上智大学外国語学部ドイツ語学科で言語学やドイツ語教育について学ぶ学生のイメージ

上智大学 外国語学部 ドイツ語学科|言葉にもジェンダーがある!リプスキ アンゲラ教授のドイツ語教育と第二言語習得

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部ドイツ語学科のリプスキ アンゲラ教授についてご紹介します。

皆さんは、普段使っている言葉に、性別による違いがあることを意識したことはありますか。

例えば、日本語には「女医」「女流作家」といった表現があります。また、「僕」「俺」「私」など、一人称の使い方にも、性別や社会的なイメージが関係する場合があります。

一方、ドイツ語には、名詞に男性・女性・中性という文法上の性があり、人を表す言葉にも性別による形の違いがあります。

近年、ドイツ語圏では、こうした言葉の使い方を見直し、さまざまな性のあり方に配慮した表現について議論が行われています。

また、外国語を学ぶとき、「なぜ何度も勉強しているのに話せるようにならないのだろう」「日本語と英語の知識は、新しい言語の学習にどのような影響を与えるのだろう」と疑問に思うこともあるでしょう。

リプスキ教授は、ドイツ語教育や第二言語習得、そしてドイツ語におけるジェンダーに配慮した表現を研究しています。

今回は、リプスキ教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、言葉と社会の関係、そして外国語を学ぶことの面白さについて考えていきます。


リプスキ アンゲラ教授のプロフィール

リプスキ アンゲラ教授は、上智大学外国語学部ドイツ語学科に所属する教授です。

主な専門分野として、ドイツ語教育研究、言語学、第二言語習得研究、ドイツ語におけるジェンダーに配慮した表現の研究が紹介されています。

これらの研究分野は、一見すると異なるテーマのように感じられるかもしれません。

しかし、いずれも「人は言葉をどのように使い、どのように学ぶのか」という大きな問いにつながっています。

例えば、ドイツ語教育では、学習者がドイツ語を効果的に身につけるための方法について考えます。

第二言語習得研究では、母語以外の言語を学ぶときに、どのような過程を経て言語能力が発達するのかを研究します。

さらに、ジェンダーに配慮した表現の研究では、言葉の使い方と社会の価値観がどのように関係しているのかを考えます。

言語を学ぶ人の立場と、言語そのものを研究する立場の両方から、ドイツ語に向き合っている教員です。


研究テーマ① ドイツ語には「性」がある?

ドイツ語の大きな特徴の一つが、名詞に文法上の性があることです。

ドイツ語の名詞は、男性名詞、女性名詞、中性名詞の三つに分けられます。

例えば、次のような単語があります。

  • der Tisch:机(男性名詞)
  • die Lampe:ランプ(女性名詞)
  • das Buch:本(中性名詞)

ここで重要なのは、文法上の性と、実際の人間の性別は同じものではないということです。

例えば、机が男性名詞だからといって、机そのものが男性であるわけではありません。

文法上の性は、ドイツ語の文法体系の一部として存在しています。

一方、人を表す名詞には、性別に応じて異なる形が使われるものがあります。

例えば、「学生」を意味する言葉には、伝統的に男性形の「Student」と女性形の「Studentin」があります。

また、「教師」を表す言葉にも、「Lehrer」と「Lehrerin」という形があります。

このように、人を表す言葉に性別による違いがあることが、ドイツ語におけるジェンダー表現の議論につながっています。


研究テーマ② ジェンダーに配慮した表現とは?

リプスキ教授の専門分野の一つが、ドイツ語におけるジェンダーに配慮した表現の研究です。

ドイツ語では、従来、男性形の名詞を使って、男性だけでなく女性を含む集団全体を表すことがありました。

例えば、学生全体を指す場合に、男性複数形の「Studenten」が使われることがあります。

このような用法は、男性形を一般的な形として用いる表現として説明されます。

しかし、こうした表現では、女性や多様なジェンダーの人々の存在が十分に表されていないのではないかという議論があります。

そこで、ドイツ語圏では、さまざまな表現方法が検討されてきました。

例えば、男性形と女性形を併記する方法があります。

「Studentinnen und Studenten」は、「女子学生と男子学生」という意味で、両方の形を明示する表現です。

また、「Studierende」という表現もあります。

これは「学んでいる人々」という意味を持つ表現で、性別を特定しない形で学生を表すことができます。

さらに、「Student*innen」のように、記号を使って多様なジェンダーを含めようとする表記もみられます。

ただし、こうした表記の使われ方や受け止められ方は、地域や組織、個人によって異なります。

どのような表現が適切なのかについては、現在も議論が続いています。

このように、ジェンダーに配慮した表現の研究は、単語の形だけでなく、言葉と社会の関係を考える学問でもあります。

大学でドイツ語の文法やジェンダーに配慮した言語表現について学ぶ学生のイメージ

研究テーマ③ なぜ言葉の使い方が社会問題になるのか

言葉は、私たちが考えを伝えるための道具であると同時に、社会の価値観や人間関係を映し出すものでもあります。

例えば、ある職業について話すとき、男性を表す言葉だけが使われていた場合、その職業に就く人として男性を想像しやすくなる可能性があります。

一方、女性を表す言葉や、性別を特定しない表現を使うことで、異なる印象が生まれることもあります。

このように、言葉の選び方は、社会の中で誰がどのように表現されるのかという問題と関係しています。

しかし、言葉の使い方を変えることについては、さまざまな意見があります。

例えば、ジェンダーに配慮した表現を積極的に使うことで、より多くの人々の存在を明示できるという考え方があります。

一方、特別な記号を使った表記については、読みやすさや発音のしやすさ、学習者にとっての理解の難しさなどが議論されています。

また、公的機関や学校、メディアなどで、どのような表現を使うべきかという問題もあります。

このような議論を考える際には、どちらか一方の意見をすぐに正しいと決めつけるのではなく、それぞれの立場や理由を理解することが大切です。

言語学の研究では、実際にどのような表現が使われているのか、どのように受け止められているのかを調べることができます。

言葉の使い方を研究することは、社会の価値観や変化について考えることにもつながるのです。


研究テーマ④ 日本語にもジェンダーと関わる表現がある

ジェンダーに関わる言葉の問題は、ドイツ語だけに存在するものではありません。

日本語にも、性別と関係する表現があります。

例えば、「女医」「女流作家」といった言葉は、女性であることを明示する表現です。

これらの言葉が使われる背景には、職業や社会的な役割に対する歴史的なイメージが関係している場合があります。

また、日本語では、一人称の使い方にも性別によるイメージがあります。

「僕」「俺」「私」などの表現は、話し手の性別だけでなく、年齢や場面、相手との関係によっても使い分けられます。

さらに、文末表現にも、性別によるイメージが結びつくことがあります。

例えば、漫画やドラマなどでは、登場人物の性格や役割を表すために、特徴的な言葉づかいが使われることがあります。

こうした表現は、実際の会話での使われ方と必ずしも一致するわけではありません。

日本語とドイツ語を比較することで、言語によってジェンダーがどのように表現されるのかを考えることができます。

また、社会の変化に伴って、言葉の使い方がどのように変わっていくのかを調べることもできます。

外国語を学ぶことは、自分が普段使っている日本語について新しい視点を持つきっかけにもなるのです。


研究テーマ⑤ 第二言語習得とは?外国語はどう身につくのか

リプスキ教授のもう一つの重要な研究分野が、第二言語習得です。

第二言語習得とは、母語以外の言語を人がどのように身につけていくのかを研究する分野です。

例えば、日本語を母語とする人が英語やドイツ語を学ぶ場合、その学習過程を研究の対象にすることができます。

外国語を学ぶときには、単語や文法を覚えるだけでなく、聞く、話す、読む、書くといった技能を身につける必要があります。

しかし、同じ時間を勉強していても、学習者によって得意なことや苦手なことが異なる場合があります。

例えば、文章を読むことは得意でも、会話になるとすぐに言葉が出てこない人もいるでしょう。

また、単語を覚えることは得意でも、聞き取りに苦労する人もいます。

第二言語習得研究では、こうした違いがなぜ生まれるのかを考えます。

さらに、学習者がどのような経験を通して外国語を身につけていくのか、どのような学習方法が役立つのかについても研究します。

外国語を学ぶことそのものを、学問として研究する分野なのです。


研究テーマ⑥ 母語は外国語学習にどのような影響を与える?

リプスキ教授のゼミでは、外国語を習得する際に母語が果たす役割も研究テーマとして紹介されています。

例えば、日本語を母語とする人がドイツ語を学ぶ場合、日本語の知識や習慣が学習に影響することがあります。

日本語とドイツ語では、文法や語順、発音などに違いがあります。

そのため、日本語の表現をそのままドイツ語に置き換えようとすると、不自然な文章になる場合があります。

例えば、日本語では、会話の流れから主語がわかる場合、主語を省略することがあります。

「昨日、映画を見た」という文では、誰が映画を見たのかを明示しなくても、意味が通じる場合があります。

一方、ドイツ語では、通常の平叙文で主語を明示することが一般的です。

こうした違いは、日本語を母語とする学習者がドイツ語を学ぶ際に意識する必要がある点の一つです。

また、日本語とドイツ語では、音の仕組みにも違いがあります。

そのため、日本語にはない音の区別や発音に難しさを感じることがあります。

一方、母語の知識が外国語学習を助ける場合もあります。

例えば、日本語の文法について理解していることで、外国語の文法を比較しながら学べることがあります。

母語は、外国語学習の妨げになるだけではなく、学習を支える知識にもなり得るのです。


研究テーマ⑦ 英語を学んだ経験はドイツ語学習に役立つ?

日本の高校生の多くは、大学に入る前に英語を学んでいます。

そのため、ドイツ語を学び始めるときには、日本語だけでなく、英語の知識も持っています。

英語とドイツ語は、どちらもインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属する言語です。

そのため、似ている単語や文法の特徴があります。

例えば、英語の「house」とドイツ語の「Haus」は、形も意味も似ています。

また、英語の「water」とドイツ語の「Wasser」も、共通する語源を持つ単語です。

こうした共通点を知っていると、ドイツ語の単語を覚えやすく感じることがあるでしょう。

一方、英語とドイツ語には違いもあります。

例えば、ドイツ語には名詞の文法上の性や格変化があります。

また、文の構造によって動詞の位置が変わるという特徴もあります。

そのため、英語の知識をそのまま当てはめると、間違いにつながる場合があります。

第二言語習得研究では、すでに学んだ言語の知識が、新しい言語の学習にどのような影響を与えるのかを考えることができます。

英語を学んできた高校生にとっても、身近に感じられる研究テーマではないでしょうか。

英語とドイツ語の違いを比較しながら外国語学習に取り組む高校生のイメージ

研究テーマ⑧ 外国語を効果的に学ぶにはどうすればよい?

第二言語習得研究は、外国語を学ぶ方法について考えるうえでも重要です。

例えば、単語を覚えるとき、何度も書いて練習する方法があります。

また、文章の中で単語を使ったり、会話の中で実際に使ったりする方法もあります。

どのような方法が役立つのかは、学習する内容や目的、学習者の状況によって異なります。

また、外国語を身につけるためには、言語に触れる機会を増やすことも大切です。

例えば、ドイツ語の音声を聞いたり、文章を読んだりすることで、さまざまな表現に触れることができます。

さらに、自分で文章を作ったり、会話をしたりすることで、学んだ知識を使う経験を重ねることができます。

その際、間違いに気づき、表現を修正することも学習の一部になります。

また、学習者が外国語を使うことに不安を感じている場合には、安心して練習できる環境が重要になることもあります。

外国語教育では、こうした学習者の特徴や学習環境を考えながら、指導方法を工夫していく必要があります。

リプスキ教授が専門とするドイツ語教育研究は、こうした実際の教育現場と深く結びついています。


担当授業|基礎ドイツ語からドイツ語科教育法まで

リプスキ教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎ドイツ語
  • ドイツ語圏研究
  • ドイツ語科教育法
  • 演習(応用言語学・日本におけるドイツ語教育)

基礎ドイツ語では、ドイツ語を学ぶための基本的な知識や技能を身につけます。

ドイツ語の発音や文法、語彙などを学び、ドイツ語を使うための土台をつくることが重要です。

ドイツ語圏研究では、ドイツ語が使われている国や地域の社会、文化などについて学びます。

また、ドイツ語科教育法は、ドイツ語を教えるための方法や考え方に関わる科目です。

外国語を学ぶ立場から、外国語を教える立場へと視点を広げることができます。

さらに、演習(応用言語学・日本におけるドイツ語教育)では、ドイツ語教育や第二言語習得などについて、より専門的に考えることができます。

このように、リプスキ教授の担当科目には、ドイツ語の基礎から、言語教育の理論や研究につながる学びまで含まれています。

なお、担当科目や開講状況、具体的な授業内容は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 日本におけるドイツ語教育を研究する

リプスキ教授のゼミでは、応用言語学や日本におけるドイツ語教育をテーマに研究が行われます。

応用言語学とは、言語に関する知識や研究成果を、教育やコミュニケーションなど、実際の社会的な課題に結びつけて考える分野です。

例えば、外国語教育では、学習者がどのように言語を身につけるのかを理解することが重要です。

また、学習者がどのような点で難しさを感じるのかを調べることで、指導方法を考えることができます。

日本におけるドイツ語教育を研究する場合、日本語を母語とする学習者の特徴や、日本の教育環境について考えることができます。

例えば、日本の学生がドイツ語の発音や文法を学ぶ際に、どのような点でつまずきやすいのかを研究テーマにすることが考えられます。

また、英語を学んだ経験がドイツ語学習にどのような影響を与えるのかについても考えることができます。

自分自身がドイツ語を学んでいる経験を、研究の出発点にできることも、この分野の魅力です。


ゼミの特色② ジェンダーと言語教育の関係を考える

リプスキ教授のゼミでは、ドイツ語教育とジェンダーの関係も研究テーマとして紹介されています。

外国語を教える際には、単語や文法の知識だけでなく、実際の社会でどのような表現が使われているのかを伝えることも重要です。

例えば、ドイツ語で人を表す名詞を教えるとき、男性形と女性形の違いを説明することがあります。

その際、現代のドイツ語圏で使われているジェンダーに配慮した表現についても考えることができます。

また、教科書や教材の中で、どのような人物が登場し、どのような役割を担っているのかを調べることも、言語教育とジェンダーの関係を考える一つの方法です。

例えば、教材の中で特定の職業に就く人物が、どのような言葉で表現されているのかを分析することが考えられます。

さらに、学習者にとって理解しやすく、さまざまな人々に配慮した表現をどのように教えるのかという問題もあります。

こうしたテーマは、言語教育が社会の価値観と無関係ではないことを示しています。

外国語を教えることは、単語や文法を伝えるだけでなく、その言語が使われている社会について理解を深めることにもつながるのです。


ゼミの特色③ 自分の外国語学習経験を研究につなげる

リプスキ教授の研究分野に関心がある学生にとって、自分自身の外国語学習経験は、研究テーマを考えるきっかけになります。

例えば、英語を学んでいるときに、単語は覚えられるのに会話では使えないと感じた経験があるかもしれません。

また、ドイツ語を学び始めたとき、英語と似ている部分は理解しやすい一方で、異なる文法に戸惑うこともあるでしょう。

こうした経験から、外国語を身につける過程について疑問を持つことができます。

例えば、次のような問いが考えられます。

  • 日本語を母語とする学習者は、ドイツ語のどのような点で難しさを感じるのか
  • 英語を学んだ経験は、ドイツ語の習得にどのような影響を与えるのか
  • 外国語を話すことへの不安は、学習にどのような影響を与えるのか
  • 単語や文法を覚えることと、実際に使えるようになることには、どのような関係があるのか
  • ジェンダーに配慮した表現を、外国語学習者にどのように教えることができるのか

こうした問いを研究する際には、自分の経験だけで結論を出すのではなく、先行研究や実際のデータを調べることが重要です。

例えば、学習者へのアンケートや聞き取り調査、教材の分析などが、研究方法として考えられます。

自分自身の学習経験から疑問を見つけ、学問的な方法で調べていくことが、大学での研究につながります。

大学のゼミで外国語教育や言葉とジェンダーの関係について議論する学生のイメージ

ドイツ語教育を学ぶことは将来どのような仕事につながる?

ドイツ語教育や第二言語習得に関心がある学生の中には、将来、外国語を教える仕事に就きたいと考える人もいるでしょう。

例えば、学校や語学教育機関などで、外国語教育に関わる仕事が考えられます。

また、外国語の教材制作や教育プログラムの開発など、言語教育に関係する分野に関心を持つ人もいるかもしれません。

さらに、外国語学習者の特徴や学習方法について理解することは、国際交流や多文化共生に関わる活動でも役立つ可能性があります。

例えば、日本語を学ぶ外国人の支援に関心を持つ場合にも、第二言語習得の知識が参考になることがあります。

また、ジェンダーに配慮した表現の研究は、言葉と社会の関係について考える力につながります。

こうした視点は、教育だけでなく、翻訳や広報、メディアなど、言葉を扱うさまざまな分野でも重要になる場合があります。

ただし、特定の職業に就くためには、資格や専門的な経験が必要になることがあります。

例えば、学校の教員を目指す場合には、必要な教職課程や免許状の取得条件などを確認することが重要です。

ドイツ語学科での学びを将来にどうつなげたいのか、大学の教育内容や進路情報を調べながら考えてみましょう。


高校生のうちからできる言語研究の第一歩

リプスキ教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、普段の言葉づかいや外国語学習の中から、研究につながる疑問を見つけることができます。

例えば、日本語のニュース記事や広告などを見て、性別に関わる表現がどのように使われているのかを調べてみましょう。

また、英語の授業で、性別を特定しない表現について学んだことがある人は、なぜそのような表現が使われるのかを考えてみるとよいでしょう。

さらに、外国語を学ぶ際に、自分がどのような点で難しさを感じるのかを記録してみることもできます。

例えば、英語の発音や語順、単語の使い分けなどについて、疑問に思ったことをノートにまとめてみましょう。

その際、なぜ難しいと感じるのか、日本語との違いが関係しているのかを考えることができます。

また、ドイツ語の簡単な単語や表現を学び、英語と比較してみることもおすすめです。

例えば、似ている単語を探したり、文法の違いを調べたりすることで、言語の仕組みに関心を深めることができます。

大切なのは、疑問を持ったときに、その理由を調べてみることです。

身近な言葉の使い方や外国語学習の経験が、大学での研究につながる出発点になるかもしれません。


推薦入試を目指す高校生へ|言葉と社会、言葉と学びを志望理由につなげよう

上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試を考えている皆さんは、言語や外国語学習への関心を、大学で何を学びたいのかという問いと結びつけて考えてみましょう。

例えば、普段使っている日本語の中で、性別による言葉づかいの違いに気づいた経験があるかもしれません。

その場合、どのような表現について疑問を持ったのか、なぜそのような違いが生まれるのかを調べてみるとよいでしょう。

また、英語の学習で、日本語の影響によって間違えた経験がある人もいるでしょう。

そのような経験から、外国語を学ぶときに母語がどのような役割を果たすのかという関心につなげることができます。

さらに、将来、外国語教育に関わる仕事をしたいと考えている人は、どのような学習方法や指導方法に関心があるのかを整理してみましょう。

例えば、次のようなテーマが考えられます。

  • ドイツ語では、ジェンダーに配慮した表現がどのように使われているのか
  • 日本語とドイツ語では、性別に関わる言葉づかいにどのような違いがあるのか
  • 外国語を学ぶ際に、母語はどのような影響を与えるのか
  • 英語を学んだ経験は、ドイツ語の習得にどのように役立つのか
  • 外国語を効果的に身につけるためには、どのような学習方法が必要なのか
  • 多様な学習者に配慮した外国語教育は、どのように実現できるのか

大切なのは、「ドイツ語に興味がある」「外国語が好き」という気持ちを出発点にして、大学でどのような問題を探究したいのかを具体的に考えることです。

また、ドイツ語学科を志望する場合には、なぜドイツ語を学ぶ必要があるのかについても整理しておきましょう。

例えば、ドイツ語におけるジェンダー表現を研究したい、日本語とドイツ語の違いを比較したい、日本におけるドイツ語教育について学びたいといった目標が考えられます。

さらに、リプスキ教授の研究分野に関心がある場合でも、ドイツ語学科全体の教育内容を理解しておくことが重要です。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限らないため、最新の学科案内やシラバスも確認しておきましょう。


まとめ|言葉と社会、言葉と学びの関係を探究する

リプスキ アンゲラ教授は、ドイツ語教育、第二言語習得、そしてドイツ語におけるジェンダーに配慮した表現を研究する教員です。

研究分野では、言葉の使い方と社会の価値観の関係や、外国語を学ぶ際に母語が果たす役割などについて考えます。

また、担当科目には、基礎ドイツ語やドイツ語圏研究、ドイツ語科教育法、応用言語学・日本におけるドイツ語教育の演習などが含まれています。

ゼミでは、ドイツ語教育とジェンダーの関係、外国語の習得、母語の役割などを研究テーマとしています。

外国語を学ぶことは、単語や文法を覚えるだけではありません。

言葉が社会の中でどのように使われているのかを知り、人がどのように言語を身につけていくのかを考えることにもつながります。

また、ドイツ語を学ぶことで、日本語や英語についても新しい視点を持つことができるでしょう。

言葉とジェンダーの関係に関心がある方、外国語の学び方について考えてみたい方、将来、言語教育に関わりたい方は、リプスキ教授の研究分野をきっかけに、ドイツ語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。