
上智大学 外国語学部 フランス語学科|紅茶もバレエも歴史になる!髙𣘺暁生教授のフランス語圏の歴史ゼミ
- 1. 髙𣘺暁生教授のプロフィール
- 2. そもそも歴史学とは?過去を通して現在を考える学問
- 3. 研究テーマ① フランス革命は何を変えたのか
- 4. 研究テーマ② 「国民国家」とは何か
- 5. 研究テーマ③ ナショナル・アイデンティティとは何か
- 6. 研究テーマ④ 自由と平等を掲げたフランスはなぜ植民地を持ったのか
- 7. フランス語圏はフランスだけではない
- 8. カリブ海の歴史から考えるフランス語圏
- 9. 紅茶の香りも歴史研究になる?
- 10. バレエはなぜフランスの国民文化として語られるのか
- 11. 『レ・ミゼラブル』からパリの歴史を読み解く
- 12. リヨンの街並みから地域の歴史を考える
- 13. 歴史研究ではどのような史料を使うのか
- 14. 担当授業|ヨーロッパ史からフランス近現代史まで
- 15. ゼミの特色① 「今・ここ・私」を知るために歴史を学ぶ
- 16. ゼミの特色② 紅茶、バレエ、小説、街並みまで研究対象になる
- 17. ゼミの特色③ フランス語の史料を使って研究を深める
- 18. 歴史が好きな高校生におすすめの研究テーマ
- 19. 推薦入試を目指す高校生へ|フランス文化への関心を歴史研究につなげよう
- 20. まとめ|身近な文化からフランス語圏の歴史を探究する
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科の髙𣘺暁生教授についてご紹介します。
皆さんは、歴史の研究というと、どのようなことを想像しますか。
フランス革命やナポレオン、王政の歴史など、教科書に登場する大きな出来事を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、歴史学が研究する対象は、政治や戦争だけではありません。
例えば、紅茶の香り、バレエ、小説に描かれた街並み、地域の文化なども、歴史研究の対象になります。
なぜ、ある飲み物が特定の地域で親しまれるようになったのでしょうか。なぜ、バレエがフランスの文化を象徴するものとして語られるのでしょうか。
こうした身近な疑問から、社会や文化の歴史を探究することができるのです。
上智大学外国語学部フランス語学科の髙𣘺暁生教授は、フランス革命史と植民地史を専門とし、「国民国家」や「ナショナル・アイデンティティ」について研究しています。
さらに、ゼミではフランス本国だけでなく、カリブ海、アフリカ、インド洋、太平洋などに広がるフランス語圏の歴史や文化についても学ぶことができます。
今回は、髙𣘺教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、フランス語を使って歴史を研究する魅力について考えていきます。
上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。
髙𣘺暁生教授のプロフィール
髙𣘺暁生教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する教授です。
主な専門分野は、フランス革命史と植民地史です。
提供された教員紹介情報によると、髙𣘺教授は「国民国家」や「ナショナル・アイデンティティ」に関心を持ち、フランス革命や植民地主義について研究してきました。
また、フランス語の史料や文献を読み解きながら、フランスとフランス語圏の歴史を研究しています。
歴史研究では、過去の出来事について書かれた資料を調べ、その背景や意味を考えることが重要です。
例えば、政治家の演説や新聞記事、法律、文学作品、絵画、映像資料など、さまざまなものが歴史を理解するための手がかりになります。
フランス語を使えるようになることで、日本語や英語に翻訳されていない資料にも触れることができます。
髙𣘺教授は、フランス語を使ってさまざまな専門分野を研究できることを、フランス語学科の特徴として紹介しています。
外国語を学ぶことと、歴史を研究することが結びついている点が、髙𣘺教授の研究分野の魅力です。
そもそも歴史学とは?過去を通して現在を考える学問
歴史学とは、過去の出来事や人々の生活、社会の変化などについて、史料をもとに研究する学問です。
高校の世界史では、重要な出来事の年代や人物、歴史の流れについて学びます。
一方、大学での歴史研究では、そうした知識を土台にしながら、自分自身で問いを立て、史料を調べて考察します。
例えば、フランス革命について学ぶ場合、革命が起きた年や主な出来事を覚えるだけではありません。
なぜ革命が起きたのか、当時の人々は自由や平等をどのように考えていたのか、革命によって社会がどのように変化したのかを研究します。
また、政治家や王族だけでなく、一般の人々がどのように生活していたのかも重要な研究対象です。
例えば、食文化や衣服、住まい、娯楽、教育などを調べることで、当時の社会について理解を深めることができます。
髙𣘺教授のゼミでは、歴史学を「『今・ここ・私』をより深く知るために、過去を参照する学問」と捉えています。
これは、歴史を学ぶことが、現在の社会や自分自身を理解することにもつながるという考え方です。
私たちが当たり前だと思っている文化や制度にも、長い歴史があります。
その成り立ちを調べることで、現在の社会について新しい発見が生まれるのです。
研究テーマ① フランス革命は何を変えたのか
髙𣘺教授の専門分野の一つが、フランス革命史です。
フランス革命は、1789年に始まった政治的・社会的な変革です。
革命以前のフランスでは、国王を中心とする政治体制のもとで、身分による特権や社会的な不平等が存在していました。
そうした状況に対して、人々の不満が高まり、政治や社会の仕組みを変えようとする動きが広がりました。
革命の過程では、1789年に「人間と市民の権利の宣言」が採択されました。
この宣言では、自由や平等、権利などに関する重要な原則が示されています。
また、政治の正当性を考えるうえで、「国民」という存在が重要な意味を持つようになりました。
しかし、フランス革命は、単純に自由と平等が実現した出来事ではありません。
革命の過程では政治的な対立や暴力も起こり、社会は大きく揺れ動きました。
また、自由や平等という理念が、当時のすべての人に等しく保障されていたわけでもありません。
例えば、女性の政治的権利や、植民地に暮らす人々の権利については、さまざまな制約や対立がありました。
こうした複雑な歴史を理解することが、フランス革命を研究するうえで重要です。
フランス革命を学ぶことは、現在の民主主義や人権、国家のあり方を考えることにもつながります。
研究テーマ② 「国民国家」とは何か
髙𣘺教授の研究に関わる重要な概念の一つが、「国民国家」です。
国民国家とは、国民という政治的な共同体と国家が結びついていると考えられる近代的な国家のあり方を指します。
例えば、私たちは普段、日本やフランスといった国を、一定の領土と国民を持つ国家として理解しています。
しかし、歴史を振り返ると、現在のような国家の仕組みが最初から存在していたわけではありません。
かつてのヨーロッパでは、王朝や身分、宗教などが政治的な共同体を考えるうえで重要な意味を持っていました。
その後、近代に入ると、国民という存在を中心に国家を考える動きが強まっていきました。
フランス革命は、こうした変化を考えるうえで重要な出来事の一つです。
例えば、国家の主権は誰にあるのか、誰が国民として認められるのかという問題があります。
また、国家の中で共通の言語や文化、歴史がどのように位置づけられるのかという問いもあります。
国民国家を研究することは、現在の国家や国籍、移民、多文化共生などの問題を考えることにもつながります。
髙𣘺教授が国民国家に関心を持っていることは、フランスの歴史を通して現代社会のあり方を考えるうえで重要な特徴です。
研究テーマ③ ナショナル・アイデンティティとは何か
もう一つの重要なテーマが、ナショナル・アイデンティティです。
ナショナル・アイデンティティとは、国民としての帰属意識や一体感などに関わる概念です。
例えば、ある国の人々が、共通の歴史や文化、言語などを通して、自分たちは同じ国の一員であると感じることがあります。
しかし、国民としての一体感は、自然に生まれるものなのでしょうか。
それとも、学校教育や政治制度、文化活動などを通して形成されていくものなのでしょうか。
こうした問いは、歴史学や政治学、社会学などで研究されています。
例えば、国旗や国歌、祝日、記念行事などは、国民としての一体感と関わる場合があります。
また、学校でどのような歴史を学ぶのか、どのような言語を使うのかということも、国家と国民の関係を考えるうえで重要です。
フランスでは、フランス語が国家や社会のあり方と深く結びついてきました。
一方、フランス国内にも、地域ごとに異なる言語や文化が存在しています。
さらに、移民や植民地支配の歴史を考えると、誰がフランスの国民として認められ、どのような文化が「フランスらしい」とされてきたのかという問題も生まれます。
ナショナル・アイデンティティを研究することは、国家と文化、人々の帰属意識の関係を考えることにつながります。

研究テーマ④ 自由と平等を掲げたフランスはなぜ植民地を持ったのか
髙𣘺教授のもう一つの専門分野が、植民地史です。
フランスは、近代において、アフリカやアジア、カリブ海、太平洋などの地域に植民地を持っていました。
一方、フランス革命では、自由や平等、人権などの理念が掲げられました。
では、自由と平等を重視する理念を持つ国が、なぜほかの地域を支配したのでしょうか。
この問いは、フランスの近代史を理解するうえで重要です。
植民地主義とは、ある国家がほかの地域を政治的・経済的に支配し、その土地や人々に影響力を及ぼす仕組みや考え方を指します。
植民地支配のもとでは、現地の人々の権利が制限されたり、経済活動や社会制度が支配する側の利益に合わせて変えられたりすることがありました。
また、教育や言語、文化などにも大きな影響が及びました。
例えば、フランス語が広まった地域の中には、フランスによる植民地支配の歴史を持つ国々があります。
しかし、植民地支配を受けた地域の人々が、すべて同じ経験をしたわけではありません。
地域や時代によって、支配の方法や社会への影響は異なります。
また、現地の人々は、支配に対して抵抗したり、独立を求める運動を行ったりしてきました。
植民地史を学ぶ際には、支配する側の視点だけでなく、支配された地域の人々の経験にも目を向ける必要があります。
フランス革命史と植民地史をあわせて学ぶことで、自由や平等という理念が、歴史の中でどのように実現され、どのような矛盾を抱えてきたのかを考えることができます。
フランス語圏はフランスだけではない
フランス語学科というと、フランス本国の文化や歴史を学ぶ場所だと考える人もいるかもしれません。
しかし、フランス語が使われている地域は、ヨーロッパだけではありません。
フランス語は、アフリカやカリブ海、北アメリカ、インド洋、太平洋など、世界のさまざまな地域で使われています。
例えば、カナダのケベック州では、フランス語が重要な言語となっています。
また、セネガルやコートジボワールなど、アフリカにもフランス語を公用語とする国があります。
さらに、カリブ海やインド洋、太平洋にも、フランス語が使われている地域があります。
こうした地域には、それぞれ独自の歴史や文化があります。
フランス語が使われている理由も、地域によって異なります。
例えば、植民地支配の歴史によってフランス語が広まった地域もあります。
また、複数の言語が使われる社会の中で、フランス語が教育や行政などに用いられている場合もあります。
髙𣘺教授は、フランス本国だけでなく、こうしたフランス語圏の歴史や文化、政治、社会について研究したい学生を歓迎しています。
フランス語を学ぶことは、フランスという一つの国を超えて、世界のさまざまな地域を理解するための手段にもなるのです。
カリブ海の歴史から考えるフランス語圏
フランス語圏の歴史を考える際に、注目したい地域の一つがカリブ海です。
カリブ海には、フランスと歴史的な関係を持つ地域があります。
例えば、マルティニークやグアドループは、現在フランスの海外県・海外地域に位置づけられています。
これらの地域では、フランス語が使われる一方で、地域独自の言語や文化も存在しています。
また、カリブ海の歴史を理解するうえでは、奴隷貿易やプランテーション経済、植民地支配などの問題が重要です。
例えば、砂糖などの農産物の生産は、ヨーロッパの経済や消費文化とも深く結びついていました。
しかし、その生産を支えた労働には、奴隷制度による強制労働が含まれていました。
そのため、ヨーロッパの豊かな消費文化を理解する際には、植民地の歴史にも目を向ける必要があります。
また、カリブ海の人々は、独自の文化や文学、音楽などを発展させてきました。
こうした歴史を学ぶことで、フランス語圏が多様な文化や経験を持つ地域であることを理解できます。
フランス語圏の歴史研究は、フランス本国だけでは見えてこない世界のつながりを考えることにもつながります。
紅茶の香りも歴史研究になる?
髙𣘺教授のゼミで紹介されている研究テーマの一つに、「フランスの紅茶の香り」があります。
紅茶というと、イギリスの文化を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、紅茶はフランスでも親しまれており、さまざまな香りや飲み方が楽しまれています。
では、なぜ紅茶の香りが歴史研究の対象になるのでしょうか。
例えば、紅茶がどのような交易の歴史を通してヨーロッパに広まったのかを調べることができます。
また、紅茶の消費が、社会階層や生活文化とどのように結びついてきたのかを考えることもできます。
さらに、香りや味に対する人々の好みが、時代や社会によってどのように変化してきたのかという問いもあります。
例えば、ある香りが高級なものとして扱われるようになった背景には、貿易や広告、消費文化などが関係している可能性があります。
また、紅茶の歴史を調べることで、ヨーロッパとアジア、植民地との経済的なつながりが見えてくることもあります。
このように、一杯の紅茶から、貿易や経済、文化、社会の歴史を考えることができるのです。
なお、ここで挙げた問いは、紅茶を題材とした歴史研究の考え方を示す例であり、ゼミで実際に行われた研究の結論を紹介するものではありません。
バレエはなぜフランスの国民文化として語られるのか
髙𣘺教授のゼミでは、「国民文化としてのフランス・バレエ」というテーマも紹介されています。
バレエは、ヨーロッパの宮廷文化と深い関係を持ちながら発展してきた舞台芸術です。
特にフランスでは、17世紀のルイ14世の時代に、宮廷での舞踊が重要な役割を果たしました。
1661年には、王立舞踊アカデミーが設立され、舞踊の制度化や発展に関わりました。
また、バレエでは、現在もフランス語に由来する用語が多く使われています。
例えば、「プリエ」や「アラベスク」などは、バレエを学ぶ人にとってなじみのある言葉でしょう。
では、なぜバレエがフランスの文化を象徴するものとして語られるようになったのでしょうか。
その背景には、宮廷文化や芸術政策、教育制度、舞台芸術の発展など、さまざまな歴史があります。
また、バレエはフランスだけで発展したものではありません。
イタリアやロシアなど、ほかの国々との交流を通して発展してきた歴史もあります。
そのため、バレエをフランスの国民文化として考える際には、国境を越えた文化交流にも目を向ける必要があります。
このように、バレエの歴史を研究することは、芸術と国家、文化、社会の関係を考えることにもつながります。

『レ・ミゼラブル』からパリの歴史を読み解く
髙𣘺教授のゼミで紹介されている研究テーマには、ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』におけるパリの描かれ方もあります。
『レ・ミゼラブル』は、19世紀のフランス社会を背景とした長編小説です。
ミュージカルや映画としても知られており、作品に触れたことがある高校生もいるかもしれません。
この作品には、貧困や社会的不平等、政治的な対立など、当時のフランス社会に関わるさまざまな問題が描かれています。
また、物語の舞台となるパリの街並みや人々の生活も重要な要素です。
では、小説に描かれたパリは、実際の歴史とどのように関係しているのでしょうか。
例えば、当時の都市の構造や人々の生活、社会階層などについて調べることができます。
また、作者がパリという都市をどのように描き、そこにどのような意味を持たせているのかを考えることもできます。
ただし、小説は歴史上の出来事をそのまま記録したものではありません。
作者の想像や表現が含まれているため、歴史研究では、ほかの史料と比較しながら読み解くことが重要です。
文学作品を歴史学の視点から読むことで、物語の背景にある社会や文化について理解を深めることができます。
リヨンの街並みから地域の歴史を考える
髙𣘺教授のゼミでは、「リヨンの都市景観と地域アイデンティティ」という研究テーマも紹介されています。
リヨンは、フランス南東部に位置する都市で、歴史的な街並みや食文化などで知られています。
では、なぜ街並みが歴史研究の対象になるのでしょうか。
例えば、建物や道路、広場などの都市景観には、その地域の歴史が反映されている場合があります。
また、都市の発展や産業の変化によって、街並みが変化することもあります。
さらに、地域の人々が、自分たちの街についてどのような誇りや愛着を持っているのかという問題もあります。
こうした地域への帰属意識は、地域アイデンティティと呼ばれます。
例えば、歴史的な建物を保存する活動には、単に古い建物を残すだけでなく、地域の記憶や文化を次の世代に伝えるという意味がある場合があります。
また、観光地として街並みが紹介される際には、どのような歴史や文化が強調されているのかを考えることもできます。
このように、都市景観を研究することは、地域の歴史や文化、人々の意識について理解することにつながります。
フランスの街並みに興味がある人にとっても、歴史学は魅力的な学問と言えるでしょう。
歴史研究ではどのような史料を使うのか
歴史学では、過去について書かれた資料や残された記録をもとに研究を進めます。
こうした資料は、一般に史料と呼ばれます。
例えば、次のようなものが歴史研究の手がかりになります。
- 政治家の演説や政府の文書
- 新聞や雑誌の記事
- 手紙や日記
- 法律や行政の記録
- 文学作品や絵画
- 写真や映像資料
- 広告や商品に関する資料
- 建物や街並みなどの文化遺産
ただし、史料に書かれていることが、すべて正確であるとは限りません。
例えば、新聞記事には、当時の政治的な立場や社会的な価値観が反映されている場合があります。
また、政府の文書と一般の人々の日記では、同じ出来事について異なる視点から記録されていることがあります。
そのため、歴史研究では、史料がいつ、誰によって、どのような目的で作られたのかを考えることが重要です。
さらに、複数の史料を比較しながら、出来事の背景や意味を考察します。
髙𣘺教授は、フランス語の文献や映像資料などを使って、フランス語圏の歴史を探究したい学生を歓迎しています。
フランス語を学ぶことで、研究に利用できる史料の幅が広がることは、フランス語学科で歴史を研究する大きな魅力です。
担当授業|ヨーロッパ史からフランス近現代史まで
髙𣘺教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。
- 基礎フランス語I
- 演習(フランス語圏の歴史)
- ヨーロッパ史概論
- フランス近現代史研究
基礎フランス語Iは、フランス語を学ぶための基本的な知識や技能を身につける科目です。
フランス語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。
そのため、基礎的な文法や語彙、発音などを理解しながら、少しずつフランス語を使えるようになることが重要です。
また、ヨーロッパ史概論では、ヨーロッパの歴史について幅広く学ぶことが期待されます。
フランスの歴史を理解するためには、フランスだけでなく、周辺の国々との関係やヨーロッパ全体の歴史について知ることも重要です。
さらに、フランス近現代史研究では、フランスの近代から現代にかけての歴史について専門的に学ぶことが想定されます。
そして、演習(フランス語圏の歴史)では、フランス本国やフランス語圏の歴史について研究を深めます。
このように、髙𣘺教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、ヨーロッパ史やフランス近現代史についての専門的な学びまで含まれています。
なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。
ゼミの特色① 「今・ここ・私」を知るために歴史を学ぶ
髙𣘺教授のゼミで特に注目したいのが、歴史学に対する考え方です。
ゼミ紹介では、歴史学を「『今・ここ・私』をより深く知るために、過去を参照する学問」と捉えています。
これは、歴史を学ぶことが、現在の社会や自分自身を理解することにつながるという考え方です。
例えば、私たちが普段使っている言葉や、親しんでいる文化にも歴史があります。
また、現在の社会制度や価値観も、長い時間をかけて形成されてきました。
そのため、現在の社会について考える際には、過去にどのような出来事があったのかを調べることが重要です。
例えば、フランスの政治制度を理解するためには、フランス革命や近代国家の形成について学ぶ必要があります。
また、フランス語圏の多様な文化を理解するためには、植民地支配や独立の歴史についても考える必要があります。
さらに、紅茶やバレエ、小説などの文化を研究することで、社会や人々の生活の変化を理解することもできます。
このように、歴史学は、過去の出来事を覚えるだけでなく、現在の社会を考えるための学問でもあるのです。
ゼミの特色② 紅茶、バレエ、小説、街並みまで研究対象になる
髙𣘺教授のゼミでは、幅広いテーマが研究対象として紹介されています。
例えば、次のような研究テーマがあります。
- フランスの紅茶の香り
- ユゴー『レ・ミゼラブル』におけるパリの描かれ方
- 国民文化としてのフランス・バレエ
- リヨンの都市景観と地域アイデンティティ
これらのテーマを見ると、歴史研究の対象が非常に幅広いことがわかります。
紅茶やバレエ、小説、街並みといった身近な文化から、社会や歴史について考えることができるのです。
また、研究の対象には、フランス革命や植民地主義だけでなく、絵画、音楽、演劇、舞踏、料理などの文化現象も含まれます。
さらに、環境問題や障害者差別、人種主義、教育問題など、現代社会の課題につながるテーマも研究対象となり得ます。
例えば、環境問題について歴史的な視点から考える場合、過去の産業活動や都市の発展が環境にどのような影響を与えてきたのかを調べることができます。
また、教育問題について研究する場合、学校制度がどのように形成され、社会の中でどのような役割を果たしてきたのかを考えることができます。
このように、身近な関心を歴史学の問いへと発展させられる点が、髙𣘺教授のゼミの魅力です。
ゼミの特色③ フランス語の史料を使って研究を深める
髙𣘺教授のゼミでは、フランス語の文献や映像資料などを使って、フランス語圏の歴史を探究することが重視されています。
歴史研究では、史料を正確に読み解くことが重要です。
例えば、フランス革命について研究する場合、当時の政治文書や新聞記事などを調べることが考えられます。
また、植民地史について研究する場合、政府の記録や現地の人々の証言、文学作品などを調べることができます。
その際、フランス語の史料を読めることは、大きな強みになります。
日本語に翻訳されていない資料にも触れることができるため、研究の幅が広がるからです。
また、翻訳された資料を読む場合でも、原文を確認することで、言葉の意味や表現の違いに気づくことがあります。
ただし、フランス語の資料を読むことだけで研究が完成するわけではありません。
史料が作られた時代や社会的な背景を理解し、複数の資料を比較しながら考察することが重要です。
フランス語を学ぶことと、歴史学の方法を身につけることを組み合わせることで、より深い研究が可能になります。
歴史が好きな高校生におすすめの研究テーマ
髙𣘺教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず自分の好きなテーマから歴史について考えてみましょう。
例えば、フランス革命に興味がある人は、自由や平等という理念が、どのような歴史の中で生まれたのかを調べてみることができます。
また、フランスの文化に興味がある人は、好きな芸術や食文化がどのように発展してきたのかを調べることもできます。
例えば、次のような問いが考えられます。
- フランス革命は、現代の民主主義にどのような影響を与えたのか
- フランスでは、国民としての一体感がどのように形成されてきたのか
- フランスの植民地支配は、現在のフランス語圏にどのような影響を残しているのか
- 紅茶や料理などの食文化は、どのような歴史の中で広まったのか
- バレエは、なぜフランスの文化を象徴するものとして語られるのか
- 文学作品に描かれた都市は、当時の社会をどのように表しているのか
- フランス語圏の地域では、どのような文化や歴史が形成されてきたのか
こうした問いについて調べる際には、世界史や日本史、地理、公共などの授業で学んだ内容を活用してみましょう。
また、図書館で関連する本を探したり、博物館や美術館を訪れたりすることもおすすめです。
例えば、フランス革命について学んだら、当時の絵画や政治文書について調べてみることができます。
また、フランスの食文化に興味がある人は、食材や料理がどのような交易や社会の変化と関わってきたのかを考えてみることもできます。
大切なのは、最初から難しい研究テーマを設定することではありません。
自分の興味から疑問を一つ見つけ、その背景を少しずつ調べていくことが、大学での研究につながります。
推薦入試を目指す高校生へ|フランス文化への関心を歴史研究につなげよう
上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。
例えば、世界史の授業でフランス革命について学び、自由や平等という考え方に関心を持った経験があるかもしれません。
また、フランスの小説や映画、ミュージカルに触れ、その作品が生まれた時代について興味を持った人もいるでしょう。
さらに、バレエや料理、ファッションなどの文化を通して、フランスに関心を持った人もいるかもしれません。
こうした経験を志望理由につなげる際には、単に「フランス文化が好き」という気持ちを述べるだけでなく、その文化について何を明らかにしたいのかを考えることが大切です。
例えば、バレエに関心がある場合、「フランスのバレエが好きです」という説明から一歩進んで、「バレエがどのような歴史の中で発展し、フランスの文化と結びついてきたのかを研究したい」と考えることができます。
また、フランス革命に関心がある場合には、「フランス革命の理念が、現代の国家や社会にどのような影響を与えているのかを学びたい」という問いにつなげることもできます。
さらに、フランス語圏に関心がある場合には、フランス本国だけでなく、アフリカやカリブ海などの地域の歴史について学びたいという目標を考えることもできます。
そのうえで、なぜフランス語を学ぶ必要があるのかを説明できるようにしましょう。
例えば、「フランス語を身につけ、翻訳されていない史料や文献にも触れながら、フランス語圏の歴史を研究したい」という目標が考えられます。
また、髙𣘺教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。
フランス語の学習と歴史研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。
なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。
出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。

まとめ|身近な文化からフランス語圏の歴史を探究する
髙𣘺暁生教授は、フランス革命史と植民地史を専門とし、「国民国家」や「ナショナル・アイデンティティ」について研究する教員です。
研究では、フランス語の史料や文献を読み解きながら、フランスとフランス語圏の歴史について考えます。
また、担当科目には、基礎フランス語I、ヨーロッパ史概論、フランス近現代史研究、演習(フランス語圏の歴史)などが含まれています。
ゼミでは、歴史学を「『今・ここ・私』をより深く知るために、過去を参照する学問」と捉え、さまざまなテーマについて研究を深めます。
研究対象には、フランス革命や植民地主義だけでなく、紅茶やバレエ、小説、街並みなどの文化現象も含まれます。
さらに、環境問題や障害者差別、人種主義、教育問題など、現代社会の課題につながるテーマも研究対象となり得ます。
歴史を学ぶことは、過去の出来事を覚えるだけではありません。
現在の社会や文化がどのように形成されてきたのかを理解し、自分自身のものの見方を広げることにもつながります。
また、フランス語を学ぶことで、フランス本国だけでなく、世界のさまざまなフランス語圏の歴史や文化について研究する可能性が広がります。
フランス革命や植民地史に関心がある方、バレエや文学、食文化などを歴史の視点から考えたい方、フランス語を使って世界の歴史を深く学びたい方は、髙𣘺教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


