
上智大学 外国語学部 ドイツ語学科|政治家はどう選ばれる?河﨑健教授と比べる日本とドイツの政党政治
- 1. 河﨑健教授のプロフィール
- 2. 研究テーマ① 政党政治とは?民主主義を支える政党の役割
- 3. 研究テーマ② 政治家はどのように選ばれるのか?議員のリクルートメント
- 4. 研究テーマ③ 日本とドイツの選挙制度はどう違うのか
- 5. 研究テーマ④ ドイツで連立政権が重要になる理由
- 6. 研究テーマ⑤ 政党は若い世代の政治参加をどう支えるのか
- 7. 担当授業|ドイツ語からヨーロッパ政治経済論まで
- 8. ヨーロッパ政治経済論|EUの仕組みを学ぶ
- 9. ドイツ政治研究|政治制度と現代社会の課題を考える
- 10. ゼミの特色① 春学期は文献を読み、共通の知識を深める
- 11. ゼミの特色② 秋学期は自分の研究テーマを発表する
- 12. ゼミで考えられる研究テーマ|移民・環境・エネルギー
- 13. ドイツ語を学ぶことが政治研究につながる理由
- 14. 高校生のうちからできる日本とドイツの政治比較
- 15. 推薦入試を目指す高校生へ|政治への関心をドイツ語学科での学びにつなげよう
- 16. まとめ|ドイツ政治を通して民主主義の仕組みを考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部ドイツ語学科の河﨑健教授についてご紹介します。
皆さんは、政治家がどのような過程を経て選ばれているのか、考えたことはありますか。
選挙では、有権者が候補者や政党に投票します。しかし、そもそも誰が候補者になるのか、政党はどのように候補者を選ぶのかという問題については、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
政治家になるための道筋は、国によって異なります。また、政党の組織や選挙制度によって、政治家として活動する人々の経歴や、議会での政党の構成にも違いが生まれます。
例えば、日本とドイツは、どちらも議院内閣制を採用しています。しかし、選挙制度や政党の仕組み、連立政権の形成などには、それぞれ特徴があります。
上智大学外国語学部ドイツ語学科の河﨑健教授は、ドイツの政党政治を専門とし、国会議員の選ばれ方や政党の活動を日本との比較から研究しています。
今回は、河﨑教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、ドイツ語を学ぶことが政治や社会を理解する学びにつながる理由をご紹介します。
河﨑健教授のプロフィール
河﨑健教授は、上智大学外国語学部ドイツ語学科に所属する教授です。
主な専門分野は、ドイツ政治学、とりわけドイツの政党政治です。
ドイツの政党や議会政治について研究しながら、日本との比較を通して、それぞれの政治制度や政党の特徴を分析しています。
また、ドイツ語学科では、基礎ドイツ語やドイツ語圏研究に加え、ドイツ政治研究、ヨーロッパ政治経済論などの授業を担当しています。
政治学というと、選挙結果や政治家の発言を分析する学問という印象があるかもしれません。
しかし、政治学では、それだけでなく、政治制度がどのように設計され、政党や議会がどのように機能しているのかについても研究します。
さらに、国ごとの制度を比較することで、一つの国だけを見ていては気づきにくい特徴を明らかにすることもできます。
河﨑教授の研究は、ドイツ政治を理解するだけでなく、日本の政治について考えるうえでも重要な視点を与えてくれるものです。

研究テーマ① 政党政治とは?民主主義を支える政党の役割
河﨑教授の専門分野を理解するうえで、まず知っておきたいのが政党政治です。
政党とは、政治に関する共通の考え方や目標を持つ人々が集まり、選挙や議会活動などを通して政策の実現を目指す組織です。
民主主義の国では、さまざまな意見を持つ人々が暮らしています。
例えば、経済政策を重視する人もいれば、教育や福祉、環境問題を重視する人もいるでしょう。
政党は、こうした社会のさまざまな意見や要求をまとめ、政策として示す役割を担っています。
また、選挙では、候補者を擁立し、有権者に政策や政治的な考え方を伝えます。
選挙後には、議会で法律や予算について議論し、政府の活動を支えたり、監視したりする役割も果たします。
このように、政党は有権者と政治を結びつける重要な存在です。
しかし、政党の数や組織の仕組み、議会での活動方法は国によって異なります。
ドイツの政党政治を研究することは、民主主義の仕組みがどのように機能しているのかを考えることにつながります。
研究テーマ② 政治家はどのように選ばれるのか?議員のリクルートメント
河﨑教授の研究テーマとして特徴的なのが、国会議員のリクルートメントです。
リクルートメントとは、一般的には人材の募集や採用を意味する言葉です。
政治学では、どのような人が、どのような経路を経て政治家として選ばれていくのかを考える際にも使われます。
例えば、政治家になる人は、どのような職業経験を持っているのでしょうか。
地方議会で活動した経験のある人もいれば、政党の職員として働いた経験のある人、民間企業や行政機関などで働いていた人もいるでしょう。
また、政党が候補者を選ぶ際には、どのような基準や手続きが用いられているのでしょうか。
政治家として活動するためには、本人の意思や能力だけでなく、政党組織との関係や選挙制度なども影響する可能性があります。
さらに、若い世代や女性、移民の背景を持つ人々などが政治に参加しやすい仕組みになっているのかという問題も重要です。
例えば、ある政党が若い世代の候補者を積極的に育成している場合、その仕組みが議会の世代構成にどのような影響を与えるのかを考えることができます。
政治家のリクルートメントを研究することは、選挙で誰が当選したのかという結果だけでなく、候補者が生まれるまでの過程を理解することにもつながります。
研究テーマ③ 日本とドイツの選挙制度はどう違うのか
日本とドイツの政治を比較する際に、注目したいのが選挙制度です。
日本の衆議院議員総選挙では、小選挙区制と比例代表制を組み合わせた小選挙区比例代表並立制が採用されています。
小選挙区では、一つの選挙区から一人の議員が選ばれます。
一方、比例代表では、政党への投票などに基づいて議席が配分されます。
日本の制度では、小選挙区と比例代表の議席配分は、原則として別々に行われます。
これに対して、ドイツの連邦議会選挙では、政党への投票を中心に議席を比例配分する仕組みが採用されています。
ドイツの有権者は、基本的に二つの票を持ち、一つは選挙区の候補者に、もう一つは政党の州名簿に投票します。
ただし、ドイツの選挙制度は近年改革されており、選挙区で最多得票を得た候補者であっても、所属政党に配分される議席との関係によっては当選できない場合があります。
また、議席配分には一定の得票率などに関する要件もあります。
このように、日本とドイツでは、小選挙区と比例代表を組み合わせている点に共通性がある一方で、議席の決まり方には重要な違いがあります。
選挙制度が異なれば、政党の選挙戦略や候補者の選び方にも違いが生まれる可能性があります。
河﨑教授の研究分野に関心がある人は、選挙結果だけでなく、その結果を生み出す制度にも注目してみましょう。
研究テーマ④ ドイツで連立政権が重要になる理由
ドイツ政治の特徴の一つとして、連立政権が重要な役割を果たしてきたことが挙げられます。
連立政権とは、複数の政党が協力して政権を構成することです。
議会で一つの政党が過半数の議席を獲得できない場合、複数の政党が協力して政権をつくることがあります。
ドイツでは、複数の政党が連邦議会に議席を持つことが多く、政党間の交渉や協力が重要になります。
例えば、選挙で異なる政策を掲げていた政党同士が、政権を構成するために協議する場合があります。
その際、経済政策や社会保障、環境政策などについて、どのような方針を共有するのかが問題になります。
連立政権では、政党間の合意形成が重要になる一方で、意見の違いが政権運営を難しくすることもあります。
また、政党間の協力関係が変化することで、政治の方向性が大きく変わる可能性もあります。
日本でも連立政権は存在しますが、ドイツとは政党の構成や政治的な背景が異なります。
両国を比較することで、政党間の協力が政治にどのような影響を与えるのかを考えることができます。

研究テーマ⑤ 政党は若い世代の政治参加をどう支えるのか
政治家のリクルートメントを考える際には、若い世代の政治参加も重要なテーマになります。
日本では、18歳以上の人が国政選挙などで投票することができます。
しかし、選挙で投票することと、自分自身が政治家として活動することには違いがあります。
例えば、若い世代が政治家を目指す場合、どのような経験を積むことができるのでしょうか。
政党の活動に参加することや、地方政治に関わること、政治に関する学習や議論の場に参加することなど、さまざまな道筋が考えられます。
ドイツには、主要政党と関係を持つ青年組織などがあり、若い世代が政治活動に関わる機会の一つとなっています。
こうした組織は、政治について学んだり、意見を交換したりする場として機能することがあります。
ただし、青年組織の存在だけで、若い世代が政治家になりやすいと結論づけることはできません。
実際には、候補者選定の仕組みや政党内での意思決定、社会的な環境なども関係しています。
若い世代の政治参加について研究することは、民主主義の中で多様な世代の意見をどのように反映するのかを考えることにもつながります。
担当授業|ドイツ語からヨーロッパ政治経済論まで
河﨑教授の教員紹介資料では、ドイツ語の基礎やドイツ政治、ヨーロッパの政治経済などに関する科目が紹介されています。
主な担当科目として、次のようなものが挙げられます。
- 基礎ドイツ語
- ドイツ語圏研究
- 専門読解準備コース(政治・社会)
- 演習(日本とヨーロッパの政治)
- ドイツ政治研究
- ヨーロッパ政治経済論
- ヨーロッパ史の諸問題(輪講)
基礎ドイツ語では、ドイツ語を学ぶための基本的な知識や技能を身につけます。
ドイツ語圏研究では、ドイツ語が使われている地域の社会や文化について理解を深めることができます。
専門読解準備コース(政治・社会)では、政治や社会に関するドイツ語の文章を読むための準備を進めます。
また、演習(日本とヨーロッパの政治)では、日本とヨーロッパの政治について、より専門的に考えることができます。
ドイツ政治研究では、ドイツの政治制度や現代の政治情勢について学びます。
ヨーロッパ政治経済論では、EUや加盟国の歴史、政治、経済などについて理解を深めます。
このように、河﨑教授の担当科目には、ドイツ語の基礎から、政治学の専門的な学びまで含まれています。
なお、担当科目や開講状況、具体的な授業内容は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。
ヨーロッパ政治経済論|EUの仕組みを学ぶ
河﨑教授の担当科目として紹介されているヨーロッパ政治経済論では、EUや加盟国の歴史、現代の政治や経済について学びます。
EUとは、欧州連合のことで、ヨーロッパの国々が協力するための政治的・経済的な枠組みです。
EUでは、加盟国が協力しながら、さまざまな政策や制度について議論しています。
例えば、貿易や環境政策、移民、エネルギーなど、国境を越えて関わる問題について協力することがあります。
一方で、加盟国ごとに歴史や経済状況、政治的な考え方が異なるため、意見が一致しない場合もあります。
例えば、移民や難民の受け入れについては、加盟国の間で異なる立場が示されることがあります。
また、エネルギー政策や財政政策についても、国ごとに優先する課題が異なる場合があります。
こうした問題を理解するためには、EU全体の仕組みだけでなく、加盟国それぞれの政治や社会について知る必要があります。
ドイツは、EUの主要な加盟国の一つです。
そのため、ドイツ政治を学ぶことは、ヨーロッパ全体の政治や経済の動きを理解するうえでも重要な手がかりになります。
ドイツ政治研究|政治制度と現代社会の課題を考える
河﨑教授の担当科目であるドイツ政治研究では、ドイツの政治制度や現代の政治情勢について学びます。
ドイツは連邦制を採用しており、連邦政府と州がそれぞれ役割を担っています。
また、連邦議会や連邦参議院など、政治制度を構成するさまざまな機関があります。
こうした制度を理解することで、ドイツで政策がどのように決定されるのかを考えることができます。
さらに、ドイツ政治を理解するためには、現代社会の課題についても知る必要があります。
例えば、移民や難民の受け入れ、環境政策、エネルギー政策、経済政策などは、政治的な議論の対象となってきました。
これらの問題に対して、政党ごとに異なる立場が示されることがあります。
また、社会の状況が変化することで、有権者が重視する政策や政党への支持も変わる可能性があります。
ドイツ政治研究では、政治制度と社会の動きを結びつけながら考えることが重要です。
単に政治家の名前や政党の名称を覚えるのではなく、政治がどのような仕組みで動いているのかを理解することが、学びの中心になります。
ゼミの特色① 春学期は文献を読み、共通の知識を深める
河﨑教授のゼミでは、ヨーロッパやドイツの政治・経済に関するテーマについて学びます。
提供されたゼミ紹介資料によると、春学期には、参加者全員で日本語の文献を輪読する活動が行われています。
輪読とは、複数の人が同じ文献を読み、内容を確認しながら議論する学習方法です。
例えば、一冊の本を分担して読み、担当する部分について発表することがあります。
また、文献の内容について疑問点を出し合い、議論を通して理解を深めることもできます。
河﨑教授のゼミでは、近年、移民や環境、エネルギーなどに関する文献が取り上げられていると紹介されています。
これらは、ドイツやヨーロッパにとって重要な社会的・政治的なテーマです。
例えば、移民について考える際には、受け入れ政策だけでなく、移民の社会参加や地域社会との関係など、さまざまな問題があります。
また、環境やエネルギーの問題では、経済活動と環境保護をどのように両立させるのかという課題があります。
春学期に共通の文献を読むことは、こうした問題について基礎的な知識を身につける機会になります。
さらに、ほかの学生と意見を交換することで、自分とは異なる視点から問題を考えることもできます。
ゼミの特色② 秋学期は自分の研究テーマを発表する
河﨑教授のゼミでは、秋学期に学生がそれぞれの研究テーマについて発表する活動が紹介されています。
提供された資料によると、3年生はゼミ論文、4年生は卒業論文で扱うテーマについて発表します。
大学で論文を書くためには、まず自分が何を明らかにしたいのかを考える必要があります。
例えば、ドイツの移民政策に関心がある場合でも、「ドイツの移民政策について調べる」というだけでは、研究テーマとして広すぎることがあります。
そこで、特定の時期や政策、社会的な問題に注目することで、研究の問いを具体化していきます。
また、研究を進めるためには、関連する文献や資料を調べることも重要です。
さらに、自分の考えを発表し、ほかの学生や教員から意見をもらうことで、研究の方向性を見直すことができます。
例えば、研究の問いが十分に具体的か、根拠となる資料が適切か、異なる立場の意見を考慮しているかといった点を検討できます。
こうした過程を経て、研究テーマを深め、論文としてまとめていきます。
河﨑教授のゼミでは、共通の文献を読む活動と、個人の研究を進める活動が組み合わされている点が特徴です。

ゼミで考えられる研究テーマ|移民・環境・エネルギー
河﨑教授のゼミでは、ヨーロッパやドイツの政治・経済に関する自由なテーマで研究を進めることが勧められています。
例えば、移民政策に関心がある場合、ドイツの移民受け入れ制度や、移民の社会参加について調べることが考えられます。
また、日本とドイツの移民政策を比較し、制度や社会的な議論の違いを考えることもできます。
環境政策に関心がある場合には、ドイツの気候変動対策や再生可能エネルギー政策について調べることができます。
さらに、エネルギー政策に関心がある場合には、ドイツの脱原発政策や電力供給の課題などを研究対象として考えることもできます。
ただし、これらのテーマについて研究する際には、制度や政策の変化を確認することが重要です。
例えば、ドイツは2023年に国内の最後の原子力発電所の運転を終了しましたが、エネルギー政策をめぐる議論はその後も続いています。
また、移民や環境政策についても、政権や社会状況の変化によって政策の方向性が変わる場合があります。
そのため、研究を進める際には、最新の資料を確認しながら、歴史的な背景と現代の状況を結びつけて考える必要があります。
ドイツ語を学ぶことが政治研究につながる理由
ドイツ政治に関心がある高校生の中には、「政治学を学ぶのであれば、ドイツ語を学ぶ必要はあるのだろうか」と考える人もいるかもしれません。
確かに、日本語や英語で書かれた資料からも、ドイツ政治について多くの情報を得ることができます。
しかし、ドイツ語を学ぶことで、ドイツの新聞記事や政党の公式資料、政治家の演説などに直接触れる機会が広がります。
例えば、ドイツの政党がどのような政策を掲げているのかを調べる際、ドイツ語で書かれた政党の政策文書を読むことができます。
また、ドイツ国内で政治的な問題がどのように報道されているのかを、現地の新聞やニュースから調べることもできます。
さらに、同じ政治的な出来事について、日本のメディアとドイツのメディアがどのように報道しているのかを比較することもできます。
その際、使われている言葉や強調されている問題が異なる場合があります。
こうした違いを理解することは、政治や社会を多角的に考えるうえで重要です。
ドイツ語を学ぶことは、政治に関する知識を増やすだけでなく、現地の人々がどのような言葉で政治を語っているのかを理解することにもつながります。
高校生のうちからできる日本とドイツの政治比較
河﨑教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、普段のニュースや学校の授業をきっかけに、日本とドイツの政治を比較してみるとよいでしょう。
例えば、選挙について学ぶ際には、次のような問いを立てることができます。
- 日本とドイツでは、選挙制度にどのような違いがあるのか
- 政党は、どのような方法で候補者を選んでいるのか
- 若い世代が政治に参加するためには、どのような仕組みがあるのか
- 複数の政党が連立政権をつくる場合、どのように政策を決定するのか
- 移民や環境、エネルギーの問題について、政党ごとにどのような立場があるのか
- 日本とドイツの政治制度の違いは、政策にどのような影響を与えるのか
こうした問いを持つことで、政治に関するニュースを、より深く理解することができます。
また、日本とドイツの制度を比較する際には、どちらが優れているかをすぐに判断するのではなく、それぞれの制度がどのような歴史や社会的な背景のもとで形成されたのかを考えることが重要です。
例えば、ドイツの政治制度を理解するためには、第二次世界大戦後の民主主義の再建や、東西ドイツの分断と統一などの歴史も関係しています。
一方、日本の政治制度について考える際には、日本国憲法や戦後の政治史などについて理解する必要があります。
このように、政治制度を比較することは、歴史や社会について学ぶことにもつながります。
推薦入試を目指す高校生へ|政治への関心をドイツ語学科での学びにつなげよう
上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試を考えている皆さんは、政治や社会への関心を、大学で何を学びたいのかという問いと結びつけて考えてみましょう。
例えば、日本の選挙についてニュースを見て、若い世代の政治参加に疑問を持った経験があるかもしれません。
その場合、なぜその問題に関心を持ったのかを具体的に整理してみるとよいでしょう。
また、ドイツの移民政策や環境政策について調べた経験がある人は、その政策がどのような背景から生まれたのかを考えてみましょう。
さらに、日本とドイツの政治制度を比較することで、どのような問題を明らかにしたいのかを考えることもできます。
例えば、次のようなテーマが考えられます。
- 日本とドイツでは、政治家が選ばれる過程にどのような違いがあるのか
- ドイツの政党は、若い世代の政治参加をどのように支えているのか
- 連立政権は、政策の決定にどのような影響を与えるのか
- 日本とドイツでは、移民政策をめぐる議論にどのような違いがあるのか
- ドイツの環境政策から、日本は何を学ぶことができるのか
大切なのは、「政治に興味がある」「ドイツについて学びたい」という気持ちを出発点にして、大学でどのような問題を探究したいのかを具体的に考えることです。
また、ドイツ語学科を志望する場合には、なぜドイツ語を学ぶ必要があるのかについても整理しておきましょう。
例えば、ドイツの政党の政策文書を原文で読みたい、ドイツ国内の政治的な議論について調べたい、日本とドイツの政治制度を比較したいといった目標が考えられます。
さらに、ドイツ語を使って現地のニュースや研究資料を理解できるようになることは、政治研究を深めるための重要な手段になります。
なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限らないため、学科全体の教育内容も確認しておきましょう。
まとめ|ドイツ政治を通して民主主義の仕組みを考える
河﨑健教授は、ドイツの政党政治を専門とし、国会議員のリクルートメントや政党の活動を日本との比較から研究する教員です。
政治家がどのような経路を経て選ばれるのか、政党が社会の中でどのような役割を果たしているのかを考えることは、民主主義の仕組みを理解することにつながります。
また、河﨑教授の担当科目には、ドイツ政治研究やヨーロッパ政治経済論など、ドイツやヨーロッパの政治・経済について専門的に学べる授業が含まれています。
ゼミでは、春学期に移民や環境、エネルギーなどに関する文献を読み、秋学期には学生がそれぞれの研究テーマについて発表します。
このように、共通の文献を通して知識を深めながら、自分自身の研究テーマを探究できる点が特徴です。
さらに、ドイツ語を学ぶことで、ドイツの新聞記事や政党の政策文書などに直接触れる機会も広がります。
政治や社会の仕組みに関心がある方、日本とドイツの制度を比較したい方、ヨーロッパの政治・経済について学びたい方は、河﨑教授の研究分野をきっかけに、ドイツ語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。
KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。
※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。また、政治制度や政策も改正・変更されることがあります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


