上智大学 外国語学部 ロシア語学科の志望理由NG例|推薦入試で避けたい内容と改善方法

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 外国語学部 ロシア語学科の志望理由NG例」です。


志望理由に「間違った答え」があるわけではない

上智大学外国語学部ロシア語学科の推薦入試を目指す中で、「どのような志望理由を書けば評価されるのだろう」「内容が浅いと思われないだろうか」と不安になる人もいるでしょう。

まず知っておきたいのは、志望理由には一つの正解があるわけではないということです。ロシア語に興味を持ったきっかけや、大学で学びたいことは人によって異なります。

ただし、気持ちはあっても、その背景や大学での学びとのつながりが十分に説明されていないと、考えていることが大学側に伝わりにくくなります。

ここでは、提出書類や面接で問われる志望理由にありがちな例を取り上げながら、どのように考えを深めればよいのかを解説します。


NG例1「外国語が好きだから」だけで終わる

「外国語を学ぶことが好きなので、ロシア語学科を志望します」という理由は、決して悪いものではありません。外国語への興味は、ロシア語学科を目指す大切な出発点です。

しかし、これだけでは、なぜ英語やフランス語ではなくロシア語なのか、ロシア語を使って何を学びたいのかが分かりません。

例えば、「海外文学を読む中で、翻訳によって印象が変わることに気づき、原語で作品を読みたいと思った」「国際ニュースを見て、ロシア語圏の人々が発信する情報にも触れたいと思った」など、興味の背景まで掘り下げると内容が具体的になります。

語学を学ぶこと自体を目的にするのではなく、その言葉を通して何を知りたいのかを考えてみましょう。


NG例2「ロシアが好きだから」で止まっている

ロシアの文学、音楽、バレエ、建築、歴史などに興味を持ったことが、志望のきっかけになる人もいるでしょう。

ただし、「ロシアの文化が好きです」「ロシアに興味があります」という説明だけでは、大学での学びにどのようにつながるのかが伝わりません。

好きになったきっかけを振り返り、そこからどのような疑問が生まれたのかを考えることが大切です。

例えば、ロシア文学に興味がある場合も、「有名な作品が好きだから」で終わるのではなく、「同じ作品でも時代や社会状況によって読み方が変わる点に関心を持った」と整理すると、学問的な問いにつながります。

推薦入試では、詳しい知識を持っていることだけでなく、興味から問いを生み出せるかどうかが見られています。


NG例3「将来役に立ちそうだから」とだけ書く

ロシア語を身につければ、将来の仕事に役立つと考えることは自然です。外国語を学ぶ目的として、就職や国際的な仕事を挙げることにも問題はありません。

しかし、「珍しい言語なので就職に有利だと思った」「将来役に立ちそうだから」という理由だけでは、大学で何を学びたいのかが見えにくくなります。

大学は資格や技能だけを得る場所ではありません。ロシア語学科では、言葉を学びながら、その背景にある歴史、文化、社会、政治、地域についても考えていきます。

将来の仕事について書く場合も、「ロシア語圏の文化的背景を理解し、異なる立場の人をつなぐ仕事に関わりたい」など、大学での学びと将来像を結びつけることが大切です。


NG例4「国際交流がしたい」という言葉が抽象的

上智大学には国際的な学習環境があるため、「さまざまな国の人と交流したい」と考える人も多いでしょう。

ただし、「国際交流をしたい」「グローバルに活躍したい」という表現だけでは、具体的に何を目指しているのかが分かりません。

国際交流を通して何を学びたいのか、なぜロシア語圏との関わりに関心があるのかまで考えてみましょう。

例えば、学校で留学生と話した際に、同じ出来事でも受け止め方が違うことに気づいた経験があるなら、その出来事から「文化的背景の違いを理解したうえで対話する方法を学びたい」と発展させられます。

抽象的な言葉を使うときほど、自分の経験や具体的な問題意識を添えることが重要です。


NG例5「上智大学だから」という理由が中心になっている

「有名な大学だから」「語学教育に強い大学だから」「国際的なイメージがあるから」という理由だけでは、なぜ外国語学部ロシア語学科なのかが十分に伝わりません。

大学の知名度や環境に魅力を感じることは自然ですが、推薦入試では、学科での学びとの相性が重視されます。

大切なのは、上智大学外国語学部ロシア語学科で学べる内容を調べ、自分の関心と結びつけることです。

語学だけでなく、ロシアやユーラシア地域の文化、社会、歴史などを学ぶことにどのような意味を感じているのかを整理しましょう。

「上智大学に入りたい」ではなく、「上智大学のロシア語学科で、このテーマを深めたい」と説明できることが重要です。


NG例6「立派に見せること」を優先してしまう

推薦入試では、自分をよく見せなければならないと思い、実際の経験以上に大きな目標を書こうとする人もいます。

例えば、「ロシアと日本の関係を改善したい」「世界平和に貢献したい」という目標は立派ですが、そこに至った具体的な経験や考えがなければ、自分自身の言葉として伝わりにくくなります。

無理に大きな目標を掲げる必要はありません。

「ニュースの伝えられ方に違和感を持った」「一つの国を一面的に判断してよいのか疑問に感じた」といった身近な問題意識も、十分に学びの出発点になります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。今の自分が持っている疑問について、誠実に考え続けられる人を見ようとする試験です。


改善のポイントは「経験・問い・学び」をつなぐこと

志望理由を整理するときは、次の三つの流れを意識すると考えやすくなります。

  • どのような経験からロシア語やロシア語圏に興味を持ったのか
  • その経験から、どのような疑問や問題意識が生まれたのか
  • その問いを上智大学外国語学部ロシア語学科でどのように深めたいのか

例えば、「国際ニュースを見た」という経験だけで終わらず、「同じ出来事でも発信する国によって説明が違うことに疑問を持った」「ロシア語を学び、現地の資料や報道にも触れながら、多面的に考えたい」とつなげることができます。

この流れが整理されていれば、提出書類でも面接でも、自分の考えを伝えやすくなります。


高校の学びを大学での探究につなげよう

高校では、教科書に書かれた知識を理解し、正しい答えを導く学習が中心です。一方、大学では、まだ答えが決まっていない問いについて、資料を読み、他者と議論しながら考えを深めます。

そのため、推薦入試でも知識量だけが評価されるわけではありません。

一つの出来事を複数の立場から考える力、自分と異なる意見を受け止める姿勢、質問に対して考えながら答える対話姿勢なども大切です。

部活動で意見の違う仲間と話し合った経験や、探究学習で予想と異なる結果が出た経験も、振り返り方によって大学での学びにつながります。


まとめ

上智大学外国語学部ロシア語学科の推薦入試で問われる志望理由では、「外国語が好き」「ロシアに興味がある」という気持ちを、大学での具体的な学びにつなげることが大切です。

ありがちな表現を使ってはいけないわけではありません。重要なのは、「なぜそう思ったのか」「その先に何を知りたいのか」を自分の経験に基づいて説明することです。

立派な実績や完成された答えがなくても心配はいりません。日常の中で感じた小さな疑問を振り返り、その疑問について考え続けることが、ロシア語学科を志望する理由の土台になります。

まずは、自分がロシア語や異文化、国際社会に興味を持った場面を書き出してみてください。そこから生まれた問いを深めることで、自分らしい志望理由が少しずつ見えてくるでしょう。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。