上智大学外国語学部フランス語学科で日仏比較政治を学ぶ大学生のイメージ

上智大学 外国語学部 フランス語学科|先生も一緒に研究する!サルブラン シモン准教授の日仏比較政治ゼミ

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科のサルブラン シモン准教授についてご紹介します。

皆さんは、日本とフランスの政治には、どのような違いがあると思いますか。

例えば、日本では国会議員の中から内閣総理大臣が指名されますが、フランスでは国民の直接選挙によって大統領が選ばれます。

また、フランスでは、大規模なデモやストライキがニュースで取り上げられることがあります。日本でもデモや労働運動は行われていますが、政治参加の方法やその歴史的背景には違いがあります。

こうした違いは、単に政治制度が異なるから生まれるのでしょうか。それとも、歴史や文化、社会のあり方が関係しているのでしょうか。

上智大学外国語学部フランス語学科のサルブラン シモン准教授は、政治思想と政治社会学を専門とし、日本の立憲主義の研究を出発点に、日本とフランスの政治を比較する研究に取り組んでいます。

さらに注目したいのが、ゼミに対する考え方です。サルブラン准教授は、日本の大学院で経験した「共に学び、共に研究する」というゼミ文化を大切にしています。

今回は、サルブラン准教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、日仏比較政治の面白さと、フランス語を学びながら社会や政治を考える魅力についてご紹介します。


サルブラン シモン准教授のプロフィール

サルブラン シモン准教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する准教授です。

主な専門分野は、政治思想と政治社会学です。

提供された教員紹介情報によると、サルブラン准教授は日本の博士課程で研究を行った経験を持ち、日本の立憲主義を政治思想として研究してきました。

その研究を通して、法律と社会、国家の関係について考えるための手がかりを得たと述べています。

さらに近年は、日本とフランスの政治を比較する視点に関心を深めています。

フランスについて日本の学生に教える一方で、自身も日本の政治や社会について学び続けていることが、サルブラン准教授の特徴です。

外国語学部で政治を学ぶというと、フランスの制度や歴史について知識を身につけることを想像するかもしれません。

しかし、サルブラン准教授の研究では、フランスを理解するために日本を比較対象とし、日本を理解するためにもフランスを学ぶという、双方向の視点が重要になります。


政治思想とは?政治の仕組みを支える考え方を学ぶ

サルブラン准教授の専門分野の一つが、政治思想です。

政治思想とは、国家や社会、権力、自由、平等、正義などについて、人々がどのように考えてきたのかを研究する分野です。

例えば、私たちは普段、選挙によって政治家を選ぶことを当然の仕組みとして受け止めています。

しかし、なぜ政治の代表者を選挙で決めるのでしょうか。国家の権力は、誰のために使われるべきなのでしょうか。

また、国民の多数が賛成していれば、どのような政策でも実行してよいのでしょうか。

こうした問いを考えるためには、民主主義や自由、人権などの考え方を理解する必要があります。

政治思想では、過去の思想家たちがこうした問題についてどのように考えたのかを学び、その考え方が現代の政治制度とどのようにつながっているのかを考察します。

例えば、フランスの思想家モンテスキューは、権力の集中を防ぐ仕組みについて論じました。

また、ルソーは、政治的な共同体や人民の主権について考えた思想家として知られています。

これらは政治思想史を理解するための代表例であり、サルブラン准教授の個別の研究対象を特定するものではありません。

政治思想を学ぶことで、現在の政治制度がどのような考え方に基づいているのかを理解することができます。


政治社会学とは?政治と人々の暮らしを結びつけて考える

もう一つの専門分野が、政治社会学です。

政治社会学とは、政治と社会の関係について研究する学問です。

例えば、同じ国に暮らしていても、政治への関心や参加の方法は人によって異なります。

選挙に積極的に参加する人もいれば、デモや市民活動を通して意見を表明する人もいます。

また、政治について家族や友人と話すことが多い人もいれば、ほとんど話さない人もいるでしょう。

こうした違いには、教育や仕事、地域社会、歴史、メディアなど、さまざまな要因が関係しています。

政治社会学では、政治家や政府の行動だけでなく、社会の中で人々が政治とどのように関わっているのかを考えます。

例えば、「なぜ人々はデモに参加するのか」という問いがあります。

その理由は、政策への不満だけでは説明できない場合があります。

労働組合や市民団体の存在、社会運動の歴史、政治に対する人々の考え方なども関係するでしょう。

政治思想が政治を支える理念や考え方を研究するのに対し、政治社会学では、社会の中で政治がどのように行われ、人々がどう関わっているのかに注目します。

両方の視点を組み合わせることで、政治をより深く理解できるのです。


研究テーマ① 立憲主義とは何か?

サルブラン准教授が研究してきた重要なテーマの一つが、日本の立憲主義です。

立憲主義とは、憲法によって国家の権力を制限し、人々の自由や権利を守ろうとする考え方です。

例えば、国家には法律をつくったり、行政を行ったりする権限があります。

しかし、その権力が無制限に使われると、人々の自由や権利が侵害される可能性があります。

そこで、国家の権力を憲法によって制限することが重要になります。

日本国憲法では、基本的人権の尊重や国民主権、平和主義などが重要な原則となっています。

また、国会、内閣、裁判所がそれぞれ異なる役割を担う仕組みも設けられています。

こうした制度は、国家の権力をどのように行使するべきかという問題と関係しています。

立憲主義を研究する際には、憲法の条文を読むだけでなく、その背景にある政治思想や歴史を理解することが重要です。

例えば、なぜ国家の権力を制限する必要があるのか、どのような権利を守るべきなのかという問いがあります。

また、社会が変化する中で、憲法の原則をどのように考えるべきかという問題もあります。

サルブラン准教授は、日本の立憲主義を政治思想として研究することを通して、法と社会、国家の関係について考えてきました。


研究テーマ② フランスと日本の憲法はどう違う?

日本とフランスの政治を比較する際に、注目したいのが憲法の歴史です。

日本では、1947年に日本国憲法が施行されました。

一方、フランスでは、1958年に現在の第五共和政の憲法が制定されました。

両国は、政治制度や憲法の歴史に違いがあります。

例えば、日本は議院内閣制を採用しており、国会が内閣総理大臣を指名します。

一方、フランスでは、大統領が国民の直接選挙によって選ばれ、首相とともに行政権を担う仕組みがあります。

また、フランスの政治思想を理解するうえでは、1789年のフランス人権宣言が重要です。

この宣言では、自由や権利、法の前の平等などに関する原則が示されました。

一方、日本の憲法の歴史には、明治憲法の制定や戦後の日本国憲法の成立など、独自の経緯があります。

こうした違いを比較することで、両国の政治制度がどのような歴史的背景のもとで形成されてきたのかを理解できます。

ただし、制度が異なるからといって、どちらか一方が単純に優れていると判断できるわけではありません。

重要なのは、それぞれの制度がどのような目的を持ち、社会の中でどのように機能しているのかを考えることです。

日本とフランスの政治制度や憲法について比較研究する大学生のイメージ

研究テーマ③ 日仏比較政治で見えてくる社会の違い

サルブラン准教授は、日本とフランスの政治を比較する視点に関心を深めています。

比較政治とは、複数の国や地域の政治制度、政治文化、社会との関係などを比較して研究する分野です。

例えば、日本とフランスでは、政治家の選ばれ方や政党の仕組み、政治参加の方法などに違いがあります。

また、政治について人々がどのように考え、どのような行動を取るのかにも違いが見られます。

こうした違いを理解するためには、政治制度だけでなく、歴史や文化、社会のあり方についても考える必要があります。

例えば、フランスでは、政治的な意見を表明する方法として、デモやストライキが注目されることがあります。

一方、日本でも、選挙や市民活動、デモなど、さまざまな形で政治参加が行われています。

では、なぜ政治参加の方法や社会的な受け止め方に違いが生まれるのでしょうか。

その背景には、労働運動の歴史や教育、政党政治、社会運動の伝統など、さまざまな要因が考えられます。

また、同じ国の中でも、世代や地域、社会的な立場によって政治に対する考え方は異なります。

比較政治では、国ごとの違いを単純化するのではなく、その背景にある複数の要因を調べることが重要です。

日本とフランスを比較することで、それぞれの国の政治について新しい発見が生まれるでしょう。


なぜ外国の政治を学ぶと日本のことがわかるのか

外国の政治を学ぶことは、外国について詳しくなるためだけではありません。

自分が暮らしている社会を、新しい視点から考えることにもつながります。

例えば、日本で生活していると、日本の政治制度や社会の仕組みを当たり前のものとして受け止めることがあります。

しかし、フランスの政治制度を学ぶと、日本とは異なる仕組みがあることに気づきます。

そのとき、「なぜ日本ではこのような制度になっているのだろう」という疑問が生まれるかもしれません。

また、フランスの人々が政治についてどのように考えているのかを知ることで、日本の政治文化についても考えることができます。

例えば、選挙やデモ、市民活動などへの参加について、両国の歴史や制度を比較することができます。

さらに、政治に関する言葉の意味にも違いがある場合があります。

例えば、「共和国」や「市民」といった言葉は、フランスの歴史や政治思想を理解するうえで重要です。

こうした概念を日本の政治と比較することで、普段何気なく使っている言葉の意味を考え直すことができます。

外国を理解することは、自国を理解するための新しい視点を得ることでもあるのです。


フランス革命と人権宣言から政治思想を考える

フランスの政治思想を学ぶ際に、重要な出来事の一つがフランス革命です。

1789年に始まったフランス革命は、フランスの政治や社会に大きな変化をもたらしました。

その中で採択された「人間と市民の権利の宣言」は、近代の人権思想を考えるうえで重要な文書です。

この宣言では、人間の自由や権利、法の前の平等などに関する原則が示されました。

また、国家の権力や政治の正当性について考えるうえでも重要な意味を持っています。

例えば、政治の権力はどこから生まれるのでしょうか。

国家は、どのような権限を持つべきなのでしょうか。

また、個人の自由と社会全体の利益が対立する場合、どのように考えればよいのでしょうか。

こうした問いは、現代の政治にもつながっています。

ただし、フランス革命の時代に掲げられた自由や平等の理念が、当時のすべての人に等しく保障されていたわけではありません。

例えば、女性の政治的権利や植民地に暮らす人々の権利などについては、大きな制約がありました。

そのため、政治思想を学ぶ際には、理念そのものだけでなく、それが現実の社会でどのように実現され、どのような課題が残されたのかを考えることも重要です。

フランス革命を学ぶことは、自由や平等、人権という考え方の歴史を理解することにつながります。


日本とフランスの政治参加を比べてみよう

日本とフランスの政治を比較する際に、高校生にも身近なテーマの一つが政治参加です。

政治参加とは、人々が政治に関わり、自分の意見や意思を表明することです。

例えば、選挙で投票することは、代表的な政治参加の方法です。

また、政治について意見を発信したり、市民団体の活動に参加したりすることも、政治参加の一つです。

フランスでは、デモやストライキが社会的な注目を集めることがあります。

例えば、年金制度の改革や労働条件などをめぐって、大規模な抗議活動が行われてきました。

一方、日本でも、政策への賛否を表明するデモや市民活動などが行われています。

では、なぜ政治参加の方法や規模、社会的な受け止め方に違いが生まれるのでしょうか。

その背景には、労働組合の歴史や政治制度、社会運動の伝統、メディアの報道など、さまざまな要因が考えられます。

また、政治参加のあり方は、時代によっても変化します。

近年では、SNSを通じて政治的な意見を発信したり、社会問題について情報を共有したりすることも一般的になっています。

こうした変化を比較することで、現代社会における政治参加の意味について考えることができます。

政治参加を研究する際には、単に参加者の数を比較するだけでなく、なぜ人々が行動するのか、その行動が社会にどのような影響を与えるのかを考えることが重要です。


異文化を学ぶことは、自分の当たり前を問い直すこと

サルブラン准教授のメッセージでは、異文化や他言語に触れることの意味についても語られています。

異なる文化や言語を学ぶことは、決して簡単な経験ではありません。

例えば、外国語を学び始めたとき、日本語とは異なる文法や発音に戸惑うことがあります。

また、外国の社会について学ぶと、自分が当然だと思っていた考え方が、ほかの国では必ずしも一般的ではないことに気づくかもしれません。

こうした経験は、ときには自分の考え方を見直すことにもつながります。

しかし、それこそが異文化を学ぶ大きな魅力でもあります。

例えば、日本の政治制度を当然のものとして考えていた人が、フランスの制度を学ぶことで、日本の仕組みについて新しい疑問を持つことがあります。

また、フランスの社会について学ぶことで、日本の社会にある特徴を改めて理解することもできます。

サルブラン准教授自身が、日本の立憲主義を研究してきた経験は、異文化を理解することの意味を考えるうえで興味深い例です。

外国語や異文化を学ぶことは、知識を増やすだけでなく、自分自身のものの見方を広げることにもつながります。


担当授業|フランス語の基礎からフランス政治研究まで

サルブラン准教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎フランス語II
  • 既習者フランス語
  • 演習(日仏比較政治)
  • フランス語圏研究A(歴史)
  • フランス政治研究

基礎フランス語IIは、フランス語を学ぶための基本的な知識や技能を身につける科目です。

フランス語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。

そのため、基礎的な文法や語彙、発音などを理解しながら、少しずつフランス語を使えるようになることが重要です。

また、既習者フランス語は、入学前からフランス語を学んできた学生を対象とする科目として位置づけられています。

さらに、フランス語圏研究A(歴史)では、フランス語圏の歴史について学ぶことが期待されます。

フランス政治研究では、フランスの政治制度や政治思想、社会との関係などについて専門的に学ぶことが想定されます。

そして、演習(日仏比較政治)では、日本とフランスの政治を比較しながら研究を深めます。

このように、サルブラン准教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、フランスの歴史や政治についての専門的な学びまで含まれています。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 「共に学び、共に研究する」という考え方

サルブラン准教授のゼミで特に注目したいのが、「共に学び、共に研究する」という考え方です。

提供されたゼミ紹介情報によると、サルブラン准教授は、日本の博士課程で研究を行っていたときに、日本のゼミ文化に出会いました。

その中で、指導教員とともに研究することを楽しんでいた経験があると語っています。

そして現在は、教員として学生とともに研究を続けることに喜びを感じていると紹介されています。

大学の授業というと、教員が知識を教え、学生がそれを学ぶという関係を想像する人もいるかもしれません。

しかし、ゼミでは、学生が自分自身の研究テーマを持ち、教員やほかの学生と議論しながら研究を深めていきます。

例えば、学生が日本とフランスの政治制度について疑問を持ったとします。

その問いについて資料を調べ、発表し、ほかの学生や教員と意見を交換することで、新しい視点が生まれることがあります。

また、教員も学生の発表や質問から、新しい問題意識を得ることがあるでしょう。

こうした相互の学びが、ゼミの魅力の一つです。

サルブラン准教授のゼミでは、教員と学生がともに問いを探究する姿勢が大切にされています。


ゼミの特色② 日仏の政治を文化と社会の視点から比較する

サルブラン准教授のゼミは、日仏比較政治をテーマとする演習です。

ゼミでは、日本とフランスの政治について、文化的・社会的な側面に注目しながら研究することが目指されています。

例えば、同じ民主主義国家であっても、政治制度や政治参加の方法には違いがあります。

また、政治に対する人々の考え方や、社会運動の歴史などにも違いが見られます。

こうした違いを比較することで、それぞれの国の政治の特徴を理解することができます。

例えば、次のような研究上の問いが考えられます。

  • 日本とフランスでは、政治参加の方法にどのような違いがあるのか
  • フランス革命の歴史は、現代の政治文化にどのような影響を与えているのか
  • 日本とフランスの憲法は、どのような考え方に基づいているのか
  • 両国では、国家と市民の関係がどのように理解されているのか
  • 政治的な意見の違いは、社会の中でどのように表現されているのか
  • 日本とフランスの政治制度を比較することで、何が見えてくるのか

これらは、日仏比較政治の分野で考えられる研究テーマの例です。

実際のゼミで扱うテーマや研究方法は、年度によって異なる可能性があります。

重要なのは、日本とフランスの違いを単純に並べることではありません。

なぜその違いが生まれたのか、どのような歴史や社会的な背景があるのかを考えることが大切です。

比較することで、それぞれの国の政治について、より深く理解することができるのです。

日本とフランスの政治を比較しながら研究テーマを考える高校生のイメージ

ゼミの特色③ 教員と学生が互いに学ぶ関係

サルブラン准教授のゼミでは、教員と学生が互いに学ぶ関係が重視されています。

教員は、専門的な知識や研究経験をもとに、学生の研究を支援します。

一方、学生は、自分自身の疑問や関心をもとに研究を進めます。

その過程で、教員と学生が議論を重ねることによって、新しい発見が生まれることがあります。

例えば、学生が日本の政治について、普段の生活の中で感じた疑問を研究テーマにすることも考えられます。

その問いをフランスの政治と比較することで、これまで気づかなかった違いが見えてくるかもしれません。

また、教員が持つフランス政治の知識と、学生が持つ日本社会での経験が結びつくことで、新しい視点が生まれる可能性もあります。

このように、ゼミでは、学生が一方的に教わるだけでなく、自分自身の考えを持ち、研究に参加することが重要です。

サルブラン准教授が大切にしている「共に学び、共に研究する」という姿勢は、大学での研究の魅力をよく表しています。


ゼミで研究するために必要な姿勢とは?

日仏比較政治の研究では、さまざまな資料を読み、異なる立場の考え方を理解することが求められます。

例えば、ある政治制度について研究する際には、制度の仕組みだけでなく、その歴史や社会的な背景についても調べる必要があります。

また、政治に関する問題には、複数の立場や意見が存在することがあります。

そのため、自分の考えだけにとらわれず、異なる意見にも耳を傾けることが重要です。

さらに、研究では、資料やデータに基づいて考えることが求められます。

例えば、ニュースである政治的な出来事を知ったとき、すぐに結論を出すのではなく、なぜその出来事が起きたのかを調べる必要があります。

また、複数の資料を比較し、情報の出典や根拠を確認することも大切です。

そして、自分の考えをほかの人に伝える力も必要です。

研究発表では、何を明らかにしたいのか、どのような資料を使ったのか、どのような結論に至ったのかを、わかりやすく説明することが求められます。

こうした力は、大学での研究だけでなく、社会のさまざまな場面でも役立つでしょう。


フランス語で政治を学ぶことの意味

政治について学ぶのであれば、日本語の資料を読むこともできます。

では、なぜフランス語を学び、フランス語で政治について考えることに意味があるのでしょうか。

その理由の一つは、政治に関する言葉や概念が、言語や歴史によって異なる意味を持つ場合があるからです。

例えば、フランス語の「République」は、日本語で「共和国」と訳されます。

しかし、フランスにおける共和国という考え方には、フランス革命以降の歴史や政治思想が深く関わっています。

また、「citoyen」は、日本語で「市民」と訳されますが、フランスの政治思想では、政治的な共同体の一員としての意味を持つ重要な言葉です。

さらに、「laïcité」は、フランスの政教分離や国家の宗教的中立性を考えるうえで重要な概念です。

こうした言葉は、日本語に訳すことができますが、その歴史的な背景や社会的な意味を理解するためには、フランス語の資料に触れることも役立ちます。

また、フランス語を学ぶことで、フランスの政治家や政府機関、報道機関などが発信する情報に触れる機会が広がります。

さらに、日本語の資料とフランス語の資料を比較することで、同じ問題が異なる視点から説明されていることに気づく場合もあります。

外国語を学ぶことは、政治や社会を理解するための新しい視点を得ることにもつながるのです。


高校生のうちからできる日仏比較政治の学び

サルブラン准教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず日本とフランスの政治について、身近なテーマから比較してみましょう。

例えば、日本とフランスの選挙制度について調べてみることができます。

日本では、国会議員が内閣総理大臣を指名します。

一方、フランスでは、国民の直接選挙によって大統領が選ばれます。

では、なぜ両国では異なる制度が採用されているのでしょうか。

その背景には、歴史や政治思想、憲法の成立過程など、さまざまな要因があります。

また、政治参加について比較することもできます。

例えば、日本とフランスでは、選挙やデモ、市民活動などへの参加について、どのような違いがあるのでしょうか。

その違いを調べる際には、単に印象で判断するのではなく、統計や歴史的な資料を確認することが重要です。

さらに、フランス革命や日本国憲法について学び、それぞれの国で自由や平等、人権がどのように考えられてきたのかを比較することもできます。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 日本とフランスの政治制度は、なぜ異なるのか
  • 両国では、国家と市民の関係がどのように考えられているのか
  • フランス革命の理念は、現代の政治にどのようにつながっているのか
  • 日本とフランスでは、政治参加の方法にどのような違いがあるのか
  • 外国の政治を学ぶことで、日本の政治について何が見えてくるのか

こうした問いについて調べる際には、世界史や公共、政治・経済の授業で学んだ内容を活用してみましょう。

また、フランス語に興味がある人は、簡単な単語や表現から学習を始めてみるのもよいでしょう。

大切なのは、最初から難しい政治理論を理解しようとすることではありません。

身近な疑問を一つ見つけ、少しずつ調べていくことが、大学での学びにつながります。


推薦入試を目指す高校生へ|日仏比較政治への関心を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。

例えば、世界史の授業でフランス革命について学び、自由や平等という考え方に関心を持った経験があるかもしれません。

また、公共や政治・経済の授業で日本国憲法について学び、立憲主義の意味を考えた人もいるでしょう。

さらに、ニュースでフランスのデモやストライキを見て、日本との違いに興味を持った人もいるかもしれません。

こうした経験を志望理由につなげる際には、具体的な問題を一つ選び、なぜそのテーマに関心を持ったのかを考えることが大切です。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 日本とフランスでは、政治参加の方法にどのような違いがあるのか
  • フランス革命の理念は、現代の政治にどのような影響を与えているのか
  • 日本とフランスの憲法を比較することで、何が見えてくるのか
  • 両国では、国家と市民の関係がどのように理解されているのか
  • フランス語を学ぶことで、政治思想や社会についてどのような情報に触れられるのか

また、フランス語学科を志望する場合には、なぜフランス語を学ぶ必要があるのかについても考えておきましょう。

例えば、「政治に興味がある」という関心だけでは、政治学を専門とするほかの学部や学科との違いが明確にならない場合があります。

そこで、「フランス語を身につけ、フランスの政治思想や社会について原語の資料にも触れながら学び、日本の政治と比較して理解を深めたい」といった目標を考えることができます。

さらに、サルブラン准教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

フランス語の学習と日仏比較政治の研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。

上智大学フランス語学科の推薦入試に向けて志望理由を考える高校生のイメージ

まとめ|日本とフランスを比較して政治を深く理解する

サルブラン シモン准教授は、政治思想と政治社会学を専門とし、日本の立憲主義の研究を出発点に、日本とフランスの政治を比較する視点を深めている教員です。

研究分野では、政治制度や政治思想だけでなく、文化や社会との関係にも注目しながら、政治について考えます。

また、担当科目には、基礎フランス語II、既習者フランス語、フランス語圏研究A(歴史)、フランス政治研究、演習(日仏比較政治)などが含まれています。

ゼミでは、「共に学び、共に研究する」という姿勢が大切にされています。

学生と教員がともに問いを探究し、日本とフランスの政治について比較の視点から理解を深めていくことが特徴です。

外国の政治を学ぶことは、その国について詳しくなるだけではありません。

自分が暮らしている社会を、新しい視点から考えることにもつながります。

また、フランス語を学ぶことで、フランスの政治思想や社会について、言語の面からも理解を深めることができます。

政治思想や憲法に関心がある方、日本とフランスの社会を比較してみたい方、異文化を学ぶことで自分の考え方を広げたい方は、サルブラン准教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

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※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。