
- 1. リー ハイディ講師のプロフィール
- 2. 映画研究とは?映画を学問として考える面白さ
- 3. 研究テーマ① スター研究とは?映画スターはどのようにつくられるのか
- 4. 研究テーマ② 映画観客論とは?なぜ同じ映画でも感想が違うのか
- 5. 研究テーマ③ 認知映画理論とは?映画を理解する心の仕組み
- 6. 研究テーマ④ レズビアン西洋映画とは?映画に描かれる女性同士の関係
- 7. 研究テーマ⑤ 映画とジェンダーの関係
- 8. 担当授業|映画と英語を一緒に学ぶ
- 9. Contemporary World Cinema|世界の映画から文化を学ぶ
- 10. 英語学科で映画を学ぶ意味とは?
- 11. 高校生のうちからできる映画分析の方法
- 12. 推薦入試を目指す高校生へ|映画への関心を学問的な問いにつなげよう
- 13. まとめ|映画を通して文化と社会を深く理解する
上智大学 外国語学部 英語学科|映画を「観る」から「考える」へ!リー ハイディ講師の映画研究
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部英語学科のリー ハイディ講師についてご紹介します。
皆さんは、映画を観終わった後に、「どうしてこの場面が印象に残ったのだろう」「なぜこの登場人物に共感したのだろう」と考えたことはありませんか。
また、友人と同じ映画を観たのに、感想がまったく違っていて驚いた経験がある人もいるでしょう。
映画は、私たちを楽しませたり、感動させたりする娯楽であると同時に、社会や文化、人間の心理について考えるための研究対象でもあります。
例えば、映画の中で女性や男性がどのように描かれているのか、観客が登場人物をどのように理解するのか、映画スターが社会の中でどのようなイメージを持たれているのかといった問題は、映画研究の重要なテーマです。
上智大学外国語学部英語学科のリー ハイディ講師は、映画研究を専門とし、スター研究、映画観客論、認知映画理論、レズビアン西洋映画などの分野に関心を持つ教員です。
今回は、リー講師の研究分野や担当授業を通して、映画を学問として学ぶ面白さをご紹介します。
リー ハイディ講師のプロフィール
リー ハイディ講師は、上智大学外国語学部英語学科に所属する講師です。
主な専門分野として、次のようなテーマが紹介されています。
- レズビアン西洋映画
- スター研究
- 映画観客論
- 認知映画理論
これらの研究分野には、映画を単なる物語として捉えるのではなく、映画を制作する人々、画面に映る人物、作品を観る観客、そして社会との関係から考えるという共通点があります。
例えば、同じ映画であっても、観客の年齢や経験、文化的な背景などによって、受け取り方が異なる場合があります。
また、映画スターのイメージは、映画の中で演じる役柄だけでなく、インタビューや広告、メディアでの報道などによっても形成されます。
さらに、映画に登場する人物の描かれ方には、その時代の社会的な価値観が反映されることがあります。
こうしたさまざまな視点から映画を研究することで、作品そのものだけでなく、映画を取り巻く文化や社会についても理解を深めることができます。

映画研究とは?映画を学問として考える面白さ
映画研究とは、映画をさまざまな視点から分析し、その表現や歴史、文化的な意味などを考える学問です。
映画を観るとき、私たちは登場人物の行動や物語の展開に注目することが多いでしょう。
しかし、映画研究では、それだけでなく、映像の構図やカメラの動き、音楽、編集、登場人物の描かれ方などにも注目します。
例えば、ある人物が不安を感じている場面を考えてみましょう。
映画では、登場人物の表情だけでなく、暗い照明や静かな音楽、ゆっくりとしたカメラの動きなどによって、不安な雰囲気を表現することがあります。
また、同じ出来事を描く場合でも、どの人物の視点から映すのかによって、観客が受け取る印象は変わります。
映画研究では、こうした表現がどのような意味を持つのかを考えます。
さらに、映画が制作された時代や社会的な背景について調べることも重要です。
例えば、ある時代の映画で特定の職業や社会的な役割がどのように描かれているのかを調べることで、その時代の価値観を考える手がかりが得られます。
映画を学問として研究することは、作品を楽しむことに加えて、その背景にある文化や社会の仕組みを理解することにもつながるのです。
研究テーマ① スター研究とは?映画スターはどのようにつくられるのか
リー講師の専門分野の一つが、スター研究です。
スター研究とは、映画スターや著名な俳優が、社会や文化の中でどのようなイメージを持たれ、どのような意味を担っているのかを考える研究です。
皆さんにも、好きな俳優や映画スターがいるかもしれません。
その人を好きになった理由は何でしょうか。
演技が上手だから、出演している作品が好きだから、考え方に共感できるからなど、さまざまな理由があるでしょう。
しかし、私たちが映画スターに抱くイメージは、映画の中での演技だけによって形成されるわけではありません。
テレビ番組やインタビュー、雑誌、広告、SNSなど、さまざまなメディアでの姿も影響します。
例えば、ある俳優が映画の中で勇敢な主人公を演じ続けている場合、観客はその俳優自身にも、強さや正義感といったイメージを重ねることがあるかもしれません。
一方、別の作品でまったく異なる役柄を演じることで、それまでのイメージが変わることもあります。
スター研究では、こうしたイメージがどのように形成され、観客に受け取られているのかを考えます。
また、スターのイメージが、ジェンダーや社会階層、人種、国籍などの問題とどのように関わっているのかも、研究の対象となり得ます。
映画スターを研究することは、現代社会の価値観やメディアの働きを理解することにもつながっています。
研究テーマ② 映画観客論とは?なぜ同じ映画でも感想が違うのか
リー講師の専門分野には、映画観客論も含まれています。
映画観客論では、映画を観る人々が作品をどのように受け止め、解釈し、楽しんでいるのかを考えます。
例えば、同じ映画を観た二人が、まったく異なる感想を持つことがあります。
ある人は主人公の行動に共感する一方で、別の人は主人公の行動に疑問を感じるかもしれません。
また、映画の結末についても、希望を感じる人がいれば、悲しさを感じる人もいるでしょう。
こうした違いは、観客がそれぞれ異なる経験や価値観を持っていることと関係している可能性があります。
例えば、家族との関係を描いた映画では、自分自身の家庭での経験によって、登場人物への共感の仕方が変わることがあります。
また、ある社会問題を扱った映画では、その問題についてどの程度知識があるかによって、作品の理解が変わる場合もあります。
映画観客論では、こうした観客の多様な受け止め方について考えます。
映画の意味は、作品の中に一つだけ存在するとは限りません。
観客がどのような視点から作品を観るのかによって、異なる解釈が生まれることがあります。
このような研究は、映画を通して人々の考え方や文化的な背景を理解するための手がかりになります。
研究テーマ③ 認知映画理論とは?映画を理解する心の仕組み
リー講師の専門分野として紹介されている認知映画理論は、人間の知覚や認知の働きから、映画をどのように理解しているのかを考える理論的なアプローチです。
私たちは映画を観るとき、画面に映る映像や音声を受け取りながら、物語の内容を理解しています。
例えば、映画の中で人物が突然走り出した場合、観客はその理由を考えるでしょう。
誰かから逃げているのか、急いで目的地に向かっているのか、それまでの場面をもとに推測します。
また、映画では、すべての出来事が順番に描かれるとは限りません。
過去の出来事が途中で示されたり、異なる場所で起きている出来事が交互に描かれたりすることがあります。
そのような場合でも、観客は映像や音声の情報をもとに、物語の流れを理解しようとします。
認知映画理論では、こうした理解の過程に注目します。
例えば、観客が登場人物の感情をどのように推測するのか、映像の編集が物語の理解にどのような影響を与えるのかといった問題を考えることができます。
また、映画の中で緊張感や驚きが生まれる仕組みについても、認知の視点から考えることができます。
映画を観ているときに、私たちの心の中で何が起きているのかを考える点が、認知映画理論の面白さです。

研究テーマ④ レズビアン西洋映画とは?映画に描かれる女性同士の関係
リー講師の専門分野には、レズビアン西洋映画も含まれています。
この分野では、西洋映画における女性同士の恋愛や親密な関係、セクシュアリティの表象などについて考えることができます。
映画は、社会の中で人々がどのように生き、どのような関係を築いているのかを描く表現手段です。
しかし、映画の中で描かれる人物や関係性は、時代や社会によって変化してきました。
例えば、ある時代の映画では、特定の人々の経験が十分に描かれていなかった場合があります。
また、登場人物のセクシュアリティが、物語の中でどのように表現されるのかによって、観客の受け止め方が変わることもあります。
こうした問題を研究する際には、作品が制作された時代の社会的な背景や、映画産業の状況などについても考える必要があります。
さらに、映画が特定の人々に対する固定的なイメージを強めているのか、それとも新しい視点を提示しているのかという問題も重要です。
映画に描かれる女性同士の関係やセクシュアリティについて研究することは、社会の中で多様な生き方がどのように表現され、理解されてきたのかを考えることにつながります。
研究テーマ⑤ 映画とジェンダーの関係
リー講師の担当科目として紹介されているWomen in Filmは、映画とジェンダーの関係を考えるうえで注目したい科目です。
ジェンダーとは、社会や文化の中で形成される性別に関する役割や期待などを考える際に使われる概念です。
映画では、登場人物の性別によって、役割や行動が異なる形で描かれることがあります。
例えば、ある作品では男性が冒険に出かける主人公として描かれ、女性が主人公を支える人物として描かれる場合があります。
一方、別の作品では、女性が物語の中心となり、自らの意思で行動する姿が描かれることもあります。
こうした違いは、作品が制作された時代や文化的な背景とも関係している可能性があります。
また、映画の中で女性がどのように描かれるのかという問題だけでなく、映画を制作する側における女性の役割について考えることも重要です。
例えば、監督や脚本家、プロデューサーなど、映画制作に関わるさまざまな立場について調べることができます。
映画とジェンダーの関係を研究することは、作品の内容だけでなく、映画産業や社会の仕組みについて理解を深めることにもつながります。
担当授業|映画と英語を一緒に学ぶ
リー講師の教員紹介資料では、映画研究や文化研究、英語運用力などに関する科目が紹介されています。
主な担当科目として、次のようなものが挙げられます。
- Women in Film
- Cultures of the English-Speaking World
- English Skills B
- English Composition A
- Contemporary World Cinema
Women in Filmでは、映画における女性の表象や、映画とジェンダーの関係について考えることができます。
また、Cultures of the English-Speaking Worldでは、英語が使われている地域の文化について学ぶことができます。
English Skills Bでは、英語を使って学ぶために必要な運用力を養います。
English Composition Aでは、英語で文章を書く力を高めることができます。
さらに、Contemporary World Cinemaでは、現代の世界映画について学ぶことができます。
映画研究では、作品を観るだけでなく、作品の背景を調べたり、登場人物の描かれ方について考えたりすることが重要です。
また、英語で書かれた映画評論や研究資料を読むことは、英語の読解力を高める機会にもなります。
このように、映画を研究対象として学ぶことは、英語力を高めることと、文化や社会への理解を深めることの両方につながります。
なお、担当科目や開講状況、具体的な授業内容は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。
Contemporary World Cinema|世界の映画から文化を学ぶ
リー講師の担当科目として紹介されているContemporary World Cinemaは、現代の世界映画について学ぶ科目です。
映画というと、ハリウッド映画を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、世界にはさまざまな国や地域で制作された映画があります。
それぞれの映画には、その地域の歴史や文化、社会的な背景が反映されることがあります。
例えば、家族関係を描いた映画であっても、国や地域によって、家族のあり方や登場人物の行動が異なる形で描かれる場合があります。
また、社会問題を扱った映画では、その国や地域が抱える課題が物語の中に反映されることもあります。
こうした映画を比較することで、文化的な共通点や違いについて考えることができます。
さらに、映画の表現方法にも注目してみましょう。
物語の進め方や映像の構成、音楽の使い方などは、作品によって異なります。
世界の映画に触れることは、さまざまな文化や価値観を理解するだけでなく、映画表現の多様性を知ることにもつながります。
英語学科で映画を学ぶ意味とは?
上智大学外国語学部英語学科を目指す高校生の中には、「英語学科で映画を研究することには、どのような意味があるのだろう」と疑問に思う人もいるかもしれません。
英語学科では、英語を使う力を高めるだけでなく、英語を通してさまざまな文化や社会について学ぶことができます。
映画研究も、その一つです。
例えば、英語で制作された映画を研究する場合、登場人物のセリフや言葉づかいを分析することができます。
また、英語で書かれた映画評論や研究論文を読むことで、映画についての専門的な知識を身につけることができます。
さらに、自分の考えを英語でまとめたり、ほかの学生と議論したりすることも、英語を使う力を高める機会になります。
映画は、映像や音声、言葉など、さまざまな表現が組み合わさったメディアです。
そのため、映画を研究することは、言語だけでなく、文化や社会、心理など、幅広い分野への理解を深めることにもつながります。
英語を使って映画を学ぶことは、英語力と専門的な知識の両方を養う学びと言えるでしょう。

高校生のうちからできる映画分析の方法
映画研究に関心がある高校生の皆さんは、普段観ている映画を、少し違った視点から考えてみるとよいでしょう。
例えば、好きな映画を一本選び、次のような点について考えてみてください。
- なぜその映画が好きなのか
- どの登場人物に共感したのか
- 印象に残った場面では、どのような映像表現が使われていたのか
- 登場人物の性別や社会的な立場は、どのように描かれていたのか
- 映画の中に、現実社会とつながる問題はあったのか
- ほかの人が観た場合、どのような感想を持つ可能性があるのか
こうした問いを持つことで、映画を単に楽しむだけでなく、分析的に考えることができます。
また、映画を観た後に、自分の感想を文章にまとめてみることもおすすめです。
その際、「面白かった」「感動した」という感想だけで終わらせず、なぜそう感じたのかを具体的に説明してみましょう。
例えば、登場人物の行動や映像の表現、物語の展開などを根拠として挙げることができます。
さらに、同じ映画を観た友人と意見を交換することで、自分とは異なる解釈に触れることもできます。
こうした経験は、映画観客論や認知映画理論への関心を深めるきっかけになるでしょう。
推薦入試を目指す高校生へ|映画への関心を学問的な問いにつなげよう
上智大学外国語学部英語学科の推薦入試を考えている皆さんは、映画への関心を、大学で何を学びたいのかという問いと結びつけて考えてみましょう。
例えば、好きな映画や俳優がいる人は、なぜその作品や人物に惹かれるのかを振り返ってみるとよいでしょう。
単に「好きだから」という理由だけでなく、どのような表現や人物像に魅力を感じたのかを具体的に整理することができます。
また、映画の中で描かれる女性像やジェンダーの表現に関心を持った経験がある人は、その作品がどのような価値観を示しているのかを考えてみましょう。
さらに、同じ映画を観た人々の感想が異なることに興味を持った人は、観客の経験や文化的な背景が映画の解釈にどのように関わるのかという問いを持つことができます。
また、英語圏以外の映画も含めて、さまざまな国や地域の作品を観てきた人は、映画を通して文化の違いを学びたいという関心につなげることもできます。
大切なのは、「映画が好き」という気持ちを出発点にして、映画のどのような側面を研究したいのかを具体的に考えることです。
例えば、「映画スターのイメージは、社会の価値観とどのように関わっているのか」「映画の中でジェンダーはどのように表現されているのか」「観客はなぜ同じ映画を異なる形で解釈するのか」といった問いを持つことができます。
また、印象に残っている映画を一本選び、その作品について自分なりに分析してみることもおすすめです。
その際、作品の内容だけでなく、制作された時代や文化的な背景についても調べてみると、より深い考察につながります。
なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。出願書類や面接では、英語学科全体の教育内容を理解したうえで、自分が学びたいことを具体的に伝えることが大切です。
まとめ|映画を通して文化と社会を深く理解する
リー ハイディ講師は、スター研究、映画観客論、認知映画理論、レズビアン西洋映画などを専門とし、映画をさまざまな視点から考える教員です。
スター研究では、映画スターが社会の中でどのようなイメージを持たれ、どのような意味を担っているのかを考えます。
映画観客論では、観客が映画をどのように受け止め、解釈しているのかを研究します。
また、認知映画理論では、人間の知覚や認知の働きから、映画を理解する仕組みについて考えます。
さらに、レズビアン西洋映画の研究では、映画における女性同士の関係やセクシュアリティの表象などについて考えることができます。
リー講師の担当科目には、Women in FilmやContemporary World Cinemaなど、映画を通して文化や社会を学ぶ科目が含まれています。
映画が好きな方、映像表現やメディアに関心がある方、映画を通してジェンダーや社会の問題について考えたい方は、リー講師の研究分野をきっかけに、映画研究という学問について調べてみてはいかがでしょうか。
KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。
※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


