上智大学外国語学部フランス語学科でフランス語とアフリカ地域研究を学ぶ学生のイメージ

上智大学 外国語学部 フランス語学科|フランス語でアフリカを学ぶ!岩﨑えり奈教授と探る北アフリカの社会と経済

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科の岩﨑えり奈教授についてご紹介します。

皆さんは、「フランス語」と聞いて、どのような国や地域を思い浮かべますか。

フランスの首都パリ、美しい街並み、ファッション、芸術、フランス料理などをイメージする人が多いかもしれません。

しかし、フランス語が使われている地域は、ヨーロッパだけではありません。

アフリカには、フランス語が公用語として使われている国や、教育、行政、ビジネスなどで重要な役割を果たしている国が数多くあります。

特に北アフリカは、ヨーロッパとアフリカ、中東を結ぶ地域であり、歴史、政治、経済、文化が複雑に交わる場所です。

上智大学外国語学部フランス語学科の岩﨑えり奈教授は、北アフリカの社会経済を専門とし、チュニジアやエジプトを中心に、社会開発、人の移動、環境などを研究しています。

今回は、岩﨑教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、フランス語を学ぶことがアフリカや中東の理解にどのようにつながるのかを考えていきます。

上智大学の推薦入試を目指している高校生の皆さんは、志望理由を考えるヒントとしても参考にしてください。


岩﨑えり奈教授のプロフィール

岩﨑えり奈教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する教授です。

主な専門分野は、北アフリカ社会経済です。

提供された教員紹介情報によると、特にチュニジアとエジプトを対象に、社会開発、マイグレーション(人の移動)、環境などの問題を研究しています。

また、フランス語圏の中東・アフリカ地域全般にも関心を持ち、現代社会のさまざまな課題について研究を進めています。

ここで注目したいのは、フランス語学科の教員でありながら、研究対象がフランス国内に限定されていないという点です。

フランス語は、世界のさまざまな地域で使われている言語です。

そのため、フランス語を学ぶことで、ヨーロッパだけでなく、アフリカや中東などの社会についても理解を深めることができます。

岩﨑教授の研究は、語学の学習と地域研究が結びつく、外国語学部ならではの学びを示しています。


フランス語はフランスだけの言葉ではない

フランス語は、フランス以外にも、ベルギー、スイス、カナダなど、さまざまな国や地域で使われています。

そして、フランス語が重要な役割を果たしている地域の一つが、アフリカです。

例えば、西アフリカや中央アフリカには、フランス語を公用語として使用している国があります。

また、北アフリカのモロッコ、アルジェリア、チュニジアなどでは、歴史的な背景から、現在もフランス語が教育やビジネスなどで使われています。

ただし、アフリカのすべての国でフランス語が使われているわけではありません。

また、フランス語が使われている国でも、住民が日常生活で使用する言語は一つとは限りません。

例えば、北アフリカではアラビア語やアマジグ語なども重要な役割を果たしています。

そのため、アフリカを理解するには、フランス語だけでなく、現地の言語や文化、歴史についても学ぶ必要があります。

それでも、フランス語を学ぶことで、アフリカのニュースや研究資料、現地の人々が発信する情報などに触れられる可能性が広がります。

「フランス語を学ぶことは、フランスを学ぶことだけではない」という視点は、フランス語学科を志望する皆さんにぜひ持ってほしい考え方です。


北アフリカとはどのような地域?

北アフリカとは、アフリカ大陸の北部に位置する地域を指します。

一般的には、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプトなどが含まれます。

北アフリカの北側には地中海が広がり、その向こうにはヨーロッパがあります。

また、東側では中東地域とつながり、南側には広大なサハラ砂漠が広がっています。

この地理的な特徴から、北アフリカは古くからヨーロッパ、アフリカ、中東を結ぶ地域として発展してきました。

交易や人の移動を通して、さまざまな文化や宗教、言語が交わってきた歴史があります。

また、近代以降には、ヨーロッパ諸国による植民地支配や保護国化などを経験した地域もあります。

こうした歴史は、現在の政治制度や経済構造、言語の使われ方にも影響しています。

北アフリカを研究することは、一つの地域について学ぶだけでなく、世界のさまざまな地域がどのようにつながっているのかを理解することにもつながります。


研究テーマ① チュニジアとエジプトから社会を考える

岩﨑教授が研究対象としている国の一つが、チュニジアです。

チュニジアは、地中海に面した北アフリカの国で、歴史的にフランスとの関係が深い地域です。

公用語はアラビア語ですが、フランス語も教育やビジネスなどの場面で使われています。

チュニジアは、2010年末から始まった抗議運動をきっかけに、政治的な変化が起きた国としても知られています。

この動きは、後に「アラブの春」と呼ばれる中東・北アフリカ各地の政治的な変動につながりました。

一方、エジプトは、ナイル川と古代文明で知られる国です。

現在もアフリカと中東を結ぶ重要な国の一つであり、人口、都市化、雇用、経済格差など、さまざまな社会的課題を抱えています。

エジプトではアラビア語が中心的な言語であり、フランス語の社会的な位置づけはチュニジアとは異なります。

このように、同じ北アフリカでも、国によって歴史や言語環境、社会制度は異なります。

チュニジアとエジプトを比較することで、北アフリカという地域の共通点と多様性を考えることができます。

また、政治的な変化だけでなく、人々の暮らしや雇用、教育、地域社会などに目を向けることも重要です。

岩﨑教授の専門とする社会経済研究は、こうした人々の生活と社会の仕組みの関係を考える学問です。

フランス語圏アフリカや北アフリカの歴史と社会について学ぶ大学生のイメージ

研究テーマ② 社会開発とは何か

岩﨑教授の研究テーマの一つが、社会開発です。

社会開発とは、人々の生活や社会の仕組みを改善し、よりよい暮らしを実現するための取り組みを考える分野です。

例えば、教育を受けられる機会を増やすことや、医療サービスへのアクセスを改善することなどが挙げられます。

また、雇用機会を広げたり、地域の生活環境を改善したりすることも、社会開発に関わる課題です。

経済が成長していても、その成果がすべての人に平等に届くとは限りません。

例えば、都市部では仕事や教育の機会が増えていても、地方では十分な機会が得られない場合があります。

また、若者の失業率が高い場合、教育を受けても希望する仕事に就くことが難しいという問題が生まれます。

こうした状況を理解するためには、国全体の経済成長率だけでなく、人々が実際にどのような暮らしをしているのかを調べる必要があります。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 若者が安定した仕事に就くためには、どのような制度が必要なのか
  • 都市と地方の教育機会の格差は、なぜ生まれるのか
  • 女性が働きやすい社会をつくるためには、何が必要なのか
  • 地域の産業を発展させるためには、どのような支援が効果的なのか
  • 経済成長の成果を、より多くの人々に届けるにはどうすればよいのか

社会開発の研究では、こうした問いを、統計データや政策、地域社会の状況などから考えていきます。

また、外部から支援を行うだけでなく、現地の人々がどのような課題を感じ、どのような解決策を求めているのかを理解することも重要です。

社会開発は、単に経済を豊かにすることではなく、人々がよりよく暮らせる社会のあり方を考える分野なのです。


研究テーマ③ マイグレーションとは?人はなぜ移動するのか

岩﨑教授の研究テーマには、マイグレーションも含まれています。

マイグレーションとは、人々が住む場所を移動することを指します。

国境を越えて移動する場合もあれば、同じ国の中で地方から都市へ移動する場合もあります。

例えば、仕事を求めて地方から都市へ移住する人がいます。

また、海外で働くために、別の国へ移住する人もいます。

さらに、紛争や迫害、災害などによって、住んでいた場所を離れざるを得ない人々もいます。

このように、人の移動にはさまざまな理由があります。

北アフリカは、地中海を挟んでヨーロッパと向き合っているため、人の移動を考えるうえでも重要な地域です。

例えば、北アフリカからヨーロッパへ仕事を求めて移動する人々がいます。

また、サハラ以南のアフリカから北アフリカへ移動し、そこで生活する人々もいます。

さらに、北アフリカの国々の中でも、地方から都市への人口移動が起こっています。

人の移動を研究する際には、移動する人々だけでなく、移動先の社会や、出身地域に残る家族への影響についても考える必要があります。

例えば、海外で働く人が故郷の家族に送るお金は、家計や地域経済を支える場合があります。

一方で、働き手が地域から離れることで、人材不足などの課題が生まれる可能性もあります。

人の移動は、単なる人口の変化ではなく、家族、仕事、教育、文化、経済などと深く関係しているのです。


研究テーマ④ 移民と難民は何が違う?

マイグレーションについて考えるとき、ニュースでよく耳にするのが「移民」と「難民」という言葉です。

この二つは関連していますが、同じ意味ではありません。

移民という言葉は、一般的に、仕事や家族との生活など、さまざまな理由で別の国や地域へ移り住む人々を指す際に使われます。

一方、難民は、迫害を受けるおそれなどによって、出身国の保護を受けられない人々に関わる法的な概念です。

また、紛争や災害などによって国内で避難している人々もいます。

このように、人の移動には異なる背景があり、必要とされる支援や制度も異なります。

北アフリカとヨーロッパの関係を考える際には、こうした違いを理解することが重要です。

例えば、移動先の国では、仕事や住居、教育、医療などの制度が課題になる場合があります。

また、移動する人々にとっては、言語の違いや文化的な違いが生活上の壁になることもあります。

一方、人の移動によって、新しい文化や知識、経済的なつながりが生まれることもあります。

移民や難民について考える際には、数字や制度だけでなく、一人ひとりの生活や経験に目を向けることが大切です。


研究テーマ⑤ 気候変動と北アフリカの暮らし

岩﨑教授の研究テーマには、環境も含まれています。

北アフリカは、地中海沿岸の地域から砂漠地帯まで、さまざまな自然環境を持つ地域です。

そのため、水資源や農業、都市の生活環境など、環境に関わる課題が重要になります。

例えば、降水量が少ない地域では、水をどのように確保するのかが大きな問題です。

また、気温の上昇や干ばつなどが、農業や地域の暮らしに影響を与える場合があります。

農業によって生活している人々にとって、収穫量の減少は収入の減少につながる可能性があります。

さらに、生活が難しくなった地域から、仕事や生活の機会を求めて移動する人が増えることも考えられます。

このように、環境問題は、社会開発やマイグレーションとも関係しています。

ただし、人の移動には経済、政治、家族関係など多くの要因が関わるため、気候変動だけですべてを説明することはできません。

環境問題を研究する際には、さまざまな要因を組み合わせて考えることが重要です。

また、気候変動の影響を受けやすい地域において、どのような支援や政策が必要なのかを考えることも、社会開発の研究につながります。


北アフリカを理解するために知っておきたい「アラブの春」

北アフリカの現代社会について学ぶ際に、知っておきたい出来事の一つが「アラブの春」です。

アラブの春とは、2010年末から2011年にかけて、中東や北アフリカの複数の国で広がった抗議運動や政治的な変動を指します。

そのきっかけとなった出来事の一つが、チュニジアで起こりました。

当時、若者の失業や生活上の不満、政治に対する不信など、さまざまな問題が社会の中に存在していました。

抗議運動が広がった結果、チュニジアでは長く続いていた政権が崩壊しました。

その後、エジプトなど、ほかの国々にも抗議運動が広がりました。

しかし、その後の政治的な展開は国によって異なります。

民主化に向けた制度改革が進められた時期があった国もあれば、政治的な混乱や紛争が深刻化した国もあります。

また、政治体制が変わったからといって、雇用や経済格差などの問題がすぐに解決するわけではありません。

この出来事からは、政治と経済、人々の生活が深く結びついていることがわかります。

北アフリカの社会を研究する際には、政治的な出来事だけでなく、その背景にある経済状況や社会構造にも目を向ける必要があるのです。

北アフリカの社会開発や移民問題について資料を調べる高校生のイメージ

担当授業|フランス語の基礎から北アフリカ社会開発論まで

岩﨑教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎フランス語Ⅰ
  • フランス語圏アフリカの社会と経済
  • 北アフリカ社会開発論
  • 演習(北アフリカ社会経済)

基礎フランス語Ⅰは、フランス語を学ぶための基礎を身につける科目です。

大学からフランス語を本格的に学び始める学生にとって、発音や文法、語彙などの基本を学ぶことは重要です。

また、フランス語圏アフリカの社会と経済では、フランス語が使われているアフリカの国々について、社会や経済の観点から理解を深めることが期待されます。

北アフリカ社会開発論は、北アフリカの社会開発に関わる問題を専門的に考える科目です。

例えば、教育、雇用、地域格差、人の移動など、社会開発に関わるさまざまなテーマが研究上の論点となります。

さらに、演習(北アフリカ社会経済)では、北アフリカの社会や経済について、より深く探究することができます。

このように、岩﨑教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、アフリカの社会経済を専門的に学ぶ内容まで含まれています。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 北アフリカの社会と経済を専門的に学ぶ

岩﨑教授のゼミは、北アフリカの社会経済をテーマとする演習です。

提供された教員紹介情報では、アフリカや中東・北アフリカに関心のある学生を歓迎すると紹介されています。

北アフリカの社会経済を研究する際には、政治や歴史だけでなく、人々の生活や地域社会の状況についても理解する必要があります。

例えば、経済成長が進んでいる国でも、若者の失業や地域格差などの問題が存在する場合があります。

また、海外への移住が地域社会に与える影響や、環境問題が人々の暮らしに及ぼす影響について考えることもできます。

こうした問題を研究する際には、ニュースや統計データ、研究論文など、さまざまな資料を調べることが重要です。

さらに、国ごとの違いや歴史的な背景を理解することで、表面的な情報だけではわからない社会の仕組みが見えてきます。

ゼミの具体的な進め方や扱うテーマは年度によって異なる可能性があるため、最新のシラバスや学科の案内を確認しましょう。


ゼミの特色② 一つの問題を複数の視点から考える

北アフリカの社会経済を研究する面白さの一つは、一つの問題がさまざまな分野と結びついていることです。

例えば、若者の失業について考えてみましょう。

失業は、仕事が見つからないという経済的な問題です。

しかし、その背景には、教育制度や産業構造、地域格差などが関係している場合があります。

また、仕事を求めて都市や海外へ移動する人が増えれば、マイグレーションの問題にもつながります。

さらに、若者が将来に希望を持てない状況は、政治や社会への不満と結びつくこともあります。

このように、一つの問題を理解するためには、経済だけでなく、政治、社会、教育、歴史など、複数の視点が必要です。

大学での研究では、こうした複雑な問題を、資料やデータに基づいて整理し、考察していく力が求められます。

また、ある国で有効だった政策が、別の国でも同じように効果を発揮するとは限りません。

そのため、地域の歴史や社会制度、人々の生活状況を理解したうえで、問題を考えることが大切です。

北アフリカの社会経済を学ぶことは、現代社会の課題を多角的に考える力を養うことにもつながります。


なぜフランス語学科でアフリカを研究するのか

ここまで読んで、「アフリカについて学びたいなら、国際関係や経済学を学ぶ学部でもよいのでは」と感じた人もいるかもしれません。

確かに、アフリカの社会や経済について学ぶ方法は一つではありません。

国際関係、経済学、政治学、社会学など、さまざまな分野から研究することができます。

その中で、外国語学部フランス語学科ならではの特徴は、フランス語という言語の学習と、地域についての専門的な学びを結びつけられることです。

例えば、フランス語を学ぶことで、フランス語で書かれたニュース記事や研究資料に触れることができます。

また、フランス語が使われている地域の歴史や文化について理解を深めることもできます。

さらに、言語を学ぶことは、その地域の人々がどのように物事を表現し、社会について語っているのかを知る手がかりにもなります。

もちろん、北アフリカではアラビア語なども重要な言語であるため、フランス語だけで地域のすべてを理解できるわけではありません。

それでも、フランス語を通してアクセスできる情報や交流の機会が増えることは、地域研究を進めるうえで大きな意味があります。

「言語を学ぶこと」と「社会を研究すること」を組み合わせたい人にとって、フランス語学科は魅力的な学びの場になるでしょう。


フランス語とアフリカ研究は将来どのような仕事につながる?

岩﨑教授の研究分野に関心がある学生の中には、将来、国際協力や開発に関わる仕事をしたいと考える人もいるでしょう。

例えば、国際協力に関わる機関や団体では、教育、医療、地域開発、環境など、さまざまな分野で活動が行われています。

また、NGOやNPOなどの団体では、地域社会の課題に向き合う取り組みが行われています。

さらに、民間企業でも、海外事業や貿易、国際的なプロジェクトなどで、語学力や地域理解が役立つ場合があります。

例えば、アフリカの国々と関わる仕事では、現地の経済状況や社会制度、文化的な背景を理解することが重要です。

また、移民や多文化共生に関わる分野では、人の移動が社会に与える影響について理解することが役立つ可能性があります。

ただし、特定の職業に就くためには、語学力だけでなく、専門知識や実務経験などが必要になることがあります。

大学で何を学び、どのような経験を積みたいのかを考えながら、将来の進路について調べていくことが大切です。

フランス語を学ぶことは、それ自体が目的になるだけでなく、世界のさまざまな地域と関わるための手段にもなるのです。

大学で国際協力やフランス語圏アフリカの社会問題について学ぶ学生のイメージ

高校生のうちからできる北アフリカ研究の第一歩

岩﨑教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず北アフリカについて知ることから始めてみましょう。

例えば、チュニジアやエジプトの位置を地図で確認してみることができます。

そのうえで、どのような歴史を持ち、どのような言語が使われているのかを調べてみましょう。

また、北アフリカに関するニュースを読むこともおすすめです。

例えば、次のようなテーマがあります。

  • チュニジアやエジプトの若者の雇用問題
  • 北アフリカからヨーロッパへの人の移動
  • 地中海地域における移民や難民の問題
  • 気候変動や水不足が農業に与える影響
  • 女性の教育や就労機会
  • フランス語とアラビア語などの言語の使われ方

関心のあるテーマを一つ選び、日本語のニュースや資料を読んでみましょう。

その際、「どのような問題が起きているのか」だけでなく、「なぜその問題が起きているのか」を考えることが重要です。

また、異なる立場の人々が、同じ問題についてどのように考えているのかを調べてみることもできます。

さらに、フランス語に興味がある人は、簡単な挨拶や単語から学習を始めてみるのもよいでしょう。

フランス語を学ぶことで、これまで知らなかった国や地域について調べてみたいという気持ちが生まれるかもしれません。

大切なのは、最初から難しい研究をしようとすることではありません。

身近な疑問を一つ見つけ、少しずつ調べていくことが、大学での学びにつながります。


推薦入試を目指す高校生へ|アフリカへの関心を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を学びたいのかを整理してみましょう。

例えば、アフリカの貧困や教育格差について関心を持った経験があるかもしれません。

また、移民や難民に関するニュースを見て、人々がなぜ住んでいる場所を離れなければならないのかと疑問に思った人もいるでしょう。

さらに、気候変動が人々の暮らしに与える影響について考えた経験がある人もいるかもしれません。

こうした関心を志望理由につなげる際には、具体的な問題を一つ選び、なぜその問題に関心を持ったのかを考えることが大切です。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 北アフリカの若者が安定した仕事に就くためには、どのような社会制度が必要なのか
  • チュニジアとエジプトでは、社会開発の課題にどのような違いがあるのか
  • 人の移動は、出身地域と移動先の社会にどのような影響を与えるのか
  • 気候変動によって生活が難しくなる地域では、どのような支援が必要なのか
  • フランス語を学ぶことで、アフリカの社会についてどのような情報に触れられるのか

また、フランス語学科を志望する場合には、なぜフランス語を学ぶ必要があるのかについても考えておきましょう。

例えば、「北アフリカの社会について学びたい」という関心だけでは、国際関係や経済学など、ほかの学問分野との違いが明確にならない場合があります。

そこで、「フランス語を身につけ、フランス語圏アフリカの社会や経済について、現地で使われる言語の一つを通して理解を深めたい」といった目標を考えることができます。

さらに、岩﨑教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

フランス語の学習と地域研究をどのように組み合わせたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。


まとめ|フランス語を通してアフリカと世界の課題を考える

岩﨑えり奈教授は、北アフリカ社会経済を専門とし、チュニジアやエジプトを中心に、社会開発、マイグレーション、環境などの問題を研究する教員です。

研究分野では、北アフリカの人々の暮らしや社会の仕組みについて、経済や社会の観点から考えます。

また、担当科目には、基礎フランス語Ⅰ、フランス語圏アフリカの社会と経済、北アフリカ社会開発論、演習(北アフリカ社会経済)などが含まれています。

フランス語を学ぶことは、フランスという一つの国について知ることだけではありません。

フランス語が使われているアフリカの国々や、そこに暮らす人々の社会、歴史、文化について理解を深めることにもつながります。

また、北アフリカの社会開発や人の移動、環境問題を研究することは、現代世界のさまざまな課題について考えることでもあります。

アフリカや中東に関心がある方、国際協力や社会開発について学びたい方、フランス語を使って世界の課題に向き合いたい方は、岩﨑教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。