
上智大学 外国語学部 フランス語学科|哲学者と画家はこう考えた!クーショ エルヴェ教授の哲学と美術史
- 1. クーショ エルヴェ教授のプロフィール
- 2. そもそも哲学とはどのような学問?
- 3. 美術史とは?絵画を通して時代を読み解く
- 4. 研究テーマ① 哲学者と画家は同じ問題にどう向き合ったのか
- 5. 研究テーマ② フランス哲学の歴史を知る
- 6. 研究テーマ③ フランス美術の歴史と表現の変化
- 7. 哲学と美術を一緒に学ぶと何が見えてくる?
- 8. 研究テーマ④ 現代社会の問題を過去から考える
- 9. ゼミの特色① 2年間かけて哲学と美学の問題を探究する
- 10. ゼミの特色② 「夜」というテーマから現代社会を考える
- 11. ゼミの特色③ 「子ども」という概念を問い直す
- 12. 美学とは?美しさを学問として考える
- 13. 担当授業① フランス哲学の会話
- 14. 担当授業② 基礎フランス語と既習者フランス語
- 15. フランス語で哲学を学ぶことの意味
- 16. 哲学と美術史を学ぶことで身につく力
- 17. 高校生のうちからできる哲学と美術史の学び
- 18. 推薦入試を目指す高校生へ|哲学と美術への関心を志望理由につなげよう
- 19. まとめ|哲学と美術史を通して現代社会を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科のクーショ エルヴェ教授についてご紹介します。
皆さんは、美術館で一枚の絵を見たとき、「この画家は何を伝えたかったのだろう」と考えたことはありますか。
あるいは、学校の倫理の授業で、「人間にとって自由とは何か」「幸せとは何か」といった問いについて考えた経験はないでしょうか。
哲学と美術は、一見すると異なる学問のように思えるかもしれません。
哲学者は言葉や論理を使って物事を考え、画家は色や形、構図などを使って世界を表現します。
しかし、両者は、人間とは何か、世界をどのように理解するのか、何を美しいと感じるのかといった共通の問題に向き合ってきました。
上智大学外国語学部フランス語学科のクーショ エルヴェ教授は、哲学と美術史を専門とし、過去の思想家や芸術家たちの取り組みを手がかりに、現代社会の問題について研究しています。
今回は、クーショ教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、哲学と美術を一緒に学ぶ面白さ、そしてフランス語を通して思想や芸術に触れる魅力について考えていきます。
上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由を考えるヒントとしても参考にしてください。
クーショ エルヴェ教授のプロフィール
クーショ エルヴェ教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する教授です。
主な専門分野は、哲学と美術史です。
提供された教員紹介情報によると、クーショ教授は、現代社会の問題を哲学史と美術史の両面から研究しています。
その特徴は、現在の社会で問題となっている事柄を、現代だけの問題として考えるのではなく、過去の哲学者や芸術家たちがどのように向き合ってきたのかを調べる点にあります。
例えば、私たちは普段、「自由」「幸福」「美しさ」「人間らしさ」といった言葉を何気なく使っています。
しかし、これらの言葉が何を意味するのかを考え始めると、簡単には答えが出ないことに気づきます。
こうした問いは、何百年も前から哲学者や芸術家たちによって考えられてきました。
クーショ教授の研究は、過去の思想や芸術表現を理解することによって、現代の私たちが抱える問題を新しい視点から考えることにつながっています。
そもそも哲学とはどのような学問?
哲学という言葉を聞くと、難しい本を読んだり、抽象的な議論をしたりする学問だと思う人もいるかもしれません。
しかし、哲学の出発点は、私たちの身近な疑問にあります。
例えば、「正しいこととは何か」という問いがあります。
ある人にとって正しい行動が、別の人にとっては正しくないと感じられる場合があります。
そのとき、何を基準に正しさを判断すればよいのでしょうか。
また、「自由とは何か」という問いもあります。
自分の好きなことができる状態を自由と考える人もいれば、他者との関係や社会のルールの中で自由を考える人もいます。
さらに、「美しいとは何か」という問いも、哲学の重要なテーマです。
なぜ人は、ある絵画や音楽、風景を美しいと感じるのでしょうか。
美しさは人によって異なるものなのでしょうか。それとも、共通する基準があるのでしょうか。
哲学では、こうした問いについて、言葉の意味を整理し、さまざまな立場を比較しながら考えていきます。
すぐに答えを出すことよりも、なぜそう考えるのか、その考え方にはどのような根拠があるのかを問い直すことが大切です。
クーショ教授の研究に関心がある人は、まず日常生活の中で当たり前だと思っていることに疑問を持ってみるとよいでしょう。
美術史とは?絵画を通して時代を読み解く
クーショ教授のもう一つの専門分野が、美術史です。
美術史とは、絵画や彫刻、建築などの芸術作品について、その歴史や社会的な背景、表現の特徴などを研究する学問です。
例えば、同じ人物を描いた絵画であっても、時代によって表現方法は大きく異なります。
ある時代には、宗教的な意味を伝えるために人物が描かれ、別の時代には、人物の表情や日常生活が重視されることがあります。
また、画家がどのような技法を使い、何を表現しようとしたのかを考えることも重要です。
美術史では、作品の色や形、構図だけでなく、その作品が制作された時代の政治や社会、文化についても調べます。
例えば、ある絵画が描かれた時代に、社会ではどのような変化が起きていたのでしょうか。
その作品を見た当時の人々は、どのように受け止めたのでしょうか。
また、現代の私たちがその作品を見るとき、当時とは異なる意味を感じ取ることもあるでしょう。
このように、美術史は、作品そのものを鑑賞するだけでなく、芸術を通して人間や社会の歴史を理解する学問です。
哲学と美術史を組み合わせることで、思想と芸術表現の関係について、より深く考えることができます。
研究テーマ① 哲学者と画家は同じ問題にどう向き合ったのか
クーショ教授の研究の特徴は、哲学史と美術史を結びつけて、現代社会の問題を考える点にあります。
哲学者と画家は、異なる方法で世界を理解しようとしてきました。
哲学者は、言葉や概念を使いながら、物事の意味や仕組みについて考えます。
一方、画家は、色や形、光、構図などを使って、自分が見た世界や感じたことを表現します。
例えば、「人間は世界をどのように見ているのか」という問いを考えてみましょう。
哲学では、人間の感覚や認識について議論することができます。
一方、美術では、画家がどのように風景や人物を描いてきたのかを調べることができます。
ある時代には、対象をできるだけ正確に描くことが重視されました。
しかし、別の時代には、光の変化や画家自身の感覚を表現することが重視されるようになりました。
こうした変化を比較することで、人々が世界をどのように理解し、表現してきたのかを考えることができます。
哲学と美術を一緒に学ぶことは、同じ問題を異なる角度から考える経験につながります。

研究テーマ② フランス哲学の歴史を知る
フランスは、ヨーロッパの思想史において重要な役割を果たしてきた国の一つです。
例えば、17世紀の哲学者ルネ・デカルトは、人間の認識や知識の確かさについて考えました。
デカルトは、何を確かなものとして信じることができるのかという問いを追究した哲学者として知られています。
また、18世紀には、ジャン=ジャック・ルソーなどの思想家が、自由や社会、教育について考えました。
さらに、20世紀には、ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールなどの思想家が、人間の自由や責任、社会の中での生き方について論じました。
こうした思想家たちは、それぞれ異なる時代に生き、異なる問題に向き合ってきました。
しかし、人間とは何か、自由とは何か、社会の中でどのように生きるべきかという問いには、現代にも通じる部分があります。
フランス哲学を学ぶことは、過去の思想を暗記することではありません。
思想家たちがどのような問題に向き合い、どのように考えたのかを理解することで、自分自身の考え方を深めることにつながります。
なお、ここで紹介した哲学者は、フランス哲学の歴史を理解するための代表例であり、クーショ教授が特定の思想家を専門的な研究対象としていることを示すものではありません。
研究テーマ③ フランス美術の歴史と表現の変化
フランスは、美術の歴史においても重要な役割を果たしてきました。
例えば、19世紀には、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールなどの画家が活躍しました。
彼らは、印象派と呼ばれる美術の動きに関わった画家として知られています。
印象派の画家たちは、光や色の変化、日常生活の場面などを新しい方法で表現しようとしました。
例えば、モネは、同じ場所や対象を異なる時間帯や光の条件で描いた作品を残しています。
こうした作品を見ると、私たちが見ている世界は、光や時間によって変化していることに気づきます。
また、20世紀には、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックなどが関わったキュビスムという美術の動きも生まれました。
キュビスムでは、対象を一つの視点から描くのではなく、複数の視点を組み合わせるような表現が試みられました。
このような美術の変化は、人間が世界をどのように見ているのかという問題とも関係しています。
美術作品を通して、人間の感覚や認識について考えることができるのです。
なお、これらはフランス美術史を理解するための例であり、クーショ教授の個別の研究対象を特定するものではありません。
哲学と美術を一緒に学ぶと何が見えてくる?
哲学と美術を一緒に学ぶ魅力は、同じ時代の人々が何を考え、どのように世界を表現していたのかを、複数の視点から理解できることです。
例えば、社会が大きく変化する時代には、人々の価値観や生活のあり方も変わります。
哲学者は、その変化の中で、人間や社会について新しい考え方を示すことがあります。
一方、芸術家は、変化する社会の姿や人々の感情を、作品として表現することがあります。
例えば、都市化が進む時代には、都市の風景や人々の日常生活が芸術の題材になることがあります。
また、戦争や社会的な対立が起きた時代には、不安や苦しみ、平和への願いなどが作品に表現されることもあります。
こうした作品を、その時代の思想や社会状況と結びつけて考えることで、芸術表現の意味をより深く理解できます。
また、哲学的な考え方を学ぶことで、美術作品を鑑賞する際にも新しい問いを持つことができます。
例えば、「この作品は何を美しいと考えているのか」「なぜこのような表現が選ばれたのか」といった問いです。
哲学と美術史は、それぞれ異なる方法を持ちながらも、人間や社会を理解するために互いに関係し合う学問なのです。
研究テーマ④ 現代社会の問題を過去から考える
クーショ教授は、現代社会の問題を、哲学史と美術史の両面から研究しています。
現代社会には、さまざまな問題があります。
例えば、情報技術の発達によって、人々の生活やコミュニケーションの方法は大きく変化しています。
また、グローバル化によって、異なる文化や価値観を持つ人々が関わる機会も増えています。
さらに、環境問題や社会的な格差など、世界規模で考える必要のある課題もあります。
こうした問題は、現代になって突然生まれたものばかりではありません。
過去の人々も、技術の変化や社会の変動、人間関係の変化などに向き合ってきました。
例えば、都市が発展し、人々の生活が変わった時代には、都市で暮らすことの意味や、人間の孤独について考えられてきました。
また、新しい技術が登場したときには、それが人間の生活や社会にどのような影響を与えるのかという問題が生まれてきました。
哲学史や美術史を学ぶことで、現代の問題と過去の問題の共通点や違いを考えることができます。
そして、過去の思想家や芸術家たちの考え方を知ることで、現代の問題について新しい視点を得ることができるのです。
ゼミの特色① 2年間かけて哲学と美学の問題を探究する
クーショ教授のゼミでは、哲学や美学に関わる問題の中から、社会的に重要なテーマや話題性のあるテーマを扱います。
提供されたゼミ紹介情報によると、学生は2年間かけて研究に取り組み、その成果を発表します。
哲学や美学の研究では、身近なテーマから大きな問いを見つけることができます。
例えば、「夜」というテーマがあります。
夜は、誰にとっても身近な時間です。
しかし、夜が人間にとってどのような意味を持つのかを考えると、さまざまな問題が見えてきます。
また、「子ども」というテーマもあります。
子どもとはどのような存在なのか、大人と子どもは何が違うのかという問いは、教育や社会、文化とも関係しています。
このように、日常生活の中で当たり前だと思っている事柄を問い直すことが、哲学や美学の研究につながります。
さらに、ゼミでは、卒業論文に向けて、自分自身の研究課題を見つけるための支援も行われると紹介されています。
大学での学びを通して、自分が本当に考えたい問題を見つけ、研究として深めていくことが重要です。
ゼミの特色② 「夜」というテーマから現代社会を考える
クーショ教授のゼミで紹介されているテーマの一つが、グローバル化した社会における現代の人々と「夜」との関係です。
皆さんにとって、夜とはどのような時間でしょうか。
学校や仕事が終わり、家でゆっくり過ごす時間かもしれません。
あるいは、友人と連絡を取ったり、動画を見たり、勉強したりする時間かもしれません。
しかし、夜の過ごし方は、時代によって大きく変化してきました。
例えば、電気照明が普及する以前、夜は現在よりも暗く、人々の活動が制限される時間でした。
一方、現代では、都市の明かりによって、夜でもさまざまな活動ができます。
また、インターネットやスマートフォンの普及によって、夜間でも世界中の人々とつながることができます。
さらに、24時間営業の店舗や夜間に働く人々の存在など、現代社会では夜の役割が多様化しています。
こうした変化を考えると、夜は単なる一日の時間帯ではなく、社会や文化のあり方を映し出すテーマであることがわかります。
美術史の視点からは、夜が絵画の中でどのように表現されてきたのかを調べることができます。
例えば、夜の風景が静けさや孤独を表す場合もあれば、都市のにぎわいや幻想的な世界を表す場合もあります。
哲学の視点からは、夜と人間の感覚、時間の意識、生活のあり方などについて考えることができます。
このように、一つのテーマを複数の視点から考えることで、身近な事柄の中に新しい問題を発見できるのです。

ゼミの特色③ 「子ども」という概念を問い直す
クーショ教授のゼミで紹介されているもう一つのテーマが、大人と比較したときの子どもという概念やイメージです。
皆さんは、「子ども」と「大人」の違いについて考えたことがありますか。
一般的には、年齢によって子どもと大人を区別することがあります。
しかし、子どもとはどのような存在なのかを考えると、年齢だけでは説明できない問題が見えてきます。
例えば、子どもは大人に比べて、どのような権利や責任を持つのでしょうか。
また、社会は子どもに対して、どのような役割や行動を期待しているのでしょうか。
こうした考え方は、時代や文化によって変化してきました。
例えば、教育制度や家族のあり方が変化することで、子どもに求められる役割も変わることがあります。
また、美術作品の中で子どもがどのように描かれてきたのかを調べることもできます。
ある時代には、子どもが家族や社会の一員として描かれ、別の時代には、子どもらしさや無邪気さが強調されることがあります。
こうした表現を比較することで、人々が子どもという存在をどのように理解してきたのかを考えることができます。
さらに、現代社会における子どもの権利や教育のあり方についても、哲学的な問いを立てることができます。
「子ども」という身近な言葉を問い直すことで、人間や社会について深く考えることができるのです。
美学とは?美しさを学問として考える
クーショ教授のゼミでは、哲学とともに美学に関わる問題も扱われます。
美学とは、美しさや芸術、感覚的な経験などについて考える哲学の一分野です。
例えば、皆さんは、どのようなものを美しいと感じますか。
自然の風景や絵画、音楽、建築など、人によって美しいと感じる対象は異なるでしょう。
では、美しさは完全に個人の好みによって決まるのでしょうか。
それとも、多くの人が共通して美しいと感じるものがあるのでしょうか。
また、芸術作品は、必ず美しいものでなければならないのでしょうか。
現代美術の中には、見る人に不安や違和感を与える作品もあります。
しかし、そうした作品も、人々に新しい視点を与えたり、社会の問題を考えさせたりすることがあります。
このように、美学では、単に美しいものを探すだけでなく、美しさや芸術の意味そのものを問い直します。
また、時代や文化によって、美しいとされるものがどのように変化してきたのかを考えることもできます。
哲学と美術史を結びつけて学ぶことで、芸術作品を鑑賞する際にも、より深い問いを持つことができるでしょう。
担当授業① フランス哲学の会話
クーショ教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。
- フランス哲学の会話
- 演習(フランス哲学)
- 基礎フランス語II
- 既習者フランス語
この中でも特徴的なのが、「フランス哲学の会話」という科目です。
授業名からは、フランス哲学に関するテーマを、フランス語によるコミュニケーションと結びつけて学ぶ内容が想定されます。
例えば、哲学的な問いについて考える際には、自分の意見を言葉にすることが重要です。
「自由とは何か」「幸福とは何か」といった問いに対して、自分の考えを説明することが求められます。
また、ほかの人の意見を聞き、自分とは異なる考え方を理解することも大切です。
フランス語を使ってこうした議論に取り組むことは、語学力と論理的に考える力の両方を高める機会になるでしょう。
ただし、具体的な授業の進め方や使用言語、扱う哲学者などは、年度によって異なる可能性があります。
最新のシラバスで確認することが重要です。
担当授業② 基礎フランス語と既習者フランス語
クーショ教授は、基礎フランス語IIと既習者フランス語も担当科目として紹介されています。
基礎フランス語は、フランス語を学ぶための基本的な知識や技能を身につける科目です。
フランス語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。
例えば、フランス語では、名詞に男性名詞と女性名詞の区別があります。
また、動詞は主語や時制などによって形が変化します。
さらに、フランス語の発音には、日本語にはない音や、単語のつながりによって音が変化する特徴があります。
こうした仕組みを理解しながら、少しずつフランス語を使えるようになることが重要です。
一方、既習者フランス語は、入学前からフランス語を学んできた学生を対象とする科目として位置づけられています。
すでに持っているフランス語の知識をもとに、さらに学習を深めることが期待されます。
このように、クーショ教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、哲学に関わる専門的な学びまで含まれています。
なお、科目の履修条件や授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。
フランス語で哲学を学ぶことの意味
哲学について学ぶのであれば、日本語に翻訳された本を読むこともできます。
では、なぜフランス語を学び、フランス語で哲学に触れることに意味があるのでしょうか。
その理由の一つは、言語によって言葉の意味やニュアンスが異なる場合があるからです。
例えば、フランス語の「liberté」は、日本語で「自由」と訳されます。
しかし、哲学的な文章では、自由という言葉がどのような意味で使われているのかを、文脈に沿って理解する必要があります。
また、「raison」という言葉は、文脈によって「理性」や「理由」などと訳されます。
こうした言葉の意味を理解するためには、単語を一つずつ日本語に置き換えるだけでは十分でない場合があります。
フランス語を学ぶことで、思想家がどのような言葉を選び、どのような文章で考えを表現したのかに、より直接的に触れることができます。
また、翻訳された文章と原文を比較することで、翻訳によってどのような意味が伝わり、どのようなニュアンスが変化するのかを考えることもできます。
外国語を学ぶことは、思想や文化を理解するための新しい視点を得ることにもつながるのです。
哲学と美術史を学ぶことで身につく力
哲学と美術史を学ぶことは、知識を増やすだけでなく、物事を考える力を養うことにもつながります。
例えば、哲学では、一つの問題について複数の立場から考えることが求められます。
自分の意見を持つだけでなく、なぜそう考えるのか、その考え方にはどのような根拠があるのかを説明する必要があります。
また、ほかの人の意見を理解し、自分の考え方を見直すことも重要です。
一方、美術史では、作品を注意深く観察し、その背景にある歴史や文化について調べることが求められます。
例えば、同じ絵画を見ても、人によって注目する部分が異なることがあります。
その違いを比較することで、作品について新しい発見が生まれることもあります。
さらに、哲学と美術史を組み合わせることで、一つの問題を異なる方法から考える力が養われます。
こうした力は、大学での研究だけでなく、社会のさまざまな問題について考える際にも役立つでしょう。
すぐに答えが出ない問題に向き合い、自分なりの問いを持ち続けることが、哲学と美術史を学ぶ大きな魅力です。
高校生のうちからできる哲学と美術史の学び
クーショ教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、日常生活の中から哲学や美術史につながる問いを見つけてみましょう。
例えば、美術館を訪れたとき、作品を見て「きれいだな」と感じるだけでなく、なぜそう感じたのかを考えてみることができます。
また、作品が描かれた時代や、画家が生きた社会について調べてみるのもよいでしょう。
さらに、倫理や世界史の授業で学んだ思想家について、興味を持ったテーマを一つ選んで調べてみることもできます。
例えば、次のような問いが考えられます。
- 人間にとって自由とは何か
- 美しいと感じる基準は、時代や文化によって変わるのか
- 芸術作品は、社会の問題をどのように表現してきたのか
- 現代の人々にとって、夜はどのような意味を持つのか
- 子どもと大人の違いは、どのように決められているのか
- 過去の哲学者の考え方は、現代社会の問題を考える際に役立つのか
こうした問いについて考える際には、自分の意見だけでなく、異なる立場の考え方も調べてみましょう。
また、哲学者の言葉や美術作品について調べるときには、信頼できる資料を確認することも重要です。
さらに、フランス語に関心がある人は、フランス語の簡単な単語や表現から学習を始めてみるのもよいでしょう。
例えば、美術館の公式サイトなどで、フランス語の作品名や解説を見てみることもできます。
大切なのは、最初から難しい哲学書を理解しようとすることではありません。
身近な疑問を一つ見つけ、その問いについて考え続けることが、大学での学びにつながります。

推薦入試を目指す高校生へ|哲学と美術への関心を志望理由につなげよう
上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、哲学や美術への関心を、大学で何を学びたいのかという問いと結びつけて考えてみましょう。
例えば、美術館で印象派の絵画を見て、画家がどのように光や風景を表現しているのかに興味を持った経験があるかもしれません。
また、倫理の授業で、自由や幸福について考えたことがある人もいるでしょう。
さらに、現代社会の問題について考える中で、過去の思想家たちがどのように向き合ってきたのかを知りたいと思った人もいるかもしれません。
こうした経験を志望理由につなげる際には、具体的な作品や思想家、問題を一つ選び、なぜそのテーマに関心を持ったのかを整理することが大切です。
例えば、次のような問いが考えられます。
- フランスの哲学者は、人間の自由についてどのように考えてきたのか
- フランス美術の歴史では、美しさの基準がどのように変化してきたのか
- 哲学と美術は、同じ時代の社会問題にどのように向き合ってきたのか
- 現代社会の問題を考える際に、過去の哲学や芸術から何を学べるのか
- フランス語の原文で思想を学ぶことには、どのような意味があるのか
また、フランス語学科を志望する場合には、なぜフランス語を学ぶ必要があるのかについても考えておきましょう。
例えば、「フランスの芸術が好き」という気持ちだけでは、美術史を専門とする学部や学科との違いが明確にならない場合があります。
そこで、「フランス語を身につけ、フランスの思想家や芸術家が残した言葉や作品に触れながら、哲学と美術の関係を考えたい」といった目標を考えることができます。
さらに、クーショ教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。
フランス語の学習と哲学・美術史の研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。
なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。
出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。
まとめ|哲学と美術史を通して現代社会を考える
クーショ エルヴェ教授は、哲学と美術史を専門とし、過去の思想家や芸術家たちの取り組みを手がかりに、現代社会の問題について研究する教員です。
研究分野では、哲学的な考え方と美術表現の関係を考えながら、人間や社会について理解を深めます。
また、担当科目には、フランス哲学の会話、演習(フランス哲学)、基礎フランス語II、既習者フランス語などが含まれています。
ゼミでは、「夜」や「子ども」といった身近なテーマを、哲学や美学の視点から探究し、2年間かけて研究成果を発表すると紹介されています。
哲学を学ぶことは、当たり前だと思っていることに疑問を持ち、物事を深く考えることにつながります。
また、美術史を学ぶことは、芸術作品を通して、人々の価値観や社会の変化を理解することにもつながります。
そして、フランス語を学ぶことで、フランスの思想や芸術に、言語の面からも近づくことができます。
哲学に関心がある方、美術やアートが好きな方、身近な問題について深く考えることが好きな方は、クーショ教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。
KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。
※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


