります。

そのため、複数の言語でニュースを読むことで、異なる視点に触れることができます。

ただし、フランス語で書かれた情報が必ず正しいというわけではありません。

重要なのは、情報の出典や根拠を確認し、複数の資料を比較することです。

フランス語を学ぶことは、フランスの政治家や政府機関、報道機関などが発信する情報に触れるための手段にもなります。

また、フランス語圏の国々が、同じ国際問題についてどのような立場を示しているのかを比較することもできます。

外国語を学ぶことは、世界を理解するための視点を増やすことにもつながるのです。

フランス語の国際ニュースを読みながら外交政策について議論する大学生のイメージ

国際関係学を学ぶことで身につく力

国際関係学を学ぶことは、国際ニュースに詳しくなるだけでなく、複雑な問題を多面的に考える力を養うことにもつながります。

例えば、ある国際問題について、一つの国の立場だけを見ていても、全体像を理解することは難しいでしょう。

そのため、複数の国の立場や歴史的な背景、経済的な利害などを考える必要があります。

また、国際政治では、国家の利益と国際社会全体の利益が一致しない場合もあります。

そのような状況で、どのような選択が可能なのかを考えることが重要です。

さらに、国際関係学では、資料やデータに基づいて議論する力も求められます。

ニュースを読んだときに、単に賛成や反対を考えるのではなく、なぜその出来事が起きたのかを調べることが大切です。

また、異なる意見を持つ人々と議論する際には、自分の考えを論理的に説明する必要があります。

こうした力は、大学での研究だけでなく、社会のさまざまな場面でも役立つでしょう。

国際関係学は、世界の出来事を理解し、自分なりの考えを持つための学問でもあるのです。


高校生のうちからできるフランス外交研究の第一歩

小島教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず国際ニュースに触れることから始めてみましょう。

例えば、フランスの大統領や政府が、国際問題についてどのような発言をしているのかを調べてみることができます。

また、EUや国連、NATOなどの国際機関について学ぶこともおすすめです。

その際、単にニュースの内容を覚えるだけでなく、なぜそのような行動が取られたのかを考えることが重要です。

例えば、次のようなテーマがあります。

  • フランスとアメリカの外交関係
  • フランスとドイツの協力関係
  • EUの中でのフランスの役割
  • フランスとアフリカの国々の関係
  • フランスの国内政治と外交政策の関係
  • フランスの政教分離と社会の多様性

関心のあるテーマを一つ選び、日本語のニュースや資料を読んでみましょう。

そのうえで、異なる立場の報道や解説を比較してみることもできます。

また、世界史や公共、政治・経済の授業で学んだ内容を、現在の国際ニュースと結びつけて考えてみましょう。

例えば、第二次世界大戦後のヨーロッパ統合について学んだら、現在のEUの政策について調べてみることができます。

さらに、フランス語に興味がある人は、簡単な単語や表現から学習を始めてみるのもよいでしょう。

フランス語のニュースサイトで見出しを読んでみることも、学習のきっかけになります。

大切なのは、最初から難しい国際政治の理論を理解しようとすることではありません。

身近なニュースから疑問を一つ見つけ、少しずつ調べていくことが、大学での学びにつながります。


推薦入試を目指す高校生へ|フランス外交への関心を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を学びたいのかを整理してみましょう。

例えば、国際ニュースでフランスの外交政策に関心を持った経験があるかもしれません。

また、世界史の授業でヨーロッパ統合について学び、フランスとドイツの関係に興味を持った人もいるでしょう。

さらに、国連やEUの役割について考えた経験がある人もいるかもしれません。

こうした関心を志望理由につなげる際には、具体的な問題を一つ選び、なぜその問題に関心を持ったのかを考えることが大切です。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • フランスはなぜ外交上の自主性を重視してきたのか
  • フランスとドイツの協力は、ヨーロッパ統合にどのような影響を与えてきたのか
  • フランスの国内政治は、外交政策にどのような影響を与えるのか
  • フランスは国連やEUの中で、どのような役割を果たしているのか
  • フランス語を学ぶことで、国際政治についてどのような情報に触れられるのか

また、フランス語学科を志望する場合には、なぜフランス語を学ぶ必要があるのかについても考えておきましょう。

例えば、「国際政治に興味がある」という関心だけでは、国際関係学を専門とするほかの学部や学科との違いが明確にならない場合があります。

そこで、「フランス語を身につけ、フランスの政治家や政府機関、報道機関などが発信する情報に触れながら、フランス外交について理解を深めたい」といった目標を考えることができます。

さらに、小島教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

フランス語の学習と国際関係学の研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。


まとめ|フランス外交を通して国際政治を読み解く

小島真智子教授は、フランス外交を中心とする国際関係学を専門とし、国際舞台におけるフランスの行動を、現代史、フランス政治、ヨーロッパ統合などの観点から研究する教員です。

研究分野では、フランスが国際社会でどのような立場を取り、なぜそのような行動をしてきたのかを多面的に考えます。

また、担当科目には、基礎フランス語I・II、講読演習III、フランス国際関係論、フランス語圏B(政治と宗教)、演習(フランス国際政治)などが含まれています。

ゼミでは、国際関係学の基礎知識を身につけたうえで、時事問題を取り上げながら、主にフランス外交について考察します。

さらに、輪講やディスカッション、個人研究の発表などを通して、自分の考えを深めることが期待されます。

フランス外交を学ぶことは、フランスという一つの国を理解するだけではありません。

ヨーロッパ統合や国際機関の役割、国家間の協力と対立など、現代の国際政治を考えることにもつながります。

また、フランス語を学ぶことで、フランスやフランス語圏の国々が発信する情報に触れ、世界を異なる視点から理解する機会が広がります。

国際政治や時事問題に関心がある方、外交や国際機関について学びたい方、フランス語を使って世界の動きを読み解きたい方は、小島教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。